時空管理局 特務機関NERV 情報科主任 エイミィ・リミエッタ一等陸尉
 士官学校を次席(首席はクロノ・ハラオウン)で卒業した、将来を嘱望される若手将校。
 …………のはずなのだが、生来の自由奔放天衣無縫天真爛漫なフリーダムさが評価を下方修正している。そんな彼女がリンディ・ハラオウンのアースラに配属されたのは必然というか適材適所。
 年齢的に新兵以外のなにものでもない若輩にもかかわらず、任務中に見せる驚異的な手腕が僅か十六歳にして次元航行艦の通信主任への抜擢に繋がり、果ては艦長、執務官に次ぐ管制官の地位を得るに至った。ここまでのスピード出世は、強権と言ってもいいリンディの実力主義の産物で、恐らく他の人間の下で同じような働きを見せたところで精々が通信主任止まりであったに違いない。
 特に転移魔法関連のオペレート能力は群を抜いており、最前線へのピンポイント転移と母艦へのピックアップに加え、転移の逆探知も然り。機械の助けを得ているとはいえ、専門のSランク魔導師のそれに匹敵する辣腕ぶりを誇る。

 NERVにもアースラ時代から引き続いてその巧みな管制技術を期待されての召集だが、諜報関係は性格的に不向きであることは自他共に認めるところであり、実務の殆どを主任補佐のヴェロッサ・アコース二等空尉に一任している。

 同期の桜なクロノとのコンビは有名で、家族ぐるみの付き合いをしている。心の傷によって底抜けにローテンションなクロノを無理矢理引っ張り上げてくれた彼女の存在は、息子の健やかな成長を願うリンディにとって得難いものがあり、自分がクライドを見つけたようにゲットしちゃっていいのよオホホと内心思ってるらしい。