■“彷徨”キャンペーン 第2回(パーティーレベル8) チャプター1

 レオニス ホーリィ・スカージ3/ウィザード5
 ゾア ウォープリースト1/フェイヴァードソウル3/レンジャー2/ファイター2
 スティーン バトル・スミス1/ファイター6/ブラックスミス1
 ロアルド クレリック7/レンジャー1
 フォルカー ファイター8
 ダス インヴィジブル・ブレード3/ローグ3/スカウト1/ファイター1

 ダスの蘇生費用捻出の為にマジックアイテムを片っ端から売ることに……なんかちょっと前にもあった光景がまたも展開される新章第2回です。

DM「で、手持ちの現金をかき集めて、ルモアハズの死体、バッグ・オヴ・ホールディング、スタデッドレザー+1、バックラー+1を売れば……銀貨11710枚。蘇生費用が実費だけで銀貨10910枚だから、どうにかなったね(笑)」
レオニス「どうにか前衛の武具に手をつけずに賄えた……」


DM「カスミが瓶詰めにしたダスの残骸を持って旅立つよ」
カスミ「じゃあちょっと行ってくるわ。スティーンはしっかりと新しい武器を鍛え直しておくのよ〜(撫で撫で)」
スティーン「うん! カスミちゃん、いってらっしゃい!」
カスミ「男共もしっかり鍛錬怠らないように」
レオニス「また書庫に篭るか……」
ロアルド「俺も一緒に行きたかった……嗚呼、魔導の都ファクセリオンよ……」

 そんなこんなでダスの蘇生も終わり。

DM「ダスは観光なんざする暇もなく……」
カスミ「ほら、とっとと帰るわよ! スティーンが待ってるわ!」
ダス「あああああ……!! ロリ神官は何処だ!?」
カスミ「天秤の守護者の本部に行きゃアンタが好きそうなロリっ娘はいるけどねぇ……あたし行きたくないし〜」
ダス「いるのか!?」
ロアルド「いると知ったからにはもう(笑)」
レオニス「あそこは特殊な人物の巣窟ですから」
カスミ「とにかくあたしは行きたくないから!(串焼きモグモグ)」
ダス「!?」


DM「で、二週間ほどすると帰ってくる」
ダス「すまなかった!」
レオニス「カスミ殿ありがとうございます」
ゾア「どうもありがとうございました」
スティーン「寂しかったよ〜!」
カスミ「あたしもよ〜!」
ロアルド「そして二人で消えていく……」
ダス「フェードアウト」
スティーン「えええ!?(笑)」
 
カスミ「ほーらお土産があるのよスティーンにだけ! クマのぬいぐるみ!」
スティーン「ほぁぁぁ! ありがとぉぉぉ!」

 実際には物凄い下ネタも展開されていましたが、割愛(えー

フォルカー「クマの形の……」
ゾア「もうそのネタはよそうぜ!(笑)」
レオニス「あんなビーカーから復活出来るとは……知識では知っていたが実際に見ると……」
ダス「俺も死んだと思ってたぜ」
ゾア「死んだんだろ!?(笑)」
ダス「もう助からないものかと」
DM「呑み込まれた時点では意識があって、消化されて死んだのか」
ロアルド「恐ろしい体験だ……」
ゾア「奇跡体験アンビリバボー! 二週間後、そこには元気に走り回るダスの姿が!」
ロアルド「奇跡じゃないんじゃ!? 死んでるんだし(笑)」
ゾア「神の奇跡だよ蘇生呪文は(笑)」
レオニス「でまぁまだ時間は有るが、金が無いから呪文を増やせない……」
DM「ここの宿泊費用すら全部ご馳走に(笑)」
ダス「なんか少しでも手伝おうか」
レオニス「それがアイスドレイクなんだろう。既にその程度の恩返しでどうにかなる状況じゃない気がするが」
DM「まぁこれ1回で終わるわけじゃないしね」
レオニス「そうだった。まぁそれでも気が引けることには変わりはないのだが」
ダス「で、ダンジョン攻略再開するわけだけど……隊列、俺がロリコンってカスミにバレたら、スティーンに近付かせてもらえなくなりそうだな……」
DM「ダスがロリコンなことって……」
ゾア「俺が思いっきりバラしたからな(笑)」
DM「じゃあスティーンから思い出話として聞かされてるな(笑)」
カスミ「別にあんたのロリコン趣味が変態だとかキモいだとか言うつもりはないわ! 私も小さい娘大好きだから! だけどそれとは関係無しに、単純に“嫌”だわ」
ロアルド「それはそれで辛いものがあるな(笑)」
ダス「そんないやらしい雰囲気出てます?(笑)」
DM「イケメンなのに恋愛下手」
ダス「初恋ですから!」
DM「それで許される……のか!?(笑)」
スティーン「それじゃあたし、まだ武器が完成していないから行ってくるね!」
カスミ「うん、がんばってらっしゃい」
スティーン「うおりゃー! ドンガンドンガン!!」
カスミ「さぁ〜て今夜が愉しみだわ〜♪」
レオニス「……カスミ殿! 前々から思っていはいたのですが!」
カスミ「なに? あたしが魅力的? しょうがないわねぇ……でもスティーンがいるから!」
レオニス「そ、そのことです!!」

 全員爆笑。

レオニス「二人は……そ、その……女性同士でありながら!」
カスミ「ありながら?」
レオニス「ありながら……その……」
ゾア「レオニスから漂う童貞の匂いに笑ってしまう(笑)」
レオニス「その……ふしだらな関係を持ってはいませんか!?」
カスミ「ふしだらとは失礼ね〜。肉体関係は持ってるけれど!」
レオニス「それは……スティーンにとってよろしくない!」
カスミ「あ〜でもスティーンにとってよろしくないのはアッチじゃないかしら?」
ダス「あ!? 俺!?」
カスミ「ねぇレオニス〜。アイツったらね、神殿で復活した後“ロリ神官はどこだ!?”って騒ぎ出したのよ〜そんで会わせろってうるさくてさ〜」
レオニス「ロ、ロ、ロリ!? 本当かダス!!」
ダス「い、いやぁ……そゆこともあったけど〜……」
ゾア「あったんだな?」
カスミ「どーすんのよ。スティーンと一緒にロリコン連れて旅して〜」
レオニス「ダス……貴様……!」
カスミ「それじゃあたしは休みたいから荷物置いてお風呂入るわ。じゃあね〜ん」
レオニス「貴様をファクセリオンへやったのは、ロリ神官に会わせるためではない!!」
ダス「いや、会えなかったって!」
ゾア「やはり会いたかったのか!!」
ロアルド「チャンスがあったら会う気だったんだな……(笑)」
ダス「だから会えなかったって!」
ロアルド「いや、会える機会があったら会うつもりだったんだろ?」
レオニス「エイミーレンタへの一途な想いと思ったから大目に見てやったものを! 誰でもよかったとは!!」
ダス「いや、そーいうわけではない!」
レオニス「ではどういうことだ!?」
ゾア「エイミーレンタ、健気に信じてくれてたのになぁ……(笑)」
ダス「例えばだ!! 例えば!」
レオニス「例えば?」
ダス「ああ! 例えば海に行ったとしよう」
レオニス「…………」
ダス「想像したか?」
ロアルド「なんだこの男は(笑)」
レオニス「う、うむ……」
ダス「水着の女の子がいるぞ?」
レオニス「……?」
ダス「いやまぁ、好みの年齢を考えろ!」
ロアルド「なに言ってんだ!?(笑)」
ダス「で、可愛いときた。……そりゃ二度見するだろ?」
レオニス「…………私はそのような邪念で人を見ない」
ロアルド「むしろ俺は見て欲しい……気付いて欲しい……俺に」
DM「魅力度10の切なさが……。よし、ダス! こういった堅物を引き下がらせるには、多数決で優位に立つんだ……!」
ゾア「神からの助言が!?(笑)」
レオニス「妙な思考は修行の邪魔だ! 女に現を抜かしているからそのような体たらく!」
DM「その割には前回のプレイで結構喜んでたような……(笑)」
レオニス「あ、あれはプレイヤーが喜んでただけです!(笑)」
ダス「まぁ……たしかにルモアハズに後れを取ったことは言い訳出来ないがな! だが、人生そう堅くばっかりは……」
レオニス「お前は……! お前は……! だらけ過ぎる!! お前は常に……! お前は少し堅くなれ!」
ダス「どこが?(笑)」
 
レオニス(すかさずダスを殴るモーション)
ロアルド「ここは殴っていいだろう(笑)」

 全員爆笑。

レオニス「貴様は人をおちょくっているのか!?」
ロアルド「まぁまぁ落ち着け。ダス、お前も酷いぞ(笑)」
ゾア「お前それは破邪導師にする口の利き方ではないぞ(笑)」
ダス「たしかに言い過ぎたな……(笑)」
レオニス「これから破邪神の教えをたっぷり聞かせてやるからちょっと来い」
ダス「よし逃げるぜ!」
DM「言われなくてもスタコラサッサだぜぇ!」
レオニス「待て貴様! ……! そうだ、カスミ殿……は、いない!?」
フォルカー「これで主題歌がスタートするのか」
DM「長いアバンが終わったらしい(笑)」



 それはさておき、翌日から攻略再開。
 スノー・シューズやエンデュア・エレメンツやライトやレジスト・エナジーやその他色々呪文を施した後に、転移。

 
ロアルド「えええええええ!?」
ゾア「うわあああああ!? 開幕かよ!!」
レオニス「あれ? またいるよ? ……倒したじゃん!」
フォルカー「ダスを喰っちまった奴だ!!」
ダス「そうだ!」
 当然別の個体だが。
DM「ではイニシアチヴロールで……レオニスからどうぞ」
レオニス「よいしょ……撤退で……ここまで」
 思いっきり間合いを離すレオニス。

ゾア「5フィートステップして……速射! AC33まで命中! 頑健セーヴが25! ダメージ11! 2射目! 33まで! 頑健27! ダメージ11!」
DM「ダイス目が良過ぎる……こりゃ今日死ぬな」
ゾア「そんなの言わないでいいです!(笑)」
フォルカー「5フィートステップで一歩下がって全力で殴る!」
DM「殴る?」
フォルカー「違う! 全力で叩っ斬る!! 命中して頑健セーヴも通したが……あーダイス目2だから10ダメージだけだ」
ゾア「そのダイス目で10かよ(笑)」
DM「では敵の攻撃だ」
ロアルド「あああ……俺達遅いよ!!」
DM「あら、フォルカーが下がったから前が空いたわ。じゃあロアルドを丸かじりしよう」
ロアルド「フォルカー!?」


 ロアルド、圧倒的な体格差に屈して噛みつきからのつかみ強化に捕えられるの図(左写真)。
レオニス「ボディ・ブレーズはどうした!?(笑)」
ロアルド「そんなのかけてねぇ〜(泣笑)」
DM「というわけで合計41ダメージ」
ゾア「あぁぁぁぁぁ! 喰われたぁぁぁ!!」
ダス「あれ!? もう喰われた!? 早い!!」
DM「まだ呑み込まれてはいないよ」
ロアルド「俺が喰われる分にはいいんだ!!(ヤケ気味)」
ダス「ロアルドを俺と同じ目に遭わせるわけにはいかない! 一撃目外れ、二撃目外れ、三撃目クリティカルヒット!! 頑健セーヴも通した!」
DM「三撃目のダイス目が19、19、17……こりゃダスも死ぬな」
ダス「急所攻撃で19ダメージ!」
DM「しゃぎゃぁぁぁぁとまだ生きてる」
フォルカー「これはスティーンに期待するしか……」
スティーン「ええとウォーハンマーを落として……予備武器のライトピックを抜いて、攻撃します。命中したけど頑健セーヴ失敗でチュボーン……」
レオニス「ディメンジョン・ドア発動! 助けるぞ!!」
ロアルド「おおっ! すまない!」(右写真)

 前回の戦い同様、ディメンジョン・ドアで救出成功。続く!


●プレイヤーズコメント

・レオニス
 ダスを問い詰めている間にカスミ殿は逃げてしまった……。
 くっ! まんまとしてやられたか!
 だが、次の機会にはきっとうやむやのうちには済ませぬぞ。

 それにしても、蘇生費はやはりとんでもない大出費だ。
 フォルカー達の武具に、ホークアイの転生費用、黒騎士打倒のためには金はいくらあっても足りない。
 何とか挽回しなくては! いくぞ!



・ゾア
 レオニスは堅いなあ。
 男と女がチョメチョメすることは自然の摂理だよ?
 え? 女同士?
 そしてダスに貸した金は蘇生費用の銀貨280枚と、エイミーレンタに手紙を届けたときの銀貨20枚あわせて300枚と……。
 あの健気なエイミーレンタが今のダスを見たらどう思うことやら。

 そして突入と同時に再戦のルモアハズ。
 位置取りさえよければ弓に怖いものはない!


DM「チョメチョメて……(笑)」


・スティーン
 うぅ……私の武器達が……いや、でも武器はいくらでも作れる!!
 もう、くやしい思いはしたくない。気合い入れていくわよ!!

 と言うことで、ルモアハズ。PL的に苦手意識が……。
 ウォーハンマーはそう簡単にとけさせないんだからね!



・ロアルド
 俺はレオニスと違って、愛する者同士ならばとやかくいうことは無い。だが、ダス。その言い様は酷いぞ! これはまた説教が必要だな。
 再びのルモアハズ。今度は俺が餌食に! だが、仲間が喰われるよりは……うう、でも気持ち悪いぞ、コイツは。済まんな、レオニス。


・フォルカー
 ダスが助かった……! 姿形が全く無かったのにスゲェな……!!
 戻ってきたダスは相変わらずだが、俺としては今はそれが有難くもある。
 レオニスの説教は嫌だけどな!!

 またアイツか!! 今度は喰われちゃならんぜ。
 奴さんを切り刻むんで接近したが、後ろがガラ開きに。
 済まんロアルド、俺の即時対応能力が問われてきたな……。



・ダス
 まさかほんとに居るとはロリ神官。世界は広い。
 そしてロストは覚悟していたので、まさか胃液から復活できるとは。ファクセリオンパワァーか。仲間とカスミに感謝。

 その、レオニスがあまりに迫ってきたのでつい(笑)
 多数派工作……、ふしだら連合!? ……いや、ふしだら違うよ?

 そしてAパートからクライマックス。前回の強敵がまたもや、って復活してすぐ死んでたまるかーっ! 急所がある敵なら活躍もあり得るぜっ!
■“彷徨”キャンペーン 第2回(パーティーレベル8) チャプター2

 
 そして今度の敵の手番ではダスが捕まるのであった。
DM「合計44ダメージで捕まえた」
ロアルド「これ死ぬんじゃ!?」
ゾア「ダスぅぅぅ!?」
ダス「前回の二の舞に!? とにかく次は俺の手番だから殴るぞ!! 一撃目……外れ。二撃目……」
レオニス「今殴るって言った? 素手で?」
ダス「ああっと、ククリで斬り付けますが、外れです」
 実はこれまでのレポでは皆殆どの攻撃で「殴る」ってなってたのを、レポにする際に「斬る」や「突く」という風に書き換えてたのですが……。
DM「そろそろ自分の武器に合った攻撃宣言しない? キャラ目線を忘れないためにも」
 という触れが前回辺りから出されたのだ(笑)
ロアルド「俺もディメンジョン・ドアを発動! ダスを救出!」
ダス「すまねぇ!」
DM「だがその中途半端な距離は、敵が次に追撃する気があるなら即死コースだな(笑)」
ロアルド「う、しまった……」
スティーン「ハンドアクッスを抜いて……斬り付けます!! 外れ」
レオニス「よしスコーチング・レイだ」
DM「クックックッ……」
ゾア「意味深な笑いが!?」
DM「いやいや。なんでもないよ(笑)」
ロアルド「これはアドバイスと考えるべきだ!!(笑)」
DM「さぁどうかな!?」
レオニス「(ノーリアクション)射程は……ここからなら届くな!」
DM「「ただあの武器を瞬時に融解するような熱波を放つ相手にスコーチング・レイねぇ……って思っただけだよ(笑)」
レオニス「そ、そうか。前回は使ってなかったか!」
DM「いや、効くかもしれないよ? 別に問題無く(笑)」
レオニス「いや、サウンド・ランスだ! サウンド・ランス! 33ダメージ!」
 DM、私はサウンド・ランスがいい! 貴様、私を誰だと思っているんだ! 私は破邪神にも認められたエリートの破邪導師だぞ! だからぜったい、サウンド・ランスだ!
DM「セーヴ落としたから、それで死んだね(笑)」
レオニス「ロアルドに手番遅らせてもらって、俺が先にこの呪文を使っていれば、ディメンジョン・ドアを使う必要もなかったな……」
スティーン「しょっぱなからなかなかビックリする展開だったわね」
レオニス「危なかった……こいつ何匹いるんだ」
ダス「よかった……今度は喰われなかったよ」
DM「所詮は脅威度7だから、キミら相手に何匹出そうとかまわんのだ(笑)」

 脅威度7=基本ルールかつ平均的能力値でメイクされた、レベル7のキャラ4人パーティーが戦う雑魚としてちょうど良い。
 そしてこのパーティーは追加サプリ大量かつ高能力値でメイクされた、レベル8の6人パーティー。ド貧乏なのを差し引いても、敵が強過ぎるということはない。

DM「レベル1の4人パーティーにオーク1匹出すようなもんだ。むしろ2匹、3匹同時に出したって許されるぜ!(だがそれは人としてどうか)」

 ただし、あくまでルール上の目安だけで言うなら。
 たまに脅威度低いくせに異常に強いモンスターがいたりするので要注意だ!
 脅威度5なのに巨大サイズでHP135で5回攻撃して全弾命中したら100ダメージ飛んで来るドラゴンとかな!(物凄い例外です。つーかデータミスなんじゃないのかこれ。

ロアルド「たしかに数ラウンドで倒せてる」
ゾア「3ラウンドで仕留めてしまった」
ダス「冷や汗もんだったぜ……」
レオニス「死体はシュリンク・アイテムします」
DM「ではルモアハズの巨体が小さくなって初めてわかる。床にあった魔法陣が破損している」
ゾア「うぉぉぉぁぁうおぁ?! しまった! 魔法陣の上で戦ってた!?」
スティーン「ワーオ……」
ダス「ど、どうやって帰ればいいんだこれ!?」
レオニス「なにで破損している?」
DM「熱で」
レオニス「ああ、こいつの……焼け焦げてるのか。直せそうですか?」
DM「皆、呪文学と神秘学振ろう」

 ダイスロール!

DM「で、とてもじゃないが無理だとわかった」
レオニス「転移の魔法陣の技術は……そうそう在るもんでは、無い」
DM「城の秘密の脱出装置として用意されてるケースとかだなぁ」
レオニス「つまりはそれくらいおいそれと在るもんじゃないわけだな。簡単に使えたら世界が様変わりするしな(笑)」
DM「するとどこからともなく声がする」
声「あらあらしょうがないわねぇ」
ゾア「なにぃぃぃ!? その口調はヒトミさん!?」
ロアルド「やっちゃったわね、という?(笑)」
レオニス「も、もうしわけありません!!」
スティーン「……あれ? ん?」
声「その魔法陣はとっても高価ですのに……」
ゾア「もうしわけありません!」
声「その上で考え無しに戦うなんてしょうもないドジねぇ……モノの価値がわからない奴はこれだから困りますわ〜」
ゾア「あれ!?」
ロアルド「おかしいぞ!?(笑)」
スティーン「あはは〜(笑)」
レオニス「こ、これはカスミ殿……では?」
声「誰かしらそれは?」
ゾア「誰かしら、って!(笑)」

 全員爆笑。

ゾア「自分とこのメイドじゃん!(笑)」
声「そんな美人の話は知りませんわ」
ゾア「絶対嘘だ!!(笑)」
スティーン「あ、やっぱりカスミちゃんだーっ!(嬉)」
カスミ「まったくもう。しょうがないわねぇ。もう少し考えて戦いなさいよ〜。ウルトラマンメビウスも怒ってるわ」
ゾア「リュウさぁぁぁぁん! なんて戦いだ! 街がメチャクチャだ!!(笑)」
レオニス「返す言葉もございません……」
ダス「もうしわけない……」
スティーン「ごめんなさい……」
ロアルド「まったくもって……」
カスミ「普段は結界で守ってるし、そうでなくてもちょっとやそっと上で暴れたからって壊れないようにはしてあるけど……あの熱はヤバいわ」
ゾア「溶岩怪獣ザンボラーみたいな……」
DM「殴りかかって来た魔法のウォーハンマーを一瞬で使い物にならなくするってどんだけ高熱なんだろうな(笑) つかみ強化で捕まってるキャラがその熱によるダメージを受けないのはゲームだから、だぜ」
カスミ「修理に1日掛かるから、とにかくそれまで生き残りなさい。あと修理費用は請求するからね!」
スティーン「カスミちゃんお願いします。ごめんね?」
カスミ「スティーンだけでも無事に帰って来るのよ!」

 一歩一歩足元を捜索しつつ微速前進し、500m程の距離を30分かける。
DM「じゃあダスは視認を2回振ってくれ」
ダス「27と19です」

 
DM「じゃあ視線が通った瞬間、待ち伏せに気が付いた」
ゾア「なんかいるぅぅぅ!?」
レオニス「デカいよ?」
ロアルド「デカいよ!」
スティーン「デカっ!」
DM「大型です」
レオニス「イニシアチヴだ!」
DM「で、右側のに対する視認は成功してたんだけど、左側のコイツには視認失敗してたんだなぁ。不意討ちするぞ」
 実質盗賊系クラスはレベル4しか無いため、センサー能力の期待値は低い。
ロアルド「2回振らされてたのはそゆこと?」
DM「そう(笑)」
ゾア「ダスが喰われるぅぅぅ!!」
レオニス「これ、ホントは白いんだよね?(笑)」
DM「うん。ルールブックに載ってるのは白いんだ(笑)」
 ミニチュアの都合によりいつもと変わらぬ光景ですが、辺り一面氷の世界だと思って下さい。俺様の美技に酔いな。勝つのは氷帝。スティーンの中の人が好きなキャラは宍戸亮。
レオニス「これは公式ミニチュアじゃないのか(笑)」
DM「うむ。単なる食玩系のフィギュア」
ダス「猫だ、猫!」
スティーン「猫(笑)」
DM「皇国軍が攻めてきたぞ!」
ロアルド「ねぇ(笑)」
ゾア「千早! 千早!」
フォルカー「これはスティーンはどう反応するんだ」
スティーン「剥製!!」
フォルカー「やはり剥製なのか」
ゾア「ちゃんと肉も食べないとダメだぞ」
スティーン「中身食べればいいのね!」
DM「近衛衆兵独立鉄虎第501大隊、突撃! パウンス(飛び掛かり)だっ!! AC28まで命中!!」
レオニス「不意討ちラウンドなのに全力攻撃! ズルい!!」
DM「さすが生来の不意討ちの達人。というわけで5回攻撃」
ゾア「5回!?」
DM「噛みつき、爪、爪、引っかき、引っかき」
ダス「うぉっ!」
DM「立ちすくみでAC14だから……噛みつき20ダメージ、爪9ダメージ、爪9ダメージ……」(写真)
ダス「昏倒しました」
DM「さぁ通常ラウンドでイニシアチヴだ。これ命分けるから気合入れるんだ!」
ダス「カヒューカヒュー……」
ゾア「喉笛が!?」
レオニス「辺り一面血で真っ赤に染まった……」
ゾア「近付いてキュア・ライト・ウーンズをかけるぞ」
ロアルド「俺もキュアを発動して近付く!」
DM「次は敵です」
ロアルド「よかったイニシアチヴにAP足しておいて!!」
 この5回攻撃でダスはまたも瀕死に陥るも、例によってレオニスがディメンジョン・ドアを唱えて後送する。

 
DM「となるとこんどはアーチャーであるゾアが最前衛か……南無阿弥陀仏でガブリエル!!」
 ゾアを輪姦しているサーベルタイガーズを前衛が必死に攻撃し、ロアルドもキュアを唱えまくり……で洒落にならない消耗戦を勝利する。
DM「長い時間戦ってるように思えるが、数ラウンドなんだよなぁ。所詮動物なので攻撃喰らいまくりだからあっという間に叩っ殺されてしまった。逃げる間もなかった」
ゾア「仕留めた獲物として持って帰りたいところだが……」
DM「一体900ポンド」
ゾア「重いっ!」
レオニス「しかも単なる動物だから、あんま高くなさそうだ」
DM「そうだねぇ」
ゾア「埋めるくらいは……って時間掛かるよなぁ」
DM「スコップとかあるの?」

 全員のアイテム確認→無い。
 結局諦め、消耗も激しいということで魔法陣の部屋まで引き返す。500mで終了! 続く!


●プレイヤーズコメント

・レオニス
 稀少かつ高価な魔法装置をみすみす破損させてしまうとは……、まったく魔導師として情けない話だ。
 転移した先、どことも知れぬ極寒の地に置き去りという、取り返しのつかないことになることだけは避けられそうだが、また借りを作ってしまった。
 この先は、失点を補ういいところも見せたいものだ……。

 ……やはりいいところなしだ。



・ゾア
 魔法陣破壊はまさに血の気が引いた瞬間。
 見ず知らずの土地、それも苛酷な環境でどう生き延びたものだろう。
 結局は助かったが、取り残されていたらどうなっていたことやら。

 剣牙虎戦。ダスの負傷もさることながら、回復をと焦って飛び出したのがまずかった。
 かろうじて勝利はしたが、消耗が大きい……。



・スティーン
 カスミちゃんには迷惑をかけてばっかりだ。何か恩返しできれば良いけど……。
 時間があれば、この猫で可愛い剥製作れるんだけどな。ちぇ。

 は!? 宍戸趣味をばらされてしまった!!(笑)



・ロアルド
 くっ、カスミ。相変わらずいいキャラしているな(笑)
 いつかは俺も。でも、クローク貯金どころじゃないんだよなぁ……(がっくり)
 剣牙虎二体に不意を打たれるとか怖すぎる(笑)
 むう、出会い頭の危険はどうにかならんものか。ダスが毎回死にそうで、ドキドキしてしまう。



・フォルカー
 危ない所だったが、今度は短い時間で撃破出来た。
 ルモアハズ、何て奴だ。奴が歩いた後は焼け野原か消し炭か……。
 戦いが始まると、周囲を見る余裕が無くなっちまうのは、俺の悪い癖だな。魔法陣には気が回らなかったよ。

 猫って言ってもデカイじゃないか(笑)
 ダスが慎重に進んでも、不意打ちを食らうのか。マジ此処は危ねぇ所だな。
 猛獣だもんな、場所は狭いし奴らに近づかれたらマズい。
 撃退したが、色々損耗しちまった。この後此処でどう過ごすか……。



・ダス
 今日もディメンジョン・ドアが唸るぜ! そして魔法陣の損失が発覚したときのアチャーぶりといったら。

 一発目の視認はよかったんだがなあ。プロには勝てなかった。そして瞬殺(笑)
 大自然は厳しいね……。死に至らなくてマジ良かった……。短期間2連続はさすがに!

■“彷徨”キャンペーン 第2回(パーティーレベル8) チャプター3

 
DM「魔法陣をメカが直してるよ」
レオニス「メカ!? 直せるってそーいう意味だったのか。向こう側から念を送ると直せるのかと(笑)」
ダス「凄いな。こんなもの初めて見たぜ」
ロアルド「修理作業を見守る我々(笑)」
DM「でまぁ夜まで見守った後、ようやく帰って来れるわけだが……」
ダス「いや、このまま過せたのなら工房に戻らないで一晩明かしたっていいんじゃないのか?」
DM「となると俺はワンダリング・モンスターを振り始めるわけだが」
ロアルド「夜まで過せたからあとは平気ってことは無いと思うぞ? なんかダスは死に急ぎたがるなぁ……(笑)」
ダス「いやぁなんかコスト払わせるのも気が引けるし」

 転移の魔法陣動かすのには、膨大な魔力が必要なのです。支払いを要求されてはいないけれど。

ロアルド「その気持ちはわかるのだが、呪文をかなり消耗している」
ダス「わかった……戻ろう」

カスミ「まったくも〜」
ロアルド「すまん!」
ゾア「もうなにもいえん!」
ダス「次は速攻で退こう」
ゾア「退くんじゃなくて、踏ん張らないと」
レオニス「ここからあっちは見えるのか?」
カスミ「見えるわよ。あの部屋だけなら」
レオニス「じゃあ行く時に向こう側が安全かどうか確認させて貰えても……」
カスミ「…………これ修行じゃなかったっけ?」
レオニス「う」
カスミ「別にいいわよ〜。手に負えないから助けて下さい〜って言うなら」
ダス「いや、そうだ。これは修行だ」
スティーン「がんばるよっ!」
DM「素材集めに困ってて、君達に依頼ってわけじゃないからねぇ」
ゾア「別に無きゃ無いで構わないもんな……じゃあヒトミさんに謝りに行くか……壊したの……」
DM「じゃあ台所に行くと、お味噌汁作ってる」
ゾア「えええ〜ヒトミさん自ら〜?」
 
DM「割烹着モードになって(笑)」
ダス「メイド服も作業着なのに」
DM「まぁこの3ヶ月でこーいう格好する人なのは知っている」
レオニス「どう見てもあの人のメイド服はファッションです! 作業着じゃありません!」
ロアルド「実際になんか作業する時は着てないのか(笑)」
レオニス「しかし……気まずいな……」
スティーン「ヒトミさ〜ん……」
瞳さん「あら、どうしました?」
スティーン「実は……」
レオニス「スティーンに謝らせる気か!」

 慌てて口々に謝り出す野郎共。同時に喋ってて何言ってるかわからん(笑)

ロアルド「実は魔法陣を壊してしまいまして……」
瞳さん「ええ、そうみたいですね」

 そしてまた全員一斉に謝り出して何言ってるかわからん!

DM「5.1チャンネル謝罪!?」
瞳さん「あらそうですか。次からは気をつけてくださいね」
ゾア「グサッ……」
ロアルド「そこ傷付く所じゃないだろ!?」
ゾア「優しいんだけど優しいんだけど……」
スティーン「はい!」
DM「今がそうって意味ではないんだけど、傭兵隊で寛大に接してくれたハインリーケに対して『ネチネチ来たよ』とか『根に持つ人だな』ってスカウト(笑)とブレイズが逆恨みしてるシーンを思い出したぞ(笑)」
ゾア「優しさが痛い……(笑)」
 
ダス「今まで謝りに行く時一人だったから……仲間がいるのはいいな」
ロアルド「沁みるなぁそれ(笑)」
ゾア「子爵の前で散々に(笑)」
レオニス「いや、二人いたんだけどな(笑)」
DM「……で、フォルカーは終始無言?」
フォルカー「いや、謝りましたよ」
DM「その後だその後」
レオニス「いつも一人だったってダスが言ってるぞ(笑)」
DM「いなかったことにされてるけどどうするの?(笑)」
フォルカー「いや、それ一緒に……行ったよ?」
ダス「ああ、そうだったな」

 パーティー苦笑い。DM爆笑。

ロアルド「なになに!? ダスは!?」
DM「『ああ、そうだったな』って(笑)」
レオニス「『ああ、そうだなお前はいたな。いただけだったよ』みたいな(笑)」
DM「俺だけに喋らせて、お前は後ろで黙ってただけだったろという皮肉カウンターか(笑)」
ダス「いやぁ……ああ、そうだったな!」
レオニス「否定はしない!?(笑)」
ダス「そうだったそうだった!!」
フォルカー「たしかに俺は後ろで驚いたりしていただけだったが……」

 微妙な沈黙が場を支配する。
 だがそれを打ち砕かんと動いた男がいた!!

レオニス「これ……獲ってきた獲物なんで食卓に……(シュリンクしたルモアハズ)」
瞳さん「食卓に……あら〜さすがにこれを食べるのはおすすめしませんわ」
ロアルド「すいません! レオニスなりに場を和ませようと……!! 硬い男がたまにやる滑りっていうか……!! 許してください!!」
フォルカー「レオニスってけっこう悪食だったんだな」
レオニス「これをその、修理代に充てて……ください」
瞳さん「あら。でもこれをそのまま私に渡してしまって大丈夫ですか?」
レオニス「…………実はあまり大丈夫ではないです(苦笑)」
ロアルド「仰しゃる通りです!」
レオニス「では……余裕が出来たら必ずお返しを!!」
ロアルド「謝りに来たのになんかもう!!」
ゾア「ありがとうございます。じゃあ予算配分の会議をしに部屋へ……」
DM「するとカスミがやって来る。笑いを必死に堪えながら……」
カスミ「ぷっくくく……その勇気は評価しておくわ!(笑)」
DM「と、レオニスの肩を叩く」
レオニス「くぅぅぅぅ!?」

 ここでスティーンのキャラ構成が一部変更される。
 ゲーム内では「昔からそうだったよね」という処理で。
DM「ええと特技二つを特殊武器習熟モールと大業物に変更するから、ダメージが2D8+10か」
レオニス「片手武器とは思えないダメージだ(笑)」
DM「これでヘヴィシールドもガッチリ装備してるからなぁ」

 ちなみにフォルカーの通常ダメージは1D10+8だが、命中率で大幅に優っている為、その命中率を強打で追加ダメージに変換することで、スティーンのダメージを凌駕するダメージポテンシャルがあったりする。

DM「よし。これでロリがデカいハンマーという素敵な構図が名実ともに!!」


 というわけで再びアタック開始。やはり足元の警戒を怠らないため、移動速度は極めて遅い。
DM「前回サーベルタイガーズと戦った場所に来ると、死体が食べられてるね。生存技能でチェックすると、どうやら大型の獣に食べられたようだが……」
レオニス「範囲が広過ぎて特定は無理だな(笑)」
ダス「足跡を捜索しよう」
DM「すると分かれ道の奥から来ているのがわかる」

 
DM「というわけで細い通路に差しかかった」
ダス「じゃあスティーン、ここは君が先頭に立って進んでくれ」
レオニス「さっきから不意討ち喰らい続けてるからなぁ……」
スティーン「わかったよー。進みます」
DM「んじゃあ進むと……スティーン、ダス、ロアルドは反応セーヴ。天井が崩れて来た」
スティーン「ううっ、反応セーヴ6です」
DM「ロアルドはその数値なら、天井が崩れて来たのに反応してバックステップできた」
ダス「うおっ! 真ん中の俺はどの道助からない位置!!」
DM「ダスはどっちに飛んでもどの道埋もれるけど、どっちがいい?(笑)」
ダス「まぁ普通に考えたら後ろですね(フィギュア移動)」
ロアルド「え……!?」
ダス「え? じゃあ前に……」
ロアルド「いやいやいいですいいです。好きにして」
レオニス「それ、『こっちに来るな』って命令したも同然だった(笑)」
DM「命令無視して失敗するよりも、命令に従って失敗した方が……と(笑)」

 基本的にこういった「複数に対して同時に降りかかった一瞬の出来事」に対する行動は、相談・指示禁止となっております。

DM「というわけでダスは前に跳び、スティーン共々雪の下敷きに。ただしスティーンは端だったから腰までしか……と思いきや、身長が低いので首まで埋もれてるな(笑)」
スティーン「あーっ!」
ロアルド「仇になった(笑)」
ゾア「スティィィィィン!?(笑)」


 
DM「で、埋もれたスティーンの目にはこんな奴らが……チラッ」
ロアルド「ヤバい! 潜れ!!」
スティーン「潜りますか!(笑)」
ロアルド「あのハンマー欲しいな」
ダス「あたしのハンマーのほうが上よ、と」
スティーン「ハンマー勝負ね! 受けて立つわ!!」
 
ロアルド「でも埋まってる(笑)」
スティーン「う、受けて立つんだからっ!(笑)」
DM「ちなみにコイツが持ってる奴こそ大型用のモールなので、まさにスティーンが持ってるのと同じ武器となる」
ダス「もがいて脱出ロール! さらにAP使用!」
DM「それで一歩もがき進めれた。でも前に進むとスティーンの背中に突っ込むかもしれないし、そうでなくても同じマスに強引に入り込んで窮屈状態になるね」
ダス「す、進むぜ!!」
DM「じゃあランダムで……うん、横に強引にもがき進んだ」
スティーン「あたしも脱出ロール……はダイス目が2です」
DM「それは無理だなぁ……じゃあ敵で、攻撃。さすがにその状態ならそうそう外すものではない! 16ダメージ」

 死のモグラ叩きが始まるぜ!? 続く!!


●プレイヤーズコメント

・レオニス
 ヒトミ工房脅威のメカニズム、だが心奪われてる場合ではない。
 またも莫大な借金を背負ってしまったのだ。
 ヒトミ殿に迷惑かけっぱなしの不肖の弟子過ぎて涙が出そうだ。

 先行偵察のダスには魔法支援と、フォローの工夫が必要だな……。
 取り返しのつかないことになる前に、何とかしなくては。

 厨房での出来事は……触れないでくれ。



・ゾア
 優しさが痛い。
 皆さんも経験がありませんか?
 期待してくれた人にこたえようとして失敗したときの、あのなんともいえない気持ち。
 まさに今、わたしのお仕事がそんな感じ。
 そしてトラップ!
 またも出会い頭のピンチ! ほんとどうにかしないとなあ……。



・スティーン
 うぐぐ……ハンマー勝負だったら負けないわよ。でかいからって調子に乗らないでよね!!

 埋まったよー。エンデュア・エレメンツとかなかったらきっとすごいことに!?
 うむ、雪はおそろしいのですよ。



・ロアルド
 先行する危険性より、ダス自身の危険性を心配した方がいいのかもしれん(笑)
 志は立派なんだが、どうにもその後の影響を軽く考えているようでな……いや、悪いのは俺か。つい口を出してしまったな、反省。
 ダスとフォルカーの微妙な空気からレオニスのボケまでの流れは、我ながら笑ってしまった。現パーティの人間関係も除々に見えてきた感じだ。
 スティーンの変更は燃える! そして羨ましい! 俺だってグレートソード背負っている神官で、それなりに目立つはずなんだがなぁ。



・フォルカー
 スティーンと俺達に課せられた試練は、実は莫大な費用が掛かってるのか!?
 ヒトミさんは対価を何も要求しない。俺達は甘えすぎだな……、期待に答えないと。

 ……口下手な俺は話すべきことをダスに任せっきりだった。
 大事な部分は自分の言葉で云っているつもりだったが、皆に云っている所を認識されて無いんだな。
 これじゃあ云うべき相手に何も伝わらない、己の気持ちを伝えきれないのはマズイ。
 ダス今までありがとうな! 次からは自分をもっと出していこうか。

 スティーンが埋まっちまった、重鎧だし身動きが取り難くなるかも知れん、前進だ!



・ダス
 補修メカ登場。いろいろあるなあ。
 あと、いろいろお世話になってるし、ちょっと気を使っちゃうよね。

 文化包丁も+1なんだろうか割烹着モード。別にフォルカーと仲悪くないよ(笑)

 デカハンマーいいね、デカハンマー。そして、ここのところ初撃を食らいまくりなので警戒したものの。全くの裏目に。
 あと、何かあったらバックステップ脳になってましたが、そりゃかわいいこの方に行きますよね(違う)
 ハンマー対ハンマー!

■“彷徨”キャンペーン 第2回(パーティーレベル8) チャプター4

 
フォルカー「俺は助けに行くぞ! 雪の中に突っ込みます!」
レオニス「ブリンクを唱えて雪の中をすり抜けるしかない」
 身体をエーテル化してナンシーさんの如く物体を通り抜けられる呪文なのだが……。
レオニス「アウチ! アウチ! いててて!!」
 レベルの低い呪文のため、物質界とエーテル界の行き来のタイミングをコントロール出来ないのが玉に瑕(グレーター・ブリンクなら可能)。そして物体通過中に物質界に現われてしまうと、ダメージを受ける上にもっとも近い空間に弾き出されてしまうのだ。
レオニス「くそっ! 何度も失敗して結局隣接するだけで手番が終わってしまった!!」
DM「しかも一番近い空間への弾き出しによって隣接な為、さらに窮屈な空間に……(笑)」(写真)
レオニス「ひぃ! 目の前に……知識判定18」
DM「多分トロールだと思った」
レオニス「暗視で見てるから肌の色の違いとかわからん! とにかくトロールがいるっぽい! ひぃ! あと狼」
DM「それはウィンター・ウルフだとわかる」
レオニス「ウィンター・ウルフだ! 冷気攻撃はレジスト・エナジーで怖くないが……」
DM「例によって巨人語で何事か喚きつつ、なんか明らかに呪文の力で飛び出て来たレオニスを攻撃しよう。こいつ、通常のトロルより知力も判断力も高いぞ(笑)」
レオニス「普通に死ぬ!」
DM「身動き出来ない相手だから……強打全乗せで……あ、でもブリンクで外れた」
レオニス「た、助かった……」
スティーン「身動きさえ取れれば巨人相手は得意なのにーっ!!」

 ドワーフは対巨人が超得意です。ACに+4も回避ボーナスが得られます。ただでさえ頑丈なのに!
 が、スティーンとダスの脱出ロールは失敗。
レオニス「またまたディメンジョン・ドアだ! 二人を連れて脱出するぞ!!」
DM「ブリンク中の20%ミスが通ることを祈るぜ!! これしくじったら死亡確定!!」
レオニス「くぅ……! 失敗しそうだ!」

 前述のとおり自分の意志で物質界とエーテル界の行き来をコントロール出来ないため、敵の攻撃は50%で無効化するだけでなく、自分の「物質界へのアプローチ」も20%で失敗してしまうのです。

レオニス「だが通った! よし、ディメンジョン・ドア!!」

 
DM「ふぅ〜危なかったぜ……!!」
フォルカー「しかし俺はそれに気付けないから、進むしかないのか……窒息する前に抜け出したい……」
DM「仲間が叫べば聞こえるかもしれん。雪の奥に埋もれてるんで聞き耳判定だ」
ゾア「おーい! フォルカー! 戻ってこい!!」
 しかしファイター一本槍の彼が聞き耳に技能ポイントを振っているわけもなく……。
DM「んん〜? 聞こえんなぁ!! 決して目標値が高いわけではないんだが、そもそも聞き耳が苦手過ぎる。雪に音が吸収されて、言ってることがわかるほどには聞こえなかったようだ」

 しかし流石に確率が無いわけではないので、このまま呼び続けていれば聞こえるのは時間の問題ではあったのだが……デジタルではなく、お互いの様子なんてわからないように振る舞わなければならないのがロールプレイ。
レオニス「もうドンドン奥に掻き分けて進んでるのかもしれない。こうなったらいっそ倒す方がいいか……」
ダス「その判断はレオニスに任せて……フォルカー、お前がいなくなったら初期メンバーが俺だけになっちまうじゃないか!!」
DM「まぁ、客観的に見ると“初めからいたメンバー”ってのはゾア、レオニス、ロアルドの三人なんだけどな(笑)」
ダス「あ、そうか!」
ロアルド「吸収されております(笑)」
ゾア「もはやメインパーティーはこっちだ(笑)」
DM「状況的には彼ら三人にダスとフォルカーが後から入って来た感じだからなぁ。スティーンは元からダス達の仲間と言うには付き合い浅過ぎるし(笑)」
ゾア「俺達が彷徨キャンペーンで、ダス達が海洋キャンペーン(笑)」
ロアルド「そして今日のタイトルは何だ!?(笑)」
ダス「ああっ!?(笑)」

 でまぁ結局フォルカーを引き戻すことよりも、積極的に討って出ることにし、レオニス&ロアルドによるダブル・ディメンジョン・ドアでのデスラー戦法が敢行される。
レオニス「問題はどこにテレポート・アウトするかだが……奥に行き過ぎるのも怖いが、手前には敵がいそうだ……う〜む……」

 
 結局手前に次元跳躍し、酷いことになる(笑)
レオニス「しまった! こうなるのは半ばわかってたのにやっちまった!!」
DM「こうなって困るならやるなよ!?」

 前衛だ後衛だとかもうそんなのどうでもよくなるような混戦の開始である。

スティーン「とにかく目の前の狼を倒します!!」
DM「ウィンター・ウルフは足元に転がってるレオニスに組みつこう。ガルルガルガルガロ」
レオニス「目の前に狼、すぐ横にトロル!」
ダス「レオニス! 今助けるぞ! 組みついてる狼に急所攻撃だ!!」
DM「一方さらにヤバそうなのがロアルドさん。トロルがモールでガッチンコ!」
ロアルド「いかーん!! フライを自分に唱えます!!」
DM「敵は全員前衛で乱戦こそ望む所だが、そっちはやっぱりヤバ過ぎだろ!?(笑)」

 セルフ戦線崩壊で阿鼻叫喚の地獄絵図。

 
 しかしスティーンだけは容易く正面のウィンター・ウルフを仕留めるや、さらにレオニスに組みついていた奴もダスとの共同で瞬殺。連続キュアでどうにか首の皮が繋がっているロアルドを救出するため、トロルに迫る。
スティーン「今度はこっちですね!! 今助けるよっ!! ぶん殴ります!! えいっ! クリティカルヒット!! 59ダメージ!!」
DM「…………ええと側頭部を襲った一撃は、そのまま頭部を横へすっ飛ばした」
ゾア「大規模ダメージか!!」
DM「イエス。大規模ダメージの頑健セーヴに失敗したから、即死+死体損壊。いやまぁ頑健セーヴに成功しててもダメージで死んでるんだけどね。HPマンタンなのに(笑)」
レオニス「ワンショットキル!!」
ロアルド「グロいことに!?」
DM「ポーンと」
レオニス「50ポイント以上のダメージを一度の攻撃で喰らうと、頑健セーヴに成功しないと即死なんですよ」
スティーン「なるほど!」
DM「で、倒れるんだけど……そこからみるみると再生が始まって、頭が生えようとする」
レオニス「ああ、そうか! こいつトロルだから再生能力あるんだ!!」
スティーン「きゃあっ!?」
ゾア「スティーンの攻撃とそれで二度ビックリだよ!」
ダス「フォルカーの息はいつまで続くんだ!?」
フォルカー「あと2ラウンドかな……」
 本当は教えちゃいけません。
DM「もう掘って助け出すのは無理だな……相変わらずキミらスコップとか持ってないし。っていうか冒険するのになんでそういった装備が無いんだ!?(笑)」
レオニス「フレイム・ダガー唱えます。とにかくトロルにトドメを刺さないと!!」

 これでトロルはあっさり死亡し、あとはフォルカーをどうしたものか……。

スティーン「とにかく出口で待ってて、手が出たら引っ張る準備します!」
ダス「がんばれー!」
フォルカー「………………(無言でダイスロール)」
ダス「おっ!!」
DM「助かったか!? これ失敗してたら窒息死決定だったよな!」
 ちなみにフォルカーが力任せに進めたのは、ほとんど人間の限界な筋力があるからで、それですら確率は超低かったという。
スティーン「おーっ!(パチパチ)」
フォルカー「なんだこりゃー!?」
ダス「フォルカー!」
スティーン「フォルカー!」
ゾア「フォルカー!」
DM「あっぶねぇ。よかったよかった。あとはろくな道具も無しにこの雪を退かして帰るだけだな……(笑)」

 その後は、もたつく除雪作業に襲い来る敵増援との戦闘でAPを大量に消費しつつも、どうにか撤退成功するのであった。


●プレイヤーズコメント

・レオニス
 ひぃひぃとテンパリ過ぎだな、俺。
 覚悟決めて敵前に突っ込んだのだから、もっとクールに決めなければ!

 テレポート・アウトは、雪中のフォルカーが気になってな……。
 救助のためになるべく彼の近くに出てやろうとした結果がこのざまだ。
 自分が救助される側になってどうしようというのか……。



・ゾア
 ザ☆大混戦。
 ほとんど何も出来ませんでした。
 やはりこういうときに強いのがスティーン。
 一撃でトロルの首を吹き飛ばす大活躍です。
 フォルカーもあわや窒息死かと思いきや、奇跡の脱出劇。
 とにかく無事でよかった。



・スティーン
 ふう、埋まった時はどうなるかと思ったけど、本当にフォルカーが無事でよかった。

 でも、雪に埋まって溜まった鬱憤がこんな形で?
 もちろん、何事にも全力で行くの礼儀だと思うけど、首まで飛ばしちゃうなんて自分でもびっくりしたわ。



・ロアルド
 いかん。逃げるのにしかディメンジョン・ドアを使ってなかったから、攻め方が分からん……。おかげで酷い有様になってしまった!
 しかし、スティーンの攻撃力には目を瞠るな。同じ得物を持った者に対し、あれだけの差を見せ付けるとは。頼もしい限りだ。おかげで俺もフォルカーも助かったよ。
 転移の失敗で命を失うなんてことになったら、旅の神の神官としての恥!
 スティーンに助けられたのをよしとせず、精進せねばなるまい。



・フォルカー
 ともかく前進。
 この先でスティーンが孤立しているのだから俺が加勢しなくては、と。
 窒息しそうになったが運良く雪山から脱出できた。俺はまだ死ぬには早いらしい。
 その先は傷だらけの仲間とトロルと獣を仕留めた後。
 面目ない……状況打破の為の前進が雪中遭難になりかけた。
 皆の「後退せよ」の声が聞こえ無かったんだ。

 何てザマだ!! 戦う以前にくたばりかけて何も出来やしなかった。
 俺は……武人だよな?



・ダス
 死のもぐら叩きからレオニスの尽力で脱出。だが中にまだフォルカーが!
 レスキュー! ……どころか戦線崩壊!

 なんとか撃破しつつ、まさかの大規模ダメージ。はじめて見た、すげえ(笑)
 がんばれフォルカー自力脱出。よかったよかった。