NHKにようこそ!
#2


著者 原作 滝本竜彦
漫画 大岩ケンヂ
出版社 角川書店
掲載誌 月刊少年エース
発行日 2004/11/26
定価 560円
オタク 3.09
パロディ 2.18
シリアス 3.00
ギャグ 2.82
痛さ 3.36
好きさ 3.64
 ダメ、死んじゃ!
 泥沼のひきこもり生活を続ける佐藤君が、ついに死を決意!?

 うーん、いきなりでなんですが、書き難い。書き難いんですよ!(えー
 ていうか岬ちゃんはホントになにを企んでやがるのかしら!
 その辺解ってる原作読了済みの人が核心をボカしつつ上手く書いて貰いたい。なんか的外れな先行き予想を大展開して大恥かきかねん!(笑)
 というわけで第二巻です。やたらクレイジーでテンパりまくりだった衝撃のスタートでしたが、今回は序盤で佐藤と岬ちゃんが比較的まともで割とよくあるラブコメを展開していたもんだから岬ちゃん可愛い(そこかよ
 エスカレートする佐藤のエロ妄想がドンドンと過激さを増し、岬ちゃんが脱がされる様は性欲をもてあます。
 あの貧乳・華奢な裸体に拙者の愚息も思わず昇天。そりゃ萌えで誘惑されまくりですよ。こんな娘とお近づきになれるならひこもることすらやぶさかでない(えー
 でまぁ、ストーリー自体は出会いの衝撃が薄れたせいか、正直物足りなさを覚えてしまう。弾け方が大人しい。
 他の漫画に出てきたら十分過ぎるほどデンジャラスなネタが当たり前の様に出てくるけどね!
 これはとにかく序盤でガッツリハートを掴み、しかる後に仕切り直した続きを読ませるという王道戦略なのかな。だとしたら先が気になってしょうがない自分は見事してやられてますけど(笑)
 ただ、オタ要素が薄いからオタ百的に盛り上がらないかも。
 ラストの自殺オフ会の微妙なハッピーエンドぶりはちょっと期待外れ。だってこれじゃ普通の話じゃないか(えー
 とりあえず最大のチェックポイントは、パワーの衰えた佐藤と反比例するように異常性を垣間見せはじめた岬ちゃんがエロ可愛いという事で。
edith
 相変わらず岬ちゃんの真意が掴めない二巻。
 んーコンセントに盗聴器仕掛けてまで、なぜに佐藤なんだろう……。
 で、ストーリーの方は一巻と比べて、かなりシリアス。
 親が彼女を見にきたり、過去の先輩の話だったり、今流行の集団自殺オフ会を先取りしたネタだったりとか。
 しかしシリアスなストーリーに重点を置いたために、オタ的最大イベントともいえる夏コミが激しくどうでもいい扱いになっているのが残念でしょうがない……。
 佐藤と山崎がひきこもってまで作った、夏コミ新作エロ同人ゲーはいったいどうなったんだー!!

隠されたトウフ
 初めて読んだ時は、ぶっちゃけ練炭自殺ネタはどうよ?と思った。
 しかし読み返してみると意外にすんなり読めたのは、ニュースとしての風化だけでなく、ストーリー上の収まりとして自然に感じれたからかと。
 でもまぁ、結局的には最後の山崎君の台詞とかに同意できたりするわけで、この漫画においては、変化や成長の対象とならない彼を通して読むことが、一番まったりとした楽しみ方なんじゃないかなぁ、とか。

ゴルゴ31
 一巻に続き主人公の痛さは相変わらず100%ですが岬ちゃんがいる以上そんなに痛さを感じません。……と言うよりは岬ちゃんの可愛さが一巻以上に目立っていてゲーム製作や自殺オフ会等のオタネタが目立っていない気さえします。
 とは言うもののゲーム製作時の脳内妄想の弾けっぷりや山崎くんの台詞である「自殺に関われる資格がない」等ネガティブなオタクの表現の上手さは健在ですのでオタネタとしても十分楽しめています。しかし私は岬ちゃんの可愛さが先に目に入るのですが。いや、反則ですってこの可愛さは!

さぼり
 今回題材はかなり過激なネタを持ってきてますが、相変わらずの端整な絵や脱オタ的ノリに加えて「主人公が自分から積極的に行動を起こして自爆する」という展開もあってどこから見ても明るい青春グラフィティ。こうなっては「オタク」も「痛さ」も前回より点を下げざるを得ません。(というかそれはむしろ良い事なのでは(笑))
 ただ、話が進むにつれて主人公よりもヒロインのほうに痛さが見え隠れし始めてるのがすごく気になるポイント。意外な展開が待っていそうで楽しみです。

零黒
 一巻より一層原作とかけ離れ、現代のオタ・ヒキコモリにスポットを当てたオタク的ラブコメ漫画になりつつある。
 所々格好良くも見える主人公だが、やはりイタイ。そして絡んでくる他のキャラもイタイ。
 そのツラで人生どうとでも上手くいきそうな岬が、そんな主人公をなぜ必要とするか。
 それが終盤で明らかになるが、さてどこまで本心なのか(盗聴までしてるし)。
 なんかもう岬を愛でる作品になってる気がしないでもない。

月咬
 一巻と同じ気持ち(表紙買い)で買って、また同じ気持ちを味わいました……イタすぎ。
 救いは果たしてあるのかっ!?

にゃろ
 すいません、ヴァナ・○ィールの約束をリアルより優先したことあります……。
 それはさておき、原作がとことん退廃的な描写で進むのに対して、時事ネタ・オリジナル展開によって、岬萌え&恋愛フラグが強烈にプッシュされています。
 ほんと、岬のかわいいこと。200%増しくらい。なんとかうちにも訪ねて来てくれないものか!(お約束)
 ストーリー展開は、引き篭もり脱出プロジェクトや岬の思惑などはどこへいったと感じなくもないですが、素直にひとつのオタ的青春ラブコメ(?)として楽しませてもらいました。

東山海里
 一巻の犯罪的ロリコンオタクっぷりは二巻では薄れたかな。
 いっそうネガティブになった感覚はありますがっ
 ところで山崎君はあの格好で彼女のところにあいに行ったのだろうか(何)

 登場するたびに脳内エロ妄想のネタにされる岬ちゃんが不憫な二巻です。
 ひきこもりと言いながら、コミケから自殺オフ会までけっこう外出してるようにみえるのは岬ちゃんの努力のおかげなんでしょうか。
 イジメ、ヒキコモリ、盗聴、薬に練炭自殺……社会問題になってることがネタにされてるのに佐藤君の駄目人間ぷりのおかげで笑いながら読んだり、やっぱりちょっと嫌な気分になったり。
それでも読み終わると少し前向きな気分になります。

檸檬来夢
 引きこもり漫画といいつつも、結構人と出会ったり、出歩いたりしているNHKにようこそ!の二巻です。
 エロゲ作りは遅々として進まず、その割にはコミケには受かってしまうというなんだかどこかで聞いたことがあるような悪循環を突き進む主人公。
 前半では岬ちゃんの少しエッチなシーンがそれなりにあって、六六ページの岬ちゃんの肋骨のラインは、かなりのエロスを秘めていると思います。主人公の妄想ですが。
 後半は柏先輩とのなし崩し的な自殺オフの話。オフ参加者はろくな奴が居らず主人公のバカな行動で皆やる気を出してよかったねって、なんだかなぁ……。
 まぁ、その辺突っ込んでたら滝本竜彦の話は読めない気もするのですが。
 一巻で感じられた謎みたいな部分がまるっきりなくて、ただのダメ漫画になっていっている気がします。出てくる女の子が可愛いことだけが救いですね。

ワダツミ