■“彷徨”キャンペーン 第3回(パーティーレベル8) チャプター1

 レオニス ホーリィ・スカージ3/ウィザード5
 ゾア ウォープリースト1/フェイヴァードソウル3/レンジャー2/ファイター2
 スティーン バトルスミス1/ファイター6/ブラックスミス1
 ロアルド クレリック7/レンジャー1
 フォルカー ファイター8
 ダス インヴィジブル・ブレード3/ローグ3/スカウト1/ファイター1

DM「トロル戦から帰還して一夜開けた翌朝〜。今日の朝食は和食」
スティーン「カスミちゃん、箸上手に使えるようになったよ〜」
カスミ「さすがドワーフは器用ね〜」
スティーン「食べる〜?」
カスミ「あ〜ん」
DM「イチャイチャ(笑)」
レオニス「……!」
ゾア「レオニスの血圧が上がっていく(笑)」
ダス「ああ……良いもん見れてるなぁ……」
ゾア「ロリがイチャイチャしてればなんでもいいんだろう?(笑)」
ダス「いやいや! エイミーレンタ一筋ですよ」
ゾア「眉に唾付け始めるよ!」
カスミ「は〜い今度はあたしのば〜ん」
スティーン「あ〜ん! 美味しいねぇ〜!」
カスミ「二人で食べると美味しいわ〜」
スティーン「やぁん」
レオニス「カスミ殿!!」
カスミ「……雑音が聞こえるわ」
スティーン「どしたのレオニス〜?」
レオニス「…………どう言ったものか! スティーンの前で喧嘩はできん」
ゾア「暇だなぁ……(笑)」
スティーン「それじゃあたし片付けてくるね〜」
DM「瞳さんが作った当番表に従って家事分担されております」
カスミ「ほら、ロリ鼻血も当番でしょ。とっとと行ってきなさい」
ダス「ロリ呼ばわりかよ!」
レオニス「ヒトミさんに言うしかねぇ! カスミ殿、大概にされよ!」
カスミ「あら〜? ちょっと見せつけ過ぎちゃったかしら。あはは〜……あ、ごめんね! 溜まってるのに!!」
レオニス「そういうことではありません!」
カスミ「刺激強過ぎよね〜」
レオニス「公衆の面前で……」
ロアルド「そうです(嬉しそう)」
レオニス「そのようなことはお止め下さい!」
ロアルド「いや、たまにこーいうのが無いと……」
レオニス「こいつ!?(笑) お前達はそれでいいのか!?」
ロアルド「いいんだよ?」
DM「するとカスミはロアルドの頬に手をやって、耳元で囁くね(笑)」
 
カスミ「いいのよ? 思い出して使っても……それとも昨日穿いてたパンツも欲しい?」
スティーン「あははは(笑)」
ロアルド「本当ですか!? 欲しい!!」
ゾア「弱い男! 弱い男だ!(笑)」
レオニス「ダメだこいつら! 早くなんとかしないと! ヒトミ殿!!」
ロアルド「レオニス、マイナー・クリエイションの呪文を唱えてくれないか?(笑)」
レオニス「つまらんことに使わせるな! こいつも制裁を加えないと駄目かもしれん!?(笑)」
ロアルド「それくらい愉しみが……」
レオニス「キッ!! ヒトミ殿、このようなことをさせていていいのですか!? いたいけな少女をたぶらかして!」
瞳さん「あら? でも彼女、あなた方の中で一番の年上ですわよね?」

 全員爆笑。

レオニス「だがしかし! ドワーフは精神の成熟が遅いのです!」
瞳さん「それでももう成人したと聞いておりますけれど」
レオニス「た、たしかにそうではありますが! だが女性同士でそのような!」
ゾア「結局成人しててもダメなのか(笑)」
瞳さん「私はあまり個人の自由に干渉するつもりはございませんので……」
レオニス「これは自由以前の問題で、決して好ましいことではないではありませんか!!」
瞳さん「たしかにそう思われる方もいらっしゃるでしょうね(にこにこ)」
ロアルド「俺は最近段々と好ましくなってきたぞ!」
レオニス「……!? 俺の知ってるロアルドは何処へ行った!?」
瞳さん「特別便宜を図るつもりもありませんけれど、特に反対するつもりもありませんわ。馬の足も怖いことですし(にこにこ)」
スティーン「あははは(笑)」
ロアルド「わかったわかった。じゃあ決を採ろうぜ。反対してるのが誰かハッキリさせようじゃないか(笑)」
DM「自信満々だ(笑)」
ロアルド「なぁカスミさん?」
レオニス「マテマテマテ! 常識というもので考えてくれ! お前ら最近どうかしているぞ!」
ロアルド「最近? いや、俺は常に常識の殻を打ち破りたいと思っているが(笑)」

 全員爆笑。

ゾア「流動神!(笑)」
DM「信仰が流動神だから、固定観念に縛られるの嫌いなんだよな(笑)」
カスミ「ズズーッ(悠然とお茶飲み)」
レオニス「ゾア! お前は神官としてどうなんだ!? 男と女がいる理由は、狩猟神の神寵者(フェイヴァードソウル)であるお前が一番よくわかっている筈じゃないか!」
ゾア「う〜ん……しかしなぁ……」
レオニス「仲が良いくらいなら微笑ましく目の保養にもなろうが!」
ゾア「まぁたしかに狩猟神の教義としてはおかしいことではあるのだが……」
レオニス「だろう! お前からも言ってやってくれ!」
ゾア「う〜ん……しかし……」
ロアルド「なぁ見てみろよ。誰一人として信仰を同じくする者がいない」

 ダス、フォルカーは無信仰。レオニスは破邪神。ロアルドは流動神。ゾアは狩猟神。スティーンは練磨神です。

ロアルド「こんなバラバラな俺達が、一人の価値観で“俺が正しい!”と主張したところで、全員が納得すると思うのか?」
レオニス「うるさい! 教義の問題ではない!」
ダス「教義の問題ではないのなら……」
レオニス「お前は黙れロリコン!!」

 全員爆笑。

ロアルド「今さらじゃないか。これまでやってきて……」
DM「ヴェイズがいないのが寂しい(笑)」
ロアルド「ね。レオニスの意見に二票目を投じてくれる人が(笑)」
レオニス「ヴェイズがいれば絶対にこんな事態にはならなかったのに!(笑)」

 またも全員爆笑。

レオニス「あの規律正しかった我々のパーティーは何処へ行ってしまったというのだ!?(笑)」
ゾア「たしかに(笑)」
ダス「ウィルスが!(笑)」
スティーン「ダス、洗い物するんじゃなかったの〜?」
DM「あ、そうだよ。ダスは洗い物に行ってるはずなのにいつの間にか会話に混ざってた(笑)」
スティーン「一人だと結構大変なんだから〜」
カスミ「とっとと戻りなさいよ鼻血ロリ」
ダス「わかったわかった! ちょっと待ってろ!」
レオニス「スティーンに言うべきなのかなぁ……ってそうだよ! ゾア! お前は結局どうなんだ!?」
ゾア「いやぁたしかにな。うん。神官的にはおかしいと思うんだけどな」
レオニス「そうだろおかしいだろ!」
ゾア「でもなぁ。スティーンだって普通そう思うだろ? でも、あんなに仲良いってことはおかしいって思っていないんだよ。つまり、練磨神としては問題が無いんだよ。きっと」
レオニス「くっ……! 人の教義に口を出すわけには……!!」
ロアルド「そうだよ。これは教義の問題なんだよ!(笑)」
レオニス「だが……騙されてる気がする!!(笑) そうなのか……本当にそうなのか!?」
ロアルド「じゃあお前は俺みたいに生きられるのか?」
レオニス「…………(ジロリ)」
ロアルド「睨まれた!?(笑)」
レオニス「だが教義以前にここはバーンという国だ!」
ロアルド「至極真っ当なこと言ってるのに、レオニスはなんでこんな劣勢なんだ(笑)」
レオニス「おかしいよこのパーティー!(笑)」
DM「まぁ我々はオタクだからな……! そりゃガチレズに対する寛容さの比率は一般人のそれより圧倒的に大きいだろう! むしろご馳走!!」
レオニス「やはりスティーンを説得する方が早い! 行く!(笑)」

 ちなみに繰り返しになりますが、前回のプレイで一緒になって喜んでる通り、レオニスのプレイヤー自身は全然嫌がってない(笑)
 で、舞台は移って台所。

 
DM「背が足りないんで台に乗って洗い物をするスティーン」
スティーン「あ〜。大事です。必要です(笑)」
ロアルド「いいねそれ!」
スティーン「ふふふ〜ん♪」
レオニス「スティーン、話がある!」
スティーン「あれ? あ〜もうちょっと待って。すぐ終わるから〜」
レオニス「あ、ああ……」
ゾア「弱い!?(笑)」
レオニス「ダス、代わりにやっておいてくれ」
ダス「あ……まぁ……うん、やっとくよ」
スティーン「ごめんね〜じゃあ行ってくる〜」
ゾア「ロリに弱い男(笑)」

 廊下へ移動。

スティーン「で、話ってなぁに?」
レオニス「そ、そうだな……カスミ殿とのことなんだが……」
スティーン「カスミちゃんがどうしたの?」
レオニス「お前はカスミ殿をどう思っているんだ?」
スティーン「え、大好きだよ!!」
レオニス「ッ…………!!」
ダス「満面の笑みだ!!」
ロアルド「はやく返事して!(笑)」
 
スティーン「カスミちゃんとはぁ……こ・い・び・と・ど・う・し♪ なんだよっ!」

 全員爆笑したり身悶えしたりしつつ、続く!


●プレイヤーズコメント

・レオニス
 おかしい!
 なぜロアルドの言葉が、いちいち理があるように聞こえるのだ!
 個々の宗教や倫理を否定はしないが、奔放過ぎるだろ! お前達!

「こ・い・び・と・ど・う・し♪ なんだよっ!」

 神よ、この笑顔はあまりにもまぶしすぎます……。



・ゾア
 生めよ育てよは自然の摂理、それには教義として何の問題もない。
 でも女同士はどうなんだろう? 本人たちはなんとも思っていないみたいだけど。
 練磨神の教義って不思議だなあ。



・スティーン
 わーい。カスミちゃんにお箸の使い方褒められた。
 あれ結構難しいんだよね。こう……どこの指にひっかければ良いのか、とか。
 やっぱりカスミちゃんを見てたお陰かなぁ。



・ロアルド
 しまった! 前回のコメントで殊勝なことを言っているのに、何だ今回の軽さは(笑)
 しかし、教義はともかく個人の問題だからな。特に俺にとっては、今の珍しい環境が楽しくてしょうがない。スティーンとカスミの二人を眺めているだけで興味が尽きない。つまり、旅の神の神官としては問題ない!
 頑張れレオニス。



・フォルカー
 俺はスティーンとカスミ姐さんのことに関して一歩引いて見ている。実は女同士ってのを見たこと無いんだ。
 多くの人が行き交う大都市とかなら、レオニスの考えも支持され、より善い物の考えとして受け止められるだろうなぁ。
 レオニスの周囲に厳しい分、自分にも厳しい姿勢は高く買ってる。
 だけど二人の関係は此処では皆に知れている。此処の主も認めている訳だし俺は良いと思うけどな……。



・ダス
 レオニス奮闘する。戦う場所はダンジョンではないけど、パーティーにとってある意味未踏の空間ではある(笑)
 ロアルドとゾアの奔放さが光るぜ。信仰って深いね!
 というか、子爵領出たときはこんなことになるとは全く想像してなかったよ!!(笑)

■“彷徨”キャンペーン 第3回(パーティーレベル8) チャプター2

レオニス「…………だ、だがっ! だが二人は女性同士ではないか!?」
スティーン「うん! でも好き合ってるから!」
レオニス「だがそれは……!! だが……! 男性と女性が愛し合うのが世の中の理ではないか!?」
スティーン「う〜ん。でも好き合ってるのが恋人になるのは自然なことだってカスミちゃんが」
レオニス「ッ…………!!」
スティーン「なんか申し訳なく(笑)」
ダス「いやいや超楽しい!(笑)」
ゾア「これがいい! これがいいんだ!(笑)」
レオニス「だが……同性の恋愛というのは……常識で考えれば、間違っている!」
DM「レオニス最後の拠り所は常識(笑)」

 全員爆笑。今回多いな!(笑)

スティーン「う〜ん、ごめん。破邪神の教義は難しくてよくわかんないや〜」
レオニス「教義の話ではない。そもそも男性同士、女性同士では結婚が出来ないことからして!」
スティーン「結婚は結婚で、それは凄い幸せなことだと思うけど〜。好きな人と一緒にいることが、一番幸せだと思うんだ!」
DM「ピュアだ!(笑)」
 
スティーン「だからここに居る内にはなるべく二人でいたいなぁ〜と思って…………あ、ごめんね!? なんかノロケみたいになっちゃった!!」
レオニス「ぶっ……!!(笑)」

 本シーン最大の爆笑と身悶えが発生する(笑)

ゾア「最高! 最高! 10点!!」
ロアルド「もう駄目だよこれは!!(笑)」
レオニス「だ、だが……まぁ…………うん、そうだな。だが人前であまりイチャイチャするのは目の毒だから……」
ロアルド「あれーっ!?(笑)」
ダス「折れたーっ!?」
ロアルド「めっちゃ甘くなった!(笑)」
スティーン「あ……え……うん。じゃあ気を付けてみるね!」
レオニス「あ、ああ……頼む」
スティーン「じゃああたし洗い物戻るからーっ!」

 立ち去るスティーン。

DM「すると廊下の曲がり角からカスミが勝ち誇った笑みを浮かべて現われる」
カスミ「どうやらあんたの負けのようね!(笑)」
レオニス「カスミ殿!? だが……!」

 全員爆笑。

ゾア「レオニス、あれはきっと神がくれた新しい愛のカタチだよ!」
DM「お前も付いてきてるのかよ!(笑) つーかさすがにその発言は聖職者としてダメだろ!」
 それどころかロアルドやフォルカーまでスネークしてました。
レオニス「あのような純粋な娘を……焚き付けないで下さい!」
カスミ「え〜? あたしも純粋じゃないのよ〜」
レオニス「あの娘はわかっていないのです!」
カスミ「な〜にを〜?」
レオニス「くっ!」
カスミ「な〜に? あたしが浮気でもした?」
レオニス「いや……その……」
カスミ「え、なに? 今スティーンが言ってたことに、あたしが嘘吐いてると思える内容があった?」
レオニス「あなたは……! くっ! …………くぅぅぅ!」
DM「おもしれぇ(笑)」
レオニス「あなたは大人の女性なのですから節度をもってしっかりとですね……!」
カスミ「え〜? 節度持ってるじゃな〜い。…………3ヶ月よ!?」
レオニス「…………そ、そ、そうなのか……? 3ヶ月……3ヶ月も待ってたと言いたいのか……」
カスミ「騙すつもりならもっとてっとり早くやってるわよ〜だってあんな純粋な娘だし! 簡単に騙せるわよね〜」
レオニス「た、確かにそれはそうだが……」
ゾア「完全勝利、みたいな顔に(笑)」
カスミ「計画通り……!!」
レオニス「……しかし、朝の食卓からあのような振る舞いは……如何と思うのですが!」
カスミ「だからスティーンがさっき気をつけるって言っちゃってたし? そこは我慢してあげるわよ」
ダス「見れなくなるのか……」
レオニス「……ではまぁ……そのように……」
ロアルド「さっきまでの勢いが完全に(笑)」
カスミ「ほどほどにね〜うん。ホドホドに」
レオニス「二人っきりの時だけにしてください!」
カスミ「……(ギロリ)」
レオニス「……な、なるべく」

 全員爆笑。

ゾア「弱っ!(笑)」
レオニス「ヴェイズ、まだまだ私は修行不足の様だ……しょんぼり」
フォルカー「レオニスがいつ言い負かすか賭けないか?」
レオニス「何故こうなってしまったのだ……」
カスミ「冒険において常識がどれほどアテにならないか……貴方なら知っている筈だわ……」
レオニス「彼女の常識は……」
カスミ「常識に固執した者がどんな末路を迎えるか……貴方ならきっとわかってくれるって信じているわ!」
レオニス「な、なんだかあなたに言われると無性に……! ……なんか騙された気分です(笑)」
カスミ「大事なのは、“誰が言っている”かじゃないの。“何を言っている”かなのよ?」
レオニス「うっ……!?」
ロアルド「悔しい!(笑)」
ゾア「凄い神官っぽい!?(笑)」
ロアルド「いつも堅いんですよコイツ!」
レオニス「お前!? お前ら……お前が柔軟過ぎるんだよ!! どうなってるんだいったい!」
ロアルド「柔軟いいじゃないか!」
DM「一人くらいはレオニスみたいに真面目な奴がいないといけないんだよ(笑)」
レオニス「今回メチャクチャ美味しい役回りな気がするぜ!!(笑)」
フォルカー「ダメだこりゃ」

 
 そしてロールプレイパートの間に延々とウルトラ怪獣フィギュアを並べて遊んでいる、DMとゾアのプレイヤー(笑)

 閑話休題。
 色々と準備をして恒例となった出撃ゴーゴゴー。
 前回の戦場であるアイストロルゾーンに向かうも、埋もれた通路が凍結。掘り進めないこともないのだが、諦めてサーベルタイガーズに襲われた十字路の未踏通路の一つを進む。

 
ダス「なんか行き止まりの様だな。もう少し調べてみよう」
ロアルド「う〜ん。なんか行き止まりにそのまま行くのは危ない気がするんだが……」
ダス「そうか?」
フォルカー「なにかが崩れたり……」
ロアルド「前回の様にトロルが罠を……というパターンもあるからな」
ダス「まぁたしかに……」
ロアルド「自然の行き止まりじゃないかもしれん」
スティーン「なにか投げる物無いかしら?」
ロアルド「物を投げた程度で罠が発動するとは思えんからなぁ……」
DM「荷重が軽過ぎるからねぇ」
レオニス「だからこそダスが調べながら進んでいるわけだが」
ダス「そうだな。俺の捜索を信じて欲しいところだな」
DM(そこは技能名じゃなくて“俺の腕を”、とかでしょ!)
ロアルド「まぁ何度も言っているが、俺はこうやってダスが怪我をするのが嫌なのだ」
ダス「ロアルド……!」
ロアルド「わかってるなら言うこと聞けよ?」
ダス「ああ、すまん」
レオニス「アンシーン・サーヴァントの明かりを進ませよう」
DM「まぁ視界が変わってないので全然状況は変わらんな」
ダス「進んでみるしかないようだな……というわけで捜索しつつ突き当たり手前まで進みます」
DM「バクン!! ……とはならないようだ。突き当たりの横にワレメがパックリと」
ロアルド「ワレメが!!」
DM「パックリと!」
ダス「人が何とか通れそうですか?」
ロアルド「なんでダスがスルーなんだよ!?」
レオニス「喰い付けよ!!」
DM「相変わらず空気読め無い奴だな!!」
ダス「ロアルドさんがそれ言っちゃっていいんですか?(笑)」
スティーン「こういった先にアイスエレメンタルはいそうなのかしら?」
DM「一面氷の世界だから、何処にでもいそうですよ(笑)」
ロアルド「この裂け目の先にアンシーン・サーヴァントを行かせて……」
DM「別に明かりが足りてなくて先が見えないわけじゃなく、単純に視線が通ってないから見えてないだけだよ。だからアンシーン・サーヴァントは視覚共有出来るわけじゃない以上、ここから動かないんじゃ意味が無い」
レオニス「顔近づけて覗くと何があるかわからんから、遠巻きに様子窺ってる状態だよ」
ゾア「顔近づけたら氷柱がザクーッとか……(笑)」
ロアルド「なにか囮を立たせて様子を窺ってみてもいいんじゃないだろうか」
レオニス「マイナー・クリエイション使うか、サモン・モンスターでも出してみるか?」
ロアルド「いきなり拉致られたら、厄介なことになるからなぁ」
ダス「万全を期すことに越したことはないだろう。そうして貰った方が俺の安全性も上がってありがたい」
ロアルド「やけに素直になってるな……」
ダス「命がかかってるからな!」
ロアルド「この前は完全に命知らずだったではないか(笑)」
レオニス「あれでようやく学んだということだな。レベル8にもなって(笑)」
スティーン「なんにせよ慎重さを覚えてくれたのはいいことよ」
ロアルド「さすがオトナの階段を登ってると言うことが違うなぁ……(笑)」
レオニス「犬を召喚して……」
ロアルド「犬可哀想だよ……!?」
レオニス「じゃあムカデ……」
ロアルド「ならいい、ってわけじゃあないんだろうなぁ(笑)」
DM「招来された犬、仮に敵に殺されたら普通に死ぬほどの苦痛を受けるからね。サモンで招来された先で死ぬと元の場所に無傷で戻れるんだけど、感覚としては『今から死ぬけどその後生き返らせるから大丈夫』みたいなもんだね」
ロアルド「へこむなぁ……それ……」
レオニス「倫理的に問題が……」
ダス「ある意味拷問……」
DM「まぁ悟空みたいに『あとでドラゴンボールで生き返らせるから大丈夫』という考えもあるけどね」
レオニス「中立だったら道具の様に躊躇無く使ってもいいんだろうけど」
DM「自殺行為を命令するのは、『死ぬほど危険だが絶対死なないし、怪我したら治療費も入院中の収入も保証するから、目の前の地雷原に突っ込んでくれ』って感じだろうか。一応強制ではなく“自発的に最善を尽くしてくれる存在”が呼び出されるようだけど」
 ちなみに世間一般のD&Dでは、どうせ死なないということで、当たり前の様に善のキャラでも使い捨てにしていると思います。多分。ここはウチが厳しいですね。

 
 映画じゃ「これ罠だよなぁ……」って空気の中、容赦無く突っ込ませていたり。
 そんな彼女の属性は中立ではあるものの、“昔からの友達”に対してその仕打ち。善の盗賊に「かわいそうに」と皮肉られていたよ(笑)

レオニス「スティーンに行ってもらえばいいかな?」
スティーン「あたし行く?」

 待ち受けるは穴か触手かゼラチネスか全部か。続く!


●プレイヤーズコメント

・レオニス
 ……完敗だ。
 だが、決してカスミに負けたわけではない。私はスティーンに敗れたのだ。



・ゾア
 レオニスがおいしい。間違いなく彼は今輝いています。
 ウルトラフィギュアは遊んでたんじゃないよ! キャンペーンに使えそうなのを選んでたんだよ!
 遊んだけど!
 そしてまたもあやしげな場所へ。



・スティーン
 黒騎士を倒す旅に出るまでできるだけカスミちゃんの近くにいたいと思ったけど、人前ではもっと気をつけた方がいいのね。
 えへへ……でもカスミちゃんの話を他の人に話したことなんかなかったから、ちょっと照れちゃった。
 よし! 気を引き締めて、今日も頑張るぞ!



・ロアルド
 いいな、いいなレオニスは! 完全に主役じゃないか。堅物の主張する常識が崩れる瞬間なんて、もう! ああ、俺も話題の中心になって注目されてみたいものだ。でも、そのときは上手く振舞えるだろうか……。
 結論:下ネタなら大丈夫(笑)
 ともかく、サモン・モンスターとはいえ傷つくことを前提に使うことは許されない。それは常識という以前の問題だ。ならば、なるべく傷つく可能性が低い方法を採るしかない。それが俺たちの限界なのだろうか?



・フォルカー
 ……勝負あったな。
 修行不足なんて云ってるけど、こんな状況も在るって知って何も得なかった訳じゃねーと思うぜ。
 レオニスの真剣な考えを賭けの対象にしたのは悪かった、これからも頑張って……欲しい。

 この氷の洞窟は待ち受けには都合が良い様に出来ているのか?
 慎重に進んでも不意打ち喰らったからな、用心してし過ぎるこたぁ無い。



・ダス
 レオニスーっ!? トボトボと引き下がる様子に涙が……すみません爆笑してました。がんばれ、常識の伝道師!
 まぁ、スティーンは幸せになればいいんじゃないかな!

 フォルカーが落としてくれたところで、今日も試練に立ち向かう。ロアルドの心配がありがたいぜ。割れ目はうっかりスルーしちゃいましたが(笑)
 たしかに、ワンちゃんをみすみすひどい目にはねー。D&D映画2の鳥も笑うところでしたし!

■“彷徨”キャンペーン 第3回(パーティーレベル8) チャプター3

 
 というわけでスティーンが前へ。
スティーン「じゃあ覗くわね〜」
DM「このダンジョンミニチュア通りの光景が見えます」
スティーン「また向こうの方で道が分かれてるみたい。空洞が見えるわ(実際にミニチュアの目線で中を伺いつつ)」
ゾア「敵はいなさそう?」
スティーン「視認は……ワオッ」
DM「3か……(笑)」
スティーン「なにもいないわ(笑)」
ロアルド「念の為ダスがもう一度見たほうがいいんじゃないか」
ダス「そうだな」
 ちなみにこれ、スティーンの達成値があからさまに低いから白々しい理由をつけて再確認してるのではなく、単純にダスが確認するのが当然なだけです。
ダス「スティーンがそこに立って大丈夫だというのなら、俺が立っても大丈夫だろう。移動、と」
DM(それはどうかな!?)
ダス「テイク10で視認出来ますか?」
DM「いやいや。敵が不意討ちします」
ロアルド「Oh!」
 他のメンバー、怖いくらいノーリアクション。誰も一言も発しない!(笑)

 
DM「というわけでドドーンとこんなのが。」(左写真)
レオニス「これ誰が来ても殴るつもりだったの? スティーンをスルーしてた?」
DM「それは秘密です。理由はちゃんとあります。ちなみにフィギュアはグレートアックス持ってるけど、実際には素手です」
ダス「素手!? ヤバい!」
DM「で、掴みに来ます。組みつくぜ〜」(右写真)
ダス「大丈夫! さっきまでの出目が20、19と続いた。この流れは対抗ロールで勝てる!」
DM「組みつき対抗ロール35」

 当然負けた。

ダス「このデカブツめ! ククリで斬りかかるぞ! が、外れ!」
スティーン「知識ロール振れる人の手番まで遅らせます」
DM「(……うぉ。立派にテクニカルなことするなぁ)頭のいい人から指示が飛ぶまで待つってことね」
レオニス「俺はイニシアチヴ遅いぞ!」
DM「まぁキャラはレオニスが出遅れてるなんてデジタルに判別出来ないしね」
 戦闘開始後、各キャラがそれぞれ行動するまでは、仲間のイニシアチヴ順も原則的に不明……というか知らない振りをして行動する(笑)
ゾア「組みつき中に矢を射ると誤射するんだよねぇ……」
DM「するね。俺がレベル4の頃に出され、1ラウンドで殺された敵を出してやったぜ!!」
ゾア「えええ!?」
DM「全力攻撃を1回喰らってHPマンタンから即死した!(笑)」
ダス「えええ!?(笑)」
DM「こんなのをレベル4パーティーに出したその時のDMの悪魔ぶりを思い知らせてやる!(笑)」
ロアルド「頑張ろう!!(その時一緒にプレイヤーしてた人その一)」
レオニス「俺達はレベル8だ!!(その二)」
ゾア「俺は撃てない! ガイディング・ライト!!」
 ガイドビーコンなんて出すな! 狙われたいのか!! つまりまぁ、射撃の命中率を向上させる呪文です。
スティーン「殴ります! 14ダメージ!」

 
DM「では敵の番。組みつき対抗ロール」
ダス「じゅう……」
DM「はいこっちの勝ちなので、このまま奥に誘拐します」
ダス「ぐわあああ! 助けて!!」
DM「スティーンは機会攻撃できるよ」
ダス「くそ! 離せ! デカブツめ!」
ロアルド「しまった!」
ダス「引き込まれるぅぅぅぅぅ……!」
DM「で、ダスは穴に落っことされて……認識の埒外ということで中で何が起こってるかの描写はしません。時間経過を個別に処理します。あと……」
ジャイアント「コイツはいただいていくぞぉ!!」
DM「とバーン語で言ってたね」
ゾア「バーン語が喋れるの?」
ダス「なに、コイツ俺を開発する気か!?」
レオニス「ヘイスト発動」
DM「ダスは毎回誘拐されるな」
ダス「誘拐癖がついちゃいました」
ゾア「女の子だったらなぁ」
ロアルド「俺は中に入るぞ」(写真)
DM「じゃあ機会攻撃のジャイアントパンチを喰らえ! 12ダメージ」

 で、この後撮影してたと思ったのだけど写真が全然無くてだな。

ゾア「中に入らないと弓で狙えない! 突入するぞ!! そして8ダメージ」
 と後に続いて突入したゾアが写真右下の袋小路に入り込んでだ。
ジャイアント「わざわざ死ににきたか! ならば望み通り殺してやろう!」
ゾア「ぬぅ!! 舐めるなよぉっ!」
DM「グレートアックスを装備して、ゾアに攻撃。強打乗せて38ダメージ」
ゾア「ええとクローズ・ウーンズ。11ダメージ軽減」
ジャイアント「貴様に次の一撃が耐えられるかな!?」
ゾア「なんだとぉっ!?」
ロアルド「恐ろしいダメージだ!!」
DM「そして穴の中のダスのリアクションは俺がやろう」
ダス「うわぁっ! 雪が! 雪が襲って来る!!」
ロアルド「雪!?」
スティーン「なんなの!?」

 前衛は中に躍り込んでいく。

レオニス「ようやく敵を視界に捉えた。知識ロール」
DM「フロスト・ジャイアントだね」
レオニス「氷のジャイアントだ!」
ロアルド「うん、そうだな」
レオニス「悪を討つスコーチング・レイだ!! 悪かもしれんないことを祈りつつ!!」
DM「二射とも命中だね」
レオニス「16ダメージと……うわ、5ダメージ」
DM「じゃあレジスト・エナジーの結界に阻まれ、16ダメージの方だけ貫通していくらか与えたようだ」
レオニス「くっ! さすがに自分の弱点は守っていたか!!」
フォルカー「ゾアはやらせん! 全力で斬り刻むぜ!!」
スティーン「あたしも攻撃!!」

 この二人の攻撃がハンパじゃない。ガリガリ削られる。巨人の体力じゃなければ一瞬で殺されていた。

ロアルド「ここからじゃゾアが視界外だ! 呪文をかけられない! 自分にキュアだ」
ゾア「くっ……自分から追い詰められてしまった……こうなったら機会攻撃覚悟で射撃してやる!!」
DM「ならば、武器破壊攻撃でロングボウを破壊しよう(本体攻撃すると死ぬ……)。対抗ロールはこっちが勝利で、例え魔法で強化されてても、元が脆いロングボウなんて一撃粉砕」
フロスト・ジャイアント「ふははは! これでお前は死ぬのを待つのみだな!!」

 明らかに次のラウンドの全力攻撃で死ぬっぽいぞ!? 続く!


●プレイヤーズコメント

・レオニス
 危険を予測していながら、みすみすダスがさらわれてしまう。
 敵が地形や障害を利用してくるのは当然。
 もっと状況に即した柔軟な対応が必要だと痛感。

 ゾア、その突入、その位置取りは無茶だ!?



・ゾア
 また待ち伏せか!
 そして第1回でダスをたしなめたにもかかわらず突撃するワタクシ。
 弓の射線すら通らず、攻撃手段がないのに焦りました。



・スティーン
 お……おっきいー……。
 あっゾア!! ダス!? 雪? 雪って……。

 こいつに大きいからって偉い訳じゃなくて日々の鍛錬がモノをいうことを教えてあげるんだから。



・ロアルド
 怪しいと踏んでもこの結果か! 毎度攫われるダスには、役目とはいえ申し訳ない。
 フロスト・ジャイアントか……なら、倒すしかないじゃないか!(笑)
 当時はその脅威を理解していなかったが、今なら分かる。レベル4にこれは酷い!  だって、レベル8の今でさえ苦戦だしな。だが、死人だけは出さんぞ!



・フォルカー
 今回は殿を任されたが、出遅れた。
 ゾアを危ない目に遭わせてしまった。俺と入れ替わらないとマズイ!

 そういえば、ダスは何処に……?



・ダス
 デカイのがきた! いや、この洞窟入ってデカくない奴いなかったけど(笑)
 筋力も脱出術もキてないダスでは組みつかれると運否天賦だぜ。そして相変わらず、ぐにゃぁとなる組みつき対抗値っ。

 連れ攫われてピンチ。ゾアも追い詰められてピンチ。そして謎の雪プレイ。まずいぜ。

■“彷徨”キャンペーン 第3回(パーティーレベル8) チャプター4

 しかし死を待つのはフロスト・ジャイアントも同じでした。
 ダイス目が好調なのも手伝ってとにかく前衛二人の集中攻撃がハンパじゃなく、130以上あったHPは2ラウンドの全力攻撃によってあっという間に100以上削られ、逃げる間もない。
フロスト・ジャイアント「まさか自分がここまで秒殺されかけるとは予想外デース」
スティーン「ゾアぁぁぁ! バンバンバーン!!」
フロスト・ジャイアント「ぐぬぬ! そこの男の命が惜しければ、ここは俺を見逃すんだ! 奴だけならあっという間に肉片にしてやれるんだぞ!!」
ロアルド「た、たしかに……!」
スティーン「じゃあダスを返して!」
フロスト・ジャイアント「好きにするがいい!」
DM「と、ジリジリ奥へ続く通路へさがっていく」
ロアルド「わかった!」

 
 そして慌てて穴を覗くと、なんか白いのに捕り込まれてるダス。
DM「締め付けダメージだけだねぇ。レジエナ様々」
ダス「ふぅ、危なかったぜ……」
DM「まぁそれはそれとして割と痛いぞ。14ダメージ」
ダス「5ラウンド位で死ぬ計算!」
 幸い上での戦闘はあっという間に終了したので……。

 
ロアルド「俺が助ける!! サンクチュアリがかかってるから……」
 ダイヴするロアルド。(左写真)
DM「機会攻撃は飛んで来ないけど、着地で踏み付けてることにはなるんで、そこで攻撃扱いになってサンクチュアリの効果は終了だね」
ロアルド「それはしょうがない! とにかくダスにキュアだ!!」
レオニス「スティーンにフライをかける。これで殴りつけに行けるぞ!!」
スティーン「じゃあ飛んで入ります! そして叩きます!! 21ダメージ!」(右写真)
DM「うむ。敵が分裂した」
スティーン「あ、ヤバい!? なんか増えた!?」
レオニス「な、なに!? 分裂するだと!? ……なんかさ、スライムは迂闊に攻撃すると分裂するって、戦闘経験があるあの辺の人達(ダスやフォルカー)が警告してくれてもいいと思うんだけどね!」
フォルカー「今助けるぞ! 縁へ移動してロープを降ろします」
レオニス「我々プレイヤーは知っているが、キャラは知らないわけでさ……(ブツブツ)」
ロアルド「でもあの二人まったくそのことに気付いてないみたいだけど。それ教えてくれってこっちから言い出したらAPだしなぁ」
DM「まぁそうやっていかにも何かあるようにしてるだけでもAPだと思うが(苦笑)」
フォルカー「…………?」
ダス「…………?」
 幸い(?)なんにも耳に入っていない(笑)
DM(レオニスの不満ももっともだが、以前戦ったスライムとは分裂するダメージ属性が違うから、警告されてても一度は分裂してたかもなぁ)

 これで一気に攻撃回数が2倍化し、ロアルドも組みつかれて色々ヤバい。

レオニス「俺が仕留めるしかないのか!!」
DM「さぁかましてやれ! フレイム・ストライクを! 神聖なる力と炎が一体化した! クレリック呪文だけど!」
レオニス「俺にはできん!(笑) しょうがない、ファイア・ボールで全部薙ぎ払うか!」
ゾア「いやいやいや!?」
レオニス「熱には弱そうだからな……。ちょっと熱いの行くよーって」
ダス「このまま死ぬよりはマシだぜ!」
レオニス「選択は二つだ! レジスト・エナジーをかけてからファイア・ボールを撃つか、今すぐ撃つか……分裂されたからな……一刻も早く倒さないとヤバいか……チュドーン! ファイア・ボール!!」
ロアルド「俺はかまわん!!」
DM「なにが凄いってセーヴィングスローで15と18振ってても失敗している、スライムの反応セーヴの低さ」

 全員爆笑。

ダス「身かわし成功」
レオニス「26ダメージだ。セーヴ成功で13ダメージ」
DM「穴の中も縁に立ってるのにも全員来るね〜つまりゾア以外」
スティーン「ファンルブルです……」
DM「じゃあD4振って……鎧にダメージいったけど全部硬度で止まったね。煤けただけだ」

 幸いなことにこれで死ぬキャラはおらず、敵は即死したのであったが……。

ゾア「やたらと巻込んでるけど、一声かければフォルカーは退避出来たんじゃ……」
レオニス「……まぁドンマイ俺!」
ロアルド「それでいいの!?(笑)」
レオニス「しまった! くっ! すまん! 回りが見えていなかった……!」

 ……………………。

ロアルド「皆ノーリアクションですが(笑)」
レオニス「ヤバい! 目が冷たい!(笑)」
スティーン「だ、大丈夫よ! あたしも必死だったし!(笑)」
DM(よくわからんがフォローしてくれているようだ)
レオニス「すまないな、こんな方法しかなかったんだ……だが皆無事でよかった」
DM「ただ、吹き飛んだスライムの死体の下に、装飾品・宝石や貨幣の残骸も見え隠れしているのが気になるな」
レオニス「ま、まさか…………マスターがファイア・ボール使えって言うから! くっ……だが……まぁいい……命には……」
ロアルド「うん、少し黙ろうか」
スティーン「宝石はかけらでも多少は……」
ゾア「宝石だったら砕けててもいくらかの価値は……」
DM「ダメージを受けて壊された状態なんで、宝石は加工し直しだろうね。掻き集めてスティーンが後で鑑定技能で調べれば判明するだろう」

 で、ゾアの主武器であるコンポジット・ロングボウ+1が壊れてしまい、攻撃力が大幅に低下してしまったのでやむなく撤退。

カスミ「スティーン、おかえり〜」
スティーン「また大変だったよ〜」
カスミ「どうしたの? でもスティーンは無傷ね。だったらいいのよ」
ゾア「鎧がちょっと煤けてるだけだな(笑)」
カスミ「鎧はあとで一緒に磨きましょうね〜」
スティーン「そうだね〜」
ダス「まぁあの宝物が万全な状態で手に入らなかったことは残念だが、命あっての物種だ。ありがとう。元気出せよ」
レオニス「なんで今急に!?」
スティーン「でも色々手に入ってよかったじゃない!(ジャラジャラ)」
カスミ「……うわぁ。焦げてるわねぇ……」
スティーン「でも結構色々あるのよ〜」
カスミ「あっら〜。高そうね〜。……ちょっと前までは」
ダス「天然スティーンと、明らかに嫌味なカスミだ(笑)」
カスミ「これ加工し直したらメチャクチャ安くなっちゃうわねぇ」
レオニス「……まぁ……仲間を助けるために……」
スティーン「皆が無事に帰って来れてよかったよ!」
カスミ「うん、そうね〜。で、これをやらかしたのはドコの“常識溢れる方”なのかしらねぇ?」

 全員爆笑。

カスミ「な〜んか今朝方、あたし強く常識を語られた気がするわ」
ゾア「スッゲー根に持ってる!?(笑)」
ロアルド「これが喧嘩をふっかけた代償か(笑)」
レオニス「……私だ」
カスミ「常識語られちゃったけど……これが常識的な判断って奴かしら?」
レオニス「言い訳はしない」
カスミ「ね、わかったでしょ? 常識なんてなんの意味も無いの。その状況に合わせて、もっとも適切だと判断をするのが正しいのよ?」
レオニス「なんだろう……なんかよくわかんないことになっている(笑)」
DM「カスミも強引なの承知で弄って遊んでるだけだから、冷静だったら“その適切な判断に常識は必要だ”とか言い返せてたろうに(笑)」
キートン山田「無駄に味方を巻き込んでファイア・ボールを炸裂させたのも事実である」
レオニス「……ギャフン」
ロアルド「ギヴアップしちゃった(笑)」
DM「で、スティーンとキスを始めるね」
スティーン「え? えーと、あの、あ、あんまり人前でイチャイチャしちゃダメらしいよ〜?」
カスミ「常識は壊れたわ……大丈夫」

 全員爆笑。

レオニス「一応帰るなりキスとかはしてなかったもんな(笑)」
カスミ「脆いわね……常識って」
レオニス「なんか凄い敗北感だ……やはりマジック・ミサイルをガンガン撃ち込むべきだったか……」
ロアルド「ディメンジョン・ドアでさっさと脱出するんだったなぁ……」


●プレイヤーズコメント

・レオニス
 ……完敗だ。
 だが、決してカスミに負けたわけではない。私は己自身に敗れたのだ。



・ゾア
 コンポジット・ロングボウを喪失。ああ、神様お許しください、神格武器を壊しました。
 そして炸裂するファイアー・ボール。
 弓を壊されたショックで袋小路から出ていなかったので無事でした。
 しかしレオニス、もうちょっとやりようがあったんじゃ……。



・スティーン
 う〜ん、私にもっと余裕があれば、カスミちゃんにこういう宝石とかプレゼントできるんだけどなぁ……。
 あぁ、でも戻ってきてカスミちゃんが迎えてくれるって、幸せだな。
 レオニスにはあんまり心配かけたくないけど、ちょっとだけは許してもらおう。



・ロアルド
 フロスト・ジャイアントを倒せなかったのは惜しいが、スティーン&フォルカーのおかげでどうにか助かったな。まあ、死人が出ずに済んで良かった。
 だが、ディメンジョン・ドアを惜しんではならない。用法を学ぼうと誓ったのに、これでは意味がない!
 今回はレオニスを責めることはできん……いや、その姿勢には突っ込むけどな(笑)
 共に反省しよう。



・フォルカー
 ダスを救出! って俺は焼かれちまった。
 ……まぁ俺はいい、ダスとロアルドはわかんねー、だけどスティーン巻き込むのはよくねーよ!
 やり難い敵を撃破って見方での結果はそんなに悪くない。しかし何と云うか、気持ちの上で頂けない。
 レオニスよぉ、お前様はスティーンには恨みも何もねーだろ!!



・ダス
 冷気ダメージも入っていたら一瞬だったぜ。上も被害があったものの早くカタがついて助かった。

 スライムは、スティーンが殴打武器だから完全に安心しきっていましたねー。分裂したときは、本心からなん……だと……でした。不覚。
 そして、レオニス先生の炎が全てを焼き尽くす! いや、ダスはほんとに助かってるので感謝ですよ。ただ、カスミにゃ勝つには先が長そうですね……。
 常識、恐ろしいぜ。今回レオニスは輝きっぱなしだったなぁ。