“真実は見えるか”キャンペーン 第2回 チャプター1

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック)4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4

 第2回が始まるまで間が空くかと思った!? 残念、即座に続くのだ!!!

 
キャス「前回までのあらすじ!」
DM「冒険者ってか傭兵登録自体は余計な詮索をされずにハインリーケの紹介として行えば終わるから、その後さらに南西のヴォーヴェライト伯爵領へ行けばモニカの顔をちゃんと知っている人は殆ど居なくなるかもね。地域の住民はもとより、旅人にしたってそもそも数がとても少ない。本来は出歩かないからね普通の人たちは。貴族だってわざわざ領外まで頻繁に出歩かないから。旅の冒険者とかが知っている可能性はちょっとあるんだけど、その可能性も、遠ければ遠くなるほど薄まっていくわけです」
ハインリーケ「まぁ、モニカと違って兄は隣のアードルンク程度の距離でも充分だけれど」
ダスティ「さすがアイドル、さすが橋本環奈」
ハインリーケ「それからそこの腰巾着、あなた別の用事があるからちょっと残りなさい。モニカ、少しだけ貸してもらえるかしら」
モニカ「はい、それはもちろん」
DM「断られたら困るしな(笑)」

 なぜならクラウスのプレイヤーが欠席だからです(笑)

モニカ「はいもちろん大丈夫です!」
DM「あとはもう馬買ってはよ行け」
アルブレヒト「旅立ちます」
DM「そんな近所でもないから」
モニカ「クラウスは後から来るってことですよね」
DM「そう、後から。たぶん。きっと」
ダスティ「お馬さんはもう終わり? 買ったと言うことでいいんですか」
DM「そーゆー作業を今からしてください」
キャス「馬を買おう」
DM「フリーター、家を買う。みたいな感じで」
キャス「貴族、馬を買う」

 普通だった。

DM「そうそう、キャラデザを別々にしないといけないと思うんだよね。今描いている絵が冒険に出た後の姿だとするなら、出る前の姿はそれはそれで必要なのではないかというか」
キャス「髪型とか変えたり」
DM「さすがに変えないとやばいからね。冒険で手柄を立てれば立てるほど目立つよ」
キャス「じゃあ、ヒゲは後から生やしたってことですね」
アルブレヒト「剃ったのかもしれない」
DM「ヒゲは基本的に生えてる方が偉そうだからね。偉いから生やしているんでしょっていう。だってこの人偉そうだよ」
アルブレヒト「まぁ偉いしね」
モニカ「お兄様は偉いですからね!」
アルブレヒト「不死鳥って言われてるから」

 自分からゴルドルフ所長とイメージを被らせに行くアグレッシヴプレイが炸裂だーっ!!!

レーグネン「フェニックス・アルブレヒト」
ダスティ「なんか一輝みたいだよな、そういうと」

 というわけで馬を購入。

キャス「よーしよしよしよし」
アルブレヒト「傭兵やるにしても、馬が必要になることもあるし、必要無い時もあるしって言う」
ダスティ「買うお金を持ってるんですよね。まぁ、自分のほうは自分で出せますけど」
アルブレヒト「自分で2500稼いでるからね」
ダスティ「あれ本当はパーティー共有財産の方だったから、ね? て思うところはあるんですけどね」
DM「君の成功報酬だよ?」
ダスティ「まぁそうなんですけどね(笑) シナリオの流れで必要になってるっていうか」
アルブレヒト「もう仲間だからいいよね」
DM「共産主義は禁止だよ!」

 アルブレヒトがここでもダスティを仲間扱いしていることを覚えておいてください。

DM「そういえば乗合馬車とかはルールブックだと気持ち悪いぐらい安いんだよね。このフローラント世界だと1マイルあたり銀貨0.5枚。ルールブックだと1マイルあたり0.03枚」
ダスティ「一般人が利用していると考えるとそのぐらいになるんですかね」
DM「色んな公式世界設定や小説の描写を鑑みるに、『D&Dの世界は安全だから現実と比べて気軽に出歩いちゃいます』とかは無い気がするんだよな……小説でも都市間移動中は大抵なんかに襲われてるし(笑)」
キャス「死ぬから……」
DM「マジで死ぬから……現実の時点で危険なのにモンスターまで跋扈してるから……」
ダスティ「リアル中世の一般人は村の中だけで過ごすって言っていまいたね。まあ行商人とかは行くんだろうけれど」
DM「なんにせよ1.8キロメートル500円と思ったら、フローラント版でもPCが困るような高さじゃないでしょ。……1マイル銅貨50枚」

 ルールブックの料金、ひょっとしたらそれに護衛代が加算されるのかもしれない(そんな記述は無いが
 普通レベルの宿屋(大部屋の床に雑魚寝。食費別)の宿泊料金が、専門訓練を受けた職人の日給の1.7倍、日雇い人夫の日給の5倍したりとか、D&Dの金銭感覚周りは壮絶に雑なので、基本的にガン無視して再設定する方針です。

レーグネン「馬は資産だと思って」
アルブレヒト「まぁ馬はあまり戦闘に使うとは考えずに。クラウスにはお金を渡しておこう」
DM「クラウスの分も買ったことにしないとめんどくさいよ」
アルブレヒト「お金で渡して(自分で買ってもらって)合流しよう」

  イラスト:★Yuuki

DM「……お兄様はロバでいいんじゃない。安いよ」
アルブレヒト「貴族たるもの、ロバには乗れんな」
DM「(ダスティを指差し)こいつはロバでいいんじゃない」
ダスティ「なぜ!?」
DM「ロシナンテって名前で」
ダスティ「それはロバに見えるだけでロバじゃないでしょ! ……馬とは何が違うんでしょう」
DM「戦闘力と速度と可搬重量」
ダスティ「運べる荷物の量が違うんですね」
アルブレヒト「ロバに足を合わせるとみんな遅くなるってね」
DM「だから全員ロバでいいのでは?」
レーグネン「ウォー・ロバ」
DM「ウォー・ポニーならいる(笑)」
キャス「お財布は誰が持つんですか?」
モニカ「今お兄様に渡しました」
DM「一番持たせてはいけない人に」
アルブレヒト「あーじゃあ頼んだレーグネン」
レーグネン「預かりましょう」
キャス「安心のレーグネン銀行」
アルブレヒト「財布から金を出すのは下僕の仕事だから」
DM「別にレーグネンが金勘定得意かっていうとそうでもないんだけどね。ボンボン具合は変わらないからね。で、クラウスが得意かと言うとまた別問題だからね。彼だって身の回りの世話をしたところで、金勘定は仕事じゃないから」
アルブレヒト「確かに、彼は買い物をしたら城に請求する位か」
DM「この中で世俗的な金銭感覚を持っているのはダスティだけだよ。てか極端なんだよ! ガチの富裕層か貧乏か。アルブレヒトは買い物=三越とかの人なんですよ」
アルブレヒト「この時代スーパーとかないから、ソレとソレとソレを頼むと言えばお店の人が持ってきてくれる。自分でとって回るなんてね、もっと未来にならないとないかもしれない」

 ちなみにフローラント最大の魔導都市ファクセリオンには国営の大規模商店が存在します。

モニカ「でもダスティに持たせたらダスティ逃げちゃいますよ」
アルブレヒト「だからそこでレーグネンですよ。ダスティが一番適任なのはわかってるけど、選択肢には入っていない。……いつかダスティが財布を握り任せてもらえる時代が来るかもしれない」
ダスティ「信頼を上げていく」
アルブレヒト「誤射されたからね……」

 一同爆笑
 ダスティは、モニカのプレイヤーが遅れて参加するまでの暇潰しに行われた練習バトルで、敵に組み付かれたアルブレヒトを誤射した際に急所攻撃を炸裂させたのだった。

DM「そんな訳で、傭兵登録できるゴールデナームントまでは30キロくらいなので、1日で行けるね。何故かみんな乗れる馬。ダスティなんか絶対馬と無縁な生活をしていた癖に。密輸業者してたダスティはむしろ山岳部隊だよ。鹿に乗ってるかも。もののけ姫みたいな感じでヤックルに乗って」
ダスティ「それは崖に登れますね」
DM「ヒャッホーーイ!」
キャス「山賊だーっ」
アルブレヒト「乗馬は貴族の嗜みだよな。とっとこ。だって凄いよ〈脱出術〉〈忍び足〉とか……」
DM「抜け出すための! まぁ確かに乗馬は貴族の嗜みよな、最低限持ってないと」
アルブレヒト「大征伐とかで馬に乗ってるのに、『アイツ超へっぴり腰だよ〜!』なんて言われたら……隊長の面子というものが」
DM「あ、エンストした。みたいになるからね。会合にフェラーリでやってくるんだけどすっげぇエンストしてるみたいな。駄目だアイツにはマニュアルは早いみたいな感じになっているかもしれない」
アルブレヒト「下手したらフェラーリに運転手付けて隣で座っているだけかもしれない」


DM「それでは目的地はゴールデナームントという、光り輝くエルドラド。此処は俺達のゆめのあとさき」
モニカ「今ゴールデナームントに向かっていると……?」
DM「向かっていいのね? 予備知識ゼロでいいのね? その設定を把握せずに行くのね?」
モニカ「行く予定ってことですね!」
DM「まあ其処で行かないのも君たちの自由だけれど。やっぱりバーンに行こうぜ! っていっても自由だから」
ダスティ「此処でひっくりかえす」
レーグネン「自由過ぎる」
DM「テーブルトークは自由だー! って。今から永久の森でハントしようぜー! って」

 まぁキャラ視点でおかしなことじゃなきゃ大抵のことは受け止める姿勢です。「今回はこういったシナリオを用意してるから、ここから外れないでね」とかは言いません。

キャス「……ところで私はバーン出身なのですが、ゴールデナームントがどういう土地なのか全然わからないのです」
DM「〈知識:地理〉を振る。あんたあるだろ! プロだろ!!」

 フローラント世界の聖衛士(レンジャー)は野外版パラディンみたいなクラスです。
 直接戦闘力で一歩譲る反面、ユーティリティプレイヤーとして優れています。なので冒険の水先案内人に求められる〈知識:地理〉や〈知識:地域〉がクラス技能。

レーグネン「(ダイス目を見て)……ひどい」
キャス「ひどい、なんにも知らない」
DM「なんにも知らない知られちゃいけーないー♪ ヴィーリオンの土ー地ーなーんてー♪」
アルブレヒト「29」
全員「おー!」
モニカ「さすがお兄様!」
DM「さすがお兄様っていうかお前ら知らなきゃおかしいんだよ。早く振りなさい!」
モニカ「(コロコロ。ダイス目1)」
DM「……まあまあ、知ってる知ってる、名前は知ってる。ジモティーのモニカとレーグネンは……『あの、あれだろ? 渋谷の2コ隣の駅だろ?』みたいな、そういう感じ」
レーグネン「ああ、あの辺あの辺、よくは知らない」
キャス「降りたこと無いけど、みたいな」
アルブレヒト「流石に来るのは初めてだよね」
DM「ゴールデナームント? この引きこもり貴族が来ているとは思えないね」
アルブレヒト「来ないね、こんな田舎に」
DM「いや君ン家のが田舎だけど(笑)」
アルブレヒト「おお、此処がかの有名な……!」
DM「フローラントwikiに書いてあるとおりです。これをお兄様がいまドヤ顔で語っている」
アルブレヒト「……ゴールデナームントはアードルンク伯爵の有名な居城で、鉱物資源が過剰に惜しみなく利用された堅城だ」
DM「朗読しているぞ、こいつ(笑)」


●ゴールデナームント
 アードルンク伯爵居城。
 領内で産出する豊富な鉱物資源が惜しみなく利用された、堅城。過剰な自衛力を追求した金持ち拠点。
 当然ながら?一度ならず永久の森から飛来した竜による襲撃を受けたこともあるが、大損害を受けることはあっても、落城を許したことはない。
 城下町も当然豊かで、物流の拠点として伯爵領の内外問わず人と物が集まって来ている。もちろん、中央の大都市と比べれば小規模という補足説明は付くが。あと税率高めなのが玉に瑕。
 もっとも勢力が大きい神殿は戦勝神で、完全にひとり勝ち状態。大きく水を開けられて、練磨神が続く。
(フローラントwikiより抜粋)


アルブレヒト「まあ金さえ有ればウチの城もそれなりにしても良いんだが。……いや、ウチの城、ウチの城な。……ああ」
キャス「思い出しちゃった!」
DM「ああ、もう帰れない。……真実は見えるか」
モニカ「真実は見えるか(泣)」
アルブレヒト「まあウチの城とは性質が違うからな(けろり)」
DM「ああ、みんなね、知識ロール振ったときに何に対して幾つ振ったかメモっといて。将来的に何かあった時に『前に振ったよね?』とかあるから」
ダスティ「といっても此処で教えてもらったら(理解できる)……っていう事実もある訳ですよね?」
DM「ある程度は。だが教えてもらったところで出目29分の知識を口頭でガーッとやったわけじゃなくて、あくまで掻い摘んだ分になる。教えてもらったからといって知識の出目29相当の知識を持っているというわけではない。教えてもらった知識を完全に理解した、と主張したい場合は技能ポイントを振って知識技能を成長させておくんなまし」
アルブレヒト「産業はこれらこういう〜……」
DM「授業が始まるからね!? 教科書の15ページを開いてもらいます〜とかってなるわけですよ」
アルブレヒト「歴史としては、これこれこうで。いやぁ、竜に襲われるのも日常茶飯事で」
モニカ「なるほど、戦勝神の町なのですね?」

 戦勝神はヴィーリオン王国の主神でもあるので、「その都市において最も勢力が強い神殿」という意味では、9割以上がそうなる。

アルブレヒト「そうなんです。モニカはもしかしたら顔を知られているかもしれないが……どうだろうな、ふふん」
キャス「ほうほう、金持ち拠点なのですね?」
DM「金持ちですよ。でもここ、一泊したら通過だけどね(笑)」
ダスティ「事件が起こるわけでもなく」
DM「ハンターズライセンスを登録しに行ってるだけだから。(ダスティは)オレでなきゃ見逃しちゃうね、とか言ってるわけですよ。癖になっているんだ、身元を隠しながら生きているの、って」
アルブレヒト「まあ、ファヴの登録しに行くだけだから」
キャス「あ、あれが! ゴールデナームントですか! 見えてきましたよ!」
DM「ライトアップがビカーってなって、エルドラドって感じ。すげーゴージャスな雰囲気の、悪趣味な」
キャス「ものすごい悪趣味な町が見えてきました!」
レーグネン「悪趣味な!」
アルブレヒト「悪趣味ではなぁ」
DM「きらびやかな、都会の香りに包まれた、田舎の都会です。……みんな、不思議の国のバードは読んでね。明治の日本を旅したイギリスの女性冒険家の冒険記のコミカライズなんだけど。要は金持ちキャラがワイルドな生活に投げ込まれたときのカルチャーキャップロールプレイの参考にめっちゃなる」
モニカ「あれですよね、たまにリプレイに画像が載っている」
DM「たまに画像が載ってるやつ。キワモノの宿屋とか」
アルブレヒト「明治でアレだから絶望的ですよね」
DM「イギリスの上流階級のお嬢さんが……まぁ史実だともっと歳なんだけれど、明治時代の秋田とかを旅して、やべえ……! 汚え……! 虫ばっかだ……! とかカルチャーギャップに苦しみながらもワイルドに頑張る話。まあダスティは必要ないかもだけど、貴族キャラの清潔な環境で生きることに慣れたキャラのロールプレイの参考にはなる。ダスティはガイドのほうかも。でもそのガイドすらも途中で音を上げるからね!」
アルブレヒト「まあ、早速登録に行こうか!」
DM「うむ。ずんずんずんずん。というわけで、変装する」
ダスティ「ダイスは振らなくて良いんですか」
DM「それはもう出目10扱いで。まぁ見破られるときは見破られるよ。あの胸の大きさ、きっとモニカ様だ」
モニカ「こわぁ」
DM「この匂い、モニカ様だ。あの光、きっとアルブレヒトだ」
アルブレヒト「ふっ、知性の光が」
キャス「あんな髭、付いてたか〜?」
DM「もともと髭は生えてるのを剃ったんだよ。高貴さを隠すために。モニカも、高貴さを隠すために毛を剃ってるんですよ」
モニカ「……」
キャス「……眉毛を」
DM「逆に高貴になっちゃうね!? 引き眉してんのか。青の祓魔師に出てくる引き眉の女の子が見た目すげー好きなんだよね」

 
 この娘。なお、作品内容自体は主人公が兄弟モノということ以外全く知らない。

 
 モニカの新髪型バリエーション

アルブレヒト「髭が。さっぱり」
DM「……というわけで登録自体はロールプレイの甲斐もなく普通に終わります」
アルブレヒト「あれ、偽名は使うんだっけ?」
DM「設定上は偽名使うんだけどロールプレイ上はめんどくさいので、設定上の偽名はきっとあるんだろうと」
アルブレヒト「紹介状に名前が書いてあったりするんだろうね。我々の選ぶ余地もなく」
DM「空条Q太郎とか」
キャス「大門太郎って書いておきます」
アルブレヒト「ハインリーケが面白おかしく偽名を考えて付けてくれたに違いない」
ハインリーケ「輝くデコのアルブレヒト」
アルブレヒト「変わっていない……!」
レーグネン「ダスティ、名前が3つあるんだな」
ダスティ「そうなんですよねぇ」
DM「ダスティはダスティでいいんじゃない? ダスティとキャスはそのままでいいんじゃないかと思う」
ダスティ「でもダスティのほうが知れ渡っているわけでしょ」
DM「いつからそんな有名になったんだよぉ」
レーグネン「じゃあ、ダニエルにしましょう」
ダスティ「本名なのに偽名になっちゃう」
キャス「ダスティの本名はダニエルって書いておこう」
DM「キャスはダニエルって呼んじゃだめだよ! 愛称はダニーなんだからね!」
ハインリーケ「(ダスティの偽名)ダニー! (レーグネンの偽名)グレッグ! (アルブレヒトの偽名)コンバット! (モニカの偽名)クリムゾン……(キャスの偽名)進化する銃、デスクリムゾンで登録しておいたわ!」
キャス「どこを略したらキャスになるんですか?」
DM「そういうわけで、ワケアリなことをを含めた上で登録完了しました」

 そんなわけで今後も特に偽名を用いずにキャラの名前そのままでプレイします。面倒臭いから!!!
 Don't give up justice, I want to get truth!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 ハインリーケとの別れは名残惜しいが、我らは旅立つ!
 まとまったお金も入ったので意気揚々である。
 危機感や悲壮感に欠けるきらいがあるが、初めての修学旅行的なテンションということでご容赦願いたい!



・モニカ
 毛の処理って言われずとももうやってそうですけれどね?
 ともあれ馬を買い新しい場所への移動!しかし、モニカのダイス出目はいつもどうして、こう……!


 でも自分でやったことなさそうじゃない?(紳士顔


・レーグネン
 顔が知られてない地に南下!
 ファヴにもつつがなく登録されて、ハインリーケ様の段取が完璧ですな。
 ゴールデナームント、光ってそうな名前……!



・ダスティ
 今までの生活を捨てて、新たな地で再出発! お金とかロバとかで「ん?」と思ったりしたけれど、パーティーの仲間はみんないい人達。キャス姉もいるし、俺は俺のやれることをがんばろー! なんてことを思っていたはず。
“真実は見えるか”キャンペーン 第2回 チャプター2

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック)4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


アルブレヒト「なんか、そういう枠があるらしい」
DM「所詮こんなのは、コネの世界ですよ」
アルブレヒト「まあ、何か有ればハインリーケに責任を取らされる」
DM「ちゃんとフローラントwikiのファヴ傭兵隊の規約を読んでおいてよ! キミら登録課程を免除されているよ!」
ダスティ「(規約を読んで)怖いな、査定の途中で死ぬこともよくありますって」
DM「だってハンター試験だから」
アルブレヒト「まあ確かに、ガチで戦わされるわけだから、実力が足りなかったら死ぬ」
DM「ハンター試験だって死ぬでしょ? まあ、あんなDEATH-Tみたいなダンジョンないから。……でもやっぱりアレだよ、ダスティのリーゼントが……ブロックの間に!」
モニカ「変装でリーゼントになってしまったのか……」

 まぁハンター試験ほど超高レベルなもんじゃあないですけど、それでもこの試験をクリアーできる最低練度のパーティ(3レベル4人)でも1レベル傭兵数十人分の戦力です。ゴブリンスレイヤーでゴブリン相手にレイプされちゃう新米冒険者とは比べ物になりません。

DM「このパーティは戦勝神の聖職者がいるから、戦果の過大申告は基本的にしないだろうなと信頼されています」
アルブレヒト「そっか、戦勝神がいればキルマーク水増しされないんだ。それ戦勝神は一番やっちゃいけない事なんで、神官がそれをやったら呪文を使えなくなるレベル」
モニカ「まあ、することはないでしょう」
アルブレヒト「たぶんその数値ぐらいはいってるでしょ! としても、10を殺した時に100殺したとは言わない」
DM「騙す気では絶対に言わないっていう」
レーグネン「しんかんうそつかない」
DM「絶対殺してるっていう時以外は『撃退しました!』としか言わないんじゃないかな。『あの傷なら助からないと思います、死体は確認していませんが!』ってちゃんと言う。神様が実際にギルティかどうかを判定してくれるから、信用は格段に得やすいね」
キャス「ありがたーい」
DM「ではヴォーヴェライト伯爵領への〈知識:地理〉か〈知識:地域〉」
モニカ「おお……っと(ダイスを振ろうとしてDMの湯呑へホールインワン)」
全員「えええええええ(爆笑)」
アルブレヒト「どんだけ大きく振ったんだ(笑)」
DM「やっちまったなぁ〜?」
レーグネン「いい音がした、チンチロですね」
モニカ「ごめんなさ〜〜い!」
DM「(湯呑とダイスを洗いに行く)」
モニカ(改めてコロコロ。ダイス目1)
モニカ・キャス・ダスティ『あははははっ』
DM「また1振ったんじゃ……(笑) 駄目だな、モニカ世間を知らねぇな!?」
モニカ「嘘でしょ……酷いな」
キャス「いまのでチャラってことですよ!」
レーグネン「アードルンクより更に遠いからしょうがない」
ダスティ「誰かしら知っていれば大丈夫」
DM「モニカ様、頭良いはずなんだけれどあんまりモノを知らないよな……知力16ぐらいあったよね」
ダスティ「まあ箱入りだったから……」
DM「(ステータスを見て)恐ろしい女だ。レベル4で何を上げたんだっけ」

 4レベルごとに好きなパラメータを1上げることが出来ます。

モニカ「みりょく」
DM「よりブリリアントな女に」
キャス「橋本環奈だ」
DM「皆の基準が魅力18=橋本環奈になっている(笑)」

 ちなみにワダツミが初めてD&D3.5版をプレイした時は、DMに「魅力度18は渡辺麻友」と言われました。

レーグネン「〈地域〉20です」
キャス「〈地理〉15です」
ダスティ「24でした」
アルブレヒト「25です」
DM「たっか! 此処でこんな高い目出さなくても! ……ヴォーヴェライト伯爵領はこれといって際立った産業を持たない、平凡な土地です。貧乏でもありません」
アルブレヒト「平凡な土地だよ、はっはっ」
ダスティ「治安も普通?」
DM「そうだね。永久の森と隣接しているという意味ではデンジャラス・プレイスではあるけれど。豊富な地下資源に恵まれている隣のアードルンク伯爵の大きな財源であるフーフ山とも隣接している。フーフ山は長年、ヴォーヴェライト伯爵家とアードルンク伯爵家とライ伯爵家の三伯爵がずーっと係争地として領有権争いしています。三国志です」
アルブレヒト「今の所の実効支配しているのは?」
DM「現在のところ、アードルンク伯爵家が独占状態です。だけど支配権は流動的で、三家のみならず更に隣を巻き込んでずっと揉めています」
モニカ「さんごくしをしているってことですね」
DM「で、〈知識:貴族〉」
アルブレヒト「23」
モニカ「16」
レーグネン「ひっくぃ。6」
DM「ついにモニカが普通の数字を。レーグネンは……ヴォーヴェライト伯爵領ね、知ってる知ってる(名前だけ)」
レーグネン「うん、聞いたことがある」
DM「で、今はヨーナス・ヴォーヴェライト伯爵っていう人が当主です。歴代の中でも、フーフ山の領有権拡大に野心を燃やすことに生涯を捧げた男として周囲から見られています。けれど、15年前に下手を打って2割ほど持っていた利権を失い叩き出されています。その後も諦めずに『いつか取り戻すんじゃ〜!』って野心を燃やしていますね」
全員(メモに必死)
DM「覚えることいっぱいだね。まあ皆はこのヴォーヴェライト伯爵領の領都ではなく、南側のトロイトーアという……これも〈知識:地域〉で。……ヴォーヴェライト伯爵領を知らないのに知ってたら面白いけど」
アルブレヒト「いやぁ〜名古屋って愛知だったんだ、へぇ〜みたいな」
モニカ「23」
ダスティ「9」
レーグネン「14」
アルブレヒト「19」
DM「今度は一番モニカが高い。レーグネンは辛うじて名前ぐらいは知っている。トロイトーアはヴォーヴェライト伯爵領の南の玄関口、領内第2の都市です。此処に向かえばモニカのカモフラージュには、それなりの距離にはなるんじゃないかしら! っていう伝説をハインリーケに聞かされた訳です。兄はともかく! レなんとかはともかく! ……この地方の伯爵領は、それぞれが基本的に関東ぐらいの大きさがあります。それの第2の都市なんで、デカイです。呪文サービスも6レベルまで受けれます。……でも、死体が残らなければリザレクションを使うから、ヴォーヴェライトの首都まで戻らなきゃいけない」

 あくまで「金さえ積めば(基本的には)誰でも受けられるサービス」というだけで、都市に所属する最高レベルの使い手が6レベル呪文までしか使えない、というわけではありません。

DM「で、250キロほど移動しているので、馬の維持費と……」
アルブレヒト「やばい、(資金が)消える」
DM「これ歩きだと宿代がもっと高いから、馬より高いんだぜ」
モニカ「あぶなかった」
DM「青春18きっぷで宿に泊まって、新幹線使うより金払った! みたいなものだからね」
レーグネン「おいくら万円?」
DM「このパーティーの1日の生活費を計算しておこう。……固定費は?」
キャス「ランニングコスト(笑)」
アルブレヒト「食後のワインが。まあ水があればいいです」
DM「食後のワインは大事だね。この世界、綺麗な水が貴重じゃないからね。金さえ払えばファンタジー浄化機がある。……上等なワインを1日1本開ければ1日銀貨10枚だよ!」

 固定費計算中

アルブレヒト「馬の世話は、ルールブックだと普通の宿の宿泊費と同じになっていますね」
DM「馬小屋はタダじゃねぇんだぞ! ……でもなあ流石に、同じ値段を請求されたら大変なことになる。だから、君らが泊まる上等な宿屋なら、宿代の1/10でいい」

 6人で銀貨90枚、馬が銀貨9枚。餌など考えて1日の固定費は銀貨100枚という結果。

モニカ「釣りはとっておけと」
DM「やっすいチップだな(笑) それにしても結構すごいな、1日の維持費10万円掛かってるのか」
キャス「やば(笑)」
DM「宿代がたけぇ(笑)」

 まぁ現代日本で6人旅行と思ったら、1日10万円掛かったからって「ちょっと豪勢」ではあれど「貴族的な贅沢」ではない(笑)

レーグネン「やはりグレードを落とさねばなりません……」
アルブレヒト「これ普通だったら一人銀貨5枚ぐらいだから、3倍払ってますからね」
全員『あははははっ』
ダスティ「そんな贅沢をしていいんですか!?」
モニカ「まだ分からないですからね……」
DM「払う金があるうちは払うんじゃない?」
アルブレヒト「此処を削るという発想はないからね」
キャス「わあ、こんな良い宿は初めてです!」
アルブレヒト「一瞬、この程度の宿で申し訳ないと言おうと思ったけれど、そんなキャラではなかった。むしろダスティは『こいつらこんな高い宿に泊まって大丈夫か?』と思っているに違いない」
ダスティ「まあ、そうなるだろうなあ」
アルブレヒト「兄とモニカとレーグネンは何の疑問もなく泊まる」

 貴族的には贅沢どころか倹約しているつもりだからこの値段なのだろう。

キャス「すごい! 隙間風が入ってこない! すごいわね、ダニー!」
ダスティ「虫も出ません!!」
DM「キャスはそんなプアな生活はしていないと思うよ(笑) 野外生活のプロであっても、日々隙間風に襲われる悲惨な生活しているわけじゃない! もともとエイク(鳥っぽい亜人)の野外生活の人だから、貧乏暮らしは知っているけれど、キャンプが好きな金持ち。ここ5〜6年で文明に溺れているだけだから」
レーグネン「もう戻れない」
ダスティ「お姉さまは墜落しました!」
キャス「(笑) 何この安い、薄い布団は!」

 全員爆笑

DM「贅沢を知ってしまった、身体に教え込んでやったぜ。もうお前の愛した姉はいないんだ! すっかり堕ちたぜ」
キャス「昔は落ち葉の中で寝ていたのに……!」
DM「というわけでダスティは1人だけ庶民シュートですよ」
レーグネン「250キロ移動なので……」
アルブレヒト「ライト・ホースの移動が32マイル」
レーグネン「5日。では一人銀貨82.5枚を引いて……後は馬の飯代を……」
アルブレヒト「(ハインリーケからのお小遣いが)丁度0になるぐらい」
DM「ハインリーケの神の洞察! 完璧!」
アルブレヒト「(拝みながら)ありがたい。でも一泊銀貨5枚で計算されてたら嫌だな(笑)」
ハインリーケ「モニカはともかく、あの兄は5枚で十分ね!」
全員『あははははっ』
アルブレヒト「『あの兄はいいけど、モニカがいるからね〜、仕方ないわね』」
DM「まあね。ただキャスとダスティだけ安い部屋に泊まらされても、本人は不満は持たなさそうだよね」
キャス「それでいいですよ(笑)」
DM「それでね、兄はもっと偉そうにしてもいいんだよ。ダスティにタメ口きかれたら怒っても良いんだよ。だいぶ優しいんだよね」
ダスティ「でもバーンからとんぼ返りした時点で、雇用関係っていうより仲間関係になってるんですよね?」
DM「それですぐ切り替えられるなら貴族なんてやってらんねぇよ!」
アルブレヒト「いくら仲間でも年長者とかの関係はありますからね」
ダスティ「それもありますからね。敬意は払います」
アルブレヒト「所詮、学がないんで。敬語を知らないって思ってます(笑)」
ダスティ「それでOKならそれでいいのかもしれないですね(笑)」
アルブレヒト「難しいところです」

 内心完璧に「無学な愚民」と馬鹿にしてる関係がOKなわけないだろう(笑)

キャス「それで、私は安宿でも大丈夫ですが」
DM「安宿にしろっていう話ではなく、ロールプレイ上馴染み過ぎかもねって話ですよ」
全員『あははははっ』
アルブレヒト「お兄様は冒険物語を読んでいるから、そういうノリがあるんでしょう」
DM「どうなんですか、レーグネンさん?」
レーグネン「……」
DM「聞いてなかった(笑)」
レーグネン「あの、なんか仲良くなり過ぎだなって思いました」
モニカ「仲良くなり過ぎ(笑)」
アルブレヒト「クラウス……真っ当な従者がいれば『何だその口の聞き方は!』って言ってくれるんだけどね……クラウスは言ってくれないから」
DM「クラウスは基本的にアルブレヒトに敬意が無いからね。モニカにはあるのかと言うと、ロールプレイを鑑みるにそれもまた微妙なところだが」
全員『あははははっ』
レーグネン「アルブレヒト様のこと、結構諦めていましたからね」
ダスティ「やれやれ、って」
アルブレヒト「アルブレヒトは敬意もクソもない行動をしているからね」
DM「クラウスは……今は言うほど執事キャラをしていないよね。職を失った元執事であっても」
アルブレヒト「給料もらってないから、執事もクソもないと(笑)」
ダスティ「ギャグ漫画にある、アホなご主人さまを相手にする執事みたいな」
DM「謎解きはディナーのあとでみたいな。……問題はクラウスもポンコツ扱いされているから、お互いにこいつ使えねぇな!? って思っているかも」
キャス「バランスはいいんじゃないですか(笑)」
モニカ「ポンコツ多過ぎますよ(笑) モニカもそうだし」
アルブレヒト「本当にアルブレヒト以外はポンコツだから困る」

 全員爆笑

ダスティ「いやいやいやいや。それはツッコミ待ちですか?」
アルブレヒト「私は、あえてそう振る舞っているだけであって! やればできるから」

 閑話休題

DM「それで、お小遣いは使い切って。とりあえず、依頼料として渡された(本来はパーティ資金になるお金が)まるまるダスティの懐に入っているのは面白いんだけど」
全員『あははははっ』
DM「本来はパーティ資金のはずなのは間違いないんだけれど! ロールプレイ考えるとしょうがないんだけどね、君は仕事を果たしたんだよ」
ダスティ「初期費用も掛かっていますし!」
アルブレヒト「返せとは言わない」
モニカ「返せとは言うことは無いと思いますよね」
アルブレヒト「ここは自主的に出してくれることを待つ感じで」
DM「お兄様はダスティとパーティ組んで『仲間だー!』って平民と同じ目線に立てる人なの? 『対等な立場だ、よろしくな!』って切り替えられるものなんですかね、レーグネンさん!?」

 この辺は思考誘導したいわけではなくて、これくらいしつこく念を押しておかないと、後々「ノリで言ってただけでそんなつもりはなかった」と言われて揉めたりする原因になりかねないのでご容赦ください。この手の「別に“本当のロールプレイのつもりでしてたわけじゃない”行き違い」はマジでよくあります。
 例えば現状の「仲間扱い」を真に受けて、「アルブレヒトがダスティを仲間と扱った行動をすることでAランククリア可能なシナリオ」を用意したとします。プレイ中、いざ重要な局面に際したら「今までは流れで適当にロールプレイしていたが、いざ焦点があたった重要な局面で改めて考えてみたらそんなことないんで、アルブレヒトの認識としてダスティは部下でしかないですね」なんて言われたら、お互い困るわけですね。これが「あの時は仲間と思ってたけどいざピンチに陥ったら所詮口だけのことなので見捨てます」とかってんなら、キャラはブレてないので問題は無いです。キャラがブレてさえいなければ大抵のことはどうとでもなります。ですが「キャラがブレたので大前提からして崩壊した」が理由はいけません。興醒めです。そんなんで機会損失が発生しては盛り下がってしまいます。
 なので日頃のロールプレイに「本当にそれマジなのね? こっちはそう認識するよ?」と確認することが割とあります。鬱陶しいかも知れないけど、お互いのためなので我慢してね。

 ちなみに大昔、プレイヤー発言のつもりの軽口だろうが冗談だろうが、口にした以上はどんなことでもガチ。
 例えば「偉そうでムカつく依頼人だなぁ。ぶん殴りたい(笑)」「だねぇ」なんて冗談を仲間同士で交わそうもんなら、二人のキャラは実際に殴ろうとします。撤回したい場合は判定ロールが求められるTRPGが存在しました(笑)

レーグネン「うーん、なかなか難しいんじゃないですか(笑)」
アルブレヒト「今の所は別に仲間とは認識してません。序列としてダスティは部下扱いです
ダスティ「一応、お兄様を立てては居ます。気持ち的には仲間としていこうと」
アルブレヒト「『共に闘おう、私の手下として』という考えだろうなと」
キャス「ダスティ本人は(考えの差に)気がついていないと」
DM「だって、フレーゲルとレオポルド・シューマッハでしょ?(笑)」
ダスティ「確かにそうかも、ならいい感じですね(笑)」
DM「立ち位置的に平民と……でもそれはクラウスの立ち位置なんだよね。だけどこっちは別にブランシュバイクとアンスバッハみたいな関係じゃないんだよな。彼に忠義心はない」
モニカ「クラウスはこれからですよ」

  イラスト:★Yuuki

DM「モニカ様モニカ様というキャラでもないからね。(モニカの)さすがお兄様! (レーグネンの)さすがモニカ様! ……の、さすがの三角関係、一方通行のさすが回転!」
キャス「三すくみではなく(笑)」
レーグネン「永久さすが機関」
モニカ「永久さすが機関(笑)」
DM「お兄様は、さすがモニカと。どうなんだろうな」
アルブレヒト「さすがモニカ、鼻が高いよ」
DM「この永久機関、さすがモニカで終わってるよ!」
アルブレヒト「やっぱお兄様が一番上なんじゃないですか!」
DM「(ダスティは)さすがお姉さま! (キャスは)さすがダニー!」
モニカ「最高じゃないですか!」
ダスティ「しあわせ、平和」
アルブレヒト「アルブレヒトは、さすが我が妹、よくやってくれていると」
DM「アルブレヒトで止まっているからね、上から目線」
アルブレヒト「勝手に保護者の立場になっている」
ダスティ「キャラが立っているから良いんじゃないですかね」

 勝手も何も、ヴィーリオンの社会常識的にアルブレヒトがこのパーティーで最上位者である。
 Don't give up justice, I want to get truth!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 プレイのときは『ダスティは仲間じゃない』とバッサリ切っているけど、決して冷たくあたっているわけではないのだ。
『アルブレヒト隊の隊員の一人』を指す呼称として『仲間』という単語を使っていたのだけど、『ダスティをソウルブラザーズ的な意味での仲間と思っているのか?』と確認されたので『(そういう意味の)仲間ではない。部下だ』となったのである。

仲間うちの斥候です』とか『もう仲間同じパーティーだからいいよね』としておけばよかったかもしれない(笑)


 極端! なぜ一言も口にしてないソウルブラザーズなんて重いレベルの確認をしたことに(笑)
 貴族の自分と「同じ階層に生きることを認めた存在」と認識しているかどうか、程度だよ。そうじゃないなら、「使用人」「手下」「雇い人」だよねってだけ。


・モニカ
 お兄様に敬意を表すのはなにもモニカブラコンだからという理由だけではなく、普通に、お兄様が一番偉いからですね。
 クラウスにはがんばってもらいたいです。


・レーグネン
 キャスの手のひら返しが炸裂。なんだかんだ、ダスティ以外はいい生活してた。
 そんなダスティとアルブレヒトの仲はどうなるのか。レーグネンにとってもダスティってどんな関係なのという話でもあるので、しっかりしないとなあと!


・ダスティ
 パーティー結成時は、そうでもなかったと思うけど、DMの指摘もあって、貴族界隈の方たちとダスティの間で意識に差が……。レオポルド・シューマッハは有能だし良いキャラなので、喩えられて「いい感じ」と言っちゃってるけど、シューマッハの苦労ぶりを考えると……良くは……ない?
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第2回 チャプター3

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック)4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


DM「そんなわけで、到着しました。どうします? 目的もなく、これだけ距離を稼げば追手もくるまいとしておりますが」
アルブレヒト「ハインリーケには、此処に来たらどうしろとか、紹介状とか」
DM「別にないね」
ダスティ「最終の目的は、返り咲くことなんですよね?」
アルブレヒト「いや、真実を知りたい」
レーグネン「ファヴに登録したとき、仕事とかは言われてはいない?」
DM「登録の時点では特に。君たちがここで受けると言えば、幾らでもあったけれど」
アルブレヒト「行き先が有るんで、そっちで、と」
DM「ここではあまり目立ちたくない、私が目立ち過ぎる! と」
ダスティ「真実を知るっていう方向からは、とりあえずは逃げてきているから」
アルブレヒト「真実を知るのはハインリーケに任せよう」
ダスティ「ハインリーケ様に任せて、我々は稼ぐっていう?」
レーグネン「身銭を稼ぐっていう」
DM「身銭!? 日銭だよ!」
レーグネン「デイリーです。デイリー」
モニカ「デイリークエスト(笑)」
キャス「宵越しの銭がない(笑)」
アルブレヒト「将来のための軍資金を蓄えよう」
ダスティ「ハインリーケ様から頂戴したお金は全部使い果たしちゃったんで……」
アルブレヒト「お金は時間の問題なので、一泊二泊していると、もう」
DM「豪遊……っ! 豪遊……っ! アルブレヒト、二日続けて、豪遊……っ!」
ダスティ「お金は……使い続ければいつか無くなっちゃうものなので」
アルブレヒト「何を言っているんだ?」
ダスティ「いやいや(笑)」
モニカ「頭に疑問符が浮かんでいる」
キャス「宿代や食費を稼ぐためにファヴで仕事を得ないと!」

アルブレヒト「ではさて、着いた」
ダスティ「ファヴ傭兵の詰め所とかは」
DM「窓口は都市と呼ばれる規模の共同体ならどこにでも有るよ。その土地の事務所に行って依頼を探して、ゴブリン退治だーっつってやってきて、それから宿屋を別で見つける」
モニカ「この場所に到着したのは何時頃ですか」
DM「夕方だねー」
ダスティ「ではまずは宿ですね。朝イチで事務所に行きましょうか」
アルブレヒト「ダスティ、宿を探してきてくれ」
ダスティ「了解です……っていうかどうか。わかったぜィ!」
キャス「わかったぜィでいい(笑)」
モニカ「頭がたかですよ(笑)」
DM「宿屋行っても良いし、情報集めても良いし、チャーハン食べてもカレー食べても良いし」
キャス「カレーはやばいですね(笑)」
ダスティ「(貴族が許容できる)ランクの中でなるべく安めの宿を探してこようと思います。後々のことを考えると節約しないとと思ったりするでしょうから。……良いんだったら皆さんは何処かでお茶をして待っていてくだされば」
モニカ「お茶して良いの!?(笑)」
DM「カフェで、じゃあ(ダスティ)銀貨5枚ぐらいで……」
ダスティ「いやいやいや(笑)」
DM「タダじゃないんですよ!」
アルブレヒト「タピオカミルクティーでも飲んでる?」
全員『あははははっ』
DM「じゃあ銀貨5枚位を払ってカフェで待ってもらう。よろしく頼む、ピン(指でコインを弾く)って、コーヒー4つだ、って」
アルブレヒト「ブルーアイズ・マウンテンを頼む」
ダスティ以外「(笑)」
DM「1杯、銀貨3枚になります!」
ダスティ「そこはキャス姉に任せます、止めれるなら止めて……!」
DM「アルブレヒトは『美味い! さすがブルーアイズ・マウンテン。コクが違うな』って言っている」
ダスティ「ブルーアイズ・マウンテンって……」
DM「1杯3000円」
モニカ「リアルで」
DM「この中で通じないのはダスティだけだから! プレイヤー皆、決闘者だから! ……正直遊戯王5D'sネタがが伝わらないとこれから辛いかもしれない」

 一同爆笑

ダスティ「えぇ〜〜っ!? そんな!?」
キャス「大丈夫です、配信していますよ!」
DM「5D'sが最高に面白いと思っている5人と、知らない1人だからね! クラウスも5D's大好きだから!」
アルブレヒト「まさかこのネタが通じないとは思っていなかったから(笑)」
レーグネン「基礎教養ですよ(笑)」
DM「基礎ですよ、ガンダムみたいなものですよ」
ダスティ「そっちは良いんだけどなぁ〜」
DM「完全に『エルメスのビットが〜』って言って通じないようなものだから! え? エルメス? ブランド? みたいな。そういうことだからね、ブルーアイズ・マウンテン3000円が通じないってことは!」
キャス「今、全く同じことを考えていました(笑)」
モニカ「エルメス? ブランド?(笑)」
DM「ガンダム知らないとそうなるわけですよ」
キャス・モニカ「へぇ〜……!」
DM「(ダスティを見て)……分かった?」
ダスティ「わかりました、わかりました(笑)」
モニカ「まあ見れば良いんです! そんなに辛くないです」
DM「たかだか154話(笑)」
ダスティ「銀英伝並ですよ!」
キャス「12クールあります」
モニカ「銀英伝よりも、考えなくていいですからね」
キャス「突飛な映像が流れてくるだけなんで」
DM「とんだハリキリボーイだぜ」
レーグネン「基本1話完結の話も多いのでドンドンいけます」
キャス「西部劇もあります」
全員『あははははっ』
DM「そこは好意的に見ないとつまんないからね!」
レーグネン「次回予告に一番価値があるんです」
DM「それなのに再放送でカットされたからね。……まあこの雑談もカットするとして」
モニカ「……ここはカットしません(笑)」

 今回の書き起こし当番モニカ、完全収録。

ダスティ「〈情報収集〉します。21」
DM「〈情報収集〉? 何を情報収集したの?」
モニカ「コスパの良い宿屋」
ダスティ「そうそう……まあやりながら、何かしらの噂話が一緒に耳に入ってくればいいかなって」
DM「それはちょっと目的が違い過ぎちゃう」
ダスティ「ではまずはコスパの良い宿屋を探します!」
モニカ「OK,google. コスパの良い宿屋」
キャス「Hey! siri! Hey! Hey!」
ダスティ「悪徳なところもあったりするかもしれないじゃないですか」
DM「君は地元じゃないからね」
アルブレヒト「払った分に見合ったサービスを受けられる宿屋であれば良い」
DM「で、21なら問題ない。妥当な店は見つけた」
ダスティ「ではそこに皆さんを案内しましょう」
DM「皆は優雅にコーヒーを飲んでる。おかえり、銀貨5枚減らしておけよ」
レーグネン「減らすついでに、宿代も合わせて銀貨16.66枚ほど引いておいて」
キャス「減るなー」
DM「維持費(笑) 暮らすって物入りね」
ダスティ「これでちょっと分かってもらえれば……これが庶民の金銭感覚なんです」
アルブレヒト「お茶をするだけでその1/3掛かっているという(笑)」
モニカ「情報が欲しいですね」
アルブレヒト「拠点は決まったから夜に繰り出すか」
DM「ヒャッハー! では一人銀貨5枚位減らして……いやわかんないよ、そんな行動するとは聞いていない」
アルブレヒト「とりあえずあれだ、どっか飲みに行こうぜ」
全員『あははははっ』
DM「長旅でね、旅の疲れを癒やすためにね(笑) 庶民レベル宴会で1人銀貨10枚だよ」
キャス「やばい!」
ダスティ「節約しようって話をしているのに!」
モニカ「新聞的なものはないですよね?」
DM「かわら版とか? 情報はまだ高い世界だからね」
アルブレヒト「じゃあ、冒険者の集まる店に行って飯でも食うかって感じですね」
DM「冒険者の集まる店はきっと上等じゃないぞ(笑)」
キャス「ではキャスとダスティだけでも冒険者の店に行ってきます?」
モニカ「情報自体は早く手に入れてもらっても。明日は仕事の話、今日の夜は情報。……というのを、調べてきて欲しいな〜? ダスティ〜?」
ダスティ「パーティの総意であれば行きますよ」
レーグネン「ダスティのこき使われてる感が凄い」
全員『あははははっ』
DM「だって一番便利だもん。外に出たらキャスがこき使われるから」
ダスティ「では行ってみますか」
キャス「一緒についていきます!」
アルブレヒト「では我々は宴会をしていよう」

DM「情報収集は、ダイスを振る前に幾ら使うか決めてね」
アルブレヒト「酒を振る舞うにもお金がかかったりしますね」
DM「銀貨10枚。1万円分を20人分に奢った感じ。キャスはおっぱいとかでも」
全員『あははははっ』
キャス「お金払うなら技能値低いし、それでも良いかなって思いました(笑)」
レーグネン「お兄様、〈情報収集〉は共有資産から出します?」
DM「経費だからね」
ダスティ「領収書出します……?」
モニカ「領収書切ってください(笑)」
DM「では、ダイスを振ってください」
ダスティ「ああ、低い。支援が欲しい」
DM「エイド? じゃあキャスが隣でおっぱい揺らしてる」

 そんな巨乳キャラではない。

キャス「御酌したり! (ダイスコロコロ)平目で13ですね」
ダスティ「では合計で16」
DM「ダスティは隣に美人がいるので……でも16だろ。流石に……どんな噂があるか、もう一度サイコロ振って。6面体を合計3回振ってください」
ダスティ「4」
DM「フーフ山の鉱山でまたモンスターが出たらしい」
キャス「3」
DM「リスト家の四男が失恋のショックで行方不明らしい」
モニカ「失恋のショック? 可愛い」
ダスティ「1」

  イラスト:★Yuuki
 前の絵で20歳と書いてたな。あれは嘘だ。

DM「抜刀事件で有名なシュティークロート子爵家のシアンが領内から追放されたらしい」
モニカ「あはははははははははははははは(大爆笑)」
アルブレヒト・レーグネン「……(苦笑)」
モニカ「ここで聞けたのが凄い面白い」
レーグネン「多分、あなたよりも知っています(笑)」
キャス「ああ、あの! って……役に立つ情報が……(笑)」
DM「ふわっとした情報しかない(笑) とりあえず今夜出来る範囲で情報収集はこれだけだね」
モニカ「あとはリスト家が誰なのか」
DM「リスト家は〈知識:貴族〉」
キャス「では宿に戻って報告を」
ダスティ「(情報を伝え)まあこんな感じです」
DM「まあキャスとダスティは宿屋ではなく外で食べたから宿代を銀貨2枚割引して外で5枚使った、今夜は素泊まりで、って」

 本人出ないのに新規絵がまた投入される女!!
 Don't give up justice, I want to get truth!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 まさかの遊戯王ネタ完全収録!

 さて今回のアルブレヒト。
 カフェで優雅にブルーアイズマウンテンのコクを楽しみ、宿では到着祝いの宴会を楽しんだ。

 ……前回、ダスティに冷たくあたっているわけではないと言ったな。あれは嘘だ。


・モニカ
 遊戯王5D's、よろしく!
 そしてシアンの登場だ! すごい、世界はつながっているぞ!



・レーグネン
 5D'sを見よう。
 それはそれとしてダスティ、仲間かどうかとか色々言われてますが、なくてはならない面子なのがよくわかりますね。
 そしてここでもちらつくシアンの影。巻き起こした影響がデカすぎる……。



・ダスティ
「遊戯王5D's」……まだ見れてません……。というか……最近アニメ自体あまり見れてない……。そんな中今期は、たまたま見た「推し武道」にちょっと元気をもらいました!

     
“真実は見えるか”キャンペーン 第2回 チャプター4

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック)4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


DM「ではロールプレイを進めてくれ。宿で出来上がっている3人」
モニカ「おかえりなさい(ふらふら)」
レーグネン「おかえり〜(出来上がっている)」
ダスティ「まあ、もうしょうがない、そういうもんなんだろうなって感じで、はぁって」
キャス「こっ、これが貴族……! もう、戻りましたよ〜? 聞いてきましたからね、情報。ちょっと、モニカ様もふらふらじゃないですか、お水飲んでください」
DM「じゃあデメリットは与えないけど、ネタ的に頑健セーブしようか(笑)」
モニカ「14」
アルブレヒト「14」
レーグネン「21」
キャス「お酒につよい(笑)」
DM「強い! 全員気分が良いだけです」
キャス「結構飲んでいますけど大丈夫ですか? もうお水お水、ほら」
アルブレヒト「嗜み、嗜み」
レーグネン「嗜み」
ダスティ「意外としっかりしているな。呑まれるほど飲んでないのか。では、聞いてきた噂ですが……ということで報告です。リスト家の四男が失恋、というか」
キャス「リスト家はどの辺りの……」
アルブレヒト「(ダイスコロコロ)23ですね」
レーグネン「19」
モニカ「8」
ダスティ「全く興味がない(笑)」
DM「駄目だモニカ、あらゆる人間すべて『皆いい人ですわ』で終わっている」
モニカ「皆いい人ですわ!」
レーグネン「ハインリーケ以外は、もう(笑)」
DM「ではお兄様は知っている。ヴォーヴェライト伯爵領トロイトーアの近く、15キロ離れている場所にエレル村っていう場所があって、そこを領有する騎士爵、つまり下っ端貴族です」
アルブレヒト「すごいな、流石。こんな下っ端貴族を知っているなんて」
モニカ「すごい……」
DM「名前ぐらいだろうけどね。『あぁ〜リスト家ね、ちょっと知ってる』」
アルブレヒト「ヴォーヴェライトの家臣に居たな、確かそんなのが」
DM「それぐらいかな、人となりは知らないけれど。本当に端っこの端っこ、番付の一番端のレベル」
モニカ「成程、それを知ってるとなると本当に天才ですね」

 この辺のレベルを全部把握してたらそりゃ凄いんだが、ダイス目次第で知ってたり知らなかったりである(笑)

DM「で、エレル村は〈知識:地域〉」
レーグネン「15」
アルブレヒト「15」
ダスティ「12」
モニカ「18」
DM「うん。……何処?」
全員『あははははっ』
アルブレヒト「エレル村がどういう村かは、知りませんけれどね(きらきら)」
DM「以上ですね、リスト家関連は」

 そりゃ何百キロも離れた土地の小さな村一つ知ってるほうが怖い(笑)

キャス「それで……もっと大変なんですけれど。……あの抜刀事件」
モニカ・レーグネン「(メモを取ってた頭を上げて)あの抜刀事件……!!」
DM「まあこの貴族の3人にはセンセーショナルな話題だからね(笑)」
全員『あははははっ』

 
 懐かしの傭兵隊時のイラスト

DM「宮廷の話題としてはトップレベルのビッグニュースだからね、あれ」
モニカ「あの!?」

 
キャス「あの、シアン様が……遂に、領内追放となったそうです」
アルブレヒト「どんなに田舎でも知らない人は居ないはず(笑)」
レーグネン「後の歴史書に載りますからね」
DM「載る載る、絶対に。桜田門外の変とかそういう感じだから」
レーグネン「二・二六事件みたいな」
DM「モニカとは別の意味で歴史に名を残しているからね」
アルブレヒト「領内追放で済んだんだ……と思う位の出来事ですよ。身分を没収されたらどうなるんでしょうねえ」
DM「追放された時点で貴族の位は失うからね」
アルブレヒト「鎧にバッテン付けられちゃう」
モニカ「出会うかもしれないってことですよ!」
キャス「気をつけないと……怖いですね」

 全員爆笑
 このときはまだ全員知らなかったのです。これから待ち受けるとんでもない展開を……そう、マスターすらも……!!!

DM「対岸の火事が目の前にやってきた! と(笑)」
アルブレヒト「シアン姫と会ったことは……?」
DM「まあ有るでしょう、シアンの家はヴォルフェンビュッテル領の隣、ロールヴァーゲ家の重臣だからね、侯爵家の家臣だから偉いんだぞ!」
モニカ「あのお姫様がとうとう……!」
アルブレヒト「花の同世代ですからねえ」
DM「同世代のシアンは別の意味で天才だから(笑) この辺の姫は一筋縄じゃいかない」
アルブレヒト「ハインリーケとは別の意味で凄まじい姫だから(笑)」
レーグネン「モニカ的には、シアンはいい人じゃない?」
モニカ「いい人ですよ! いい人なんですけれども」
DM「昔からちょっと、行動が読めないところがあったと(笑)」
レーグネン「まさかこんなことになってしまうだなんて!」
アルブレヒト「何か有ったのかもしれない、理由が!」

キャス「あとは、フーフ山にモンスターが出たらしいですね。今晩の情報はその位でしょう」
アルブレヒト「これらが今この町で話題の」
モニカ「センセーショナルな(笑)」
キャス「酒場の名前は、センテンス・スプリング」
DM「文春じゃねぇかよ(笑)」
アルブレヒト「では明日、早速ファヴに行って働くか!」
キャス「もしかしたらフーフ山のモンスター退治のお仕事があるかもしれませんからね。四男の行方を探せ……とかだったら困りますけれど」
DM「……シアンを狩れ! お兄様、ルカのキャラシート持ってきてる?」

 全員爆笑

モニカ「そもそもフーフ山の知識判定はやっていないですよね」
DM「ああ、じゃあ〈知識:地域〉か〈知識:地理〉」
キャス「よっしゃー! 振る振る」
レーグネン「いい目が出た、〈地域〉22」
ダスティ「〈地域〉23」
アルブレヒト「29」
キャス「〈地理〉16」
モニカ「10」
DM「でもさっきの説明で大概終わっているんだよね、三国志」
モニカ「でも知りたい、出そうなモンスターとか」
DM「幾らでもいるよ、竜側の奴らも攻めてきてるから、地下道で塹壕戦みたいなことになってる。この山は完全に永久の森に埋まってるから」
アルブレヒト「鉱物資源は竜側も欲しいんで。竜側にとってみちゃ、『人間が横取りしやがって!』って感じになってる」
ダスティ「ではそんなに珍しい話ではないんですね」
アルブレヒト「最近は控えめだったんだがまた出るようになったとか」
DM「またかよっとしか言いようがない。下町で火事があったらしいとかそういうノリ」
レーグネン「火山がまた噴火したみたいな」
ダスティ「じゃあ、今日は寝ましょう」
アルブレヒト「いや、早速本を買ってきてる。最近本を読んでいなかった」
レーグネン「むしろお金あったんだ」
キャス「ということは寝ないんですか(笑)」
ダスティ「明日早いから寝ましょう?」
アルブレヒト「寝落ちするかも」
レーグネン「いや……安心できないです」
ダスティ「保護者が(笑)」
DM「その金は自前でしょ? ハインリーケからの生活費は手を付けずに済んだが、それは実質ハインリーケのお金であるっていう考えはあるかなって思うけど、どう思う!?」
アルブレヒト「……いや、旅費からは取っていないよ?(あわあわ)」
DM「たぶんハインリーケに後で問い詰められるけれど、頑張ってね(笑)」
全員『あははははっ』
ハインリーケ(ダスティ)「この領収書は何!?」
アルブレヒト「いや、それは」
ハインリーケ「あんたの財布に残ったお金は、私が旅費をあげたから残ったお金、ということではないかしら?」
アルブレヒト「……」
DM「たぶんアルブレヒトは本当に悪気なく、これは俺の金だから大丈夫って思ってるんだろうけれど(笑)」
アルブレヒト「これは俺が家から持ってきたお金だから……!」
DM「だけど陪審員がいる中でやられたら、多分敗訴する」

 全員爆笑

DM「『生活費から出された金には手を付けていない!』『ちゃんと貯金から払ったんだ!』って思ってるから、純粋に」
アルブレヒト「そうだ(深く頷く)」
モニカ「お兄様は天才だからしょうがない」
アルブレヒト「……皆そう思うって!」
レーグネン「本はね、また売ればいい。ちゃんと寝ていただかないと明日に響きますよ。本は没収です!」
アルブレヒト「はわ」
モニカ「没収された!」
レーグネン「明日、アルブレヒト様のお力が発揮できないと大変な事になる可能性があるんですよ!」
DM「まあ呪文はセットしてある、使ってないから徹夜してもいいんじゃない。疲労状態になるだけで」
キャス「まってください! 模擬訓練のようになりますよ!?」

 
 卓上の盤面に置かれた練習バトルの名残、無残なキャラクターの死体を見て。

DM「ウィザードが疲労状態になってもあんまり変わんないって〜」
ダスティ「いやいや」
キャス「……その晩、モニカ以外は恐ろしい夢を見たとさ」
モニカ「この盤面は夢だったのか」
DM「そうだよ、今晩見た夢がこれだよ。ウワーッ! って皆うなされていて」
キャス「鼻に! 鼻に!」
DM「レーグネン以外、皆1回死んでいるような気になってる(笑)」
レーグネン「皆、中身が! 中身が出ている!」
キャス「ダスティの肺が!」

 練習バトルではレーグネン以外の皆さんミ=ゴに解体されてました(笑)

DM「……というわけで朝ですよ。目の隈を擦りながら降りてくる。グッドモーニン、グーテンモルゲン、諸君」
モニカ「おはよう御座います!」
DM「辛い朝です。ちゃんと寝たけど眠りが悪かった」
ダスティ「うう、あんな事にならないよう、皆で協力して頑張りましょう……」
キャス「ううう」
モニカ「一体何が……!?」
キャス「ちょっとした夢を見ただけです、はい」
モニカ「夢ですか……」
レーグネン「やはり我々にはモニカ様が必要なようだ……!」
DM「レーグネンは(模擬戦で)一人だけ活躍してるけどね! だって……この夢のせいでアルブレヒトがダスティを見る目は冷たいからね」

 全員爆笑
 以前も書きましたが、ダスティは模擬戦でミ=ゴに組み付かれたアルブレヒトを助けようと容赦無く急所攻撃を叩き込み、1/2の確率で発生する誤射を見事アルブレヒトに炸裂させ、彼を瀕死にしました(笑)

ダスティ「夢ですから! 夢! 夢!」
アルブレヒト「いやあ、ちょっと……期待はずれだった(つめたいまなざし)」
DM「『あいつ躊躇なく俺を撃ちやがった!』って(笑)」
レーグネン「あいつはそういう奴だ! 『テヘペロ☆』って言ってた」
全員『あははははっ』
モニカ「まあ皆様、同じ夢を見たのね!」
アルブレヒト「ドラクエYみたいになってる」
DM「ほんとそれだよ。もう……」
キャス「夢と現実が交差している(笑)」
ダスティ「では朝食をとってファヴに行きますか」
キャス「日銭を稼がないと」
DM「そうだね、皆あと3日ぐらいで金が尽きるでしょう」
モニカ「やばい、やばい」
アルブレヒト「よし、では行こう」
DM「モニカは1人、プレートアーマーをガシャっとやって。顔を晒さないように」
モニカ「がしゃ!」

 だ〜れも知らない知られちゃいけ〜ない〜。
 Don't give up justice, I want to get truth!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 まさかシアン姫の話題が出るとは! しかも、よりによってこのニュース。
 いずれノア姫の活躍の話も聞ければ良いなぁ。

 今更語るでもなく、本は知識の宝庫。
 知識を蒐集し、それを武器とするのは魔導師の本分。
 よって私が本を読むことは我が隊の戦力を高めること。
 つまり自費で本を買うのは、呪文の巻物を買うのと同じなのだ……無罪!



・モニカ
 あの抜刀事件……!
 それはそれとして、お兄様とダスティは面白いかみ合い方をしてるなぁーって思います。



・レーグネン
 モニカがダイス目ふるわずに皆さんいい人止まりになっているの、不思議とぽさがあって面白いですね。
 シアンはもうすっかり生きる伝説みたいに。
 お兄様は目を離すと本を買う。覚えた。


・ダスティ
 チュートリアルの時とも違い、摸擬戦は色々雑でしたが、それがこんなところに影響するとは……。誤射したのも、相手がアルブレヒトだったのもたまたまだったのですが、身分云々以前にダスティとアルブレヒトは、相性が悪いのかなぁ。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第2回 チャプター5

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック)4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


 
 15分ほど掛けて酒場のようなファヴを作る一同。だがこれでは明らかにファヴの事務所ではなく酒場である(笑)

アルブレヒト「仕事の話をする場所じゃなくなってきた」
モニカ「(小物を置き終えて)まんぞくした」
DM「サティスファクションした?」
ダスティ「おままごとですね」
DM「めっちゃ金が掛かっている大人のおままごと。……これシルバニアファミリーより高いからね。あれがD&Dサイズだったらどれだけ良かったことか……」
キャス「片付けたくないなぁ」
DM「これこの後すぐ片付けるからね(笑)」
モニカ「辛いぃ」

DM「……で? 何だい」
モニカ「ではお兄様が先陣を切って……リーダーなので」
アルブレヒト「どやあ」
DM「では書類を、登録名、部隊名を決めなきゃいけないんだけど、なんとか隊」
レーグネン「真実隊」
アルブレヒト「モニカと遊び隊」
DM「シャイニング・トルーパーズ。アルブレヒトが輝く男、輝く顔のフィンだから。いやでもドイツ語がいい」
キャス「ヴァイス・シュヴァルツ……」
DM「それ白黒じゃねえかよぉ〜!」
レーグネン「リヒトリッターズとか」
モニカ「良いんじゃないですか?」

 光の騎士隊。目立つ気満々か。

DM「まあ登録名は後で。カクカクシカジカで登録した」
受付「……それにしてもリーダーは神寵者様とお伺いしておりますが?」
モニカ「あれ!? そうなの? お兄様の横で、え? そうだったの? って顔で」
レーグネン「ハインリーケが手配したから(笑)」
全員『あははははっ』
アルブレヒト「ハインリーケの書類だからね」
レーグネン「はい! こちらに居ります」
アルブレヒト「(身を乗り出し)いや、私は彼女の兄でね。私が真のリーダーなのだよ」
モニカ「当然ですわね」
アルブレヒト「傭兵として登録してきたばかりなんだが、仕事を探している」
受付「ああ、それでしたら。ハインリーケ様より『光り輝く男に相応しい仕事』というオーダーで承っております」

 全員爆笑

モニカ「流石ハインリーケ様っ」
レーグネン「完全に見抜かれている(笑)」
アルブレヒト「その雑なオーダーは何なんだ(笑)」
モニカ「やはり分かって居りますわ……」
アルブレヒト「ああ、それならば私のことだな(髪の毛ふぁさ)」
受付「此処から15キロほど離れたエレル村で、夜な夜な獣の声が響き渡り、村人が不安だということで。駆け出しのクーゲル(冒険者スタイルの少数精鋭傭兵隊)が『獣ならば』と向かった所、壊滅したという」
ダスティ「エレル村!」
アルブレヒト「エレル村、リスト家の」
受付「4人中3人が死に、生き残ったものは『影が! 影が!』『空を飛ぶ黒い犬が!』と言い残して。心神喪失状態だったところを助けられ、治療費もないので今は寝ています」
アルブレヒト「まあ駆け出しであれば仕方がないな」
DM「君たちは駆け出しのワンランク上ぐらい」
受付「壊滅したのは武人(ファイタ)ー、斥候(スカウト)、流動神の神官戦士(クレリック)、魔導師(ウィザード)の4人パーティ。……なので、影が! 影が! ととのことから光り輝く男に相応しい仕事であると私は判断いたしました」
モニカ「確かに、確かに!」
ダスティ「お兄様の光で掻き消すと」
アルブレヒト「うん、任せてくれたまえ」

 
 イラスト:★Yuuki

キャス「っふ、照らしてやりましょう」
モニカ「か、かっこいい……!」
レーグネン「ど、どうしたんだキャラが急に(笑)」
DM「今、お兄様が『俺の台詞……』みたいな顔をしていらっしゃる」
アルブレヒト「……我々に任せてくれれば、その影を薙ぎ払ってくれよう」

 完全に出遅れた兄。

受付「なので、詳しいことは現地で。なにせこっちは、完全に心が壊れたのが一人いるだけだから良くわからんのです」
ダスティ「とても話を聞ける状況ではないと」
DM「君たちがお金をかけて回復呪文を掛ければ」
ダスティ「あぁ〜」

 治療にも呪文レベル最低4は必要そうとのことで。これは7レベルの術者が覚える呪文です。

アルブレヒト「そういえば報酬は?」
DM「ん? 無いよ」
全員『(ぽかん)』

 前置き注意)D&Dは極々一部の特殊なケースを除いて、モンスターの死体を売って金にするルールは無い。

 獲物がいる情報を聞いた上に金まで貰おうだなんて図々しい……っとなってしまうのが、この世界。
 いわゆる「村に○○が出たから退治して欲しい」という依頼は、立場を変えた傭兵側は「鹿の狩れる山」や「マグロの穫れる漁場」の情報を「教えてもらっている側」であり、「お金を貰えば解決してあげるなんでも屋」ではないんですね。もちろん「金を払うので、魔獣○○を倒して欲しい」といった仕事もあるけれど、その場合の多くは「死体を極力損傷せずに持って帰ってきてね」という条件が付いてくる。金貰って狩場の情報貰って獲物も貰えるなんて美味しい仕事は普通無い。

 ファヴは依頼人から傭兵の斡旋料を取ることで利益を得ており、その金は基本的にマージンどころか全額ファヴの懐に入ります。いわゆる「冒険者ギルド的な組織が、十分に利益出るだけのマージンを取った上で、残りを冒険者にも報酬として渡し、彼らも困窮しない」パターンよりは、依頼人側の負担は小さい。まぁ獲物が素材として金になる世界とそうでない世界でも事情は変わるだろうけど。なんにせよ「依頼料と財宝(や獲物)の二重取り」みたいなケースは稀なのがこの世界である。
 ってーかこれくらいやらんと、基本的に高額(じゃないとPC達が困る)な報酬を中世の小規模な町村他一般人や、大して金持ってない騎士爵如きが払えるわけがないんで、マジに考えると序盤の序盤くらいしか「一般人が困ってる依頼を解決する」パターンが使えなくなるのよね。
 結果としてPC達に「村にヒドラが!! でも我々にはこれしかお金がありません!」「まぁ見殺しに出来ないから……(DMもシナリオとしては財宝用意してくれてるだろうし)」ってパターンの「キャラ視点としては不自然なボランティア」を強いることになるのが、あまり釈然としていない。ゆえにこの世界では、PCへのレベル相応に高額な報酬が不要なことの理由をつけた次第。
 それでも依頼人サイドは決して少額ではない斡旋料をファヴに支払うことにはなるものの、一般人の財力的には法外とも言える「PCのレベルに相応しい報酬」と比べれば遥かに安く済むのであった。料金が安い分「あくまで情報を組織内で掲示するだけで、解決は保証しません」「情報を得た傭兵が自発的に向かうことを期待してください」「解決するまで何組も必要になるかもね」みたいなことになる。これが解決を保証する場合は斡旋料が上がり、ファヴがある程度問題の下調べして、相応しい実力と実績を持つパーティにオファーが行くことになる。

 ちなみにリアル中世ではその土地々々での「狩猟の権利」は貴族が握っておりまして、一般人が勝手に一狩りしたら余裕で犯罪なわけですが。それはまぁ野生動物の多くが「命を脅かす害獣」ではない世界における「貴族の特権意識」の顕れの一つに過ぎなかったのに対して、この世界では「クソ危険だがクソ高価」みたいな、一種の「資源」としての側面も持ってしまっているので、自衛の範囲でモンスターを返り討ちすることはある程度黙認されていても、「呼ばれもしないでやってきた領民外の冒険者が勝手にその辺のモンスターをハントして素材を持って帰った」なんてことをしようものなら、その土地の支配者と揉めることになります。手放しに「これで治安が良くなったよ! ありがとう!!」となったりはしません。現実問題、領内のモンスターが減ってくれた方が確実に嬉しいくらいには、日々命を脅かされまくっているわけですが、人間は「他人が自分のシマで勝手に金儲けすること」をスルーできるほど寛容なタイプは少数派です。面子が極めて重視される貴族社会ならばなおさらです。そこでそういった権利関係の煩わしいことを請け負ってくれるのも、ファヴという仲介組織の仕事です。

 色々と面倒臭い世界ですね。僕はこーいうの考えるのちょー楽しいですが。

DM「頑張って狩ってきな」
モニカ「……ああ、狩ってきて現地の倒したモンスターを換金しろってことね、びっくりした」
DM「だからアルブレヒトは、『報酬? お前は何を言っているんだ』って顔をされる」
アルブレヒト「入隊の時にこういうこともよくあるから」
DM「まあそれが基本なのでね。国がなにか、早急に解決が必要な場合とか、商人が『うちの鉱山にでたモンスターを退治してくれ〜』ていう時に、『タダで狩りの権利をあげるから掃除してくれ』ってこともあれば、『とにかく急いでやってくれ!』って時は金を積むこともあるし」
アルブレヒト「驚異なんだけど金にならないモンスターと分かってるときとかもね。未解決事件とかも」
DM「未解決事件はあれだよ、死んだやつの遺品が総取りになるから皆行くよ(笑)」
アルブレヒト「3パーティが既に行方不明? 成程!」
全員『あははははっ』
DM「稼ぎどきだーって! やべえなって思う人もいれば、稼ぎ時だと思う人もいる。アイツの持っていた炎の剣、俺欲しかったんだよなぁ〜って」
ダスティ「アリなんですか!?」
DM「アリだよ、そこらへんは弱肉強食だよ。ウルティマオンラインなんてパーティ死んだら遺品を掻っ払いに皆殺到したよ」
アルブレヒト「そこのダンジョンの宝は100年前の誰々さんの遺品だから返して! って言われたら困るでしょう」
レーグネン「持って帰った後に、家族とかに『それは形見なんです〜!』という時に跳ね飛ばすかどうかは別ですから」
DM「だね。遺品を回収してくれてありがとうございますっていうパターンもあるから」

 フローラントwikiでもそういった記述はあるのだが、おさらいな会話でした(笑)

DM「まあ、ここで狩って良いという権利をタダで貰えている立場だからね。本来は情報料を払う立場なんだよ。今回はハインリーケが手を回してくれたけれど、モノによっては払う必要もあった」
アルブレヒト「もしかしたら金を払って行くぐらいのやつを用意してくれていたのかもしれないね。ハインリーケが『これぐらいの支度金を払うから仕事を出してあげて』って」
DM「漁師の、魚の釣れるポイント情報みたいなもんだからね」
ダスティ「うーん、じゃあ空を飛ぶ黒い犬という話で何かしら情報は……」
DM「ダイスを振ろう。〈知識:神秘学〉と〈知識:次元界〉」
レーグネン「〈次元〉8、〈神秘〉12」
ダスティ「俺はそれ以下」
キャス「私はそんな動物はいないなぁ〜って思っています」
モニカ「〈神秘学〉23」
アルブレヒト「〈次元界〉15、〈神秘学〉25」
レーグネン「おお、流石お兄様」
DM「でも高いのは神秘学か……。影はともかく、唸り声による攻撃を行う、ハウラーというモンスターに心当たりがある。遠吠えを1時間以上聞き続けたあらゆる存在は、判断力に1ダメージを受けるっていう」
モニカ「永久?」
アルブレヒト「怪我と一緒で、休めば回復していきます」
DM「まあハウラーは知っている。トゲトゲしい攻撃をしてくるハリネズミみたいなモンスターです。空は飛ばない」
モニカ「わからないですよ、空を飛ぶハウラーかもしれない」
ダスティ「突然変異!」
アルブレヒト「空を飛ぶ象みたいな話になってしまう」
ダスティ「もしくは空を飛ぶモンスターと連携して、こう」
レーグネン「それぞれ別のモンスターかもしれないですね」
DM「お兄様は、次元界の知識としてはわかんない」
アルブレヒト「声を1時間聞いてどうなるのか」
ダスティ「戦ってる時はそうでもないけれど、住んでいる人たちにとっては直に食らうってことに」
レーグネン「もう皆既にアッパラパーになっているかもしれない」
モニカ「なっているかもしれない! ……それでリスト家の四男が関係有るのかな」
ダスティ「成程。そのリスト家の四男が行方不明になった件と、このモンスターが現れた時期とは合致しているんですか?」
DM「『リスト家の四男と、この事件の時期が繋がっているか?』 ……お前そんなこと聞いちゃう?」
ダスティ「え、まずいですか」
DM「ふふ……一致しているんですよ」
全員『おお〜〜!!』
キャス「ダスティ〜〜!」
モニカ「ダスティ〜! やる〜!」
DM「どんな関係があるかは知らないが、時期は一致している。関係あるかはしらないけれど」
ダスティ「たまたまかもしれないってことですね(笑) その時はそっすか、ってなっちゃいますけど。でも繋がっているとしたらそっちから攻めるのもありという」
アルブレヒト「まあ現地に行ったらリスト家が暮らしていて、なにか協力を仰げるかも」
DM「すげえな、テーブルトークRPGみたいだな」

 全員爆笑

レーグネン「じゃあ耳かき……じゃない、耳栓を用意しましょう」
ダスティ「もっと聞こえるようになっちゃう!」
DM「耳の通りを良くしちゃおうかぁ〜!? D&Dのルールブックに存在する耳かきは、マジックアイテムでもないくせにあらゆる音をシャットアウトするパーフェクト耳栓、スーパーアイテム過ぎるので、この世界には無いです」
キャス「じゃあココにあるパンを耳に」
DM「まあ聞き耳に-8とかで、何かしら耳を塞げば防げる系に対してセーヴ+2とかにします」
アルブレヒト「一晩中、遠吠えを聞いているのを防げるかもしれないなぐらいの気持ちで持っていく」
DM「ちなみに、耳栓をしている場合には仲間内での相談はできません。移動アクションを消費してブロックサインをし、サインを受け止める側も移動アクションを消費する必要がございます」
レーグネン「(ブロックサインをする)」
DM「受け止める側が移動アクションを消費しない場合、味方がサインを見ているかも運ゲーになるので、だいぶ面倒臭いことになる」
モニカ「書き起こしができないじゃないですか! シュッシュ! シュッシュ!」
DM「流石にプレイヤーにジェスチャーしろってなると、完全に狂気山脈になっちゃうんで! またクトゥルフに逆戻りになっちゃうんでそこは止めたい所です(笑)」

ダスティ「とりあえずリスト家に行って、仲良くなる?」
モニカ「助力を得られるかもしれないですね」
アルブレヒト「だが我々が貴族だということは明かせないからな」
DM「ヴォルフェンビュッテル家の者だが、挨拶に参った! 通してもらおうか!」
アルブレヒト「今は明かせぬが、まあ(そのうち)」
レーグネン「こいつらただの傭兵のくせに頭がたけえなって思われる可能性が十分に」
DM「隠しきれないオーラ、高貴なオーラが(笑)」
レーグネン「そこを取り直してくれるのはもうダスティしかいないから」
モニカ「ダスティしかいないから(笑)」
ダスティ「(笑いながら突っ伏す)」
アルブレヒト「村の騎士爵は貴族といっても、そんなに貴族貴族していないような人たち」
DM「下っ端。と言ってもまだマシなほうで、より下に城内騎士っていう土地すら持っていない騎士がいる。まぁでも地方の村の領主だから。アルブレヒト達の家のほうが家格的に3ランクくらい、上」
アルブレヒト「子爵家の、我々のところにも部下に城内騎士はいっぱいいる」
DM「城内騎士<騎士<男爵<子爵ってようやくヴォルフェンビュッテル家の子爵がくるわけです。レーグネンは男爵家。貴族の爵一個上は凄い差だから!」
アルブレヒト「なんせ6つしかないから!」
DM「爵の1個違いは凄い差。日本の官位みたいに大納言だ中納言だ正三位だ従五位上だとかあんなに細かく別れていないし、軍隊の少尉、大尉みたいにそこまでも別れていない。兵、下士官、尉官、佐官、将官ぐらいの差」
アルブレヒト「公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、騎士。それしかないから大将と大佐みたいな差」


 ヴィーリオンの爵位は、上から王、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、騎士爵で、騎士は騎士、城内騎士、従騎士とランク分けされている。城内騎士は最下級の貴族で、従騎士は貴族ではない。日本で言うなら大名クラスは伯爵からで、子爵以下は家臣クラス。
 立地条件によってかなり差が出るのは当然ながら、平均的には伯爵領一つで人口30万人程度。子爵領はおよそ4万人。末端の騎士爵領となると200人がせいぜいとなる。
 一方敵国バーンの貴族も公侯伯子男形式なのだが、所領を持たない(で金を貰う)貴族の割合が圧倒的に高い等、内実は割と違う。が、それはまた別のお話。

 ヴィーリオン貴族はいわゆる封建領主なので、伯爵領以上はそれぞれが独立国的な立ち位置であり、表現的にも「隣の国」なんて言ったりすることが普通にある。イギリスの薔薇戦争や日本の戦国時代ほど派手にドンパチしているわけじゃないが、局地的な争いは珍しいものではない。だが彼らにも理性はあるので、「竜の勢力」という不倶戴天の敵に備える為の余力が無くなるレベルの争いは避けるのが不文律となっている。なので戦争をしても上級貴族が死ぬことは稀で、極力捕虜にとって身代金のやり取りで解決することが多い。逆に対竜戦ではバカスカ死ぬ。物凄く死ぬ。金持ちは病気で死なない世界だがそれでも補いきれないレベルで戦死する。情け無用。

 そういった「人間同士はガチらない」ことを是とする戦争様式の特殊なケースが英雄戦である。

●英雄戦
 フロウ(人間)社会における特殊な戦闘作法。
 互いの軍勢が小数の代表を選抜し、戦わせる。
 その間、他の者は手出し無用。戦勝神に誓って執り行われる為、禁を犯すことは極めて高いリスクを伴う。

 鬨の声とともに斬り込み、すべてを薙ぎ払う重戦士。
 華麗なる身のこなしで取り囲む敵を翻弄する軽戦士。
 瞬きする間に放った矢が雨となる弓兵。
 猛然と敵陣に突撃し、粉砕蹂躪する騎士。
 瀕死の重傷を負った者を瞬時に癒し、再び立ち上がらせる神官。
 攻城兵器による弾幕をも凌駕する破壊をもたらす魔導師。

 鍛え上げ、研ぎ澄まされた人の力は脅威である。
 常人の壁を越え、一人を以って一隊を征す。一隊を以って一軍を征す。
 そんな領域に達した存在を、英雄と呼ぶ。

 つまり、雑魚を戦わせて蹴散らされるよりも、お互いの英雄が戦うことで無駄な被害を出さないようにしようという考えである。
 騎士同士の一騎討ちから発展したこの作法は、軍とは本来竜の勢力との戦いが主目的で、フロウ同士の戦いは内戦・余興に過ぎないという認識において急速に浸透した。
 英雄戦に敗北した側は戦にも敗北したと看做され、即座に軍を撤退させなければならない。原則的に「全員降伏、捕縛」とはならないが、事前の取り決めでそう合意していた場合は、その限りではない。

 なお、別に大軍では小数の英雄部隊に絶対に勝てないというわけではない。
 被害が大きくなり過ぎるのだ。6人の英雄部隊を倒す為に300人が蹴散らされた挙げ句、5人にはまんまと逃げられた、なんてことは珍しくない。まったくもって割に合わない。
 それとは別に、1000対300のような状況で、劣勢側が英雄戦を望んだ場合はどうなるか。
 双方が抱える英雄の強さ(評判)によって変わる。
 仮に優勢側が7レベル程度の英雄しかおらず、劣勢側が10レベルだとしたら、間違いなく断られる。英雄戦をしたら勝ち目が薄く、数で押す方が分が良いからだ。もっとも、そのまま戦っても、700の差を英雄の3レベルの差で引っ繰り返されかねないが。
 一発逆転的英雄戦が受け入れられるケースは、優勢側の英雄が強い場合だけと言っていいだろう。

 英雄は強力ゆえに貴重。一人を失うだけで大きな痛手となるのも事実な為、熾烈な対竜生存戦争に明け暮れていた時代に比べて国家レベルでは安定しつつある昨今、兵員被害の限定という当初の目的は忘れ去られ、軍勢の戦いで決着がつくことの方が多い。人口に余裕が出たことで、雑魚は金さえ積めば補充が効くが、家中の勇者はそうもいかないという考えが定着したからだ。
(フローラントwikiより抜粋)

 
 Don't give up justice, I want to get truth! つまりこう。続く!!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 さぁ、初仕事だ。いよいよプレイの本番が始まったと言っても過言ではない。
 となると、今までのはプロローグとなるわけだ!
 すでにボリュームが凄い、凄過ぎる!

 スチャラカ冒険者転落譚などにはならないよう、全力で頑張るのだ……!



・モニカ
 流石ハインリーケさまっ! お兄様のことをよく存じておられます! どやるキャスには胸がキュンとしました、格好良かった。
 さーいくぞっ初任務!


・レーグネン
 ミニチュア酒場すごい。雰囲気がありますね。
 そして初めてのお仕事。
 ちゃんと戦利品を持ち帰るまでが冒険(ド赤字になるので)。



・ダスティ
 情報収集で得たことが生かされて、良かった! 依頼を受けて、いよいよ最初の冒険の始まりって感じだけど、相手が厄介な能力をもったモンスターのようで不安。万全の準備をして臨みたいのだけれど……。

     
“真実は見えるか”キャンペーン 第2回 チャプター6

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック)4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4

 
キャス「一旦リスト家に話を聞きに行って?」
DM「リスト家のお城はちっちゃい。城は城だけど木造で質素だ。というわけで2時間ぐらいでリスト家に到着しました」

 まぁ騎士爵程度の城なんてこんなもんです。これよりもっと質素なのも珍しくありません。

アルブレヒト「さあ……とりあえず……リスト家に、仕事を受けに来たよと……ど、どうしよう!?」
DM「(笑) 結構めんどくさいなこの設定は!」
モニカ「ま、まず村の様子を知りたいな」
DM「ありふれた農村。普通に、特長のないところが特徴。村人120人ぐらいの規模」
キャス「第一村人とか……」
第一村人(モニカ)「こんにちは! ここは エレルむら だよ!」
ダスティ「農作業とかをしている感じですか」
DM「普通にしているね」
キャス「ファヴから来ましたーっ! お母さんは何していらっしゃるんですかーっ!」
DM「テレビ番組になっちゃうから(笑)」
アルブレヒト「(第一村人に)ファヴから任務で来たのだが。リスト家はどこだ」
DM「ではそうしたら……」
村人「聖騎士様が来てくれたーっ!」
ダスティ「神寵者はメジャーな存在なんですか?」
DM「物語に出てくる勇者様、見たこと無いけれど皆知っている。要は神に選ばれた伝説の勇者みたいな感じ」
アルブレヒト「吟遊詩人の話やら子守唄やらに出てくるわけですよ」
DM「またなんかやっちゃいましたか? って言うんですよ。神チートなんで」
ダスティ「さっきの街やファヴでは騒ぎにはならなかった?」
DM「まあファヴ的にはそれほど珍しくはない。言ってしまえはフルアーマーの神官戦士と区別が付きづらい訳だから。だけれど、田舎者としては聖騎士だよね」
モニカ「『聖騎士が二人も!?』みたいな」
アルブレヒト「甲冑に剣を帯剣しているんだからね」
DM「戦勝神ここに在りみたいにドアピールしているわけですよ」
ダスティ「であれば、お兄様が村人に声をかけても村人の目線はモニカとレーグネンに……」
DM「そうだよ、従者はスルーして……」
アルブレヒト「!?」

  イラスト:★Yuuki
 全員爆笑

モニカ「おにいさま……」
アルブレヒト「リーダーと認識させるにはどういった格好をすればいいんだろうなあ……次のときにはなんとか」
DM「アルブレヒトは決して貧相じゃないんですよ、レーグネンとモニカが目立ち過ぎるんですよ! 鎧に身を包んだ重装騎士2人にはね、勝てないよ普通の格好では!」
アルブレヒト「まあしょうがないよね、英雄譚でも主役は騎士だから……」
DM「お兄様はただでさえ地味にしようって言っているわけじゃない? だからレーグネンとモニカは量産型騎士に擬態できるけれど、お兄様は輝ける貴族から擬態した、ただの見た目のかっこいい若者になってしまうんですよ。アルマーニからユニクロに変わったわけです。でも騎士はフェラーリ乗ってるんですよ」
全員『あははははっ』
DM「でも鎧を脱ぐ=フェラーリから降りたら戦力激減だから、降りれない! そこを弱くしたら元も子もないからフェラーリは捨てられない」
アルブレヒト「まあ、仕方がないね」
モニカ「逆に考えたら、お兄様の変装は完璧だということです?」
DM「完璧ではないですが、身なりの良い従者と思われる程度です」
レーグネン「お兄様が水戸黄門で、騎士達が助さん格さんみたいになれれば、お兄様的には良いんですよ」
DM「(ダスティを指し)八兵衛、(クラウスを)矢七、(キャスを指し)お銀」

 そしてモニスケとレグカク。

DM「まあ大騒ぎということで」
アルブレヒト「前とは違ってプレートアーマー着込んでいる人が来ましたからね」
村人『騎士様だーっ!』『助けに来てくれたぞーっ!』『うぇーいっ!』『さあさあ、こちらへ(ぐいぐい)』
アルブレヒト「お、おう」
村人(キャス)「ああ〜、これで村ぁ助かったぁ〜(合掌)」
村人(モニカ)「ありがたや、ありがたや〜(合掌)」
村人(アルブレヒト)「庄屋様〜!」
DM「まあ庄屋様の四男は行方不明だけどね! そしたら村の騒ぎを聞きつけて『何事だ』と斥候役の騎兵が飛んできます」
キャス「説明は誰からしたほうが……」
アルブレヒト「見ればわかりますよね(笑)」
DM「村の広場で『ひゃーいっ!』『これで勝ったっ!』」
レーグネン「第三部、完ッ!」
村人『これでもう安心だね、お母さん!』『そうね』
モニカ「ああ〜っ」
ダスティ「村人の期待がっ」
村の子供「助けてよっ、僕のペロも食べられちゃったんだ!」
モニカ「斥候の人は?」
城内騎士「何事だ!」
キャス「我々、ファヴの仕事で参りました」
城内騎士「ほう、新しい方ですか」
DM「モニカとレーグネンを見れば言葉遣いも正すというもの」
全員『あははははっ』
DM「やんごとなき身分じゃないけど聖騎士だからね」
城内騎士「戦勝神の聖職者の方々とお見受けしますが、神殿の方からではなく、傭兵としてでございますか」
キャス「……そう捉えていただいて構いません」
DM「……なにそこぼかす必要!? と、言うことは……?」
ダスティ「なにか含みが(笑) そういう事にしておいてと」
DM「〈はったり〉振ってもらおうか!」
キャス「そう考えて頂いて、構わないわ(古畑任三郎のポーズ)」
DM「なんでブルゾンちえみみたいになっているの!?(笑)」
キャス「(ダイスコロコロ)6です」
DM「騎士は『何でこの人格好つけているんだろう?』って思った」
全員『あははははっ』
DM「皆、そのリアクションを見て止めないの?」
レーグネン「い、いえ! 仰るとおりです」

 全員爆笑

DM「一瞬でぶちこわされた(笑)」
レーグネン「我々はファヴから斡旋されてこの地に来た次第です」
城内騎士「それは良かった。先日の一隊が壊滅してから次の戦力が来るまで村人も不安で仕方がなかったのです。ありがとうございます」

 ちなみにこの仕事の依頼人は領主であるリスト家です。外注で安く片付けてしまいたいのです。ていうか大抵の下っ端貴族は金銭的な事情によりそうせざるを得ません。村を預かるのが城代騎士ならば雇用主の男爵や伯爵などに助けてもらうことが出来るのだけれど、れっきとした騎士爵として村を「所有」している以上は、トラブルも自前で解決しないといけません。だって君たち、非課税にしてもらってるんだからだから。それが封建領主。
 じゃあ所詮は雇われな城代騎士の場合は主君が自前の戦力を派遣してくれるのかってーと、やっぱり「傭兵を雇う金を出してくれる」だけなんだけどね。その方が安上がりでコストパフォーマンスがいいので。
 結局の所「助けなきゃ身の破滅に直結」する下っ端貴族ですら極力コストは抑えたいし、金持ち貴族は「村一つが生み出せる利益に見合わない費用」を投じてまで盛大に助けてくれないということです。

 ……みたいな説明セリフや、プレイのそこかしこにぶっこまれる「中世知識うんちくトーク」は書き起こしの際に「専門用語とかのヒアリング面倒だろうし、どうせ編集する際に読み易いよう改めて書くことになるから、わざわざ書き起こさなくていいよ。そもそも載せないのもあるだろうし」と指示されていたりします(笑)

ダスティ「それで、詳しいお話を聞かせていただきたいのでお城へ案内していただけますか」
城内騎士「何でお前にそんな事を言われなければいかんのだ」
ダスティ「ええーーっ!?」
DM「何お前口挟んでんだよって(笑) 『口を挟んで良い立場じゃねえだろと』そんな目で見られた」
レーグネン「前任者の件はファヴから聞いております。詳しい話をお伺いしたいのですが」
城内騎士「そうなのです、『影が、影が』と。実際に空を飛ぶ黒い犬が家畜を襲うという目撃情報があり……」
モニカ「ペロが」
城内騎士「ペロが。……しかしですね、仔牛が無残にも姿そのものが無いというのは恐ろしいことで。野犬といった類の仕業ではないようなのです」
アルブレヒト「まるごとっていうのは、それはなかなか」
城内騎士「私どもは村に常駐している訳ではないので姿を見た訳ではないのですが、何分、村人の言葉では『空を飛ぶ黒い犬を見た』と。ダークドラゴンかも知れないとの声もありますが流石にそこまでの事ではないと信じたいです。なにせ恐慌する村人ですから、黒い竜を見たと子供が言っても……」
レーグネン「そうですね、こちらは永久の森とは離れている所でしょうし」
DM「まあうん30〜40キロぐらいは離れている。大都市も挟んでいない」
アルブレヒト「森は全面だけど村は一箇所ですから、横は通り放題」
ダスティ「実際に怪物を目撃したのは誰ですか? というのをキャス姉に聞いてもらいたい」
キャス「(笑) お話を聞きたいんですけれど、実際に目撃したのはどなたでしょう」
DM「案の定なんですけれど『ワシは見たぞ!』『僕も見たよ!』『私も見たわ!』『こうなんだ! こうこう、こうなんだ!』っていう」
ダスティ「統一性はないんですか」
DM「完全に、自分がイメージする恐ろしい獣のイメージを語っている感じ」
キャス「はーい皆さん落ち着いてくださーい!」
城内騎士「あの鳴き声が聞こえてから、やはり精神に変調をきたす者も多く……」
キャス「何処で見たとか、いつ頃」
DM「村の周りだね、村人は外に出ないから。そして必ず夜」
レーグネン「なるほど」

キャス「それと四男の話を聞きたいですけれど、どう切り出しましょう」
ダスティ「とりあえず城に行きたいですね! お城に案内していただきたい、と聞いてもらいたい」
DM「城に案内しろとね。……良いんですか!? 皆さんは彼の操り人形になっても!」
ダスティ「それだと俺、発言権がなくなっちゃう!」
DM「発言権がなくなるわけじゃないんだけれど、ダスティが頑張り過ぎて皆が引っ張られてるけど大丈夫!?」
キャス「……詳しい話は、城で(古畑任三郎のポーズ)」
DM「何で古畑任三郎なんだよぉ!」

 全員爆笑

ダスティ「そういうキャラクターにできあがっている(笑)」
キャス「酒場でも壁によりかかって居ますから。貴族の方や神寵者と一緒に旅しているから若干ドヤ」
アルブレヒト「孤児院では壁によりかかって色々思うことがあったんだろう」
DM「ノルベルトの真似をしていたんじゃないの? あ、格好いい真似しよって(笑)」
キャス「そうそう(笑)」
レーグネン「では『城につれていけば良いのか?』と聞かれて『よろしければリスト家の方にご挨拶を差し上げたく存じます』と」
DM「いや良いんだよ……良いのかな? 困るのは君たちだ」

 私は心優しいDMなので精一杯止めているんです。

キャス「えっ、それは顔がバレるってことですか?」
DM「えーっと、うーん」
アルブレヒト「確かにね、わざわざリスクに飛び込む必要はないんだ」
DM「何で隠したいって言っているのにわざわざ挨拶に行こうとするのかなぁって思うわけです!」
レーグネン「じゃあレーグネンの脛を蹴ってくれれば……」
モニカ「では『レーグネン』とたしなめてから……『すみませんが、お城にご案内いただけませんでしょうか』」

 爆笑しっぱなしであるが、本当にもう笑うしかない(笑)

アルブレヒト「わかってねぇーーっ!!」
モニカ「ごめん! 城じゃない! 間違えました!!」
レーグネン「(膝を叩く)よし行こう!!」
DM「やべぇ〜モニカ、面白れぇーっ!」
レーグネン「も、もう行きましょうよ!(笑)」
モニカ「城じゃないからぁ〜!」
DM「城じゃないんだね?(笑)」
モニカ「城じゃないよ!」
DM「ここは書こうね、リプレイに。 『わかってねぇーーっ!!』ってツッコミ含めて」
モニカ「ええ〜やだーっ! もう意図的に消そうかな……」
DM「これだけ笑ってると記憶に残ってるから」
アルブレヒト「こいつ削りやがった! ってなるから(笑) 面白おかしく文章作られちゃいますから」
レーグネン「逆に盛られる可能性がある(笑) でももうあそこで『城に行きましょう』って言われたら完全に城に行きますよ」



DM「あのね、貴族っていう社会的地位があるステータスって武器なんですよ。だから利用したいところなんだけれど、君たちは利用した場合のリスクが有るよねって話なんですよ」
ダスティ「勿論言わないですが、行くとバレますかね。そこのリスクがよくわからない」
DM「そこら辺は、ダスティは本当にわからないと思うよ」
レーグネン「個人的な受け取り方としては、相手も〈知識:貴族〉を持っている筈なので、顔を見た瞬間にダイスロールして19とか20を出したら『あ、ああぁ〜!?』って。可能性としては、知られていない可能性は高いと言われているけれど」
DM「わざわざ挨拶に行った場合の保証はしないぞ、ハインリーケも!」
アルブレヒト「『冒険者が来ているんだ、ふーん』てみられる程度と、正面で挨拶しちゃっている場合だと『あれ? もしかして……。何処かで見たことがあるような?』っていうリスクが」
DM「例えばの話、受け答えをするわけじゃん? で、フル装備の騎士一行とは只者じゃないと判断されて『あなたがたはどこのお家のかたですか?』って聞かれたときに君たちは〈はったり〉を振らされるわけですよ。だからそもそも〈はったり〉を持っていない方々は、〈真意看破〉を持ってる一般的な貴族相手に普通に振らされ順当に負けるわけです」
レーグネン「なにか訳ありだな? と思われる」
ダスティ「正体を見抜かれないまでも怪しまれるわけですね」

 俺は! 優しい! マスター!
 クドいようですが、旧リプレイではこの手のフォローを「そんな介入読まされても興醒めであろう」と殆ど消して連載した結果、パーティーが失敗するシーンばかり強調され「意地悪な鬼マスター」と罵られることで大層傷ついたんで、今回からは! こーいうやりとりも掲載率を上げる!! オレの心を守る!!

モニカ「ここは賑やかですから、落ち着いた場所にいきましょう!」
レーグネン「ではモニカ様に『落ち着いた場所に行こう』と言われたので『魔物が出るのはこの村側のようですし、村側で夜に向け準備を進めたいと思います。こちらまでご足労いただきありがとうございました。とりあえず本日は、こちらで準備を進めていることだけをお知りおきいただければと存じます』」
アルブレヒト「どこか、我々が泊まれそうな場所があれば用意して頂けるか」
DM「まあ村長の家っていうのがパターンかな」
村人「ハァイ! ハァイ! うちへ是非、是非!」
村長「いやワシん所だァ!」
全員『あははははっ』
村人「ずるいよ兄さん!」
村長「黙れぇ、お前はこの前あの木っ端傭兵共を泊めただろう! 今回はワシの番じゃ!」
村人「待ってくれよ兄さん、ずるいぞ! 昔からいつもそうだ!」
村長「馬鹿野郎! 次は年長者の番だ! 聖騎士様、ささっ、我が家へ!!」
村人「そんなぁ〜! ずるいぃ〜!」
アルブレヒト「まあ我々は泊まる場所には困らなさそうだ。『では我々は仕事に当たりますので』」

DM「貴族に挨拶行くってとき、聖職者の集団か、騎士の集団かでだいぶ話は変わるからね。挨拶言ったらだいぶ騎士っぽい」
レーグネン「完全に貴族の感じが抜けていなかったです。とりあえずご挨拶はしないとな、って」
モニカ「大事、大事ですよ(笑)」
DM「本当、誰が気がついて止めたんだろうね(笑) ダスティもキャスも『そういうものかあ』ってブレーキ踏めないじゃん? だから多分『分かってねぇーーっ!!』っていう兄のツッコミが鋭くいったんだろうね。唯一気づけていて。で、レーグネンも言われて『あっ!』ってなったんだろうね。でもモニカだけ最後まで『へ?』って」
モニカ「ちょっと! 直したもんー」
アルブレヒト「アルブレヒトもだいぶ貴族感抜けてなかったよね。『挨拶いくかー』って」
DM「誰もこれ止めないから、え、いいの? って、いいのかなぁ〜? ってなってた」
アルブレヒト「DMなにを焦っているんだろうって思ってた(笑) こんなのと会っていいのかな、でも会う権利はあるよな〜って」
DM「まだ逃亡者の自覚が薄いから(笑) ここは国外逃亡している君たちが、高跳びしている先だからね!」
キャス「なんなら敵がここにいる可能性も」
DM「可能性は0じゃないわけですよ。もしかしたらリスト家だって君たちを陥れた組織の家臣かもしれない」
アルブレヒト「リスト家がね、我々と会って話をしたことによって情報が回り回って伝わってしまう可能性もありえますから。『あんな場所で生きていたか!』って。貴族っぽい神寵者でだいぶ絞られますから」
DM「絶対、兜をかぶったままでは許されないからね(笑)」
モニカ「そうですよね(笑)」
アルブレヒト「……誰が止めたんだ(笑)」
レーグネン「マスターの『本当に良いの?』で初めて気が付きましたけれど」
全員『あははははっ』
DM「俺がサイドブレーキを踏んだわけだね、教官が(笑)」
レーグネン「もう、そうとしか言いようがない」
DM「その時レーグネンに電流走る……っ! 英雄を育て上げると誓いを立てた男に電流走る……っ! 『やべえ! レールから外れかけた!』」
モニカ「あーよかったっ」
レーグネン「モニカ様にも行こうと言われちゃったら、さぁ……」
モニカ「完全に行くつもりでしたからね(笑)」
アルブレヒト「本当にどうしようかと悩んでいるのに行こうとしているんだもんね、行かなくても良いものを(笑)」
DM「あのときの僕の戸惑いがおわかりいただけたかと思います」

 まぁうん、サイドブレーキも毎回引いてもらえる訳じゃないんで!!!

 Don't give up justice, I want to get truth!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 身分を隠すためとはいえ、アルブレヒトは甲冑騎士にリーダーポジを取られるこの境遇で満足できるだろうか。
 もちろん出来るわけがない。
 仕事が成功して資金が手に入ったら豪華絢爛な服を仕立ることにしよう(忘備録)

 傭兵として村に来たのに全会一致的に領主と会談しようとは我々さすがブレない。



・モニカ
 神チート、さて、いったい誰のことなのか。
 モニカはお馬鹿ではないんですが、プレイヤーがお馬鹿なので困ったものですね。お兄様の鋭いツッコミ、このパーティーの常識人はお兄様なのかもしれません。



・レーグネン
 モニカ様が言うなら、行くっきゃない(笑)
 まぁ、挨拶くらいするよねって感じだったので、サイドブレーキ引いてもらってなかったらアホ面晒してましたね……!



・ダスティ
 与えられた情報をもとにプレイヤーたちが想定することと、すべてを知っているマスターの思惑が違ってくるのは、よくあること。さらに「このキャラだったら、こんなことは思わないかな?」といったロールプレイ的な考えや、「ゲームの進行を考えると、ここで時間をかけすぎるのは……」といったメタ的な考えとかもあって……。なかなか難しいところ。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第2回 チャプター7

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック)4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


モニカ「村長の家に行きましょう!」
DM「という訳で、村長'Sハウスに」
村長「ようこそ我が家に」
キャス「それにしても、災難でしたね」
村長「それも今日までですよ。奴らめ、影の獣どもめ! 目にものを見せてくれる、この聖騎士様達が!」
モニカ「獣ども、ということは複数いるってこと」
DM「目撃情報が多岐にわたるので、8割ガセとしても複数形かなと」
キャス「家畜を襲うと仰っていましたが、人は襲われていないんですか?」
村長「人は襲われたものもおるのですが。まずは傭兵共。それから狩人も。夜は出歩かなくなってから見なくなったのですが、最初に遭遇したものはやはり『影のような獣に襲われた』と。……襲われた者は貴方がたのように高い力を持つものではないので、何処まで信用していいか。……と、この前死んだ木っ端共が言っておりました」
アルブレヒト「襲われた人は逃げてきたと」
村長「ただし……ただし、彼を守るために、犬のトビーが……っ! 主人を守るために……!」
キャス「トビーっ!」
村長「どうか弔って、祈ってやってください、聖職者の皆様」
モニカ「あまりにも悲しい」
DM「仔牛のペロと猟犬のトビーです」
モニカ「大事、大事」
アルブレヒト「主人を守るために……」
キャス「ペロは牛なんですね! ……祈りを捧げさせていただきます」
ダスティ「(敵の姿は)犬っていってるけど、別に犬という訳ではない」
アルブレヒト「犬は空を飛ばないのだよ」
ダスティ「過去に、似たような事件があった等はしていないんですよね」
村長「そのようなことは。……この村始まって以来の大ピンチでございます」
キャス「……あまり大きな声で言うべきことでは無いかもしれませんが。この村の領主のリスト家、ご子息が行方不明とお聞きしております」
村長「エルマー様でございますね?」
アルブレヒト「エレル村のエルマーという、ちょっとややこしいやつ」
DM「ドラゴン使いかもしれないよ?」

 
 誰にも通じませんでした……。

DM「そう言えばエルマーへの知識判定は振ってないよね。……さあこのドマイナーな田舎貴族の四男! 何処で知るのかな、君たちは! <知識:貴族>だ!」
アルブレヒト「リスト家を失敗してる人たちが振れるのか!?」
キャス「四男だけ突飛なことをしている人かもしれないですし!」
レーグネン「17」
DM「レーグネンは知らない」
モニカ「じゃあ知らない。14」
アルブレヒト「(ダイスコロコロ)あー、駄目ですね」

 何事も「判定させるだけ判定させる」ことが多々あるので、振らせて貰えたからって成功率に関しては謎である。

村長「エルマー様は今年で20になる従騎士様でございます」
ダスティ「この世界は20で未婚は行き遅れ?」
DM「まあ普通ですね」
村長「とても陽気で明る方でございます。陽気過ぎて些か思うところが有る程に。……それがどうか致しましたか」
キャス「行方不明になられたという噂を伺っており」
村長「はい、そうなのです。まさに今、話そうとしておりました。エルマー様、実はこの騒ぎが起こる直前にこの村にやって来られまして。……20年ほど昔に山師が失敗し、廃坑となった場所をお伺いされ、それ以来帰ってこないようなのです」
全員「山師?」
DM「鉱山を掘る目星を付けて鉱脈を見つけてそれを商売にする人。山師が『ここは鉱物がとれそうだ!』と当たりをつけて掘った結果、失敗し、現在廃坑になっている」
ダスティ「廃坑の場所を聞いて、そっちに向かわれたと?」
村長「と思われますが、そこまでは……。しかし、木っ端共もその場所を聞き『そこへ向かう』と言い残して……それが最期です」
アルブレヒト「帰ってきた一人は、もう」
DM「帰ってきた者は完全に発狂状態で、担ぎ込まれている感じ。『影が、影がーっ!』って。村長も聞いてくれれば場所は教えてくれます。地図に書いて『ここです』と」
アルブレヒト「なるほど、我々もそこを当たるべきかな」
キャス「(行方不明の原因は)失恋のショックという噂を伺っているのですが……」
モニカ「良いんですかそれ聞いて(笑)」
DM「そこ踏み込みますか(笑)」
キャス「廃坑と失恋、関係有るのかなって思いまして!(笑)」
DM「どうする、聞く?」
キャス「聞き方ですかねぇ」
ダスティ「(エルマー様の噂について)聞こうと思ったのは、行方不明になった時期と化け物が現れた時期が一致しているという話を聞いたからであって。もう一つ、彼に関して町の方では失恋のショックで行方不明になったのでは、と聞いたのですが」

 イラスト:★Yuuki

村長「ああ、はい。とてもお気の毒なことですが。リスト家の主君、ここ一帯の領主様であるヴルフ男爵家のお嬢様であられる、ドロテー様に懸想し、夜会で愛を告げたそうで。そうしたらば、ドロテー様に『私、貴方みたいな脳天気な方でなく、影がある人が好きなの』と皆の前で振られ、ショックを受けたとの噂でございます。そしてその噂の渦中の方がこの村に現れましたので、我々もビックリしました」
ダスティ「その後、村人に山師の話を聞いて出かけたっていう」
アルブレヒト「その後に行方不明と」
村長「廃坑の話を聞かれ、お教えしましたので、そこへと向かったのではないかと思われます」
ダスティ「エルマーが廃坑へ向かった後に化け物が現れるようになったと」
DM「タイミングとしてはそうなる。その廃坑のある森には30分もあれば着きます」
村長「廃坑については私共は分かりません。山師が勝手に掘り、勝手に破産して帰った場所なので」
キャス「曰くがあるというわけでもないと」
村長「そうです。当時、我々は小銭が稼げてラッキーだった程度。……ですので内部構造を覚えているもの、となると流石におらず」
ダスティ「(坑道は)ある程度長い?」
村長「早々に破産したようで、長い坑道という訳ではないと思います」
ダスティ「化け物が出るっていう話はこれまではなかったと」
村長「子供の肝試しぐらいです」
アルブレヒト「子供はまあ遊びに行くよね、冒険ごっこに行くよね!」
村長「子供達は何か居ると信じているようですが……私が子供の頃も行きましたが、特に何も」
ダスティ「リスト家の人たちは(エルマーの)捜索はしていないのでしょうか。居なくなったであろう場所が分かっているならば、捜索隊を派遣することもしていないんでしょうか」
DM「知識……貴族の知識として、エルマーの行動はかなり恥さらしなので……『あ、切り離してもおかしくねぇな』ってちょっと思った。夜会で告白するってだいぶ無作法だからね」
アルブレヒト「やんわりと身の程知らずだと言われた訳ですね」
DM「だから、わざわざ捜索コストを払うかどうかっていうと微妙かもなあ、ってことは(アルブレヒトとレーグネンは)ちょっと思った。(モニカは)助けてあげた方がいいのにと思うかもしれないけれど」
ダスティ「なるほど、であれば逆に言っちゃうとエルマーを助けても『助けてくれてありがとうございます! はい、報酬です!』ってことには」
DM「そっちかよ(笑)」
レーグネン「ダスティ、ちゃっかりしているな」
モニカ「彼を助けるか、助けないかの話と思ったら(笑)」
DM「依頼人は多いに越したことはない! っていうね(笑)」
モニカ「大事大事、大事ですよ」
レーグネン「もう金銭感覚が違うからね、我々とダスティは……」
キャス「小銭は稼ぎたい!」
レーグネン「まあまあ、あとは状況次第ですな。ではヴルフ男爵とドロテーに関しては?」
DM「どちらも<知識:貴族>振っていいよ、まずは男爵から」
モニカ「男爵8」
DM「モニカ駄目です」
モニカ「ドロテーは分かるかもしれない!(ダイスコロコロ)」
アルブレヒト「男爵22、ドロテー20」
レーグネン「男爵13、ドロテー19」
モニカ「ドロテー23ですよ(ドヤ)」
DM「おお、すげえ」
ダスティ「皆、ドロテーにしか興味がない(笑)」
DM「じゃあ、アルブレヒトは男爵を知っている。けど特徴は特にない、覚えていないね。だけどヴルフ家はここだよって教えられるぐらいはできる」
アルブレヒト「ヴォーヴェライトの臣下にそんなのがいたなあ。まあ、特に……」
DM「22だとその位だよね。特徴も、特に優れた話も聞いていない」
アルブレヒト「大変だね、もう近所中、貴族を覚えているっていう。アルブレヒト頑張ってるよ」
DM「いやお前らアニメキャラ何百人覚えてんだよ」

 全員爆笑

キャス「ポケモン言えるかなだ!」
モニカ「ポケモン900匹ぐらい全員言えるかな!」
DM「そういうレベルよ! 野球好きがプロ野球選手200人知ってるのは普通でしょ! 伯爵領3つ跨ぐこの辺りにも貴族って1000とか2000とか居るのよ。だけど覚えきれないかっていうと、アルブレヒトのプレイヤーは戦国や三国志の武将だって300人ぐらい知ってるでしょ? 詳しいプロフィールはともかくとして、名前と主君くらいは知ってるでしょ!(笑)」
モニカ「なにか、覚え歌とかあるんですかね」
キャス「貴族覚え歌(笑)」
DM「ら、ら、ら言えるかな♪ 貴族言えるかな♪ ヴィーリオンの貴族〜♪」
モニカ「あるんじゃないですか、教養として(笑)」
レーグネン「この人死んでいるわ、とか、この人先代だわ、とか(笑)」
DM「この世界の貴族は一般教養として貴族の名前は勉強しているのです」

 もちろんアニメキャラブックとか選手名鑑なんて便利なもんは無い「専門知識」なので、「紋章官」なんつー専門家が商売になったりもするわけですが。そこまでガチじゃなくても「まともな教養がある貴族」なら、自分が所属する伯爵家一つでも500人くらいいる貴族のうち騎士爵以上(これで100人くらい)は把握してるのが普通。

モニカ「では、ドロテーについて」
DM「ドロテーは、可愛い女の子という話を噂に聞いたことが有る。懸想されて告られたっていう情報だね。特にそれ以外の情報はない」
レーグネン「一応、(ヴルフ家は)ヨーナス・ヴォーヴェライト伯爵の臣下」
DM「そう。伯爵家に仕える男爵家の騎士。家柄、社会的地位としてはレーグネンとドロテーが同じぐらい。一方のエルマーは騎士爵の息子で、城内騎士にもなれてない従騎士。いわゆる騎士見習い」
レーグネン「ほう。身の程知らずだなぁ(笑)」
キャス「(社会的地位を考えると)馬鹿者過ぎますよ……」
DM「だからレーグネンから告る分には分相応なんですよ」
キャス「エ、エルマー阿呆過ぎませんか……」
アルブレヒト「ドロテー相手にできるのは、(最低でも)男爵子爵の息子からですよ」
モニカ「ロミオとジュリエットだね」
レーグネン「陽気が過ぎたんですね」
キャス「ご陽気で! でもエルマー、なんか仲良くなりたいな。パーティに欲しい」
DM「誰かロストしたら代わりに入ってもらおう」
アルブレヒト「もう故人かもしれん!」
エルマー(レーグネン)「エルマーです! アンデッドです! よろしく!」
DM「影のある男になって帰ってきた!」
レーグネン「『これなら彼女も振り返ってくれる!』ってドロテーの元に向かったら拒絶されて思わず殺しちゃうやつじゃないですか(笑)」
ダスティ「だけど何で、エルマーはそこに行ったんだ? そこに行けば影のある男になれると思ったの?」
アルブレヒト「まあ、事件と直結しているとは限らん」
レーグネン「それは彼しか分からないだろう」
アルブレヒト「行ってみれば分かるかもしれんだろう。我々もそこを当たってみるのが良いだろう。……ちなみに今も、夜に声は聞こえてくるのか?」
村長「少なくとも昨晩は(聞こえておりました)」
ダスティ「どれぐらい続くんですか? 一晩?」
村長「完全に気まぐれですね。毎晩聞こえるのですが、ずっと続く訳ではないのです」
キャス「では、明るい内に行きませんか?」
レーグネン「夜になったら村の周辺で待つ感じ」
モニカ「今は夕方なんですか?」
DM「朝に出ているから、全然真っ昼間」
レーグネン「このまま夜まで待つのであれば、一度見に行こう」
アルブレヒト「村の周りと鉱山とを見ていくのが良いだろう」
モニカ「準備あるかな……耳栓と。地図って無いですよね」
DM「坑道内外どちらも無いよ。『中に入ったら分かれ道が一個あることだけは覚えているのですが……』まあ子供心にも怖いので、村長も奥に行ったことはないんです」



DM「このパーティ、馬がいないと敗走を追撃された場合本当に死ぬよ。空を飛ぶ敵がどうとか以前の問題で、足が特別早くない敵からも逃げられないから」
モニカ「では馬に乗って行きましょう」
ダスティ「逃げやすい道を確認しながら行ったほうがいいですね」
DM「まあそうね。20年前に使ったであろう朽ちた跡地みたいなのはある」
村長「木々は生い茂っているけれど、馬でも通れそうな簡単な道があります」
DM「ポックラポックラと徒歩と同じぐらいの速度での移動ならば問題はない。はいよーシルバー! とかやってたら別だけど」
キャス「じゃあ、着きました」
DM「はい着きました。ここが噂の! ここをキャンプ地とする。確かに廃坑ですなあ」
モニカ「入り口は閉じられているとかじゃなく、完全に」
DM「穴です、穴でございます。大きさは、少なくとも入り口は馬が入れそうではある」
アルブレヒト「であれば二人並べるぐらいか」
ダスティ「高さは3メートル位はあるのですかね」
DM「2メートル位」
アルブレヒト「馬が入れるとは言ったが、馬に乗った人が頭をぶつけないとは言っていない」
ダスティ「じゃあ馬はつないでいかないと」
DM「君等が乗馬したまま戦闘入ったらプレイヤーもキャラクターもパニック状態だよ! 操れねぇよ〜! ってなって」
アルブレヒト「馬に引っ張り回されて戦闘どころじゃないっていうね」

 このゲームはユニットは全部同じ仕様のデータ・ルール内で運用されるため、「軍馬とともに戦う」ということは、「ユニット2個操作する」ことを意味する(馬もHPあるし、攻撃だって出来る)ので、初心者メンバーには荷が重いというのと、キャラクター的には騎乗スキルが未熟ゆえのトラブルが懸念されます。

DM「はい、じゃあ。洞窟の奥の方から、遠吠えが聞こえます。……という訳でみなさん意志セーヴを3回」
レーグネン「3回!? マジかぁ……」
モニカ「23、27、22」
ダスティ「12、10、20」
レーグネン「11、17、17」
アルブレヒト「23、絶対成功、26」
キャス「20、17、13」
DM「……という訳で、レーグネン、ダスティ、キャスは[恐慌状態]になりました」
キャス「くわばら、くわばら〜!」
アルブレヒト「クレリックが恐慌状態になったら進まないぞ!(笑)」
DM「光り輝く男は当然耐えるわけですよ」
モニカ「さぁすがお兄様」
キャス「山の主がーっ! 怒っておられるーっ!」
アルブレヒト「馬はパニック状態だよね。成功しても他の馬に巻き込まれるし」
DM「そうだね。どこかでセーヴ落とすでしょ。逃げろや逃げろ〜、キャーっ!」

 Don't give up justice, I want to get truth! 真実は見えるか!!(やはりこれを言いたくなった


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 流石に村人からの聞き取りだけでは限界がある。
 エルマーの消息も気にはなるが、生存は期待できるかどうか。

 貴族の数百人やそこら、そらんじて当然というのは言われてみれば納得である。
 そんな貴族としての能力もないのに「兄上、我が才を恐れる必要はありませんぞ」などと吹かしていたとなったら、色々と台無しだ!

 さぁついにダンジョンアタックか……と思ったら手前で奇襲された!
 初戦闘! 恐怖判定! 失敗多数! あ、この流れ…… 



・モニカ
 エルマー様はなぜか好感度が高い人物ですね、面白おかしいというか、なんというか。
 そんなこんなでとうとう初戦闘だーっ!



・レーグネン
 情報収集した内容が繋がると楽しいですよね。判ったのはシアンの事だけじゃないんだせ!
 遠吠えは夜と聞いてたので、完全に油断してましたねー。
 3回セーヴは落としちゃう、というか成功した2人の値がエグい(笑)
 流石。



・ダスティ
 村人たちや村長の期待がすごい!
 エルマーのことはともかく、もう少し坑道やモンスターについて情報を集めたかったけど……。なかなか難しいところ。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第2回 チャプター8

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック)4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4



DM「イニシアチヴ振ってください」
キャス「18」
ダスティ「25」
アルブレヒト「19」
レーグネン「12」
モニカ「11」
DM「まずダスティ。逃げました、ヒャーッ! じょばー」
ダスティ「あっはははは(笑)」
DM「次、お兄様」
アルブレヒト「ダスティ……。どうしたものか」
キャス「なんの魔法を使うかも検討つかないですね。……ていうかパン、忘れてましたね」
DM「詰めてたらセーヴ落とさなかったキャラもいるな」
キャス「昼間だから出ないかなって!」
レーグネン「中に入る前に詰めようかな位のイメージでした(笑)」
アルブレヒト「パンを詰めるのは夜とかかなーって思っていたんで」
DM「忘れていたんじゃなくて、そう判断したっていうなら全然いいよ!」

 これが「マスター冒険者だから常識的に考えて普通は(私の考える最適なタイミングで自動的に)詰めておきますよね。目的地が近付いてるんだから」とゴネられると、面倒なことになります(笑)

アルブレヒト「……(ミニチュアを坑道入り口から離す)」
レーグネン「アルブレヒト様、恐慌していないのに逃げている(笑)」
キャス「では次は私。『あ”ーっ!』と言いながらパンを落として逃げていきます」
レーグネン「次レーグネン。『ひやあ”ぁ〜っ!』って逃げます」
モニカ「次。『え!? え!?』と逃げる皆を見て。……やるしか無いですよね?」
キャス「パンを拾って……」
モニカ「パンを拾って……?」
アルブレヒト「え、本当に? 弓も全て放り投げ出されてるのに!」
DM「最優先目標、パン!(笑)」

 全員爆笑

アルブレヒト「一旦下がるんだ、モニカ!」
モニカ「そ、そうですわね! ……とりあえず、落としているなら弓と……剣? 全部落としているんですよね?」
アルブレヒト「馬から降りて、よし行こうか! となっている状況」
モニカ「ということは、装備はしているけど抜いていない? 抜いていないなら両手を使えるよね。私がやりたいのは、抜いていないなら落ちた武器を拾って戻りたいんですけれど」
キャス「そもそも、落ちていないっていうことですかね?」
モニカ「[恐慌]状態の3人は落としている? 落としていない?」
DM「PC有利に解釈して、『馬をつないでいる最中だから全員無警戒に素手で立っていました』というならそれはそれで。ただ、今後もこの前例に則って『冒険中に素手で立ってるタイミングがある』と処理されて困ることになるケースはあるかもね。なのでそれも考えた上で全員が『各自同時に素手で馬を降りた。特に武器構えて警戒する役はいない』っていうムーヴをしているのか、『武器を持ったやつが最初に警戒しながら降りて構えて、次も順番に降りて構えて、を繰り返している』かっていう話だよ」
アルブレヒト「たぶん、あんまり深く考えずに普通に降りて、馬を繋げているんじゃないかな」
レーグネン「おー着いたか、降りよう、みたいな」
キャス「下見っていう油断が、結構ある」
DM「今回はそれでOKとして、今後(の特に行動明言なく遭遇戦に突入した場合)はどうなるの?(笑)」
モニカ「今後はこれを活かして……(笑)」
DM「今後には活かさないと思うよ(笑) たまたま一斉に降りてむしろ得(武器落とさずに済んだ)したことで何の教訓も得てないから」
モニカ「うん……」

 マスター冒険者だから、行動が明言されない場合は常に自分たちに都合がいいようなムーヴを行うんだ、は流石にNG。

モニカ「じゃあもう誰か、落として良いんじゃないですか(笑)」
DM「いやぁ、ここはちゃんとやっておかなかったの、DMとしても失敗だったな」
モニカ「なので、どうすればいいかなって。今、落としているのか落としていないのか」
DM「まあ今は、特に。有利不利関係なく、『こうしているんじゃないの?』って思ったんだよね。だから今回は落としていないで良いんじゃない。パンすら落としていない。でも今後も特に宣言がなかったら同じように全員素手で下馬してるものと処理する、で。少なくともそれで一度痛い目に遭うまでは」
アルブレヒト「ダスティ達が弓をどうやって運ぶかは知らないけれどね」
モニカ「レーグネンは(武器を)腰に付けていて、盾も大丈夫。だからダスティとキャスは普段どうやって武器を運んでいるか」
キャス「普段は背中?」
アルブレヒト「コンポジットの超長い弓を、普段どうやって扱っているかイメージがない(笑)」
DM「《騎射》特技がないから、乗馬しながら撃てないしね。たぶん馬にくくりつけている。だから落としていないけど、馬と共にどっか行ったね。ダスティの弓なんてもっとデカイ化け物弓だし」

  イラスト:★Yuuki
 ダスティの弓がコンポジット・グレート・ボウで、キャスはコンポジット・ロング・ボウ。つまりクソ長いんで、「背中に括りつけてます」は「つっかえたりしゃがめなくなるね」と言われる模様。

レーグネン「馬が持って行っちゃった」
モニカ「ではこの場には武器は落ちていないということですね」
DM「今回はそうでいいんじゃない。今後、ここら辺はマスターとしても厳密にしたほうがいいねって思った」
アルブレヒト「なぜ馬を繋いでいる最中だったのか、というのは?」

 これはつまり「そもそもなんでそんな不利なタイミングでまんまと襲われているのか?」という確認のわけですね。
 キャスやダスティは〈隠れ身〉や〈忍び足〉技能が高いわけですが、それを活かすことが出来るのはあくまでパーティーから先行して偵察している場合だけで、集団行動中は「プレートアーマーを着て〈隠れ身〉〈忍び足〉に重いペナルティを負っている上に、技能ランクも無い重戦士」が目立ちまくることになるので、オーガのように隠密系技能も持たず、図体もデカい脳筋相手ならともかく、普通に待ち伏せを行うつもりがある敵が待ち受けている場合、キャスやダスティが敵を〈視認〉するよりも先に「やたら目立つ重戦士」が敵に補足され、(今回のように長射程の攻撃手段を持つ敵からは特に)先手を打たれ放題になります。

モニカ「では馬が散って、お兄様以外も散って、ていう状況ですね。ではお兄様に従って、下がります。私一人では分からない、どうしようもない。……ここは(お兄様と同じラインまで)一時撤退」
DM「そっかー。そっかぁー。じゃあ……お兄様が襲われる条件が整ってしまった(笑)」
モニカ「そうなの!?」
DM「兄は全力で逃げたの? それとも適当な影に隠れた?」
アルブレヒト「そうそう、適当に影に隠れた(キリリ)」
DM「影に隠れたんだね!?」
アルブレヒト「はい!(察した表情)」
DM「では、影からちょっと来ます」
全員『おお〜!?』
アルブレヒト「シャドウかどうかは知らないが、私の光が消えることはない!(キリッ)」
DM「いやぁ〜モニカが退かなければモニカを襲いたかったんだけどねえ(笑) ほぼ同じ方向に逃げてしまったものだから」
アルブレヒト「モニカが一人で立ってて、拉致されたらそれはそれで大変だから」
モニカ「(知的で聡明な)お兄様が逃げろと仰られていたのですから」
アルブレヒト「普通に判断して、普通に撤退しただけだから(笑)」

 第2次世界大戦における一大航空決戦「バトル・オヴ・ブリテン」に於いて、爆撃機の護衛戦闘機部隊に対して「護衛対象から離れるな!」と厳命した結果、戦闘機パイロットたちから「最適なタイミング、間合いでの迎撃」をする自由が奪われ、「普通は近づかれる前に叩けた状況でも、一緒に飛んでるもんだから簡単に爆撃機部隊に肉薄された結果、被害甚大」という。
 とどのつまり、「護衛=ピッタリくっついておくのが鉄板」ということではないということですね。
 ただし逆に「護衛をほっぽりだして敵機を追いかけ回すのに夢中になる戦闘機」も存在してしまい、それはそれで被害が出てしまったりもしていたゆえの「もう絶対離れるんじゃねーぞ」命令だったりもする。仮想戦記小説なんかだと「腕利き護衛戦闘機描写」は「護衛対象から付かず離れず、敵機が来ても牽制して追い払うに留める」です。難しそうですね。
 とどのつまり何が言いたいかと言うと、今回のこれが「間違い」だったなんてことは全然無いわけだけど、さりとて「普通に判断したらこうなる! とても妥当な撤退プレイ! 悪い方に転んだのは例外!」という「これが常識」「これが普通」な思い込みは、今後のことを考えると些か危ない……かも……ね!!

DM「さて。……影の中から、デデン!」
キャス・レーグネン・モニカ「犬だ〜!」
モンスター(アルブレヒト)「犬じゃねぇよ、ばーかっ!」
レーグネン「あんまり、犬だ犬だと言うと言葉がわかるやつだとブチギレたりするからね」
ダスティ「正体が見れたらまた技能振れるんじゃないですか?」
アルブレヒト「知識判定は、最初に振った数値が維持されるんですよ。で、〈知識:次元界〉の達成値が15だったのたわけですが、あの時点では『現物を目にしてない』ことでペナルティが乗った状態で判定されてて、具体的にはわからないけど多分-5とかされてるんです。つまり達成値10扱いとかで。そして今現物を目にしたことでそのペナルティが解除された達成値15として判定される。振り直したりは出来ない」

 
DM「そうそう。じゃあ飛びかかるぞ、えーい。23。アルブレヒトに10点ダメージ。そして《足払い》対抗ロール。……倒れた!」
アルブレヒト「ぎゃあー!」
DM「敵が終わった。敵のイニシアチヴはモニカの次ですね。なのでダスティ」
ダスティ「[恐慌]状態なので逃げています。のでお兄様ですね」
アルブレヒト「……えー……」
ダスティ「がんばれ(笑)」
DM「基本、森なので何処もかしこも影ですよ。木漏れ日があるけど」
レーグネン「逃れるところは〜ない〜♪」
アルブレヒト「ここは、奴のフィールド!(イニシアチヴを遅らせる)」
キャス「私の番は、自動的に(逃げていく)」
レーグネン「レーグネンも同じく(全力で逃げていく)」
モニカ「モニ。隠れているっていってたから見えていないかなって思ったけど。……5フィートステップして抜刀し、標準アクションで攻撃。《信仰の威力》と《強打》2点、ハルバードで黒いモンスターに攻撃。ダメージ24点です」
DM「当たらなかったです。スカりました。視認困難系の能力です。半透明で当たりづらい」
アルブレヒト「当たったと思ったら残像だった」
モニカ「くうっ、お兄様ーっ! お兄様を、よくも! (空振りして)な、何ぃ!?」
アルブレヒト「アルブレヒトの手番。……ううん」
レーグネン「光っても、自分の背中には影が差すから……」
キャス「ジョジョみたいなやつですね(笑) なんだか分からんが強い!」
レーグネン「なんだか分からんが物陰から出てきた!」
アルブレヒト「……速攻呪文のスタンドを使って!」
DM「やはりジョジョだった」

 
アルブレヒト「5フィートステップ! そしてインヴィジビリティ! シューン! 『分からん、これは!』」
DM「よし、敵だ! 5フィートステップ、そして」
アルブレヒト「モニカを攻撃!」
DM「アルブレヒトを攻撃だ!(笑)」
アルブレヒト「大丈夫だ、私は見えていない、見えていない、見えていない!」
DM「う〜ん、外れた」
モニカ「よかった。次の患者さーん」
DM「ダスティはまだ駄目です。キャスもレーグネンも遥か彼方へと」
アルブレヒト「全力で戻ってきても同じだけ掛かります」
モニカ「うーん……イニシアチヴをお兄様の後ろにします。インヴィジは味方からも見えないですよね」
DM「見えないね。お兄様が指示を出したら声でバレるよ(笑)」
モニカ「インヴィジ使ったのはモニカにも敵にも分かりますね」
DM「敵が〈呪文学〉を持っていたら分かるだろうね」
アルブレヒト「一旦、こっちだ! こっちへ下がるから頼んだ!」
モニカ「そっか……タイマンか(笑)」
アルブレヒト「腕が鳴るぜ!」
モニカ「回避力が高めな感じですもんね……?」
アルブレヒト「確率で避けられちゃうタイプかも」
モニカ「《信仰の威力》を使ってハルバードで通常攻撃」
DM「はずれ」
モニカ「くうう〜っ! スカッ」
DM「では敵。モニカの目の前にいた敵は一瞬消えて、インヴィジ使ってるアルブレヒトの場所へ現れた。敵の足音は聞こえたけど、ワープしたように見えた」
モニカ「お兄様の位置が分かんないから、呪文もできないんですよねえ」
DM「アルブレヒトは足払い判定」
アルブレヒト「20」
DM「耐えた」
レーグネン「うーん。見えてるのかな」
アルブレヒト「見えてないけど、位置は特定できるのかもしれない」
DM「はい、ダスティとキャスはまだ駄目、レーグネンは正気にもどった!」
レーグネン「はっ、わ、私は何を……!?」
DM「どっちから来たかは覚えている」
レーグネン「では移動して……『えらいことになっているーーっ!?』」
DM「でもレーグネンにはモンスターは見えていないからね! 一瞬、平和な光景だよ」
レーグネン「『モニカ様、いかがしましたか!?』と言いながら剣を抜いて近寄る」
モニカ「く、黒い、黒いモンスターが! ……黒いモンスターが、いる!」
DM「ごいりょく(笑)」
レーグネン「レーグネンの番が終わったので、お兄様の番」
アルブレヒト「……移動して終わります」
DM「はい。……破滅へのカウントダウンが聞こえる」
モニカ「モニカの番。モニカはじゃあ……『お兄様は魔法を使われて姿を消しておられます! どうか……誤射だけは!』……攻撃が、かわされているのか当たらないのかは、かわされている、でいいんですかね? 攻撃したときの感触というか」
DM「当てたと思ったけど当たってない」
アルブレヒト「当てたと思ったら空を切っている」
モニカ「ハルバードで通常攻撃。コロコロ」
DM「外れました。敵の番……お兄様を追跡しました、お兄様の足跡で」
ダスティ「そんなことが」
DM「誰でもできますよ! 見た目が犬だぞ! 鼻も良いぞ!(笑) 攻撃は外れたので終わり。ダスティとキャスは……まだ!」
レーグネン「ではレーグネン。『モニカ様! 奴を挟み撃ちにしましょう!』」
モニカ「はい!」
アルブレヒト「次。……『うわーっ! なんで分かるんだよぉーっ、チクショーッ!』という声が聞こえる」

 全員爆笑

 Don't give up justice, I want to get truth! 真実は見えるか?


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 冷静沈着に恐怖に耐え、勇敢にも踏みとどまった私さすが!
 しかしお供は揃いも揃って逃げ出したために、大変なことに……!
 透明になったおかげで、不完全ながらギリギリ避けている今のうちに、私が対抗策を打ち出すのだ、さもなくば死んでしまう!


・モニカ
 この戦闘、開始前から大変だ!
 このモンスター、なぜかお兄様に執着する! なぜ? やはり輝きが……?



・レーグネン
 姿を消したお兄様、敵に追い回されるの巻。
 早めに戦線に復帰出来て良かったものの、このままだと(お兄様が)ジリ貧(死)!



・ダスティ
 初戦闘! でも戦闘に参加できず……。最初は雑魚っぽいモンスターが出てくるかな?と思っていたので、いきなり洞窟外で本命に奇襲されるとは思ってなかった。しかも3回セーヴは厳しい……。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第2回 チャプター9

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック)4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


アルブレヒト「レーグネン! 明かりの呪文はないか!? 奴を影から追い出せば当たるかもしれん! 明かり呪文だ! 明かり呪文で影を消すんだ!」
レーグネン・モニカ「明かり呪文ですね!」
アルブレヒト「……コンティニュアル・フレイムの呪文はあるんだけど、大事に大事に、背負い袋の一番下に入っているんで、とても出していられない(笑) ……逃げます」

 
モニカ「モニの番。挟み撃ちにするということで、移動して……レーグネンと挟撃して攻撃、コロコロ」
DM「はずれました」
モニカ「まるで木こりのように振りかざすも……くっ」
DM「敵の番、お兄様の目の前に移動して終わり。ダスティとキャスは……まだ駄目!」
ダスティ・キャス「くうっ、まだ駄目(笑)」
レーグネン「レーグネン。〈精神集中〉してライトを自分の盾にかけて移動します。……『明かりですね!』ハァッ! ……明かり!(ぴかー)」
DM「まあ、全く……こいつの影っぷりが翳らない」
レーグネン「駄目です! アルブレヒト様! 駄目ですーっ!」
アルブレヒト「『初級呪文のライトじゃやっぱり駄目だーっ! もっと高位の呪文はないのかーっ!』 無いよね……(笑) デイライトぐらいなら効いたと思うけど」
モニカ「ハルバードにマジックウェポンを付与して敵の前に移動します」
DM「次、ダスティとキャスはまだちびってます」
レーグネン「次、5フィートステップして……当たるか当たらないか自分にはわからないので『こいつっ!』と、攻撃します」
DM「外れたー」
レーグネン「何だこいつーっ!」
アルブレヒト「俺か、よし。……荷物を降ろして、コンティニュアル・フレイムを捜す!」
キャス「これじゃない、これじゃない……(ポケットからひみつ道具を出す仕草)」
レーグネン「ドラえもん(笑)」
モニカ「かわいい。ではモニ。挟撃」
DM「外れました」
全員『うわーっ!』
DM「次は敵ね。アルブレヒトは何処に居ます? 地面においた背負い袋は見えます」

 
アルブレヒト(マップ上に、そっと荷物袋だけのフィギュアを置く)
DM「ヴォン!(アルブレヒトのいる場所に移動) で、お兄様に攻撃、6点ダメージ。そしてお兄様は[転倒]状態になりました」
アルブレヒト「ああ……」
DM「次、ダスティは正気に戻りました」
ダスティ「はっ! ……じゃあ、状況をどう考えるか。ぱっと見てキャスは近くにいる?」
キャス「5〜10メートルぐらい離れつつ」
ダスティ「キャスを捕まえる!」
DM「タックルで組み付きね。じゃあキャスは組み付き対抗ロールね。怖くて逃げたいのに『逃げるんじゃねえぞ!』って言われてる訳だから」
ダスティ「12」
キャス「素で14」
DM「どさくさに紛れて胸を揉もうとしたけど失敗した」
ダスティ「いやいや(笑)」
DM「次の方、キャス。キャスはまだなので、逃げちゃいます」
レーグネン「アルブレヒト様。ど、何処だ……」
DM「お兄様の悲鳴が聞こえるからね。 『ぎゃーっ! やめろーっ!』……お兄様、『影が! 影が!』って言ってよ(笑)」

 全員爆笑

レーグネン「じゃあ、背負い袋が置いてあるのでそちらの方へ……『モニカ様! こちら、お兄様が大変みたいです!』」
モニカ「な、何ぃ……?」
DM「キャラがブレてる(笑)」
モニカ「な、なんですってー!?」
DM「次は兄、噛まれようが何をされようがコンティニュアル・フレイムを取り出す」

  イラスト:★Yuuki

アルブレヒト「あった、これだーっ! うおーっ!(天高く掲げる)」
DM「うーん特に影響は無かった」
アルブレヒト「関係無かったーっ!」

 全員爆笑

ダスティ「挫けないでっ!」
DM「だってモンスター・マニュアルに書いてあるんだもん! 『ライト(レベル0明かり呪文)やコンティニュアル・フレイム(レベル2明かり呪文)ではこの能力は無効化することはできない』って!」

 DM、自分の潔白を証明するために、とんでもない攻略情報をお漏らししてしまっています。

ダスティ「書いてあるーっ!」
アルブレヒト「だめかぁー……」
DM「ここまで明言されてちゃ、ねえ(笑)」
アルブレヒト「なんだっ、デイライト(3レベル明かり呪文)ならよかったのか!? くそっもうダメだっ……荷物を持って立ち上がる」
DM「荷物は消えた」

 インヴィジビリティの呪文は、かかってる当人とその所持品にだけ効果を及ぼして透明状態にします。
 地面に置いた背負い袋はアルブレヒトの所持品と見做されなくなった結果、、姿を現すことになっていたんだけれど、持ち上げたことで再び彼の所持品とカウントされて消えました。

レーグネン「でもめっちゃ明るい」
DM「めっちゃ居る(笑)」
レーグネン・モニカ「お兄様の輝きが!」

 ただし照明が放つ光は透明状態にならない為、コンティニュアル・フレイムが付与されたネックレスが光り続けて位置がモロバレになります(笑)

アルブレヒト「くそーっ! 輝けば相手は死ぬんじゃなかったのかーっ! 話がちがーう!」
モニカ「次、モニカはディヴァイン・フェイヴァー使ってから敵の前へ動きます。シュインシュイン」
DM「じゃあお兄様行くよ。お兄様は死んでも明かりを捨てなかったんだ……ハズレ」
アルブレヒト「おおおぅ(安堵)」
ダスティ「次。キャスを追います」
DM「じゃあ次はキャス。キャスも正気に戻ります」
キャス「はっ! ……ダスティのいる場所に戻ります」
DM「足並みが揃ったね」
レーグネン「次、レーグネン。ええと……攻撃は当たらないし前は多分アルブレヒト様がいる。『アルブレヒト様、お下がりください! 光は……効果が無いようです!』」
アルブレヒト「くうっ うるさいっ(笑)」
レーグネン「手番を遅らせます!」
アルブレヒト「次っ! 『うっ、くっ……だが……! グリッターダストだったら見えるようになるか!? ウアァだが、しかし……いや、いけるはずだ! 回復を頼むーっ! グリッターダストをつかうぞーっ!』ドーンっ! 意志セーヴは16」
DM「セーヴ通ったかはヤツのリアクションで各自が判断することになるが、少なくともセーヴの余地が無い銀粉塗ったくりで姿はよく見える」
レーグネン「ディテクト・イーヴルを切って(神官戦士は、用意してあった呪文をキュアに変換して発動することが可能)、キュアライト・ウーンズを打ちます。アルブレヒト様、姿を現してください(笑)」
アルブレヒト「そうね(笑)」
レーグネン「1d8……たぁーっ! 10点回復! そして5フィートステップしておきます」
モニカ「次モニ。《信仰の威力》を使ってハルバードで攻撃……21」
DM「当たるね」
モニカ「漸く当たった! 17ダメージです」
DM「はい、次は敵……そうね。これは駄目だ! モニカに攻撃するしか無いのか……ハズレ」
ダスティ「そこまでしてお兄様を狙うか(笑)」
モニカ「そこまでして輝ける男を!(笑)」
DM「こいつ、グリッターダストを使われた瞬間、クソザコになるんですよ……。もはやダスティがタイマンしたって勝てるレベル」

 全員爆笑

アルブレヒト「……ちょ、ちょびっと……考え過ぎちゃったわぁ……シャドウだから明かりだ! っていうね……『私、すげえ冴えてるんじゃなね!? これでいいんじゃね?!』って」
ダスティ「とりあえずキャスとダスティは全力で戻ります(笑)」
アルブレヒト「次。……(無言で全力逃亡)」
モニカ「お兄様は仕事をやりきりましたからね」
レーグネン「次、5フィートステップで挟んで『見えるぞッ!』命中20、11点ダメージ」
DM「痛い、いだい。次はモニカ」
モニカ「次、《強打》2点で命中20、ダメージは……」
DM「ヒットポイント3なので死にました」
モニカ「あ、はい(笑)」
DM「強打して外さないかなって期待したけど駄目だった!」


アルブレヒト「……普段は意味もなくグリッターダストを使っているのに、今回に限ってかけないっていうね(笑)」
DM「本来の用途では滅多に使わないくせにね!」
キャス「グリッターダストってどういう呪文なんですか」
DM「本来はこういう姿をくらます系の相手の位置をあぶり出すための呪文」

 
アルブレヒト「インヴィジが掛かっていようが、半径5フィートの空間に金粉を発生させて輪郭を露呈させる。ついでに『目が、目がーっ!』って」
DM「日頃後者でしか使ってないんだよね(笑) ようやく正しく使った!」

 金粉攻撃による視認困難系能力へのカウンター呪文の「副次効果」として目潰しも発生するイメージなのだが、目潰しは大抵の敵に効く上にかなりキツい状態異常なので、このレベル帯に於いてトップクラスの優秀呪文として活躍している。
 殆ど「ある程度の強さの敵との戦闘の度に使われる呪文」と言っても過言ではない位の使用頻度を誇る為、ここまで苦戦を強いたのはDMとしても想定外(笑)
 なお、「いや目潰しがメインで、姿露呈がオマケだろ」という認識の人も普通に存在していると思うので異論はご容赦ください。あくまでうちのサークル内での認識、ということで。

アルブレヒト「『シャドウには明かりだ!』ってなっちゃったからね」

 実はこの判断は決して間違いではなかったのだが。



モニカ「では、手応えを感じたと。……『お兄様、やりましたよ!』」
一同(拍手)
DM「お兄様は間違えていない(強調)」
モニカ「さっすが、お兄様〜!」
アルブレヒト「よ、よくやってくれた、ふう……キャスやダスティは無事だろうか」
キャス「血みどろで(笑)」
レーグネン「ではヴィゴーのワンドを使ってお兄様を回復。『またいつあの声が聞こえるか分かりません、馬も行ってしまいましたし。一旦は引きましょう』」
モニカ「空、飛んでいませんでしたね」
ダスティ・キャス「あっ……」
モニカ「ちなみにこの獣が、ハウラーだと考えて良いんですか?」
DM「いや、アルブレヒトが知っているハウラーとはだいぶ違うと思う」
ダスティ「じゃあ、どうしましょう」
アルブレヒト「馬を捜すのに5ラウンド以上掛かるのでね」
DM「馬を捜すのは日が暮れるレベルだね。でも《追跡》と〈動物使い〉持ちのキャスがいるから2時間ぐらいでいいんじゃないの」
レーグネン「もしかしたら夜も襲撃があるかもしれません。今日は戻るしか無いでしょう」
ダスティ「そうしている内にダスティとキャスは戻ってきます。それで、馬を捜して、また合流します」

 このへんでも本来なら「独りで? 皆で?」と確認したほうがいいのかも知れませんが、想定外の大苦戦で時間がヤバいことになっていたので端折らざるを得ないのでした。

 
 ところでプレイ内で背負い袋の扱いがちょっとフォーカスされましたが。
 ゲームでは色々とアイテムを突っ込んでる関係上、「背負い袋は装備したまま戦う」のが基本だけど、現実の兵士が行軍用の荷物背負ったまま戦うなんてのは「基本的に緊急時だけ」なのは紀元前も今も変わらなかったりします。
 D&Dは重量による悪影響が全く無いから誰も気にしてない……なんてことはなくて、やっぱり背負い袋なんて外したほうが身軽でいいキャラもいるわけですが、「重装鎧を装備しているキャラにしてみれば、もう落ちるところまで機動性が落ちきってるので、荷物関係無い」と、わざわざ外すメリットは薄かったりします。あと「前衛職は基本的に非常識に力持ちなんで、背負い袋の重みとか余裕」みたいなケースも(笑)

 Don't give up justice, I want to get truth! DMのお漏らしの意味、お気付きになられただろうか?


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 影渡りも封じられそうだし、これの対策は明かりだと鋭く読んだつもりだったが。
 そもそもレベルの高いデイライトくらい用意してから、ということだな。
 なにはともあれ、乾坤一擲のグリッターダストが間に合ってよかった。
 まだまだ使える呪文は少ないので、とっておきではあったのだよね。


・モニカ
 初勝利! よかった!
 お兄様は真面目なんですけれどどうも面白おかしいんですよね! なぜ!
 あとこのあたりで、我々はこんなにも魔法(魔術?)に頼っているのに、仲間それぞれの持っている呪文を共有していないんだろうなーって思ったりしています。


 この世界では『魔導』ですね(笑)
 でまぁ、モニカの中の人曰くは「パーティー内で、キャスター陣の使える呪文内容は共有して把握しておいたほうがいいんじゃ?」という、とても真っ当なお話。
 DMとしては「それは理想的だが、6人中4人が初心者なメンバーたちにそれを要求するのは酷だよな」と思ってたことが、当の初心者の口から出たことはとても喜ばしい。


・レーグネン
 影から影へ飛び移り、攻撃も当たらない、恐ろしい敵だった……!
 やはり魔導の効果で潮目が変わる! 重要、だからこそ敵には当然狙われやすい訳ですが。



・ダスティ
 やはり特殊能力もちのモンスターは厄介! 人数を減らされたうえに、まともに戦わせてもらえず、初戦から大苦戦。あのモンスターが相手では戦場に戻れても活躍できたかどうかはわからないけれど、初戦ということもあり、せめて参戦したかった……。次こそはキャス姉と一緒にがんばるぞ!
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第2回 チャプター10

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック)4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


DM「よくあるパターン。一戦目でボロボロになって帰る」
モニカ「ボロボロでは無いんですけれどね(笑)」
キャス「体力自体は、お兄様だけ(笑)」
レーグネン「魔法もまだある……お兄様は奮迅しておられた、流石アルブレヒト様」
モニカ「流石、お兄様ですわ、お兄様のおかげで解決したようなものですからね!」
キャス「すみません、我々なにもできず……流石アルブレヒト様、あの声を聞いて怖じけずに戦うとは!」
レーグネン「確かに! 全くでございます」
アルブレヒト(神妙な面持ちながらうんうんと頷く)
DM「もしかしたら、この前のマグミン戦の時もそうだけれど……その場に居たら『最初から使えよ』と思ったかもしれない」

 全員爆笑
 チュートリアルのダンジョン攻略戦で溶岩のモンスターであるマグミンとの戦闘の際、前衛の武器が次々と高熱で破壊されていく中でアルブレヒトが放った攻撃呪文が一撃で敵を粉砕した際に、その場を支配したのは「……それ最初に使ってよ」だったのでした(笑)

 
 あ、過去ログのこれだね。グリッターダストも使ってるね(笑)

ダスティ「今回は見ていないからね、聞いたことが全てだから(笑)」
DM「しょうがないよ! 光が効くっていうのは、決して悪くない考えですよ」
ダスティ「とりあえずは村に戻りましょう。成果は上げましたと」
キャス「一旦この敵の首ひっつかんで村人のところへ行きましょうぜ。ちょっと褒めて欲しい」
レーグネン「ま、まだ排除したわけではないんだ、無用に安心させたくはないぞ!」

 流石中の人が歴戦の放蕩TRPG部員のレーグネン、わかっている。

モニカ「夜になっちゃうと……敵が強くなりそうだな、と感じます。季節的にはもう陽は落ちますか」
DM「季節的には4月ぐらい」
キャス「ただ、夜とか昼が若干関係ない気が、今回の戦闘で光の有無が関係ない感じが」
ダスティ「夜になってここに戻ろうとは思わないけれど……とりあえずは村に戻って、多分夜にやってくるのをどうするかってことになるんだろう」
キャス「体勢を整えると」
ダスティ「聞いている分には、鍵を締めて家に閉じこもっていれば村人に被害はないんじゃないか……って感じ」
モニカ「一匹、倒しちゃっているんで……それを考えると……」
レーグネン「心配して野営をするとなると、お兄様が疲労して呪文が残りしか使えないってことなので、野営はしない。……戻ったらもう夜だし、行って再出するとしても、暗い中では我々は馬で行軍ができない」
ダスティ「村に戻るに一票」
DM「はい、では……帰りました。……うぇーい!! 大騒ぎですよ」
村人「ひゃっはー! これで村が平和になったぞーっ!」
村人「聖騎士様が獣を倒した、やったーー!!」
ダスティ「いやいや、まだ、まだ(笑)」
レーグネン「いや、まだこれから……」
村人「ホラ見ろ! 俺が見たやつだ! こいつだ!」
村人「俺も見たやつ、こいつだよ!」
村人「熊だっていってたけど、熊じゃないじゃないか!」
村人「でけぇぞ、こいつはァー!!」
レーグネン「いえ! まだ、唸り声の主が洞窟の中に巣食っているようです。我々はこのまま夜まで……」
村人「いえいえ、これを倒したんだから余裕ですよ!」
レーグネン「……油断はすべての敵です!」
DM「アルブレヒトとレーグネンのプレイヤーは、何度これで村人の期待を裏切り……(笑)」

 全員爆笑

レーグネン「裏切っただけなら良いけど、死人も出ますからね」
ダスティ「まじでソレはちょっとやめてください(笑) 『まだモンスターは残っています! なので、今日はまだ警戒をしてください』」
アルブレヒト「そういうのは……(モニカとレーグネンをみて)言って! 言って!」
レーグネン「モニカ様かっこいいこと言って」
モニカ「…………みなさん、おちついてください!」
キャス「しーん……」
モニカ「先程、彼が言ったように、未だ魔物がいるかもしれません。なぜなら私達が聞いた情報は、空を飛ぶ黒い獣が居るというものです。今回討伐したこの獣は、空を飛んでおりませんでした。……まだ残っているという可能性が十分にあります。ですから、気を抜かないでください」
キャス「こいつは、下っ端です! 真の獣はもっとデカくて、ドラゴンのような奴かもしれません!」
DM「キャスは〈はったり〉を振ってください」

 全員爆笑
 このやたら出てくる「全員爆笑」はこれでも削ってます(笑)

レーグネン「イマノハダイブ(震え声)」
キャス「本人は本気で思ってます!」
DM「では〈はったり〉は不要」
村人「わかっています、わかっています。我々も油断はしません!」
村人(アルブレヒト)「でも安心ですね〜(のほほん)」
ダスティ「今日は鍵をかけて家からでないでくださいね!」
DM「村人は『ソレはもちろんです!』と。まあだいぶ、弛緩した空気だけど」
レーグネン「村人も、安心したがっていると思うので……適当なことは言えないか」

アルブレヒト「まあ、心配事といえば、我々が刺激をしたから、あちらからも動きがあるんじゃないかという心配か」
ダスティ「そうすると見回りをするってことになるか」
レーグネン「普通の野営と同じ様な、入れ替え入れ替えでの行動に。お兄様には寝てもらって」
モニカ「刺激をしたから警戒はしたい、村人にはもっと警戒をしてもらいたい……」
DM「お兄様が頼もし過ぎるのが悪い。この男がここにいるだけで皆安心しちゃう」
村人「あんな頼もしい人がいるんだから大丈夫だろ〜」
村人「そりゃあ、立派な人だから気をつけろって言いますけど」
村人「昼間だって、あの御方の呪文であの魔物は倒されたらしいぞ!」
モニカ「全くそうです(深く頷く)」
村人「……と、あの聖騎士様が言っておられた」
モニカ「……吹聴してしまったぁ〜! まあ絶対言いますもんね」
ダスティ「言ってしまったのは仕方ないので、最善策を取りましょう」
モニカ「でも、そもそも、安心したからといって基本的に普通の日常として、夜歩かないですよね、村人」
レーグネン「お酒飲んじゃうかもしれないですよ。もしかしたらこの獣囲ってキャンプファイヤーしたいかも」
モニカ「ど、どうですか!? そういう雰囲気なんですか!?」
DM「やりたいだろうけれどね(笑)」
ダスティ「あれだけ釘をさしていますからね」
DM「流石に聖騎士達の言うことを無視はしないね」
モニカ「村長に言い含めるとか……」
レーグネン「モニカ様、村人をあまり抑圧するのも良いことでは有りません。羽目を外すようであれば注意するに収める程度で良いでしょう」
モニカ「では、そうしましょう」

DM「はい、では。夜は……家畜が襲われる声が聞こえ、村人が大騒ぎするところで君たちがどうにか抑えるのですが、時間がないので今回は端折ります(笑)」
モニカ「やっぱり襲われるんじゃないですかーっ! 声は聞こえたんですか?」
DM「声は聞こえました。 家畜が8頭襲われました」
モニカ「貴重な、貴重な……」
DM「今回は虐殺されていますね」
レーグネン「意趣返しだ」

村人「ひい、恐ろしい……やっぱり聖騎士様の言うことは本当だったんだ!」
村人「なんせあの聖衛士様も『ドラゴンが居る!』と仰っていた、きっとドラゴンも本当だ!」
村人「オラ、隣村にも知らせてくるだーっ!」

 全員爆笑

キャス「だ、だから言ったでしょう!? ま、待って待って」
ダスティ「無駄に不安を煽らないほうが! これから退治してきますので!」
村人「ドラゴンですよ!? 本当に倒せるんですか!?」
ダスティ「ド、ドラゴンかどうかは置いておいて……(笑)」
DM「このパーティ言っていることがそれぞれ違うぞ!?(笑)」
ダスティ「まあ、……『退治してきます!』」
モニカ「断言しちゃった(笑)」

 
ダスティ「そうですね。まあそのつもりなので……『正体は分からない、ドラゴンである可能性は確かにありますが、何があろうと、我々が! ここに居る、聖騎士様と共に! 退治できます!』」
アルブレヒト・レーグネン・モニカ「……」
DM「ヤバいと思っているね(笑)」

 特にアルブレヒトとレーグネンのプレイヤーはフローラント世界での冒険経験が長いので、この状況がどれだけヤバいかを強く実感できちゃっているのです(笑)

ダスティ「そうなの……?」
DM「これ、ダスティの言葉に乗っちゃって、失敗した瞬間、このパーティ解散レベルでキャラクターのクラス能力を失うからね。……で、乗るんですか?(主にレーグネンを見て)」
レーグネン「…………(動揺)」
ダスティ「そ、そうなんですか?」
DM「たぶん、ダスティは本当に分からない。……で、どう思っていますか? 神官と聖衛士の二人」

 プレイヤーも知らないが、キャラも知らない。
 リプレイを読んでいた場合は同じことやって「ヤバいシーン」があることを知りようもあったし、フローラントwikiの聖職者関係の記述でも触れられてはいるので、予習の余地はあるわけだが、そのへん全部勉強しとけやってわけでもないし、そもなんにせよ「そもそもキャラが知らない」んだからロールプレイとして不自然なことは無いのだ。
 なお、モニカのプレイヤーはガッツリとリプレイを読み込んでるので、「ヤバさ」に気付いてしまっている(笑)

レーグネン(頭をぐったりと垂らす)
キャス(眼鏡をくいっとあげる)

 キャスが眼鏡を掛けているのではなく、プレイヤーが眼鏡っ娘なだけだよ(笑)

レーグネン「う、うーん……そうですね。言っちゃったらもう……乗るしか無いですよね……」
ダスティ「そ、そうとも限らないですよ!」
キャス「私達に何かがあったら……その時は……。逃げてください……」

 あまりの荷の重さに全員苦笑

モニカ「ちょっと待って下さい、ちょっと待って下さい……ちょっと待って下さい……(頭抱え)」
レーグネン「も、もうちょっと、パ、パーティが……ああ〜んん〜(頭抱え)」
ダスティ「申し訳ないです! この場のノリがよくわからなくて!」
DM「いや、ロールプレイ的には間違ってない。お兄様だって、もしかしたら『そうだな。余裕で倒せるわ』って思ってるかもしれない。なにせ天才だ」
アルブレヒト「う、うん……(弱気)」
DM「ただ、アルブレヒトは約束を守れなかったときのヤバさも知ってる。失敗するとは思っていないかもしれないけど」
モニカ「確かに、お兄様が居れば失敗はないと思う、モニカは! ……(ダスティは)流動神だもんなぁ」
DM「ダスティは『戦勝神に絶望した! あんなクソ神信じられっか!』って流動神に変わったんじゃないの? 孤児院のこと今もリスペクトしてるなら今も戦勝神を信仰してる筈だろうし」
アルブレヒト「『俺は戦勝神には頼らない! 俺は流動神にする!』って」
モニカ「同じ孤児院出身のキャスも戦勝神ですからね」
DM「そう。キャス姉もこのノリは、ただ事ならぬ宣言をしてしまったなと思いますよ。面と向かって『奴らを絶対に倒します!』宣言をしちゃった訳ですから。戦勝神の聖職者がこの宣言をした後、手に負えないとかの理由で失敗して撤退をすると、呪文とかが使えなくなる」
キャス「なるほど……」
アルブレヒト「破門とかにはならないけど、誓いを果たさずに約束を破って去っていく訳だからね」
ダスティ「『私は言っていないです』とか言う訳にはいかないんですかね? 『こいつが唯一人言っているだけです!』って(笑)」
アルブレヒト「この場でいきなりひっくり返せれば……」
DM「そうね。この場で『いやいやイヤイヤ無理無理ムリムリ!! 倒す保証とか無理ゲーですわ!! 負ける可能性アリアリっすよ!!』とか言って止めに入ることはルール的にだけなら問題無く可能。誓ったことにならない」

 全員爆笑
 Don't give up justice, I want to get truth! ただし心に傷を負う!!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 暫定的な戦果で一時的に村人を喜ばせると、次の被害で恨まれる。
 身に覚えがありすぎて抑えにいったのだが、アルブレヒトの性格としてはもっと初手柄を誇ってよかったのかもしれん。ドヤァ!(無責任)

 そして図らずも、神官が任務完遂の誓いをたててしまった。
 ダスティ、やってくれるぜ、美味しいやつだ。



・モニカ
 過去の様々なキャンペーンを見るに、はっきりと退治できると言うに難しいシーンで、プレイヤーは兎も角、モニカは自分の立場や言葉の重さはよく理解しているはずなので波立てぬようにはしていたのですが、自分の意志とは関係なく勝利を誓う流れに!(まだ誓っていません)
 レーグネンの胃、まだ耐えるんだ!



・レーグネン
 テンポよく、えらい事態になっていく(笑)
 ドラゴンの虚像が実態を持ちはじめてからの流れは、もう笑うしかない!?
ダスティ「レーグネンの魂も賭けよう」



・ダスティ
 神寵者の威光がゆえ、村人たちの浮かれっぷりが半端ない!
 キャスもダスティも良かれと思って言っているのだが、すべてが裏目に……。でもまぁモンスターを退治せず、あきらめて逃げ帰る、という選択肢はないはずなので、もうやるっきゃないよね!

 ちなみに放蕩TRPG部のリプレイを色々と読んでる皆様におきましては、「まぁクリアできてるようになってるでしょ」と流され気味に突っ込んでったら平気でキャラがロストすることを知っているかも知れません(紳士顔
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第2回 チャプター11

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック)4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


モニカ「あまりにも格好悪い……逆に格好悪過ぎて」
レーグネン「もうその時点で失う可能性が(笑)」
DM「失わないと思うけど、超絶カッコ悪いよね!(笑)」
モニカ「待ってください、ダスティ。それは少し言い過ぎです」
レーグネン「我々は最善を尽くすだけです。皆さんは冷静にどうか行動をしてください」
アルブレヒト「まあ、任せたまえ! モニカならやってのけるさ!(軽快に膝を打って)」

 全員爆笑

DM「言っちゃった、こっちも! もう、お兄様がモニカの苦しみをとってあげてるからね!」
モニカ「……(頭を抱える)」
アルブレヒト「成せば良いのだろう?」
DM「ダスティはね、後で裏で『お前何いってんだよガッガッ』てやられて『え? どうして?』ってなってるかもしれないね」
アルブレヒト「アルブレヒトは『ドラゴンなんて居ないんだから、いいんだよやるって言っておけば! 大丈夫大丈夫!』って」
モニカ「安請け合いだーっ! お兄様、三度目ぐらいですよね? 安請け合い」
DM「お兄様の良いところは、自分が死にかけようと懲りない所ですよ(笑) 良くも悪くも、自分の命の保全に危機感を見出していない、自分に対して自信があり過ぎるから」
アルブレヒト「倒せば良いんだ!」
モニカ「もちろん、『はい、やります』というのは簡単なんですけれど、良いんですか……? やりますか?」
レーグネン「『やってやる!』っていう気持ちをモニカが見せているんだったら、レーグネンは……。やれないという気持ちはないんですが、不要に混乱はさせたくない、少し落ち着かせたいという気持ちはある。我々がこのダンジョンに挑んで、ここを安全にしようという気持ちはあって、変わらないので……まあ……」
DM「ルール的な話をいうと、たぶん……買い物のためにパーティー全員で街に戻ることすら許されざる行為に含まれる宣言になっちゃっているかなっていう。『やっぱり勝ち目がないんで、一度街に行って買い物し直して出直す』は、『必ず倒す!』っていう宣言がされてるからさあ……村人側は、『でも倒せなかったから一回戻ります』というところまで拡大解釈はしてくれないよ」
キャス「トライ&エラーは」
アルブレヒト「それはいい、恐らく挑戦し続ける分には問題ないけれど、この村を離れた瞬間、もう駄目」
レーグネン「まあ、ダスティだけ買い物に行って、我々だけ探索とかは出来る」
ダスティ「最悪、それでも」
DM「トライ&エラーは教義的に問題無い。が、それとは別にこのまま毎晩毎晩と襲われる可能性もあるわけですよ。そして村人たちは間違いなく、今日解決するものだと信じているよ」
レーグネン「今日、できるとは断言できないんで……本当、レーグネンの気持ちとしては、最善を尽くす。村人には警戒をして欲しい、混乱して欲しくないんだけれど……もうドラゴンがいるって思い始めているし、キャスも『我々が駄目だったら逃げてください!』って言っちゃっているのでね」
DM「状況を整理すると、キャスが良かれと思って『敵はドラゴンかもしれない』と言った。村人は『またまたぁ〜』って言ってたけれど、その夜、家畜がかつて無いほどに虐殺された。だから村人たちは『やっぱりドラゴンは本当だったんだ……』『逃げなきゃ』『周りの村にも知らせてくるだぁ』って言う状況になった。その時、ダスティが『落ち着いてください、我々が必ず倒してみせます』と宣言をしたんです。『絶対に倒します、大丈夫です!』って」
キャス「その場合の解決条件は、実際の、ドラゴンの首を持ってくるしか無いということですか?」
DM「そんなことは無いですよ!」
キャス「この騒動を沈めた段階で解決、って認識で……?」
DM「俺は断言できない。そう思っていいかどうかを皆で決めてください」
ダスティ「自分的には、敵の正体がドラゴンかどうかはわからないけれど、原因を担っている怪物を倒しますっていう話」
DM「ダスティはそういうつもりで言ったんだろうけれど、村人にはそういう風には伝わっていない。ドラゴンだと思っている訳です。『必ず倒してみせます、この二人の聖騎士が居ますから!』って。で、ダスティがそれら言った言わないレトリックを振りかざすのは構わないんだけれど、モニカ、レーグネン、キャスは戦いに関する約束を反故することは許されない立場なんですよ」
キャス「村人が我々の言葉で落ち着くかは……」
DM「この後、村人が落ち着くかどうかは、ダスティの宣言を君たちがどう受けるかで変わってくる」
キャス「ううん……」
レーグネン「色々経験をしたところで発言すると、村を捨てさせるという選択肢は最後の選択肢なので、簡単に口にはできない」
アルブレヒト「村を捨てるとなれば、『浮浪者となって、あとは知らん!』ってなることに」
レーグネン「『この野山で野垂れ死ね!』って言っているようなものと近い」

DM「ちなみにキャスが『ドラゴンがいるかも知れない!』と言って『あ! 本当だったんだ!』って思わせた事に関しては、君らが恨みがましい目で見られるレベルを下げているんだよ。相手がドラゴンじゃどうしようもねぇよ的な諦めの感情は、この世界の住人なら誰しも持ってしまうもの」
レーグネン「結果オーライ」
村人(アルブレヒト)「ああ、やっぱり油断しないほうがよかったんだ!」
村人「聖衛士様の言っていたことは本当だったんだ!」
モニカ「……レーグネンは、良いですか?」
レーグネン「モニカ様ご自身が信じる道を往かれるのであれば、レーグネンはついていきます」
モニカ「キャスは、良いですか?」
キャス「私は、弓さえ使えれば」
レーグネン「たぶん(失敗したら)パーティから捨てられちゃうかもしれないけど(笑)」
アルブレヒト「贖罪で取り戻す旅になっちゃう」
DM「またレーグネンは同じ道を」

 全員爆笑
 レーグネンのプレイヤーがかつて演じた聖騎士ストールは、キャンペーン開始早々に「戦いもせずに山賊を見逃す」プレイで能力剥奪、贖罪ルートに入りました(笑)

レーグネン「アルブレヒト様とモニカ様、お二人が生き残ることが大事なので。私は禊ぐので、頑張っていただければ……」
DM「ダスティも、自分がどれほどの爆弾を投げ込んだのかわかっていなくて面白い(笑)」
モニカ「た、倒せば良いんですもんね!」
ダスティ「そう!」
アルブレヒト「聖職者本人だったらうかつに発言しないような誓いを、よくわかっていないダスティが『この聖騎士様がやってくれますぜ!』って言っちゃったのがね」
レーグネン「はっきりと『この聖騎士様がやってくれます!』って言っちゃったから」
アルブレヒト「で、そんな事約束できないとは言えなくて(笑)」
モニカ「ぜ、絶対に言えないですよ(笑)」
アルブレヒト「そうして勝手に誓いを立てられているのが面白いっていう(笑)」
レーグネン「ロールプレイとしてはもう、完璧」

 キャラ的にはかなり洒落になってないんだけど、それはそれとしてアルブレヒト、モニカ、レーグネンのプレイヤーは状況を愉しんでいる(笑)

ダスティ「もう……頑張りましょう(笑)」
全員『もう頑張るしか無いよね(笑)』
DM「子分的なポジのキャラが勝手に『うちの兄貴が必ず倒してくれますよーっ!』って言っちゃってるの(笑)」
レーグネン「でも兄貴はもう『ここは撤退一択だな』って思ってる(笑)」
モニカ「もう、お兄様が大丈夫って言ってくださっていますから」
DM「完全に幼女戦記だから。ターニャは『やべえ帰りてえ』って思ってるのに部下が持ち上げて『流石隊長!』って」
モニカ「レーグネンとキャスは信じてくれますか。……誓いを立てて受けるで……良いですかね……受けないと……格好悪過ぎですかね」
DM「今はダスティの発言あたりで時間が止まってる。『必ず倒してみせますよ。ドラゴン退治くらいできらぁ!』『えっドラゴンを必ず倒してくれるんですね!』『えっ!? ドラゴンを!?』ってなってる訳ですよ」
キャス「ここの発言を飲むか否定するかっていうのは?」
DM「否定したら格好悪いってだけ。しなかったら、退路が塞がれる」
アルブレヒト「約束はしないが頑張る、なんていうのはもう(笑)」
モニカ「じゃ、じゃあ受けますよ!」
キャス「リスクはないんですか?」
モニカ「神寵者のモニカにリスクはないらしいですが、心には、ものすごい傷を負います。聖職者のお二人はロストレベルのリスクがあります」
レーグネン「モニカは、失敗したらレーグネンとキャスが駄目になるのは分かっている?」
モニカ「もちろん、もちろん分かっています。……では、ダスティの言葉に続けて『ドラゴンとは限りませんが、全力を尽くしてみせましょう』と宣言致します」
DM「え、今の相談の流れだとそこは『必ず倒してみせましょう』じゃないの?(笑)」
モニカ「ああ、ああ……ごめんなさい、逃げた、心が逃げました(笑)」


モニカ「ダスティの言う通り、我々がレーグネンとキャス……私自身の戦勝神の名にかけて、必ずや、あの坑道に巣食う魔物を退治してみせましょう!(震え声)」
DM「みせましょう!!」
アルブレヒト「よくぞ言った、モニカ!(両手を叩く)」
ダスティ「うあ〜っ!」
モニカ「ただし! ただし、但しですよ! それは、エレル村の皆様のご助力をいただく必要があります」
村人「ほう、それは、いったい……?」
モニカ「……泊まる場所、食べ物、馬の世話……」

 全員爆笑

DM「今更だーーーっ!!」
村人「あっ、ハイ」
モニカ「だ、だってもう……な、なにかやってもらいたいことは無いですか!?」
レーグネン「夜間の外出は控えていただきたい……」
DM「ドラゴン出るって言われていて軽率に外に出るやつはいないよ(笑)」
レーグネン「極力、被害が広がらないように……我々は奴らを倒すために全力を尽くし、必ずや倒します。しかし村にとっては厳しい時間が続く可能性が十分にあります。……是非、覚悟を、頂いて……」
DM「……不安なことを言うね!? 急に予防線が張られた(笑)」
モニカ「たっ、ただし必ずやこの村に光を! 天高く空に太陽を昇らせる日を! 必ずや迎えさせます!(ラオウ昇天のポーズ)」
DM「いや、ええ? なんか格好悪くない!?(笑) 格好悪くならないラインの予防線を貼ったと思うけれど、ちょっと格好悪かった。村人『えっ……?』って空気になってるね、今」
アルブレヒト「村人、反応困る」
レーグネン「……全力を尽くします(笑)」
DM「レーグネンで予防線を貼っちゃったけど、モニカはやる気だよ(笑)」
モニカ「いやっもう、必ず、ね! この村の天にね、明るく眩しい太陽を昇らせましょう」
アルブレヒト「そうだね」
ダスティ「ナンバーワァァン!(天を指差し)」
DM「なんでハルク・ホーガンになるんだよぉ!」
村人「やっぱり被害がでるのか……?(ざわ……ざわ……)」
ダスティ「それをっ、最小限に留めるために! 我々が頑張るのです! やるのです! ね!」
アルブレヒト「……大丈夫だ! モニカは、実は聖騎士ではなく、戦勝神の写し身である神寵者なのだ! 彼女に任せておけば安心だ!」

 神寵者と写し身(アヴァター)ではかなり違うので、読者の皆さんは騙されないように!(笑)
 あとリプレイには載せてなかった相談シーンで、「身元を伏せたい立場上、メチャクチャ目立つことになるから、極力神寵者であることは隠しておこう」的なことになっていたのだが、一瞬で破綻である。これが後々に影響を与えるような気がしないでもないのだが、プレイヤーたちは知る由もない。

村人「えーっ!? 神寵者様だったのか!」
村人「すげーっ!!」
村人「ドラゴンだって一撃だぜーっ!」
アルブレヒト「任せておけっ!」
DM「も、もうダメだっ(笑)」
モニカ「もー皆で活躍するしかない! 大丈夫、お兄様が『大丈夫』って言ったから、大丈夫」
DM「キャスがちょっと落ち込んでるよ」
モニカ「大丈夫ですよ! ……もう、モニカが誓いを宣言したんですから、全てモニカの責任です。上司の責任です」
村人「ひゃっはー!」
DM「もう、大変ですよ。お祭り騒ぎですよ……昼間は」
ダスティ「夜は言い付けを守っている、偉い(笑)」
レーグネン「とりあえずは、我々は準備に。今日の探索に向かうかどうか」
アルブレヒト「そうだな、うん。一刻も早く」
DM「では、準備に移ろう。……という訳で皆だけの空間になっているよ、村長から借りている部屋に来たよ」
キャス「……大変、軽率な発言を……」
レーグネン「えー……(ダスティの)小脇を突きます」
全員『あははは(笑)』
ダスティ「えっえっ、何っ(よろける)」
DM「ガッガッ! デュクシ」

ダスティ「……えっ、オレ何かやっちゃいました?」

 全員爆笑

モニカ「やばいっ(拍手)」
レーグネン「完璧過ぎるっ」
DM「完璧なタイミングで繰り出しやがったぞこいつっ!」
モニカ「ひい、ひい……本当の勇者、ダスティなんじゃない……?」
レーグネン「それは勇気か、蛮勇か!」
DM「あの、煽り台詞を食らったレーグネン、どうぞ」
ダスティ「あっはっはっは(笑)」

 
レーグネン「よー言うなぁ、お前がぁっ! 責任も無いくせにっ!」
ダスティ「ソレを言われたらごめんなさいって言うしかっ」
モニカ「あーっ、面白いっ」
DM「レーグネンは立場的に幾らでもツッコんでいいんだよ、モニカと違って。『お前何、安請け合いしとんねん!』って言っていい立場だよ!」
アルブレヒト「もうぶっ飛ばしていいよ(笑)」
レーグネン「何も責任が無いくせに……」
ダスティ「あの場では皆を収めるためには、ああ言うほうが良いと思ったんです!」
レーグネン「であれば、モニカ様の心のままに任せれば良いのだ!」
ダスティ「……そうですね! 頑張りましょう!(大きく頷く)」
DM「……ほら分かってないよ、おもしろダスティだよ。ちょっと姉ちゃん良いんスか!? 反省していませんよコイツ!」
キャス「お姉ちゃんは土下座しています」
全員『あははは(笑)』
モニカ「なんで?! なんで、どうしたのですかキャス!」
キャス「も、申し訳ございません……」
レーグネン「キャス殿が謝る様なことではありません」
モニカ「全くですわ」
キャス「いいえ、もう全ては私の所為……!」
ダスティ「(モニカ・レーグネン・キャスを交互に見ながら)ん? ……ん? ンン?」
DM「一人で、え? え? ってしてんの(笑)」
レーグネン「ダスティ! 先程の言葉は神への誓いも同義なのだ! 我々の総意となる!」
ダスティ「うん……そうですね! 勝ちましょう、必ず!(ガッツポーズ)」
キャス「私のこの生命をもって、どうか……」
レーグネン「ダスティお前は、神に責任のある立場ではないだろう!」
ダスティ「……ええ!」
DM「それが何か?」
ダスティ「え、あ、んン? ……えっと……」
モニカ「戦勝神の孤児院で、彼はいったい何を学んだのか(笑)」
DM「Windの問い詰め11分しても許されるシーンですよ」
レーグネン「……もちろん、彼らを助けるために我々が来たのだ、落ち着かせるために方便を使うこともあるだろう。だが、あの場では、君が責任のある言葉を述べるべきではなかった。あの場の言葉は我々の言葉となり、神への誓いとなる。……そしてその誓いを破ることになったとすれば、我々は神の加護を失ってしまうのだ!」
ダスティ「……ええーーっ!! な、なんだってーーっ!? それは本当なのかキバヤシーーっ!!」

 全員爆笑

ダスティ「申し訳ありませんでしたーーっ! (土下座)……かなり軽率な発言をしてしまいました、そんな事とはつゆ知らず、申し訳ありませんっ!!」
レーグネン「そ、そんなに謝ってくれるんだ(笑)」
DM「ダスティはシリアスな演技は苦手なのかい、必ず面白くなるんだけれど(笑)」
レーグネン「じゃ、じゃああんまりに平身低頭に来たのでちょっと面喰らって……『倒せば良い、倒せば良いんだ……』と」
モニカ「ちょっとだけ言い聞かせる感じに(笑)」
ダスティ「(頭を上げて)分かりました、もちろん、尽力いたします! ……我が、ダスティの名にかけて」
DM「イラッと来るな(笑)」
ダスティ「ええーーっ!!」
レーグネン「キャス! 彼は、昔からこうなのか!?」
キャス「申し訳ございません……! 本人は本気なんです……!」
ダスティ「なんかもう、第一声の『ちょほいとまちなは』からノリがこういう方向なんだろうなって! 真面目な状況でも若干、芝居がかるのかなって!」
DM「真面目な状況でも若干、芝居がかるのってもう、多分、この義姉弟は血が繋がってるよ」

 全員爆笑

レーグネン「こいつは自分の偽名に懸ける価値があると思っているのかっ!」
ダスティ「ダスティの神の場合、神の名に懸けてって言ったほうがもっと怪しくなるかなってぇ!」
DM「そうねえ。でも、自分自身でもダスティの名前にそんなに価値があるとは思ってないと思うんだよね?」
ダスティ「じゃあ真名の『ダニエルの名にかけて』にしようかな。とにかく『尽力いたします、勝ちましょう! 勝ちます、勝つんです!』」
DM(突っ伏して頭を振る)
ダスティ「頑張ってるのにーっ!!」
レーグネン「もう凄いテンションあげてるのは分かる」
キャス(両手を着いて頭を下げ)
DM「もう、お姉ちゃんの平謝りも面白いんだよ……」
モニカ「お姉ちゃん、大丈夫ですよ! キャスは自分の戦勝神に誓いましたから! ね!」
DM「あの場は、撤回もできたけれど、格好悪かったから撤回できなかったっていうところを、ね……(笑) 俺はこの吊し上げを見たかっただけなんだ、良いんだよ。お兄様はさっきから黙っているけれど!」
ダスティ「お兄様は、モニカを信じているって感じでしたからね」
レーグネン「モニカは神寵者だし、ね……?」
アルブレヒト「……まあ、まあ、レーグネン。彼も反省しているんだ。……ん? うーん?」
DM「難しいね、お兄様はモニカを信用しているってパターンもあるんだよね。だけどダスティが軽口叩いたおかげで俺の大事な部下が進退窮まる余計な賭けを強いられているっていう考えもできる訳よ」
アルブレヒト「うーん……」
モニカ「……今、ダスティに出せるものは……」
DM「明日の替えのパンツぐらいかな……」
モニカ「その……四桁ある……」

 全員爆笑。ダスティは国境越えの仕事で銀貨2500枚をもらっているぞ!

ダスティ「ここで!? ここで!?」
アルブレヒト「誠意を見せろっ!」
モニカ「四桁ある誠意ですよねっ!」
レーグネン「四桁の誠意(笑)」
DM「今これ、丁度払うチャンスなんじゃない!? ……ちゃんと、モニカのセリフとしてこう……」
全員『あはははっ(笑)』
モニカ「えっ、違います違います!! 完全にプレイヤー発言ですよ!!」
ダスティ「誰も気が付かなかったところをスバリ!」
レーグネン「もう『四桁の誠意』ってルビとして完璧ですよ(笑)」
DM「『四桁の誠意』って、良いなー!」
レーグネン「これは是非使いたいところです」
ダスティ「最後の最後で……!」
DM「このシナリオのサブタイトル『四桁の誠意』にしようかなー!」
モニカ「はぁはぁ……出しどころですよ!」
ダスティ「もう、言われれば出しますよ!」
アルブレヒト「そうね、ダスティか……そうだな、アルブレヒトは彼を庇うほど馬鹿じゃねぇしな……」
ダスティ「何ヶ月も一緒にいるのにっ」
アルブレヒト「まあ、でも言ってしまったものはしょうがない!」
DM「お兄様は良くも悪くもおかしいんですよ。一時的な恐怖心はあっても、長期的な恐怖心が壊れてるんですよ。ゴキブリにビックリすることはあるんだけれど『中東にキャンプしに行くぞ!』って言われたら喜んでついていくんですよ。で、ヒヨケムシとかを見て『ウェァイッ!?』ってビビるんだけど、帰ろうとは言わないんです」
アルブレヒト「まあ、心配するな。モニカがやってのけるさ。何、これぐらいのハンデが有ったほうが燃えるだろう。失敗することなど考えても、任務は達成できん!」
モニカ「お兄様の仰るとおりですわ」
キャス「私、キャスも……弟の言葉に命を掛けます。ダニーも、この発言を正式なものと認めるとして……掛け金というか、誠意を……」

 全員爆笑 この辺りはずうっと笑っているのだ!

DM「四桁の誠意!」
ダスティ「……! 分かりました、じゃあ! 反省の意として、私のこの……四桁の……財産をこのパーティの資産としてお譲りいたします!」
DM「所持金、全部(笑)」
ダスティ「どうかここは! ……この四桁の力を借りて、勝ちましょう!」
モニカ「ほ、本当にいい人になっちゃったよお」
DM「悪いやつじゃないんですよ、明らかにお人よしなんですよ! ただ考えが足りなくなるときがあるだけで! 軽率にいいヤツ!」
アルブレヒト「まあ、あそこまで言ったのだ、それ位はしてもらっても」
DM「金貨20枚とちょいちょいだね」
ダスティ「四桁の誠意、全部お支払い」
DM「……ダスティは言って良いんだよ『勝ったら返してください』って」
ダスティ「あっはは、それは言わないでしょ!」
アルブレヒト「ん、そんな大金、いいのか?」
ダスティ「これが私の誠意でございます」
DM「良いんじゃないの。彼だって自分が酷いことをしたって分かっているんだから。……いざとなったら所持しているレンズとか装備品を売れば良いんだから」
レーグネン「良いもの持ってんじゃないか」
DM「まあシナリオの都合でダスティが貰って、パーティ資金として吐き出した。良い帳尻があったんじゃない」
ダスティ「勝ったら皆でお祝いしましょう!」
アルブレヒト「ふむ、では事がうまくいった暁には、もちろんこれは返してやるとも」
ダスティ「ありがとうございます(ぺこり)」
モニカ「大丈夫ですか……他にしこりが残っている方はいらっしゃいませんか!?」
DM「キャスが凹みまくっている」
モニカ「大丈夫です、キャス!」
DM「『ドラゴンがでるぞ!』っていうのも蓋を開けてみれば『あっ! 本当だったんだ』って皆がビビって君たちの目的に繋がっているわけだからね。トドメを指したのはダスティだから! ……つまり姉弟ツープラトン?」
ダスティ「えーん」
アルブレヒト「最終的には『ドラゴンなんて居なかったんだよ』って言えば済む」
DM「ただ、ウカウカしてたらこの近隣一帯にドラゴンが出たっていう情報が広がることになるんだけれどもね。そこは何事もメリットだけじゃない。この後君たちがどうなるか、それが分かってから凹むか胸を張るか決めればいい」
モニカ「今はまったく大丈夫ですからね!」
レーグネン「まあ報告に行ったとき『あれ? ドラゴンは?』って聞かれるかもしれませんが(笑)」
DM「そのへんは身を持って知ってください。『狼が出たぞ』の25倍ぐらいは恐ろしい恐怖ですから。進撃の巨人の世界で『巨人が出たぞ』って言われるくらいだから」
村人(アルブレヒト)「あの坑道に居たのはドラゴンだったらしい……」
DM「噂にはだんだん尾ひれが付くからね……『シャドウドラゴンらしいぞ!』『村にダークドラゴンが出たらしい……!』」
モニカ「倒せば英雄ですよ!」
レーグネン「我々としては、虚像は求めないですから」
村人「既に優秀な傭兵隊が壊滅して、今新たな、神寵者率いるさらなる強力な勇者たちが挑んでいるらしい!」
村人(アルブレヒト)「もう8人も殺されたらしいぞ!」
DM「だれも3レベルパーティが壊滅して、4レベルパーティが挑んでいるなんて思っていないよ」
全員『あははは(笑)』
DM「世間の人たちは、イメージ的に8レベルパーティ(空飛ぶどころか短距離ワープも自由自在)以上の精鋭達が挑んでいると思っているから(笑)」
レーグネン「サバ読んじゃった」
ダスティ「伝説の第一歩だ!」

DM「この後きっと、クラウスが『お〜い!』って手を振ってやってくるのよね」
モニカ「そこで、絶句するクラウスが見れるわけですね? 『なぁにしているんですか!?』って」
DM「クラウスが『街じゃドラゴンが出たって大騒ぎですよ!』って噂を聞いてやってくるかも。『この周辺で出るって話で持ち切りなんですけれど、大丈夫ですか!?』」
ダスティ「それを今から倒しに行くんだ!」
クラウス(DM)「帰りてぇ……」
レーグネン「クラウス、我らの信頼度が低いと行くの嫌がっちゃうかも」
DM「まあ、おかげで君たちが死んだ後に強力な冒険者が来てくれるよ。きっと。ガチでドラゴンを倒しに来たつもりの(笑)」
モニカ「確かに、確かに」
ダスティ「結果的に村は救われるんだ!」
モニカ「よかった!」
DM「でもクリアした後、デマを流したことによる損害賠償請求が君たちに来る可能性もあるからね! ドラゴンが来ると思ってそれを折り込んだ契約した商人とかから苦情が来るかも。『お前たちがドラゴンが来るって言ったから!』って激怒される可能性は否定できない。それぐらい、ドラゴン情報をJ……いやDアラートするってことは、最高レベルの警戒を皆に与える効果だからね!」
ダスティ「良い方に、良い方に考えましょう」

 まぁこのあたり、旧リプレイ以来のメンバーであるアルブレヒト、レーグネンのプレイヤー、及びリプレイや設定を読み込んでいるモニカのプレイヤーは百も承知であるが。

DM「この村の警戒レベルを上げるっていう目的を果たしたんだから悪いことばかりじゃない」
モニカ「達成しましょう」
ダスティ「うまくいきますよ、信じましょう」

 油断する民衆を一言で震え上がらせるパワーワード、それが「ドラゴンが来た宣言」であり、恐怖心を煽ることによる民衆心理の制御に便利だからと軽率に濫用するとオオカミ少年以上のしっぺ返しを受けることになるかもしれません。よしんば討伐に成功したとしても「なあんだ。いなかったのか」では済まないだけの影響力があるのです。彼らが攻略を手こずれば手こずるほど「手強いドラゴンに神寵者様達が苦戦している」ことによる焦りと不安を村人たちが感じることになり、その「反動」は加速度的に強まっていくことになります。

 これにて第2回のリプレイ終了! 第3回に続く!!
 Don't give up justice, I want to get truth! 真実は見えるか!!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 ヒヨケムシってなんだろう……あ、調べすぎるとまずいやつっぽい……そっと閉じ。

 パーティー内で大揉めである。これは面白いことになった。
 他人事だし、まぁ天才である自分とモニカならやれるやれると思ってるし。
 なんとなくアルブレヒトのやり方がわかってきた気がする。
 ただ、リプレイを読んで復習しているのが、(作業の関係で)だいぶ後になってからなので、実践に移せるのはまだ先のプレイになるのであった。

 ところで、ダスティからの4桁はいずれ返してやるといったな?
『ことがうまくいった暁』って『将来我らが地位を復帰したら』って意味ではないのかな(笑)



・モニカ
 モニカは、アルブレヒトの言葉(期待)に対して、待ってと言わないと思うんですよね。むしろ「お兄様がそう仰られる、であれば難しい事ではない!」と思うんじゃあないかな、と、プレイヤーは頭を抱え逃げ腰になりつつ、モニカは確かなるやる気を得ました。
 中盤のロールプレイは、レーグネンやキャスの事を考えた上で「大丈夫だろう、神寵者だし、回復呪文は豊富だし、モニカはドラゴンハンターだぞ」と半ば思考放棄……ぼんやりプラス思考しています!(チュートリアルダンジョンでドラゴンをワンターンキルゥした冷酷非道な女なのです)
 ブッコミのレーグネン、チャプター6の伏線を綺麗に回収したダスティ、これまた帳尻を合わせたかのように皆が納得する四桁の誠意、今回は最初から最後までずっと笑っていましたね。


 
 チュートリアルでモニカが倒したのは「ドラゴンとよく勘違いされる魔獣のビーヒア」であり、ドラゴンと比べたら遥かに与し易い格下モンスターだということは秘密……でもなんでもなくプレイ当時解説しているんだけど多分嬉しさのあまり忘れているモニ( ・`ω・´)


・レーグネン
 四桁の誠意……、金とは言わない奥ゆかしさもある。ダスティはなんと言うか、おいしいな(笑)
 しかしこうなったら、やるっきゃない! 頑張ります!



・ダスティ
 どーしてこーなった!
 いや、理由はわかるのだけど、「なんだかなぁ」な感じです。とはいえ、レーグネンをスーパーピンチに陥れてしまったのは確かなので、リプレイで何度も言ってますが、一所懸命がんばるぞい!