“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター1

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


DM「領主のところから二人が帰ってきました。はいスタート!」
レーグネン「今戻りました」
アルブレヒト「おう、戻ったか。首尾はどうだった?」
レーグネン「やはり遺体をエルマーのものであると認めるようなことはありませんでした」
アルブレヒト「まあ当然かもしれないな」
モニカ「そうでしたか」
レーグネン「『遺体を確認して貰いましたが、知らない顔だとしか答えませんでした。そしてまだ中身を確認していないのですが、こういったものを渡されました』と、ジャラジャラする重たい袋を出します」
DM「金貨30枚」
レーグネン「で、あけてまあ金貨30枚」
DM「あれだ、ムスカから金を貰ったパズーみたい」
クラウス「口止め料!」
モニカ「エルマー様じゃないのに、貰ったということですね」
レーグネン「今クラウスが言ったように、口止め料なのでしょう」
八夏「ま、そもそもあの状態では死体の確認はほぼ困難だっただろう。口止め料かどうかは判らないが、まあそういうことだったとしか言いようがないというのが現状だな。ま、たとえ判ったとはしても、素直に認めた貴族とは思えんがな」
アルブレヒト「もう義理は果たしたので」
レーグネン「確かに仕事を果たしたとは、ファヴからの仕事は解決できたということは確かではありますが」

 事実としてパーティーは仕事を果たしました。契約に求められている通りに(意味深)。

レーグネン「リスト卿は、私の正体にはどうやら気付くことはなかったようです。 顔を晒すわけにはいきませんでしたから、兜をしたままお会いすることになってしまいましたが。おかげで気付かれることはありませんでした(やり遂げた顔)」
八夏「かなり怪しかったが、まぁ良かったこととしよう」

 しばし沈黙

ダスティ「じゃあよかったですね。てことでいいんですね(笑)」
レーグネン「よかったよかった。顔もバレずに正体もバレずに、なぜかお金貰った(笑)」
モニカ「なぜかお金を貰った? なぜ、私たちはお金をいただいてしまったのでしょうか?」
レーグネン「それはきっと、この事件のエルマーとの関りについて『これ以上詮索するな』ということなのではないかと思います」
アルブレヒト「そうなのか?」
レーグネン「どうされましたかアルブレヒト様」
アルブレヒト「レーグネンは結局、兜を付けたまま終始、話をしていたと」
レーグネン「ええ。大変失礼でしたが、了解を頂いて、兜をつけた状態で謁見させて頂きました。顔を見られるわけにはいきませんので」
アルブレヒト「そして、『これはエルマーではないのだな』とリスト卿に問いかけたと」
レーグネン「『覚えはありませんか』と伺いました」
アルブレヒト「顔は見せられないが『ここにエルマーと思わしき死体を連れてきた。その意味がわかるだろ』とリスト卿に問いかけたと。そしてお金を貰ってきたと」
クラウス「事の成り行きを説明しなかったと」
DM「じゃあ、ダスティは〈知識:地域〉で振って」
ダスティ「15」
DM「ダスティは『こうやって金を強請ることはあるよね! やんちゃした金持ちの息子を捕まえて、連れていって、“この子が何をしたかわかりますよね!?”って強請ることはあるよね』と思った」
アルブレヒト「その金を渡すことによって、『くれぐれもこのことは内密にしてくれ』と頼んできたということなのではないかな?」
レーグネン「まあきっとそういうことなのでしょう。残念なことですが(笑)」
アルブレヒト「君はそれでよかったのか?」
DM「まあレーグネンは〈真意看破〉で失敗しているからね。ただキャラクター的に『態度に不審な点は見当たらなかったけど、状況から考えて嘘なんだろうな』と思うのは自由なので、そこら辺はどうぞ好きにやってください」
アルブレヒト「まあ君は結果的には、リスト卿を強請ったと」
レーグネン「そんな、まさか。そんなつもりはまったくございません。そんな恐ろしいことを」
モニカ「お兄様、レーグネンがそんなことをするはずがありません」
八夏「なるほど確かに状況だけ見たら、そういう風になるな」
アルブレヒト「もちろんレーグネンには悪意は無かったと私は信じている」
レーグネン「そんな英雄にもとるような行い……」

 契約上の任務は果たしたと断言していい彼らです。
 領主の視点としては「任務の過程で得た重要な情報を握った」状態で「下手人は闇の儀式をしてやがったぞ!! まだそれが誰だったかはわからんがな!!」と言いふらして村人を煽った上で、「確定させたくはないよなぁ?」と口止め料を要求してくるというとんでもない輩なものの、悲しいかな彼がファヴと結んだ契約は最低レベルのものであり、料金が安い代わりに傭兵の行動にかかる制限も殆ど無いもので。ぶっちゃけ「依頼人の都合に振り回される必要が無い」のです。これは運営するファヴ側の認識として「依頼人が口を出すと任務の難易度が上がる」からで、依頼人に便宜を図るなど、様々な条件が加わる程に追加料金が発生することになるんですな。
 ここから「領主の都合を鑑みて」余計な口を開かずに「こんなんだったんだけど、どうしましょう」と穏便に打診するのも、「村人の気晴らしの為」に自分達の得た情報を全て公開してしまうのも、「脅迫する」のも、自由です。自由だけど、その結果村で暴動が起ころうが、領主を敵に回そうと、ファヴは尻拭いはしてくれない。全ては自己責任。
 ファヴは地球の史実に於いて領主と傭兵の間で行われた、「如何に安くこき使うか」「如何に手を抜いて金だけせしめるか」に代表される生き馬の目を抜く熾烈なやり取り回避する為の仲介を行い、「信頼できる雇用主」「信頼できる傭兵」関係によって「無責任さから来る傭兵の野盗化」を低減することが第一の存在意義なわけですが、その「信頼できる傭兵」にも「払う金で差が出る」ってーことである。当然、最低限の料金でも「村で我が物顔で振る舞って乱暴狼藉を働く」なんて完全な犯罪行為は厳しく罰せられるので「現実の傭兵の300倍くらい安心出来る」のだが、今回の様に「息子の犯罪行為を公にしたくない領主」相手に「便宜を図るからお金頂戴」ってなると、「自己責任でどうぞ」「金出せばそんなこと絶対にしない傭兵派遣するよ」ってわけですな。結果的に最初から『秘密厳守な傭兵』を雇うより遥かに痛い出費となったわけですが。

 ちなみにモニカやレーグネンの信じる戦勝神は戦の神であると同時に騎士の神であり、ひいては貴族による統治の神でもあります。それゆえ非戦闘員への不当な暴力や、捕虜の扱いに関しては極めて厳しい戒律を持つわけですが、この手の「為政者の交渉術」に関してはあまり口出ししません。「陰謀や裏取引を推奨こそしない」ものの「全てを正論で行い、なんでも明け透けにしたら政治・統治が成り立たない」こともそれなりに理解してくれます。戦の秩序と信義の外には割と寛容なのです。もちろん社会倫理的には「賄賂を貰って悪魔召喚という大犯罪を揉み消す」は「完璧に後ろ暗い行為」なので、神と違い戦以外の秩序も保たねばならい戦勝神教会にバレたりしたら「お前なにやってんだよ」と確実に説教される聖罰もとい懲罰対象ですし、世間からも冷たい目で見られることになるんですが、少なくとも戦勝神の怒りには触れません。「領主はその土地の(絶対ではないにせよ)法でもあるので、その要請に応えることを君の責任で行うなら止めはしない」ってな具合。杓子定規な神ではないので、少なくとも「へっへっへっ。これをネタに領主を強請って大儲けしようぜぇ」と下衆な意図で行ったわけではないことに、情状酌量してくれるわけですな。
 まぁ現実よりも身も蓋もなく「呪文の力で調べられてしまう世界」ゆえ、なにか問題を起こして何らかの法的機関で余罪を追求された場合、まとめてそのツケを支払わされるかもしれませんが。

アルブレヒト「まあ、これは我々の働きに対しての報酬ということだな」
モニカ「いえお兄様、このお金には絶対に手を付けない方がよろしいかと思います」
アルブレヒト「いやいやいや、あれは単なるリスト殿の厚意だと」
モニカ「……ダスティ。あなたはどう思います?」
ダスティ「えー、なんか前いろいろ言っていたけど……ダスティ的にはそれに対しては肯定派だったかと。……単純に向こう的には内密にして欲しいって考えがあるわけで。そこに、変に息子の名誉とか持ち込んで欲しくないと。向こう的には、金で解決できるのだったらそれが一番、と思っていたはずだと。ダスティは思うんです。だから結果的にこれで……」
DM「ダスティ、ロールプレイで言ってくれよ。そのカッコイイセリフを(笑)」
ダスティ「あ、そうですね」
DM「言ってることはカッコイイのだからロールプレイをしてくれ」
ダスティ「そうですね。いや、でもまぁ今のは、あれ、えっと」
DM「恐れるな!(笑)」
ダスティ「(笑) えーとですね。基本的には、リスト的には今回のことは『無かった事』にしたいはず。エルマーとの一件は。なので、まぁこれを公にして、あれが本当にエルマーだったのかどうかというのを、その真偽を正すということが、向こう的には一番嫌なことだと思うんです。向こう的にはやはり、これを金で無かったことにするのが一番良いと思っているはずです。結果的には、なんとなくこちらが金をせびるようになったかもしれませんが」
DM「“なんとなく”ね(笑)」
ダスティ「なんとなくです(笑) それで、向こう的にはそれは渡りに船だったはずです。向こう的には、そのほうがずっと良いと思っていたはずです。だから結果的には向こうにとって一番条件の良い落としどころを提案したということになるので、これで解決するのであれば、お互いにとってwin-winということになるはずです」
モニカ「つまりそれって、報酬ではないということですよね。今回の事件、えーとあのファヴの依頼の報酬というわけではないですよね」
レーグネン「リスト家が金を払っているのはファヴに対してであって、うちらへの報酬は本当は払う必要はなかった」
モニカ「『つまり本来、リスト家が払うものではなかった、ということですよね』とレーグネンに聞きます(笑)」
レーグネン「そうですね。あのぅ、こういった依頼というか、解決者に対して寸志を出すというようなことは無いとは言いませんが。今回はその範疇ではないでしょう」

 一同笑い

ダスティ「じゃあそこに関して言います。リスト家としては、この事件が解決しないまま宙ぶらりんの状態というのは、向こう的にはやはり良くなかったはずです。あれはエルマーじゃないって言いましたけど、エルマーと思われる遺体を持ち帰って差し出した。そしてリスト卿も、あのまま死体が帰らないままというよりは、埋葬したいと思っていたかもしれない。それに対して、こちらも義理を果たしたということになっています。なのでリストに対して何もしていないとか、不利益なことをしている、というわけではありません。向こうにとっても良かれと思うことをやっています」
アルブレヒト「そうだね。遺体を持って帰ってきてくれたお礼って」
ダスティ「そういうことにしましょう」
レーグネン「謎の東洋人とフルフェイスが……」
八夏「使用人扱いされましたからね。私……」
モニカ「ではダスティはこのお金を、えー、予定内の出費だと言いたいのですね」
ダスティ「リスト家の出費ということですね。そう思います。まあ予定内というか、リスト家としては、このことを宙ぶらりんにしておきたいとは思わないでしょう。やはりエルマーがその後どうなったのかという顛末を知りたいと思うはずです。その為にリスト家が、たとえば人を使ったとしたら、もっとお金がかかったかもしれません。その使った人たちへの仕事量や口止め料として」
モニカ「じゃあ、それに対して知りたいと思ってたら貴族的には、やはりエルマーを捜す方向にしますよね。リスト家がエルマーを捜すという依頼をするはずですよね」
DM「まあそうね」
モニカ「それをしていないということは、もうつまりそういうことだよね、みたいな」
DM「もしかしたらエルマーを捜すという依頼が、別口でいっているかもしれない。君たちが把握していないだけかもしれない。『エルマーをさがせ!』という本が出ているかもしれない」
八夏「本ですか?(笑)」
モニカ「赤ボーダーの服を着て(笑)」
レーグネン「まあ確かにあの、死体を他の人には見せていないから。顔はしわしわだったけど、村の人には割れていないんですよね。その死体の顔は」
モニカ「死体は回収してきたんでしたっけ。村長'sハウスにあるんでしたっけ?」
DM「あの、貴族のお父さんのところに」
アルブレヒト「置いてきた」
レーグネン「魔導師とセットで、棺桶に入れて。馬車移動だったから」
八夏「あれ、本はどうしたんでしたか?」
レーグネン「本は教会に渡すべく、レーグネンが。人の目に晒すべきではないし……まあ確かに皆様の意見を聞いてみると、完全に脅迫でした」

 一同笑い

レーグネン「ただ神に誓って、まったくそういったつもりではございません」
八夏「私も完全に今回の件は、どうせしらばっくれるだろうと思っていたので、まったくそのことに気が付かなかった。すまんなレーグネン殿。気が付いていれば止めていたかも」
レーグネン「いえ、私も考え足らずで」
ダスティ「いえでも、先ほども言いましたけど、まあ結果的には向こう的にも良かったと思いますよ。そういう割り切った関係で……」
レーグネン「ただ、今回のことでモニカ様の名声に傷がついた可能性を考えると」
DM「じゃあここで〈知識:貴族〉を振ってください。みんな」
レーグネン「13」
モニカ「22」
ダスティ「19」
アルブレヒト「23」
八夏「23」
DM「じゃあモニアルヤカの3人は『戦勝神の聖騎士とか(もし伝わってるとしたら)神寵者とかちらつかせたから、こんな高いんだろうな』と思った。相場的に考えて。これが木っ端冒険者だったらもっと遥かに安かっただろうな。額は」
モニカ「つまり?」
DM「発言の権威が桁違いだからさ。戦勝神の神寵者と神官が、戦果としてこれを報告しちゃうわけだよ。エルマー殿でしたって。例えば本人が嘘を吐いているつもりじゃなくても、実はそうじゃないことってあるじゃない。間違い、誤認。だけどこの人たちが言っちゃったら、誤認も事実になり……」

 一同笑い

  イラスト:★Yuuki
DM「だから、君たちの社会的ステータスの高さが、この誠意をはずませたと思った(笑)」
モニカ「うーん、ダスティはこれをあれっていうんですもんね。臨時徴収された金じゃないって」
ダスティ「うん」
レーグネン「成功報酬だって……」
八夏「まぁ戦場でも特別な戦果をあげれば、特別な報酬をあげることはよくありますよ。これもその一部だと思えば」
モニカ「マジで!」
DM「知識判定に失敗していればモニカは(相場より派手に高いことを知ってて伏せてる)八夏の口車にゲットライド出来たのかも知れんが、知識判定で成功しちゃったから『こんな大金ありえない』と知ってるんで、より困っているよね」
モニカ「そう」
レーグネン「とりあえず、知識の内容を言って貰っていいですか」
DM「そうね。こっちは低いからわかってないんだよね」
アルブレヒト「この三人しかわかっていない」
モニカ「レーグネン、このお金、ちょっと多過ぎます」
アルブレヒト「まあやはり、戦勝神の聖騎士に言われてしまってはな」

 聖騎士の時点でも大概だが、お兄様がよりハイステータスな神寵者であることを明かしている(当然伝わっていた)ので暴騰である。
 神に認められた勇者の発言力は絶大であり、木っ端の田舎領主如き有象無象とは文字通り信用度の桁が違う。

レーグネン「ということは村人たちには、確認できた真実は全て伝えると言ってしまいましたが、これはリスト卿の手前、匂わすようなことも、吹聴することもできません」
八夏「結論としては結局、『あの死体はエルマーではなかった』というだけだろう。そこだけは変わっていないのでは」
レーグネン「あ、大人だ(笑)」
八夏「状況から考えれば、あれはエルマーだと言い切るには十分な証拠はあったが、あくまでそれは証拠でしかない」
アルブレヒト「状況証拠」
八夏「結局それで、エルマーだと決めつける義理はまったくないからな。村人への説明はそれで十分であろう。むしろ我々があれをエルマーだと言ってしまうのは完全に悪意だろう」
レーグネン「まあ確かに、この状況ではそうだろう」
クラウス「それでレーグネンの神的にはOKを貰えるのか?」

 
 村人達への「嘘は吐いてないよ! 嘘はね! 調べるべきことを調べず、言うべきことを言わないようにしているだけ! 調べたら都合の悪いことへの確証を得ちゃいそうだからね! だから調べないよ!!」は確実に減点対象ですが、能力失うほどのことではないといったところです。だがもし試合が判定……いや法廷にもつれ込んだ場合は、響くことになるでしょう(試合?)。

レーグネン「それはまあOKと信じるとして、では村人たちに、このままでは村の被害も甚大だし、リスト家からお金が出たということは、村人から徴収される可能性もある。この金貨の分が。せめてあの村人が受けた家畜の以外はこのお金から補填したいと思うのだが、どうか?」
モニカ「まったく賛成でございます」
アルブレヒト「みんなやさしいな」
モニカ「お兄様だって、そう思いますよね」
レーグネン「アルブレヒト様は、どう思われますか?」
アルブレヒト「うん、まあ、いいんじゃないか。モニカもああ言ってるし」
レーグネン「クラウスは?」
クラウス「問題無い。どうやら貰ったお金も、レーグネンの立場で上乗せされているようだし……」
レーグネン「まあ確かにノルベルト殿には、あの、もし平民を苦しませでもしたらタダじゃおかないと言われてる。ノイエ・エイファスは怖いしな」

 一同爆笑

アルブレヒト「まあ確かに」
モニカ「ノイエ・エイファスに誓っておりますからね」 アルブレヒト「うん。まあ、民への施しも貴族の義務だ」
八夏「モニカ殿とアルブレヒト殿が、そうしたいのであれば止めはしないが、私としてはこれ以上関わり合うのはどうかと思うがな」
レーグネン「八夏殿にとっては、あまり善……正義ではないか?」
八夏「そういうわけではないが、余計に関わってしまってこれ以上問題ごとを増やすのはどうかと思うがな。決して施しをするなというわけではない。リスト卿から貰ったという……」
レーグネン「まあ確かに伏せるべき、ではあろうな。ダスティは何かあるか?」
ダスティ「いや、それ自体は問題が無いかと。ただ、単純にうちのパーティー資産は大丈夫なのかなと。民への施しも大事ではありますが、今回大分お金使っちゃったので、その辺は大丈夫なのかなというのは少しあります。それで結局、うちらは野垂れ死にましたってなったら不味いですよね」
クラウス「でも、正規の報酬はまだ貰っていないのでは?」
DM「いつから『ファヴから金が貰える』と錯覚していた」
レーグネン「いや、正規の報酬は無い。あの報酬としては……」
DM「むしろそれこそが正規の報酬で」
アルブレヒト「ファヴからの依頼料というのは、そもそも存在していない。モンスターの……えーと……」
レーグネン「シャドウ・デーモンですね」
アルブレヒト「この本を教会に持っていったり、この素材を持っていって」
ダスティ「価格はわかっているんでしたっけ?」
レーグネン「銀貨2500枚ですね」
ダスティ「じゃあ大丈夫ですね」
レーグネン「では村長には、被害状況をまとめて貰うようにお願いしてみましょう」

 Don't give up justice, I want to get truth! 真実を為せるか?


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 あらためて振り返ると、いろいろひどい! ひどいね!
 アルブレヒトとしてはもちろん自ら口止め料を要求する気はなかったものの、貰ってきてしまったものは仕方がない。これは領主からの報酬ってことだね。もらっとけば? と白々しく受け取るスタンスです。
 もちろん褒められたことじゃないのはプレイヤーとしては百も承知ですが『これも貴族の政治的取引ってやつだ』とアルブレヒトは理解しています。

 私としてはむしろ八夏とレーグネンが全力でこのお金をうけとったことを正当化していたり、犯人という証拠はあるけど断定はできないんだと主張していたりで、彼らの信じる道は本当にそれでいいのかなと、とても心配です。

 ただ、アルブレヒトとしては『八夏もレーグネンも犯人はわからないという報告をすることで誓いに決着をつけたようだ。よかったよかった、これですべて丸く収まるな!』となってるので、この流れはむしろウェルカムなのです。
 なので私からは、もうどうにも……。
 じゃぁどうするのがいい? と問われても、うーん……なのですが。

『神寵者と貧乳はステータスだ 希少価値だ』
 そう、この世界では魅力度が高いほど貧乳か巨乳へと寄っていくのだ。中庸は平凡。
 素晴らしきフローラント! 素晴らしき★Yuukiさん!


・モニカ
 前回より少し日があいたので情報整理やら、モニカがどうしたいかの方針ができています。
 しかしながらダスティから「このゆすり金は正当報酬」と言われるとは思わなかったのでかなりびっくりしていました笑

 貧乳はステータスらしい……。自分の魅力を誇っているモニカすごく可愛い!
 魅力度が高いので減っていくいっぽうなのか!?私はどんな胸も好きだよ!!

 本当、このお金はどうなるのでしょう。


・レーグネン
 貧乳で釣り上げた金貨。★Yuukiさん今回もありがとうございます。
 まぁ、結果として思いっきりユスってるんですけど、本当に言われて初めて気づいたと言いますか(笑)
 そして神の威厳で倍率ドン。
 わ、悪過ぎる。
 真実をつまびらかにする事に迷いはなかったので断言して約束してしまいましたが、まさか自分のせいで全く何も言えない事態になってしまうとは……。貴族出身としては、こうなってしまったからにはリスト卿との間接的な約束を破るわけにはいかないわけで!


・八夏
 プレイした日は変わったけど、もうちょっとだけ続くんじゃよ!

 というわけで、新たなフェーズ=リスト家からもらっちゃったお金どうしようか問題の開幕だー(泣

 良かれと思って大惨事……はて、以前にもこんなことがあったような……。
 キャラのスペックが高いことが仇になる事があるという例が色々出てしまったし、ここら辺も気を付けないといけないなぁ。

 しかし、リプレイで見直すと酷いこと言ってるなぁ、私(汗

 イラスト、今回も懐かしいものをありがとうございます。
 そういえば、モニカが貧乳をステータスにするあの子になったとしたら、八夏は誰ポジになるのだろう?


・ダスティ

“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター2

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4



DM「まあ銀貨400枚ぐらいですね」

 村の被害額は日本円にして40万円程度。冒険者にしてみれば1回戦うだけで飛んでいく(デイライトの巻物は銀貨375枚。1戦闘分の回復呪文をワンドから発動する場合のコストは銀貨200~300枚くらい)大したことない経費だが、常に貯蓄0のワーキング・プアが当たり前な農民達にしてみたら超大金。そもそも村人全体に分散して綺麗に頭割りされるようなもんではなく、一部の「たまたま家畜が殺された不幸な農民」だけに被害が集中しているわけであり。漫画喫茶で寝泊まりして日雇いの仕事で食い繋いでいる人が骨折しちゃった感じ。

レーグネン「じゃあ、町に戻った時に手配をする感じですね」
DM「思ったより減らなかった」
モニカ「減らなかった。こわいもう……。もっと減ってくれると思っていたのに」
レーグネン「困るんですか。モニカ様」
モニカ「当然です」
DM「いやだってねぇ、銀貨3000枚分この後彼ら徴収されるかもしれない(笑)」
ダスティ「さっきも言ったとおりだと思うのだけど」」
モニカ「だってダスティの主張って、脅迫だってことがわかった上で、脅迫されることをリスト家はわかって、銀貨3000枚払ったっていう」
ダスティ「ただ、脅迫されたほうが向こう的には良かったっていう話。お金で解決できたから。向こうが望んでいたものを差し出しているわけで」
モニカ「あっちは望んでいるかはわからないですよ」
ダスティ「いや、事の顛末がどうなったかというのは知りたかったはずですし」
アルブレヒト「それは望んでいたけど、金を払うのは望んでいなかった」
モニカ「そうですよ」
レーグネン「一応、戦勝神の威光に対してお金を払ったことによって、これが掘り返されるリスクが減ったっていうことは確か」
八夏「そもそも露骨にそこまで民から徴収したら、かえって怪しまれるわけで。リスト家もそこまで愚策はとらないのではないか?」
モニカ「せめて半分ぐらいは、使ってあげたいんですけど」
ダスティ「あれはエルマーじゃなかったけど、それでもリスト家から徴収されますよっていうのは、おかしなことになっちゃいますよね?」
モニカ「なんだかんだ理由をつけて徴収される可能性というのはあって、なんで徴収されると困るかっていうのは、ノイエ・エイファスとアルブレヒト一行は契約ってわけじゃないけど、約束してるんですよ。で、そのうえでこのチームはダスティに銀貨2500枚でしたっけ? 借金をしているわけじゃないですか」
ダスティ「それは……」
モニカ「いやそれはね、借金してるんですよ! 私たちはダスティに返すって約束をしていて、今の銀貨3000枚近いお金をダスティとクラウスに返すわけなんですけど。返されるってことは、ダスティに金がいくんですよ。ノイエ・エイファスに問い詰められたときとか、一番お金を持っているんですよ。私腹を肥やしているんですよ。結果的にダスティが」
ダスティ「そうなるの?(笑)」
レーグネン「さすがにノイエ・エイファスも、一部始終まではこちらの状況を……」
モニカ「状況は全部把握していないとしても、パーティーのお金がダスティにいくわけですよ。今回得られる報酬の半分くらいは。もうあれはダスティのものですよ。銀貨2500枚ダスティに借金していて、あれはダスティの成功報酬、正当な報酬です。誠意で出したのは、あれはドラゴン騒ぎにしてしまったことへの誠意であって、あれが解決したら返すとお兄様は約束してます」
アルブレヒト「そうだっけ?」
モニカ「約束してます!(笑)」
アルブレヒト「ただ、それは遠い未来に金が入ったら利子付けて払うとか、そういう話じゃなかったっけ?」
モニカ「それはちょっと、ダスティがかわいそすぎるので」
ダスティ「でもそれは単純に、貸していたお金が返ってくるのであって、増えてはいないですよ。私腹は肥やしてないです」
モニカ「いや、増えているじゃないですか。そのデーモンの分も」
ダスティ「デーモンの分は成功報酬ですよ」
モニカ「成功報酬とかそれ以前に、収入が増えているわけじゃないですか。結果的に」
ダスティ「そりゃあ冒険したんだから、報酬は……」
モニカ「そんなかで、民が……村の人たちが不要な分を徴税されている分があるわけですよ。銀貨3000枚ぐらいが。モニカはあとで農民に全部行くとわかっていると思うんですよ。で、もしかしたらダスティもそれはわかっているんじゃないかなと思うんですけど」
クラウス「判定に成功したのは、その三人ですよね。口止め料に立場から上乗せされた金額だったので、口止め料分は大丈夫」
ダスティ「じゃあこれはプレイヤー発言になるんですが……そうなんですか?」
DM「ん?」
ダスティ「リスト家から銀貨3000枚貰ったじゃないですか? それでリスト家が余計な出費しちゃったから、その分村人から徴収するってするだろうって、ダスティなりモニカは思うんですか?」
モニカ「だって……貴族はさあ徴税して……シアンのいい例があります」

 全員笑い

クラウス「年貢!」
モニカ「正直言うと私は、シアンのロールプレイによる影響を見て、物凄い不安を覚えているんです」
ダスティ「それはどうなんですか? リプレイを読んで知っているっていうのは変じゃないですか?」

 そもそも「時間かけていいから最終的には全部読むつもりでリプレイ読んでおいてね」ってのは、「リプレイを読んでおいてくれれば、キャラ視点でこの世界が見えてくるケースが増えるんでプレイの楽しさも増すよ」ってことなので、「あ、進研ゼミでやったところ!」……ではなく「あ、リプレイであんなことあったな!!」と「プレイヤーがなる」のは、望むところです。
 その副作用として「戦ったこともないモンスターのデータを知っちゃう」なんてこともあるわけですが、「世界への理解が深まる」ことのメリットと比べれば余裕で許容出来る範囲です。
 なんにせよその上で「君のキャラはそんなこと知らないね」とかは適宜DMが制御するだけのことなので、ダスティは「頑なに読まないから皆知ってることを知らない」ケースを心配しておくれ(遠い目)。

DM「今回の件はリプレイどころかそも貴族的にはもっと知ってるわけですよ。キャラクターとしては。臨時の出費を穴埋めする為に重税を課せば民忠が下がるってことは。なので『リプレイを読んでいたからキャラが知っているということを知っている』わけだね」
モニカ「キャラクターとしては、貴族は村人から徴税するものと知っているんですよ。その中から……」
DM「じゃあ、そうね。ダスティ〈知識:地域〉を振って」
ダスティ「21」
DM「〈知識:貴族〉も振って」
ダスティ「20」
DM「じゃあ、本当につい最近、この前の〈情報収集〉に出てきた伝説の抜刀事件で、慰謝料的なモノが発生したわけなんですよ。その金を支払ったシュティークロート家が臨時徴税を行った結果、大規模なノイエ・エイファスのテロが発生して、関係者とされる民間人と貴族が殺された事件がありました」
ダスティ「だけどあれは、額がもっと違いますよね」
DM「銀貨13万枚です」
ダスティ「ですよね」
DM「一般的な子爵家はたかが騎士爵の100倍以上金持ちだもの」
ダスティ「だから、それだけの金が動いたらってのはわかるんですけど、今回はどうなのかなって」
DM「額の大小じゃなくて、財力に対する比率の問題だよ。大人の10000円と子供の100円だよ」
ダスティ「そこまで違うんですか」
DM「シュティークロート家の年間総収入って銀貨30万枚近いんですよ」
ダスティ「そんなに」
DM「東京都と同じくらいの面積あるんだよ領地が。無論『絶対必要な維持費、必要経費』を抜いたら残る金は1/5以下になるんで、突然銀貨13万枚払うなんて壮絶な大出費だが。そしてリスト家にしても、年間収入銀貨18000枚相当程度で経費(いわゆる固定費で、食費は含まれないよ)抜いたら残りは銀貨3000枚くらいで、既にファヴへの依頼料は発生している状態と」
ダスティ「わかりました。ではダスティも徴税するだろうと思うんですね?」
DM「どう思うかは自由。ただ最近そういうホットなニュースが巷を騒がしたことはわかってる。で、モニカに至っては、為政者の知識としてそういうもんだよねと知ってるわけよ。何かあったら民に負担を強いるよね、って八夏も思うし」
ダスティ「わかりました。そういう推測が成り立つのであれば、いいじゃない。お金をもっと村人に払うというのも良いと思いますよ」
アルブレヒト「もうあれだ。謝ってお金を返してくればいいんじゃないのか(笑) もう、そういう問題じゃない?」
クラウス「村人の補填分は使って、残りはもうモニカ様が……」
ダスティ「顔を隠したまま?」
クラウス「いや、顔は隠さないでしょう」
八夏「それはアウトじゃないか?」
ダスティ「モニカがリスト卿のところに行かなかったのは、顔ばれするのが怖かったからでしょ?」
モニカ「そうですよね」
八夏「少なくともその金をそのまま農民に返還するのは、やめたほうがいい」
クラウス「やめたほうがいい」
モニカ「そういうわけではなく」
レーグネン「そうしたらもうレーグネンが、『スミマセン、そういうつもりはなかったんです』って、謝りながら兜をとって、お金を返しにいくしかない」
ダスティ「じゃあ、それが一番いいんじゃないんですか。そうしないとモニカは納得いかないんでしょ? じゃあそうしましょ」
モニカ「いや、それができるとかっては思ってなくて」
DM「いや……『口止めたくないんで、金返しますわ』って行くんでしょ(笑)」
八夏「それはなんとなくバッドエンド方向へいきそうな(笑)」
アルブレヒト「お金は返しました。じゃあ、もういくら口外してもいいんですよね」
DM「そうそうそうそう(笑)」
レーグネン「向こうからしたら、それですよ」
ダスティ「そうはもう、業として背負うしかないんじゃないの。しょうがないから」

 もちろん「お金はお返しします! 神に誓って口外はしません! 無料で犯罪の揉み消しに協力します!!」という選択肢もあるが、相手のリアクション次第で更にややこしい事態を引き起こしかねない諸刃の剣。

  イラスト:★Yuuki
モニカ「……ダスティはもう、逃げられないんだよ。その場合」
ダスティ「何が?」
モニカ「ノイエ・エイファスの視点から見ると、徴税されるほどの金を私たちが得たわけじゃないですか。そうなると貴族は普通に殺されるかもしれないけど。ダスティは見逃されるって思うかもしれないけど。多分これは無理ですよ。ダスティも普通に殺されますよ」
アルブレヒト「でも、それだと私たちもひどい。強請ってきたお金はダスティにほぼ全部渡すよ。このお金の出所を知っている以上、君が責任を負うことになるね。これで君が一番の悪者だよ! って返し方をすることになってしまうう」
レーグネン「だから、あんまりダスティに責任をもたせられないし、我々はお金を受けるしかないと思いますよ」
モニカ「いや、違う、ノイエ・エイファス視点だとそうなりますよねって……」
レーグネン「確かに、ノイエ・エイファスには世話になりました。ただ、我々にあまりに手を加えてくるというのであれば、我々も無抵抗ではございません。我々も独立した傭兵なんです。報復ばかり恐れていてはなりませんよ」
クラウス「そこまでノイエ・エイファスが気になるんだったら、ノイエ・エイファスに今回貰った口止め料を全部渡しておいて、もし村人が徴税をいつもより多めにされて困っていたら、このお金で補填してあげてくださいって渡しちゃったほうがいいんじゃないですか」
モニカ「いいんじゃないですか、それで」
八夏「それは私は賛成できない」
モニカ「いや、良くはないですけど」
クラウス「落としどころとしては、その1『貴族に返しに行く』 2『村人に補填する』 3『自分たちで持っておく』 4『ノイエ・エイファスに渡す』」
モニカ「結局このお金は脅迫したお金なわけなので、自分たちで責任持つしかないんですけど……」
クラウス「いや、脅迫だけでなく、向こうから口止めをお願いされたっていうのも入っているので」
モニカ「いや、あまりにも村人の豚と牛のお金が少ないので、もう少しなんとかしてあげたいっていう」
レーグネン「いやノイエ・エイファスに渡すにしても、リスト卿とのやり取りを言わざるを得ないので」
八夏「多分その場合は……」
レーグネン「ノイエ・エイファスがリスト卿に対して行動を起こす可能性は、十分あり得る。我々がリスト卿からお金を受け取った以上、このことは外部に言うべきではないのです」
モニカ「ではせめてもう少し、村人に補填をしてあげたいと思うのですよ」
八夏「そもそも最初の依頼が貴族から出ている以上、その報酬を受け取るのも、村民から徴税されるってことなんじゃないかな。そうすると成功報酬すらも……あぁそういうことじゃないんだ、失礼。間違えた。ファヴから……」
DM「貴族にしてみても、めちゃくちゃ大出費よ」
モニカ「そうだよねぇ」
八夏「ファヴには依頼料は払ってる?」
DM「払ってるよ。ファヴは儲かってる」
八夏「ちなみにDM、八夏はノイエ・エイファスのことは知ってる?」
DM「じゃあ〈知識:歴史〉と〈知識:地域〉で」
八夏「〈知識:歴史〉が23。地域は無いです」
DM「まぁ、ざっくばらんなことは知っている」
八夏「じゃあ、完全に良い組織だとは思っていない」
DM「と、ハインリーケから聞いた。『あいつらどうしようもないわ』」

 しばし沈黙

モニカ「なので、もうちょっと村人に還元してあげたいって思います。で、還元の仕方がわからない」
クラウス「じゃあ収入源の家畜を増やしてあげたほうが……」
レーグネン「うっかり間違えて二倍補填したっていうのは?」
モニカ「二倍補填したとして、世話できるんですかね。村人は」
DM「完璧にはできないかもしれないけど『ラッキー!』ではあるな。面倒見きれなきゃ肉にして食えばいいし」

 史実でも家畜を「冬の間面倒を見るのが無理」な農民が多くを占めていたので、秋の終わりには一部を残して保存食にしちゃってました。

レーグネン「じゃあうっかり二倍大作戦でいきましょう。モニカ様」
モニカ「ほかに方法がなければ……」
八夏「さっきも言いましたが、あまりあの村にこれ以上干渉するのもどうかと思いますよ。こちらで補填をしたってことがわかって、そのあと徴収されたってことがわかれば、村人たちも余計な勘繰りをする可能性がさらに増すような気がします」
アルブレヒト「まぁ補填しなくても徴収される可能性は高いけどな」
八夏「それだったらまだ、あの件について徴収されたって話は出ないかもしれない」
アルブレヒト「我々はもういないから関係無いって話だねって」
八夏「それを言ってしまったら、もうどうしようもないかな」
DM「大変だな……(笑)」
ダスティ「じゃあ、それで。倍々作戦でいけばいいんじゃないですか?」
DM「倍々でバイバイ!(笑)」
ダスティ「倍々で売買でバイバイ?」
レーグネン「まぁあの八夏殿の多干渉を避けるべきというのは尤もなんですが、我々にできることをできるだけ、この場ではするしかないでしょうか。まぁせしめた本人が言うのもなんですが」
モニカ「じゃあ倍々でバイバイ!」
DM「寄付してグッバイ」

 一同笑い

モニカ「ダスティ、納得してくれますか?」
ダスティ「俺は別にいいですよ、それで」
DM「じゃあ、町に家畜を買いに行って戻ってくるの?」
ダスティ「お金を渡せばいいんじゃないですか? じゃあこれ家畜代って、相場の二倍を渡して」
レーグネン「ああ、そうか、貴族だから相場わかんないって」
モニカ「でもお金よりは物品のほうがいいんじゃないですか?」
ダスティ「なんで?」
DM「いやむしろダスティはこう思うよ。『こいつらにいきなり大金を渡しても、ちゃんと自分達が意図する用途で使ってくれそうもない』『よしんば買おうとしても騙されかねない』って」
ダスティ「そうなんですか?」
DM「そういうレベルだって。金を出したら自動的にちゃんとしたものが買えるっていうのはオーバーテクノロジーですよ。数百年後の。誰もが定価で買えるっていうのは結構えらいことなんだよ。皆当たり前のようにルールブックに書いてある通りの金額で買い物できてるけど、それは値段交渉とかぼったくられない駆け引きとか目利きとかいちいちプレイしてたらゲームにならないから省かれているだけで、実際には面倒なことしてるんだよ。なのでシナリオ上必要な時だけ、やる」
ダスティ「なるほど」
DM「そして村人にいきなり大金渡しても、それでちゃんと買い物してくれると思ってはいけない。そんな教養は期待してはいけない」
ダスティ「えー、そんななんですか? 僕が今まで読んだファンタジー作品の村人ってそこまでモノを知らないなんてなかったけど……」
DM「異世界ライトノベルの村人は何故か異様に頭良くて生活や文化レベルも高いの珍しくないけど、実際の中世もこの世界の村人もそんなチートじゃないんだよ」
ダスティ「ええええええ(釈然としない顔)」
DM「そもそも現代でも『渡された大金を適切に使う』って結構なスキルが求められるもんだよ? それが普段現金なんて殆ど扱わない村人相手だよ?」
ダスティ「ええええでもさぁぁぁ。そんなバカじゃないでしょー」
DM「子供に大金渡して『これで勉強の役に立つもの買いなさい』って言い含めて、本当にそれしか買わないもんだと思う?」
ダスティ「それとこれとは違うでしょー」
DM「金の使い方を知らないってそーいうことなんだってばー」
ダスティ「俺が読んだ作品とかじゃそんなことなかったんですよぅ……」
アルブレヒト「作品が偏っているだけな気がするぞ(笑)」
DM「貴族が対等に扱ってくれないことも『他の作品じゃそんなことないのに』で不満にしてたが、マジでそれは『平等が普通』ってことないし、そもそも『この世界はこうです』という説明に『他の作品では違った!』でゴネるのは勘弁して欲しい。このオリジナル世界に限らず、D&Dの公式世界の村人にしたってそんな教養無いから。100年前の日本の農民に大金渡したって『適切に未来に投資する』人ばかりじゃなくて、浮かれて散財とか普通にしちゃうから。詐欺師にも騙されるから。ちゃんと相場わかって適切な買い物出来てるダスティというキャラはそれだけで優秀なんだよ」
モニカ「ダスティすごい。定価で買えて。えらい」
ダスティ「えええええ……(解せぬ)」

 例えば「指輪物語の話をしている時に、『TYPE-MOON世界の魔術はこうじゃなかったからおかしい!』と言われても困る」ってやつなのだな。

ダスティ「わかりました。モニカの意に沿うのであれば、俺らがそこまで手配してあげないといけないってことなんですな」
DM「ダスティの常識的にもそう思うと思うよ。というか『平民が金の使い方をわかっている』なんて、ダスティだけは思っちゃいけないのよ。ダスティは何人も見てきています。分不相応な金を手に入れて、くだらないことに使って、後に何も残らなかったやつを」
アルブレヒト「ダスティは真面目だから独立するだけの金を持っていたのかもしれない」
モニカ「えらい」
ダスティ「……じゃあ、ダスティが家畜を買いに村に行くということで」
DM「でも金を渡すか家畜を渡すかという話は途中からプレイヤー会話で終わっているからね。キャラクター同士は相談してないから」
レーグネン「じゃあ、モニカ様がそうおっしゃるのであれば、我々の手配ミスということで、家畜を倍にして補填しましょう」
モニカ「それでよろしいですわね。では、その分の銀貨を村長に渡せばよいかしら?」
ダスティ「それはダメですね。それだとたぶん騙されちゃいますよ。そこまでちゃんとケアしたいというのであれば、私が買ってきます」
モニカ「まあ優しいのね、ダスティ(笑) じゃあ手配は、ダスティとクラウスにお任せします」

 なんて自然なロールプレイなんだ(笑)


 Don't give up justice, I want to get truth! ダスティ、プレイヤーの価値観とキャラの価値観のギャップに苦しむ(笑)


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 今回はほぼ、このお金をどうしよう会議でした。
 アルブレヒトとしては、貰うも配るもモニカたちが望むようにしよう、ということで意見は控えめです。
 村人のことを考えれば、いっそ領主に返して無かったことにしたいというプレイヤーとしての気持ちもありますが、もう一度領主と会えば行動の理由や私たちの正体に話が行ってしまうのは確実で、自分たちでやったことは自ら被るしかないと。
 領主にも村人にも申し訳ないことをした、という気持ちは皆に共通するところなのですが、それにつけても善意で動いているつもりの自分たちが、やることなすことすべて事態を悪化させ炎上させてしまっているのは一体……。
 モニカのイラストの追い詰められ感が、またゾクッときますね……!



・モニカ
 金の出所を知ってる以上、それを受け取ったダスティは一番の悪者、と解釈されておりますが、モニカとしては「金の出所を知ってる以上、絶対に金を渡してはいけない、その所為でダスティに無用なリスクを負わせることは有り得ない」という考えのもとでした。(クラウスはまた別、かな? 一応)

 この金を冒険者が受け取った時のノイエ・エイファス視点については私の想像でしかないですが、彼らは非常に過激であり……構成員が馬鹿だとは思いませんが、だからといって私達冒険者(貴族)の事情を聴いて、納得してくれる組織ではないと思っているので、今回の脅し金を、我々が脅し金であることを理解していようがいまいが、受け取り・分けているという時点で許されない。……っていう認識です。
 あとは、とても良くしてくれたノルベルトとの約束も破りたくないっていう思いも……強くあるのですが……上手く行きませんね、本当に。

 ★Yuukiさん可愛い病みモニカさんをありがとうございます!やむ~。……目に光が無くてもかわいい。伝わって欲しい、この思い。

 あと、モニカの自然な無知ロールプレイは褒めて欲しいです!(笑)


・レーグネン
 ノイエ・エイファスから逃げられない!
 とは言え、他の気にすべき事項が重すぎて、ノイエ・エイファスに対する配慮としては優先度は下げざるを得ないと言いますか。
 原因が自分なので受け入れつつ、責任と良心と実益と体面が重なる中、自分らは勿論関係者がなるべく悪くならないようにしたいという気持ちに嘘はないわけで! そうして編み出された倍々でバイバイ作戦!


・八夏
 最初から領主を脅迫して金をせしめるつもりはなかったですから!?(汗

 すっかりノイエ・エイファスとのしがらみに雁字搦めになってますなぁ。
 まぁ助けてもらった恩義はあるから無下には出来ないでしょうし、複雑なところです。

 倍々でバイバイ大作戦……誰がうまいことを言えと、とは当時は思っていなかった(笑

 それにしても今回のイラストの闇カ様が怖い怖い。鉈で首狩られそう(違

 しかし「渡された大金(10万)を適切に使う」ことをリアルに考える日が来るとはプレイ当時は思わなかったなぁ。
 D&Dは社会派TRPGだったのか!(オイ


・ダスティ
 四桁の誠意が戻ってくることは、あまり期待していなかったので、返ってくるということで驚きつつも喜んだら、「けど、それでダスティが一番お金をもってることになるから、ノイエ・エイファスに殺されます!」と言われて二度ビックリ! しかもモニカから!! Yuukiさんのイラストからは、その悲痛さが伝わってきます。お金って怖い……。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター3

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


ダスティ「じゃあ、そのことを村長に話に行きましょう」
モニカ「コンコン!」
アルブレヒト「おお村長、話がある」
村長「お待ちしておりました。何やら重要な会議をなされていたようで」
アルブレヒト「うちのレーグネンが、例の死体をリスト卿のもとに持っていって確認したところ、やはりあれはエルマーじゃないという回答だったのだ」
村長「なんと! ではあれは何者だったのでしょう」
アルブレヒト「まったくもって……見当がつかない」
村長「なるほど」
アルブレヒト「以上で、村の危機はなんとか排除できたと……」
DM「ちなみに、アルブレヒトは1人? それともみんな一緒に来てる?」
八夏「それはついてきますよ」
レーグネン「みんな完全にぞろぞろとついていっている……」
DM「じゃあ、見当はついているはずなのに、まったくわからないって嘘吐いてるけどどうする? 嘘吐かないって約束したのに」
八夏「えっ! でも見当がつかないっていうのは事実だと思います。状況証拠だけ……」
DM「いやそれ完全に見当ついてるよね? これは大事なところだよ」
八夏「状況証拠でたぶんエルマーだと思っているけど、でもそれを確定する要素がない」
DM「それを日本語では『見当がついている』って言うんだよ(笑) ここは『見当はついているが、確証が無いので言えません』って押し切るなら押し切るで、ロールプレイしてください」
八夏「そうですね……」
DM「チラッ! チラッ! 村長はみんなを見回すよ」
八夏「嘘……嘘……うーん、八夏的にはそれが嘘だとは思わない……」
DM「嘘だと思わないのは明らかに感覚がおかしいし、見当がついていないと思うのはバカ過ぎない?」
八夏「さすがに見当はついているけど、確証が無い、ですね」
DM「アルブレヒトが『見当がついてない』と言っているのを、『嘘と思わない』というのはさすがに(笑)」
八夏「確かにそうですね」
DM「ここの最大のポイントは、そもそも皆『まぁ当然エルマーだよな』と思ってるところへ、八夏だけは『親のリアクション的にますますエルマーだと確信を持っちゃっている』ことなんですよ。だって領主の嘘を見抜いてんだもん(笑)」
八夏「ええ、そうですね」
アルブレヒト「だから、嘘だとわかったうえで、黙っているのは、それはそれでいいんでしょ。嘘だと思わなかったというのがダメで」
八夏「そうです。嘘だと思っているけど、口は挟みません」
DM「八夏自身は、ハッキリしているけど黙っているという道を選んじゃったと」
八夏「まぁ、個人的には」
モニカ「やべー(笑) 大丈夫なの」
八夏「自分主観ではあれはエルマー。でもみんなはそれをわかっていないので」
DM「まぁ嘘見抜いたの関係無く全員エルマーだと思ってるでしょ。『プレイヤーは思ってるが、キャラクターはマスターバカなので思ってません』って人がいるなら話は別だけど」
ダスティ「じゃあ、八夏は口を挟まない?」
八夏「挟みはしない。挟んだところで揉めるのは目に見えてるし」
DM「ここで問題にしたいのは、『八夏自身は、八夏の主観では確証を得ちゃっている。あれがエルマーだって。その上で黙っているっていうのは、キャラクターを全て承知の上でのロールプレイと思っていいのね?』ってこと」
八夏「〈真意看破〉で領主の嘘を見抜いたときに、それは違うだろうって言わなかった時点で間違って、いや間違っては」
DM「いや間違っちゃいないよ」
八夏「そう、呑み込んだということですね」
DM「ここで『嘘だ!』って言っても話進まないしな、みたいな話に」
八夏「そう」
ダスティ「八夏は何が真実かっていうことよりは、みんなにとって何が正しいかってことを判断したということですよね」
八夏「そうですね」
ダスティ「だから、今回に関してもそれでいいんじゃないですか」
アルブレヒト「キャラの設定を忘れていて、そうなったというわけではない」
八夏「はい。そうです。そうじゃないということにしました
アルブレヒト「八夏のキャラクター的にそれが有り得ないってことになったら、話が戻っちゃうからね」
DM「いやまぁ単に『今がその時じゃない感が強い』と思っただけなんだよ。だって、こういうキャラが信条曲げる時ってもっと後にやるべきことじゃん。たとえば命令違反は絶対許さないっていう融通利かないようなタイプのキャラがさ、最終決戦直前に、こう目を閉じて『俺は何を見ていない』っていうのは格好良いわけだけど、それを初登場回でやったらダメじゃん(笑)」
八夏「ダメっすね(笑)」
DM「『出撃させてください。お願いです』『ん! なんだ俺は何も知らないぞ。部屋で寝てるからな』っていったらカッコいいわけじゃん(笑) でも、登場するなり『俺は何も見てないよ』ってやっちゃうキャラは『ブレるのはやくね!?』っていうことだよね。今」
八夏「ですかね」
DM「……まあ、別にいいですよ。『あ! そうだった、忘れてた』ってキャラでも(笑) ダメ? ダメ? 『そういえばあの人嘘吐いてましたね。忘れてました』って(笑)」
八夏「それは、判断力が……てなっちゃいますよ。判断力そこそこ、まぁ12か」
DM「でも、この作戦をOKしてる時点で、八夏は嘘を吐くことを呑んでなきゃいけないわけですよ」
八夏「まあ、そうですね」
DM「しょうがないから、しょうがないから我慢するってことでまあいいですけど……」
ダスティ「まあ、葛藤して言葉が出そうになったけど、呑み込んだってことでいいと思いますけどね。流れ的に」
八夏「苦い顔してます」
ダスティ「まあ咄嗟のことですし」
八夏「うーん」
DM「ここでね。さっきこういう話でいくっていったのに、なんでここで文句言うんだよって話になっちゃうからね」
八夏「まぁそうですね」
DM「ここで八夏のケジメをつけておかないと、この後の八夏のロールプレイに響くんだよね。ここで八夏はなぜ見逃すに至ったのか」
八夏「うーん」
DM「みんなも八夏が思い込むに任せないで、口を挟んで説得すればいいんだけどね」

 沈黙

DM「その場を収めようとしたら、自らの言葉で後で苦しむからね(笑)」
八夏「うわー!」
DM「今考えるべきことは、ここで黙っている理由ね。黙ってここまで来ちゃった理由を」
八夏「八夏としては、さっきも言いましたけど、これ以上この村に干渉することは良くないって思っているので。口を出すのもどうかなぁと。何を言っても最終的に村に跳ね返ってくると思っているので。何をしようと、何を言おうとも。村人がいいように解釈することもありますし。うーん……。嘘だと信じ込んでいることを、この場で言ったことによって、結局それが村の不利益をこうむることになったら、それは悪になりかねないし……」
レーグネン「僕は、悪にでもなる♪」(中島みゆき「空と君とのあいだに」の歌で)
八夏「なっちゃダメじゃん(笑) ダメじゃないですかそれは」
ダスティ「まぁ単純にここで、エルマーだって言っちゃったら村に不利益になるのは当然ですわなあ。領主はそれをひた隠しにしたいわけですし」
八夏「金まで出して隠したわけだから」
DM「そうだぞ。リスト卿が不幸になっちゃうぞ(笑)(既に致命傷じゃないけど重傷レベルの不幸だが」
モニカ「八夏が自分でわかった上で黙っているんだったらいいんじゃないですか。自分が恥ずかしいだけって、わかっているんだったらいいんじゃないですか」
八夏「自分の恥ずかしさと、全体のあれを比べたら……まあ、恥を忍ぶか……それもまた生きる道なのか……試練が続くな……」
DM「(笑)」
モニカ「人間恥ずかしいことはいっぱいあるよ」
DM「恥ずかしいっていうか自己嫌悪だねぇ。あんだけ恐怖政治を幕開ける勢いで大見栄切って(笑) やっぱり状況が変わったって」
モニカ「それで自己嫌悪できるんだったらいいんじゃないですか。たぶん次に生きますよ」
DM「人間だもの」
モニカ「そう」
DM「ここで、まぁしょうがないっしょってキャラガードしてるよりはいいよね」
八夏「少なくとも流せはしない状況です」
モニカ「この後自己嫌悪してさらに自分に縛りを与えてしまう。そういう意味では逆にありな気がする」
DM「じゃあ、いいじゃないそれで。ていうか八夏だけの話じゃなくて、皆だって無関係じゃないんだぞ。啖呵切るの見守ってスルーしてる時点で共犯者だぞ。自分は言ってないから関係無いじゃなくて『金貰っちゃったんでパーティーぐるみで村人を騙します。貰った金の一部を分けてあげるから赦してね。まぁこの金は帳尻合わせに君達から取り立てられることになるから、最終的に赤字だろうけれど』だからね」

 
 熱いトークを展開する女性陣以外は完全に対岸の火事状態だが、村人に事実を伝えるを約束をレーグネンもしている……というかまぁここまでくるとパーティー全体の美意識とメンツの問題でもある。「自分は意思表示しなかったので関係無い」ではなく、「こーいうの平気なキャラかどうか」を問われているわけですね。ロールプレイとしてはどっちだろうとOKなのは大前提として。
 このあたり各プレイヤー(キャラクター)それぞれ内心思うところは在るはずなのですが、口に出されない場合はDMに伝わることもないので、「なんとも思ってない」みたいに解釈されたくない場合は、なるべく意思表示はして欲しいところです。もちろんDMも「君はどう思ってるの」と水を向けることはするわけですが。これもあんまやり過ぎると「君はおかしいと思わないの?」と「DM好みの発言を促されてる」ように感じてしまう場合もあるので、扱いが難しいね。

八夏「恥を忍んで黙っておきます」
DM「じゃあ、アルブレヒトどうぞ」
アルブレヒト「えーと、リスト卿が、その……」
DM「言いくるめ?」
アルブレヒト「そうだね」
DM「じゃあみんな〈はったり〉をふるんだ」
モニカ「22」
アルブレヒト「24」
クラウス「21」
レーグネン「12」
八夏「20」
ダスティ「8」
 
DM「お兄様迫真の虚言が炸裂するも、ダスティ(出目3)が思いっきり顔に出ているから、内心をメッチャ読まれる流れに(笑) 全員で行ったら確率的にこうなるよそりゃ」
モニカ「良かった、村長だけで。相手が」

 ダスティの〈はったり〉が村長の〈真意看破〉の達成値18に対して10もの大差で失敗してしまったので、バレっぷりが凄い。
 揃いも揃って名優じゃなくてもバレない可能性は普通にある(ちょっと変に思われる程度で済むとかね)あるのだが、それはあくまで「全員が平均的な出目を出していれば」という期待値の話で、突出して悲惨なダイス目が混ざればこうなってしまう。そして六人もたら結構な確率でそれが起こるのがD20ロール。

  イラスト:★Yuuki
アルブレヒト「我々としては仕事も終わったし、ここで手を引くことになると思うのだが、我々の働きぶりにも若干至らぬ点があった。それでモニカたっての願いで、村の被害の一部を我々に補填させて貰いたいと考えているわけだ」
村長「なんと!」
アルブレヒト「モニカは優しいからな」
村長「ありがとうございます」
アルブレヒト「なので、うちのダスティが、町で家畜を調達してきて貰おうと思うのだが。ぜひ村の役に立つようにと」
村長「ありがとうございます。ありがとうございます。わかりました。わかりました。何も公言しませんとも」
アルブレヒト「わかってくれたか!」

 全員笑い

アルブレヒト「まあ、そういうことで」
DM「じゃあお兄様言ったんだね。『わかってくれたか』って」
アルブレヒト「ん?」
DM「言ったんでしょ。今(笑)」

 全員、DMの言わんとしていることを察して笑う。
 ちなみにこの村長の発言はダスティ(バレバレ)、レーグネン(割とバレ)によって「察した村長の『お任せください』なムーヴ」なので、全員が〈はったり〉に成功してたのなら、「でも俺のカマかけに引っ掛かったから失敗扱いね」なんてことにはなりません。見抜いてなければそもそも「察した発言」自体しないので。

八夏「認めちゃった、認めちゃった(笑)」
DM「村長はかまかけに成功した(笑)(彼にそんな意図は無いけど)」
レーグネン「アルブレヒト、今なんの違和感もなく言ったでしょ今、さらっと」
アルブレヒト「わかってる。だって、この話をした後に資金援助ですよ。絶対そう繋がるのは確定してたんで。いや、言ってるほうも白々しいなと思いながら言っていたんで」
DM「アルブレヒトが一人で来てさっきの〈はったり〉なら余裕で騙せてたのにね」
アルブレヒト「ね(笑)」

 全員笑い

村長「いやーわかりました。ありがとうございます」
ダスティ「で、どのくらいの家畜を買ってきたらよろしいのでしょうか? 聞かないとわからないよね」
DM「そうね。じゃあ、それは聞いて」
ダスティ「あっ、でもそこで向こうが色をつけてきたら……それはそれでいいやってことになるか」
DM「でしたら、仔牛が5頭、豚3匹、子羊30匹、鶏110羽ほどお願いします」
ダスティ「やはりそう来るか。わかりました。これって水増ししてるってわかる?」
DM「そして、アルブレヒトにウインクする」

 全員笑い

DM「無論君らの事前調査的には、どう考えてもそんなにないだろうって思ってます」
アルブレヒト「まあ村のみんなに、ちゃんと分配してくれるんだったら」
村長「それはもちろん、私のほうで差配させていただきます。公平に。私の目で判断して」
DM「公平というのは、利益を受けるだけの働きがある人間が妥当に扱われることを言うんですよ。平等じゃなくて。権利相応に分配率を受け取る。公平に。適正に」
クラウス「村長さんが判断する適正」
DM「じゃあ提示された家畜の総額は銀貨2250枚です」
ダスティ「わかりました。買ってきます」
アルブレヒト「これで全部、理想じゃないですか(笑)」
モニカ「理想理想」
DM(村人の生活は特にどうでもいいと思っているアルブレヒトが理想的と思うのはいいが、モニカよそれは……(笑))
クラウス「ではダスティと行ってきます」
モニカ「はい。行ってきてください」
八夏「くぅ~」
DM「完全にこの人の目では、汚い大人が裏で口裏合わせて闇取引した現場ですからなぁ(笑)」
八夏「黙っていなきゃよかったか~と思ってしまう」
DM「完全に『村の権力者と貴族の賄賂のやりとり現場』を見ているわけだからね」
ダスティ「でも最初から払うつもりでいたわけですから」
モニカ「八夏としては平等に配ってくださいって感じでなんじゃないですか。牛豚」
八夏「それは……蒸し返したくない気もする。言うべきでもないこと」
ダスティ「それを言い始めたら、村の政治体制にまで口出す話になっちゃう」
モニカ「じゃあ、それならそれでいいんじゃぁ」
八夏「ていうより、さっきの自己嫌悪で頭うんうんいってます」
ダスティ「じゃあ、買ってきますね」
DM「今回の事件、村長一人で大喜びだから。ただ一人で儲かった。村人全員が追加徴税されるけど、村長だけは黒字だから」
モニカ「ホントだね」

 ちなみに村長に悪意は一切無いどころか、完全に善意です。「そちらの事情はわかります。村人の取りまとめはお任せください。決して悪いようには致しません」と、パーティーに協力する気満々です。だから手間賃は貰っていいですよね、というだけの話なんです。
 そしてパーティーの都合的にも確かに「真実はどうなってんだー!!」と村人に騒がれるのを村長がどうにかしてくれるなら「有り難い」話でもあるという、このオトナの取り引き的な……。

ダスティ「じゃあ、クラウスと一緒に買ってきたでいいですか?」
DM「まあ、いいんじゃない」
ダスティ「時間的には……どのくらいかかったんでしょうね」
DM「町で買う手配して連れてくるので普通に1週間ぐらいかかると思う。単純にドナドナするだけでパーティー行軍ペースの数倍かかるからね」
アルブレヒト「明らかに一人じゃ無理だから、人雇って……」
ダスティ「そこは、売ってくれた人が、人を出してくれるんですかね」
DM「出してくれるよ。タダじゃないが」
モニカ「なんかそこまでくると、バレちゃうよね、村人に」
レーグネン「村長がこれだけ必要だと言ってたんであって。我々は、ちょっとよくわからないですって」



 Don't give up justice, I want to get truth! 村長もパーティーの財源が領主から脅し取った金であることまでは知りません。


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 皆の気持ちを汲んだアルブレヒトの交渉で、領主からの金貨は大部分が村に還元されることになりました。
 ★Yuukiさんの素晴らしいイラストを見れば分かる通り、これはアルブレヒト個人のせいではなく、だいたい後ろの連中のせいです。そこのところよろしくお願いします。
 これで汚いお金を受け取った後ろめたさも飛んで、気分スッキリというやつですね。
 偽善も善には違いないってやつでしょうか。
 やっぱり違いますね。

 還元といっても、被害にあった村人がもらえるのは実損分がせいぜいで、余剰の請求分は村長ががっぽり抜く流れです。
 噴飯ものと思うかもしれませんが、政治的には妥当かなとも思うのです。
 現代でも災害などの支援金は国や個人から被害を受けた○○村役場に送った上で分配されます。
 この時代舞台なら村役場が村長にあたるってことなのです。

 偉い人=責任を負う人の取り分が多くなるのは、貴族でも軍でも商家でも至極当たり前の話なので、手配した家畜を村人に真に平等に分けたいなら、自分たちで配って回ってもいいという話をしたのですが、採用はされませんでした。
 まぁつまり、ダスティを含めて皆が貴族的な判断をしたということになりますかね……。


・モニカ
 モニカが理想的だと言ってるのは確かに変ですね。この時、このあと起こりそうな事を考えていて、大事な場面で会話が通り抜けていったのかもしれません。
 結果報告を村長だけに行ったことがよかったのか、そうでもないのか。とは言え村長も村長であるのだからきちんとした分配はしてくれると信じています。
 還元したところで、我々の行いが良いものであったわけではないですけれど。

 お兄さまとヤカ、お上手!全て写っていないのにキリリとした表情のヤカ様好きです!


・レーグネン
 今回も微妙なダイス目で全く隠せてないグループ!
 兜被っててよかった……?
 八夏のポーカーフェイスぶりが(笑)
 対応としてはやれることやるしかないという所でした。そして村長のカマかけ(?)とアルブレヒトのまっすぐな回答!
 全て万事解決とは言いませんが、結果としてはわたりに船でしたね。あとは村長が為政者として取り成してくれることを信じて。


・八夏
 八夏、ケジメの時。
 大見得切ってこのざまである。
 でもそれを無かった事にはできないし、しちゃいけないし。
 正しい事だからとすべてを押し通す事が必ずしも幸せになるとは限らない、とはだれが言った言葉だろう。
 耐え忍ぶ事も正解なのか。そもそも、軽はずみに大口をたたく自分を律するべきか…

 と、色々あったのに結局あっさり認めちゃったお兄様ってば……。

 そしてまさに絵に描いたように怪しいダスティとレーグネン、そりゃバレるわ!(笑

 この村長、実は交渉系技能持ちなんじゃないか?(オイ

 最初から「あの死体はどう見てもエルマー様ですよねぇ」と思ってる上で「事情を察している」つもりでいるんで、ボーナスも乗ってる(笑)
 無論これが「察したつもりで勘違い」だったらボーナスがペナルティに転じることになるやつ。



・ダステ
 戦闘以外のところで、八夏が大ピンチ! 2チャプターかけて、なんとか話がまとまったと思ったら、DMの一言で崩壊寸前。これまでずっと八夏は「正義」を信条として熱く語っていたのだから、苦しい状況に。でも、ここで葛藤するのもTRPGの醍醐味かと。
 ダスティ的には、自分のセリフでも言っているように「八夏は何が真実かっていうことよりは、みんなにとって何が正しいかってことを判断した」と思っていて、それでよいと思っています。村長の家畜の件でも言っていた「打算」なのかなと。いろいろな思いや、これまでの過程とかいろいろあるけれど、最終的により多くの人が得をする、幸せになれるようにするのが良いのではないかと。ただ幸せになる側に、自分や仲間が含まれていないというわけにはいかないので、そこも含めて「打算」なのかなと。

 Yuukiさんのダスティがウインクしているイラスト、テヘペロだぁ! ここで見られるとは思いませんでした。ありがとうございます!
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター4

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


DM「結局冬にはこれらの多くは肉にされちゃうから、あまり拡大再生産できないんだけどね」
モニカ「まあ干し肉にして貰って」
ダスティ「どこかに売ってもいいし。このあと徴税されたときに、売って得たお金を払ってもいいし」
モニカ「村長だけね。だから私は平等にって言ったの」
DM「ここで大人の取引が」
モニカ「いいじゃないですか。その横で言ったって」
DM「モニカ、不満げで唇かんで下向いているよ。兄が汚いと思って(笑)」
八夏「悔しそうにしているのは、2人いますよ」
アルブレヒト「ああ、私的にはモニカの期待に応えたし」
DM「モニの心、兄知らず(笑)」
モニカ「多分、みんな贔屓はありますよね。きっとありますよ。少なからず。なのでまあ甘んじて受け止めて」
DM「思いのほか辛い展開で」
アルブレヒト「じゃあ、これでね心置きなく村を出て」
八夏「いろいろ遺恨は残ってる感じですが」
ダスティ「じゃあこの後はファヴに戻って報告って感じですね」
DM「いや、ファヴには報告してるでしょ。牛を買いに行った時点で。でね、四日ほど待ってくださいって家畜を調達して。で、何もかも終わって一週間経ちました。でも君たちは一週間宿泊して、黒字から赤字に転落したのでは。全員でぞろぞろ行って、護衛してるんだったら。野宿して護衛するかどうかですね、みんなで」
ダスティ「じゃあ護衛します? みんなで」
DM「マジっすか! じゃあ、『私は護衛雇わなくていいんですね?』って商人大喜び」
ダスティ「そうなるんですか? そっちはそっちで出してくれないんですか?」
DM「だって、そこらのモブ傭兵百人護衛に付くよりも君たち六人のほうが強いもん(笑)」
アルブレヒト「えー、私行くのー?(笑)」

 全員笑い

ダスティ「じゃあ、まあ護衛は付けて貰ったほうが……」
レーグネン「行くときはダスティとクラウスだけでって話だったかと」
DM「だから要は、見張りをしたいんでしょ。詐欺られないように」
ダスティ「そうですね。あとは家畜を奪われないようにするために。ただ、そんなにみんなの宿泊代がかかるということだったら……ただ、みんなは村長宅にいるんだったら、大丈夫なんですよね」
DM「じゃあ村長の家で待つ。仕事は終わったけどタダメシが食いたいと(笑)」
八夏「ぬぬぬぬぬ」
DM「(笑)」
アルブレヒト「だったら帰るでしょ」
ダスティ「じゃあ、みんなで護衛します?」
アルブレヒト「なんで?」

 全員笑い

ダスティ「家畜を奪われないために」
アルブレヒト「それは商人がするでしょ」
レーグネン「じゃあアルブレヒト様は、ファヴで次の仕事を斡旋して貰って、その間に我々が……」
アルブレヒト「いや、私は一仕事終わったので、ブルーアイズマウンテンを飲む」

 全員笑い

アルブレヒト「家畜の護衛は、私の仕事じゃないぞ」
DM「まぁちょっと額がでかいからね。一頭二頭の誤差が、事故で片づけられる可能性があると『ダスティのキャラクター知識』では思っているわけよ。それでちょろまかされてもむかつくなって」
ダスティ「そうですね。だからダスティは護衛をするつもりでいますよ。ダスティと……クラウスにもついてきて欲しいなって思いますよ。戦力的には。じゃあクラウスに『一緒に来て護衛して欲しいのですが』」
クラウス「もとより、そのつもりです」
モニカ「えらい」
DM「で、護衛は何名つけましょう」
ダスティ「普通に考えると、あと三人ぐらい?」
アルブレヒト「大量の家畜を引き連れていける技術がある人は、当然必要として。あとは戦力」
DM「基本的に彼らはここで家畜を売って『ありがとうございます。じゃあ持っていってください』って店なわけよ(笑)」
アルブレヒト「牛追いの人を手配して貰うことは可能」
DM「もちろん。ただそれを手配するのには金がかかるよってことです」
モニカ「おいくら万円?」
DM「最低限のドナドナ部隊を結成するだけで一日銀貨50枚ぐらい払ってくれれば雇えるって感じですね。現地解散は勘弁してください(笑)」
ダスティ「じゃあ、それだけ払います」
レーグネン「お金がかかるのであれば、我々も行こうか?」
ダスティ「そうすれば、その分安くなりますね」
DM「安くなる。レーグネンがその分野宿するだけ」
クラウス「やさぐれている八夏も、体を動かしたほうがいいんじゃないの」
八夏「そういうことなら私もついていこう」
ダスティ「じゃあ、四人で」
レーグネン「モニカ様とアルブレヒト様は、町でゆっくり英気をやしなっていてください」
アルブレヒト「おう、それは助かる」
モニカ「いやモニカも行こうかな、って」
八夏「それでは意味がない」
モニカ「そうですかね?」
八夏「いやまあ、モニカ様が行きたいんだったら、それを止める理由はない」
クラウス「アルブレヒト様が本で散財しないように。見張り役として」
モニカ「そうか!」
レーグネン「クラウスからのアルブレヒトに対する信頼感が厚い!(笑)」
クラウス「そこはぶれてない(笑)」
レーグネン「一人で置いとくと本を買うぞ、こいつはって」
八夏「しかし、この二人だけを残していくというのはある意味不安ではないか。狙われているかもしれないのだろ」
レーグネン「まあお二人ほどの力があれば、問題はないでしょうが」
クラウス「うーん、じゃあ八夏殿には残って貰って」
八夏「いや、どちらかというとクラウス殿が残ったほうが」
モニカ「そう~かな。クラウス、若干推しが弱い(笑) 割と言いくるめられちゃうタイプだから」
ダスティ「ちょっと待って、それは誰の発言なの?(笑)」
モニカ「モニカ(笑) モニカが思っていることです(笑) じゃあモニカが残って、お兄様と待ってます」
レーグネン「じゃあ四人で行きます」
クラウス「八夏は残らない?」
八夏「いや私が行って、代わりにクラウスが残るほうがいいかもしれない」
DM「そしたらモニカが、こいつは推しが弱いからって(笑)」
八夏「ああ、そういうこと。推しが弱いってそっちの話だったんですか」
クラウス「アルブレヒト様に言いくるめられてしまう」
八夏「モニカ殿も残っていないとまずいんじゃないかと」
モニカ「私は割と、言えると思うんですよね。どうなんだろ?」
クラウス「言える……」
八夏「クラウスのほうが言えないか?」
レーグネン「みんな言えない(笑)」
八夏「逆か? 私とアルブレヒトがクラウスと共に残ったほうがいいのか。やはり」
モニカ「言えますか?」
八夏「言えますよ!」
モニカ「怖い(笑)」
DM「いやー何がすごいって、これだけ議論して、やらんでもいい野宿をモニカ様にさせられませんってことをいう人が、誰もいないってことだよね(笑)」

 ぶっちゃけこれ「自分が苦労するわけじゃなくてキャラクターが苦労するだけなんで、(モニカのみならず)野宿馴れしてないキャラですが気にせず野宿しちゃいます」ってムーヴなのですね。八夏以外が彼らがまともに野宿したのって城が燃えて彷徨ってる最初の二日くらいなんで。山越え中はノイエ・エイファスが用意してくれた野営呪文で快適に過ごしてて、それ以外は常に街道沿いの宿屋暮らしだから。そう、今までの彼らは「貴族だしな」で寝食のグレードを落とすこと無くコストを支払い続けていたのだが、ここだけ急に「野宿なんて慣れっこだから躊躇なし」になってしまっているんですな。個人的にあんまり好きじゃないノリです。

レーグネン「やはりお二人は、町でお待ちになって」
DM「そのパターンの止め方を誰もしないってことが俺は結構、驚いた(笑)」
モニカ「いや、私が行きたいって言っちゃったからですよ」
八夏「私としてはクラウスも残して、三人で残ろうかと思ったんですよ」
レーグネン「じゃあお二人であれば、問題はないでしょう。きっと大丈夫です。何しろアルブレヒト様とモニカ様だ。安心だ」
八夏「だといいのだが」
DM「で、モニカ様は行くんですか?」
モニカ「じゃあ、待ってます」
レーグネン「アルブレヒト様が散財しないように(笑)」
モニカ「しないように(笑)」
レーグネン「まあお財布はレーグネンが持っているので。自分のお財布から本を買うぶんには別に文句はないですし」
アルブレヒト「そのお金は誰のおかげで残っているのかね? って思っているよ」
DM「アルブレヒトってね、本を買ったら買ったはしから売らないと持てないから。アルブレヒトが買ってる本って、たぶん一冊二~三キロぐらいあると思うよ。百科事典みたいな本しかないんだよ。メチャクチャ重いと思うよ」
レーグネン「あと出発前に、あのデーモン汁と本を教会に持って行こう思うのだが……」
アルブレヒト「資金集めをするか」
DM「いやぁ、色々と手間取ったのもあって、ほとんど金が残んなくて大変だなぁ」
レーグネン「とりあえず、得られるお金をまず一回確定しておかないと。戦勝神教会で良いんですよね、換金」
DM「いいですよ」
レーグネン「どうしますか? モニカ様来られますか?」
モニカ「まあ、行きましょう一緒に」
レーグネン「じゃあ、町の戦勝神教会に来た」
DM「神寵者様が現れたぞー! とやって来るのか、また身元を隠した、謎のフルヘルム軍団で来るのかで、話が変わってくるんですけど(笑)」
レーグネン「じゃあ、モニカ様には待っていただいたほうがよろしいかなぁ」
モニカ「そうですね。待ってます待ってます」
レーグネン「じゃあ、一人で行きます」
クラウス「じゃあレーグネンにデモン汁入り水袋を渡します」
レーグネン「じゃあ、水袋いっぱい持って」
DM「きもいよー。こんな、ゲロよりも汚い」
レーグネン「じゃあ汁と本を渡して」
DM「何ポンド持って帰ったの、結局?」
レーグネン「回収できる分は」
DM「回収できる分は何ポンドだったの?」
レーグネン「水袋何枚持っていますか?」
クラウス「一つ」
八夏「四つ」
DM「お前ら全員、自分の水袋を空にするんじゃねぇぞ(笑)」
八夏「そうか」
クラウス「二個持っている分の一つ」
八夏「1になります」
モニカ「私は2です」
ダスティ「1」
アルブレヒト「1出せる」
レーグネン「じゃあ、7×8=56ポンドは用意できます」
DM「少ない(笑) だってこいつ、体重が600ポンドぐらいあるのに」
モニカ「悲しい……」
DM「わかったわかった。かわいそうだから銀貨1500枚あげるよ(笑)」
レーグネン「ありがとうございます」
DM「こいつを倒したという事実だけでも大事だからな」

 一応、死骸の利用を防ぐ為にも全回収がベストではあるものの。

アルブレヒト「全部合わせて?」
DM「いや、本は銀貨500枚です」
レーグネン「で、一日銀貨100枚飛んでいくので、滞在費が。一週間で銀貨700枚でしょ」
DM「まあそのうちの、野宿している方々は、そんなに減らないので」
モニカ「ひとり100?」
DM「いやパーティーで100(笑) ひとり100恐ろしい、一日の生活費が一人10万円(笑)」



DM「はい。というわけで、このシナリオが終わって次のシナリオに入りますけど、いいですか? 長かったー(笑)」
モニカ「いや、本当に終わったんですか? これでいいんですか?」
アルブレヒト「いや、話が終わって、何か影響が出なかったとは言えないので」
DM「そうそう。君達の主観で『一区切り付いた』ってだけ。君達の村での行いの数々は様々な影響力を世に与えるので、今後なにか関わってくることはあるかも知れません」
モニカ「何か分配はしなくていいんですか?」
レーグネン「いや、報酬の分配ができるかどうかもまだ」
DM「これがね、なんかちょっとね。大人の事情でね。グダり過ぎて途中に出てくる敵を減らしているので、君らの収入チャンスも減ってるんだよ(笑) じゃあ魔導書がもっと高く買って貰えたってことにして、追加で銀貨1000枚あげるよ。ここで帳尻合わせよう」
みんな「やったー(笑)」
クラウス「武器もいっぱい無くしたしね」
八夏「増えたハルバードはどうするんです?」
モニカ「売って、銀の武器に変えます。ダスティも銀の矢を」
ダスティ「そうですね」

 突如吹き出す八夏。

  イラスト:★Yuuki
八夏「いや、スミマセン。アルブレヒトのメモを見て(笑)」
モニカ「アルブレヒトのメモ、何だ?」
八夏「言っちゃっていいですか?」
アルブレヒト「はい」
八夏「ゆすり金って(笑)」
アルブレヒト「そしてゆすられ出費が2250」

 全員爆笑

モニカ「ゆすり、ゆすられ(笑)」
レーグネン「とりあえず2850残って……滞在費と家畜以外に、何か出費あります?」
八夏「ないんじゃ……」
レーグネン「野宿期間って何日間?」
DM「五日……じゃないな、四日だな」」
レーグネン「四日……。2790残ります。では、まずはダスティに……」
モニカ「ダスティとクラウスに借金してるので」
レーグネン「クラウスっていくら」
クラウス「1000」
レーグネン「自分も500出してるわ。八夏が100で……。全然足りないな。とりあえず半額ずつ補填しましょう。ちょっと待って」

 計算中!

レーグネン「まあまずはダスティに1000。クラウス500。自分が250で、八夏が50」
ダスティ「それで余ったやつはパーティー資金?」
レーグネン「あまったのは990しかないので、パーティー資金に。で、今のパーティー資金は1150です。なので10日の行程でなくなります」
DM「君らには次の仕事がやってくるかもしれないから大丈夫だよ」

 神が言ってるんだ間違い無い!!

 Don't give up justice, I want to get truth! これにてシャドウ・デーモン退治編終了!!!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 村を離れて事後処理の回です。
 前回の話と重なりますが、当時は私たちは(配分に難があるとはいえ)これは純粋に村人への補償だと思っていたのです。
 しかし、この回で村人に詰め寄られるなどの面倒もなく平穏に村から立ち去れたのは、きっと村長が取り計らってくれたからなのですね。
 なるほどこれは私たちが面倒をあぶく銭で解決しただけ……!
 なんとなく施しをしていいことをしたとか、イラストみたいに村長が強欲に強請ってきたとかいう認識でいてはいけないということは肝に銘じておかなくてはならないですね。
 ただ、もともとアルブレヒトは『モニカがお金を渡したいって言うから』で動いていたので、結果としてお金を渡せればその過程はどうでも良かったという節もあります(笑)

 一見すると若干の黒字で終わっているようにみえますが、メンバーから借りた攻略費用を返しきれていないので赤字です。
 アルブレヒトは毎回獣に貪られ半殺しにされては、その都度ノーブルな冒険者服をおろしているので、そこの出費ももなかなか大変です(笑)
 それでも、牛の尻を見ながら1日歩き続けたり、鶏100羽と共に野原で夜明けを迎えたりするなんてことを、自分でするなんてありえないのです。
 高コストな暮らしをしているので、サービスに対価を払うのは当たり前のこと。
 この期に及んでもまだ、真にお金に困ったことはない故の……ってやつです。
 きっとこれからもなんとかなるさ……!

 ★Yuukiさんのアルブレヒト、今回は珍しいバックショットですね。
 やはりイケメンオーラしかない……。
 次はうまくやってやろうと気合が入るってものです。
 あぁ、早く次のセッションがしたいな……!


・モニカ
 書き起こしされていない部分で平等を主張していたようです。
平等に分けることもそれはそれでリスクがあるのも分かっていますが……モニカは主張しますよね(笑)

 自分がキャラクターじゃないから家畜運搬の手伝いを申し出たわけではないのですが、気をつけねばなりませんね。モニカは貴族なので、手配をするだけでも心遣いを感謝される立場(なのかな……?)、お兄様と共に宿泊宿でセンチメンタルに「無事に運搬できているかしら」と考えていた方がいいのかもしれません。

 ヤカ様のプレイヤーさんが本当に吹き出してたんですよ、モ中はこんなにきょとんとはしていませんでしたが、面白かったです(笑)
 ★Yuukiさんにはかわいく描いてもらって大感謝せねば!

 今回の任務全体の感想。
 エルマー様のことですが、恐らくギリギリのところで助けるか、看取るなりすることができたんだよなって思っているので、心にダメージ入ってます(笑)
 いやもう本当……ごめんなさい、リスト家!

 エレル村のひともお世話になりました!
 ……しかしモニカの立場を含め、とんでもないしがらみ持ったパーティだなって思いました(笑)
 続く仕事は果たして上手くやれるのでしょうか……。


・レーグネン
 やらせるわけにはと、英気を養ってはと水を向けたのになんか混ぜっ返されました(笑)
 モニカ様が私も、という所までは想定内でしたが、なんかフワッとした流れに。字で読むと八夏がちょっと失敬に思えてきました(笑)。
 八夏のいい吹き出しっぷり。ゆすりゆすられ出費、こちらの落ち度が大きい事を思うと言い方がひどい(笑)
 そしてお金は計算すればするほど厳しい感じに。次も頑張ります!


・八夏
 今度こそ本当に一区切り、途中からとはいえ長かったぁ。
 八夏の初陣としては踏んだり蹴ったり墓穴を掘ったりとかなり格好悪い形になってしまって申し訳ない。
 早く汚名返上したい…頑張らないと。

 イラスト、いつもありがとうございます。
 丁度私の横にいたお兄様がまとめてたメモ書きが偶然見えて、目に入った最初の文字が「ゆすり金」。
 シナリオが終わって少し気が抜けたところにこの不意打ちは噴出しますわ。
 お兄様、ストレートすぎ!もう少し伏せて伏せて(笑。


・ダスティ
 Yuukiさんのイラスト、実際にはメモをとっているのも、メモを見て吹き出しているのも中の人で、その光景を見ていたわけですが、こうやってキャラクターに置き換えられると、また味わい深いですね。

 何度もダンジョンアタックをして、村人たちともなんやかんやあって、ボスモンスターを倒すまでにも、いろいろあってすごく大変だったのに、「倒した! やったー!! 終わり」……とはならず、そこからまたいろいろあって、そしてようやく、今、最初の依頼が終わりました。ただまあ、いろいろと手放しで喜ぶわけにはいかないような結果なので……次は、何か良いことがあるといいな!
■キャラクターズ・オヴ・フローラントWEB版

 
●エルマー 710~730
 ヴィーリオン王国ヴルフ男爵家の騎士カルステン・リストの四男の騎士見習い。
 極めてピュアで陽気。善良と言って差し支えない若者で、人懐っこいあまり領民相手にも気さくに接し過ぎることをしばしば注意されていた。
 将来は父のような立派な騎士となることを夢見て努力を怠らなかったが、数年前のある日、騎士見習いの修行中にたまたま見ることが出来た主君ヴルフ男爵の娘ドロテーに一目惚れして以来熱烈な想いを募らせ、夢が「父のような立派な騎士になって、ドロテー様を娶る」に若干の路線変更を果たす。
 夢見れば夢も夢じゃないと日夜騎士道の努力に励んでいたある日、騎士見習い達を労う夜会が開かれ、片想いの熱をひたすら内に溜め込んでいた彼は「これぞ神が与えし好機!!」と勘違いして真っ向告白するも、「あなたみたいに脳天気な人じゃなくて、影のある人が好きなの」と言われ、絶望。公衆の面前、公の場で告白という非礼を働いた上にあっさり玉砕の噂はまたたく間に広がり、一躍領内のお笑い草として有名になる。

 UPDATE!!
 純粋過ぎるゆえか失恋のショックは強烈で、失意のズンドコに沈んでいたところ、彼を訪れた行商人から「影のある男になる魔力を秘めた儀式の書」を買い、これ幸いと適当に見つけた食い詰め術者を連れて儀式を行う。
 召喚されたのはレッサー・デーモンの一体シャドウ・デーモンだが、完全な状態ではなく、リソースの一つである生命力を必要としていた。召喚の間に閉じ込められ、徐々に生命力を奪われていく2人。儀式が稚拙故か、奪われる生命力は極めて少量ずつであり、歩くこともままならない中で辛うじて手持ちの食料と水で食いつなぐも、先ずは術者。彼は4日で息絶えた。
 エルマーは「よくもだましたァァァァ!! だましてくれたなァァァァァ!!」と、生まれて初めて憎悪の感情に目覚め、復仇の一念で持ち堪えるも、11日目には息絶えたのであった。彼が今際の際に残した言葉は「父上、申し訳有りませんでした……」であった。


 
●カルステン・リスト騎士爵 691~
 ヴィーリオン王国ヴォーヴェライト伯爵領のヴルフ男爵家に使える騎士。
 これといった特産があるわけでもない農村のエレル村を領有する典型的な田舎騎士であり、先祖代々の土地を誠実に統治してきた。
 ヴィーリオン騎士のご多分に漏れず戦勝神の信者であり、その教えに従い忠勇であることを誇りに生きてきた男。主君からの評価も「とりわけ優秀ではないが、やるべきことをやる男」。
 領内で発生している魔獣騒ぎにも下手な様子見をせず即座にファヴへ傭兵の派遣を打診したものの、その第一波は敢えなく壊滅。唯一の生存者を丁重に街まで護送させ、新たな傭兵の到着を心待ちにしていた彼の元へ、戦勝神の聖騎士を含む一隊が到着したとの報告が入ったのであった。

 UPDATE!!
 苦戦の末事件の元凶を突き止めた傭兵達は、「犯人の死体」を彼に送り届けてきた。
 兜を被り素顔を秘匿する彼らの「この犯人が何者かを知るのは我々だけですが、どうしますか?」という意図は明白で。無論これが一介の傭兵風情ならばその様な脅迫に屈する道理はないのだが、隊の代表として乗り込んできた男は戦勝神の神官戦士で、更に先日彼ら自身が吹聴するには「隊にいるのは聖騎士ではなく神寵者である」とのことであり、とどのつまり彼らは「戦勝神の権威を無視して口封じや黙殺など出来るわけがない」と踏んでいることに他ならない。
 戦勝神の信者同士が戦うなど珍しくないことだが、「助けを求めた相手から脅迫される」という、戦場での敗北を介さない屈服はカルステンにとって屈辱の極みだった。しかしここで拒絶することは、即ち「戦勝神の神寵者が“事実”を世間に広める」ことを意味し、それは家の存亡に関わる不名誉。拒否という選択肢など最初から無いのであった。そしてだからこそ彼は“最悪の事態”としてこうなることも想定していた。

 エルマーの“遣い込み”と今回のファヴへの依頼料だけでも極めて重い出費ながら、それでも過剰な贅沢をせず蓄財してきた分でどうにか賄えたものの、この出費は完全に限界を超えておりとても支払えるものではなかった。ゆえに借金によってどうにか当座の口止め料を確保。最悪への備えが外れることを祈って“彼ら”を迎えたのだ。
 過剰出費の帳尻合わせは確実に領民への重税という形で行わなければならず、彼は己の不甲斐なさとあのような者を寵愛する神を呪うのであった。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター5

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4

DM「さて、君たちは優雅にコーヒーを飲んでいると……銀貨3枚減らしといてね、飲んだ人の数だけ。さすがブルーアイズマウンテン、コクが違うって(笑)」
アルブレヒト「日課なのだ」
DM「それでファヴの窓口に行くと、『あんたら宛に手紙がきてるよ』。二通」
アルブレヒト「私?」
DM「じゃあ、一応リーダーらしき人に(笑) 普通の蜜蝋で封された手紙と、なんか和風のたどたどしい行書が書かれた手紙です」
アルブレヒト「それは八夏宛? あとなんて書いてあるの?」
DM「宛名? いや、ファヴのほうからホニャララ隊のみなさん」
モニカ「なんとかリッターズじゃないんですか?」
DM「あんなカッコいいのでいいの? お前ら騎士を隠さないの?」

  全員笑い

レーグネン「ヴォルフェンビッターズ」
DM「じゃあ、シャイニングフォースの方々に(笑)」
レーグネン「チーム名はあとでちゃんと決めましょう」

 プレイヤー視点では「ややこしくなるだけ」なんで偽名を使ってないんですが、キャラクター視点ではちゃんと偽名使ってるよ。うっかり本名喋って大変なことになるとかは心配しなくていいよって扱いですね。
 まぁ一般的な傭兵は隊長の名前で「○○隊」ってのが珍しくないんで、彼らも別に「見つけるものたち」「ソフトークオールスターズ」「ロンド・ベル」みたいに固有の名前を付けなくちゃいけないわけではないのです(笑)

アルブレヒト「じゃあ二通ね、あけてみよう」
DM「両方開けたぞ、いいのか八夏(笑)」
八夏「勝手に開けないでください。アルブレヒト殿」
アルブレヒト「いや、普通に読めるから、違和感なく」
八夏「とりあげます」
アルブレヒト「そうか。八夏宛か」
八夏「油断も隙もないぞあのお方」
DM「すべて自分が中心だからな、仕方ないね」
八夏「じゃあとりあえず、先にそちらのほうのを」
DM「みんないていいの?」
モニカ「いますよ」
アルブレヒト「八夏がいなければ、勝手に開けちゃうよ」
八夏「いますよ! 危ない人だなあ」
DM「凄いよね。この状況で自分宛って思う思考回路が怖いよね。ていうかバカっぽいよね(笑)」
ダスティ「貴族だから、そういう常識がない?」
DM「貴族の常識的には、宛先が不明瞭な手紙を勝手に開封するほうがよっぽど非常識な気がするんだけどなあ」
レーグネン「好奇心に勝てなかったほうがまだマシっていう」
DM「そうそう。わかっているけど好奇心に勝てなかったというよりも、勝手に開けちゃう方が大分ヤバい(笑)」
アルブレヒト「そうか。じゃあさすがにやめておこう。興味あったんだがなあ」

 全員笑い
 ダスティのアナーキープレイに対する指摘のように、いわゆる「この世界の常識的に考えると……」なロールプレイは結構「大丈夫?」と聞きます。「マスター冒険者だから言わなくてもそれくらいわかるだろ!」ってなことへはそこまで過保護にしませんが、キャラがブレたら困るだろうなーってDM視点で思っちゃうことは。その上でダスティのように「私は(非常識だろうと)一向に構わん!」と己を貫く分には構いません。「そんなつもりなかったのに!」さえ回避できるなら、世界がそれ相応に接することで何の問題も無いので。

DM「じゃあ、音読するの? 黙読する?」
アルブレヒト「とりあえず黙読する」
DM「じゃあアルブレヒトにLINEで文面を送るね」
アルブレヒト「残念なことに、みんな字が読めるんだよな」
モニカ「まぁこれは八夏様への手紙でございますか?(キラキラ)」
八夏「ご興味がありますか?」
モニカ「なんだか、この装丁は見たことがありません(キラキラ)」
八夏「我が国では一般的なものなのだがな」
アルブレヒト「よし、じゃあ読むぞ。『私は人呼んで、完全懲悪の騎士フォルクハルト』……だけ?」
DM「続き送るね」
アルブレヒト「続きあるの」
DM「そうだね。分割で送る俺もおかしいよね(笑)」

 しばし沈黙

アルブレヒト「蜜蝋は、単なる蜜蝋なの? 紋章とかなくて?」
DM「そこで〈知識:貴族〉」
アルブレヒト「23」
DM「『こ、これは、まさかヘルツホルム公爵家が家臣、リューガー子爵家の徽章!』と思ったアルブレヒト」
モニカ「封の蜜蝋?」
DM「まだお兄様しか見てないぞ」
モニカ「え! 蜜蝋だけならわかるんじゃないかな」
DM「見せるといってないけど、周りでパッと見るという処理でいいの?」
モニカ「しない方がいいかな?」
DM「今後も『目の前で普通に手紙読んだら自動的に封蝋の紋章も識別可能』でいくっていうならいいよ。いや、あんま身構えないでくれ? 前もこれやってたからいいよね、って適当に処理したいだけの話だから(笑) 『見せると言ってないのに』とかならなければそれでいいやつ」
モニカ「そうね」
DM「モニカ達成値いくつ」
モニカ「11」

 
DM「これはモニカは知らない。お兄様は知ってる。ヘルツホルム公爵家のリューガー子爵の徽章っぽいなぁ、多分。で、ヘルツホルム公爵家自体は、11を振ったモニカすらも知っている。ヴィーリオンの北の方の島の東七割を支配してる。かつては全島を支配ていたんだけど、今はバーンに攻め取られている。損失がこの程度で済んでいるのは、ヘルツホルム公が有能だからというのが、世間の一般的な評です。で、ミーコン島をめぐる攻防は、戦線がめぐるましく変動して、撃退寸前まで持ち込むこともあれば、逆にギリギリまで追い詰められることもある激戦でした。その経過は『ミーコン島攻防記全7巻+外伝2巻』に詳しいです(笑)」
アルブレヒト「読んでるかもしれない(笑)」
モニカ「確かに読んでそう。すでに(笑)」
DM「そこの直臣だね。それ以上の詳しいことは知らんけど」
アルブレヒト「リューガー子爵家、もしくは連なる一族あたり」
DM「そうそう」
アルブレヒト「なるほど。で、この人の名前には?」
DM「その達成値だと、よくわからない」
アルブレヒト「中身が、なかなかよくわからないな」
八夏「どうしましたかアルブレヒト殿」
アルブレヒト「まあ読もう。『完全懲悪の騎士』……完全懲悪……あれか、この完全は……」
DM「誤字じゃないです(笑)」
アルブレヒト「完全懲悪って書いてあるけど、これはパーフェクト懲悪って意味です」
八夏「悪ですか?」
アルブレヒト「いや、悪を懲らしめる」
八夏「パーフェクトスーパーデビルって意味じゃないんですね」
アルブレヒト「完全懲悪の騎士、フォルクハルトからの手紙だ」
レーグネン「どなたですか?」
アルブレヒト「知らん(笑)」
DM「じゃあ〈知識:貴族〉ある人は。モニカは失敗したんで。さっきので」
クラウス「おっ23!」
レーグネン「6です」
八夏「24」
DM「ま知らないね、でも(笑)」
アルブレヒト「本人曰く、この世の悪を一掃せんと諸国をさまよう悪の始末人。我々を秩序と規律を重んじ、悪を滅殺する同志と見込んで、共に立ち向かって貰いたい案件がある。我が至誠の志が宿りし手を握る意思があると信じ、ドライリュッケンの地で待つ」

 一応付け加えておくと、これは原文ママではなくて、あくまでアルブレヒトこう言っていただけ。どこが原文と違うかは秘密だ。

レーグネン「ドライリュッケン?」
DM「ドライリュッケン。三つの背中って意味です。〈知識:地域〉」
レーグネン「地域?」
DM「〈知識:地理〉でもいいけど。〈地理〉なら場所がわかるし、〈地域〉だとどういうところかわかるという判定です」
クラウス「〈地理〉20」
八夏「6」
ダスティ「〈地域〉14」
レーグネン「地域17」
DM「〈地理〉の人からお願いします」
アルブレヒト「20」
八夏「6」
DM「ここから30キロぐらい南南東にある中規模の町です。〈知識:地域〉の方々」
レーグネン「17」
アルブレヒト「23」
ダスティ「14」
DM「アルブレヒトだけ知っている。きっとレーグネンも名前だけは知っている。近隣の経済圏の中心地ですね。この辺の。30キロくらい離れたあたりの。ファヴの支部がある町としては最小クラスです。ドライリュッケンとは三つの背中って意味で、その名の通り、東西南を山に囲まれています。で、君たちは北側にいます。そのぐらいですね。このへんもまだ前回の事件のあった、ブルーフ男爵の支配地域ですね」
レーグネン「フォルクハルト殿はどういう方なのでしょう?」
クラウス「八夏みたいな感じですね」
八夏「それはどういうことですか」
アルブレヒト「完全懲悪」
DM「君たちは、そんな勧善懲悪なんて熟語を知らないよ。英語ならPerfectly punish the evil.とかになってると思うよ」

 まぁヴィーリオンはドイツ語ベースなんで、英語では書いてないけどね! 単語知識が圧倒的に足りてないんで、こーいうとき英語と違ってそれっぽいなんちゃって翻訳すらハードルが高いぜ、ドイツ語(笑)
 ちなみになんで大陸最大の超大国=この世界の公用語がドイツ語なのかというと、二十年以上昔の俺が「ドイツ語格好良いから」と決めたってのと、当時のメイン舞台はバーン帝国で、そっちは英語圏なんだよな……という(笑)
 なので当時の設定では貴族には「フォン」が付いてて、それに則るならアルブレヒト・フォン・ヴォルフェンビュッテルである。その設定は「名字がある時点で貴族」という設定に上書きされて今に至るけど。

アルブレヒト「日本語的にそうなっているだけであって、大陸語(ヴィーリオン語)的にはそういう文字ではないという」
DM「そう」

 Don't give up justice, I want to get truth! Perfekte Bestrafung!!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 新章は、お金は心もとないけれど節制はしないという覚悟の出だしです。
 さて一体何人がコーヒーを飲んでいたのやら……一人だけですかね(笑)

 なにやら私たちを指名して手紙が届いたということです。
 プレイのこの時点では気にしていなかったのですが、初任務をなんとかかんとか片付けただけの我が隊に注目する人がいるということは、一体どういうことなのでしょうね?
 私たちの行動がどう広まっていて、どう影響していくのかが楽しみであり、怖いところでもあり。
 八夏宛と思われる和風の手紙まで開けようとしたのは悪ノリが過ぎました。

 そして封の徽章からヘルツホルム公爵家周辺の関与が浮上。
 地勢的にヴォルフェンビュッテル家との関わりはなさそうですが、このリプレイの後の記事からもわかる通り、実績もオーラも半端ない大貴族ですよ。
 私はこのフローラント世界との関わりを強く感じられる展開が大好きなのです。
 自分たちの行動が必ず、大事も小事も、良くも悪くも、この世界の歴史を動かしてきたのですから。
 やらかしのほうが多いのは、まぁ……(笑)

 このぬばたまさんのイラストでフローラントの世界はより華やかに彩られていますね。
 世界を動かしているおじさんたちが皆魅力的で、本当にすごい。
 いつもどうもありがとうございます。



・モニカ
 なんだか怪しい手紙の差出人、とんでもない人との繋がりを感じられた、恐ろしい……!
 完全懲悪、お兄様の告げる言葉はの人物は聞くには響きよくて信頼に足る方のようですが、はたして!
 それと公爵、イラストも紹介内容もかっこいィ~!! 二つ名の文化はその人物の紡いだ歴史もまざまざと体感させられてよいですね。
 バーンからは忌々しき貴族扱いされているのでしょうか。


・レーグネン
 知識の達成値11でも知ってる大メジャー! イラストもお髭の強そうなおじさま! 素敵。
 レーグネン、地味に知識振ってるのですが、ダイス目でいまいちな事が多い気が(笑)
 完全懲悪……! すごい当て字。悪を滅する意志をひしひしと感じる……!


・八夏
 新章開幕からこのお兄様本当に油断も隙もない……。

 唐突にやってきた大胆過ぎるスカウトメールに今回の冒険も嵐の予感しかないのか?

 ちなみにプレイ時はお兄様以外は全員文字で見ていないので「完全超悪」みたいな誤字になっているのかと思ってました。

 そしてダンディな公爵様の登場(ぬばたまさんありがとうございます)
 さすが通り名持ちの貴族様はかっこいい。
 実際に八夏達がこのレベルの人物に会える日が来るのだろうか?
 あ、断罪される場とかで会うのはノーサンキューで(汗


・ダスティ
 まだ駆け出しの冒険者なのに、ヘルツホルム公爵なんていう超大物の名前が出てきた! しかも、ぬばたまさんのイラストを見るに、ダンディで有能な雰囲気が超でてる。ちょっとこわそうだけど……。何か大変なことに巻き込まれそうな予感?
「勧善懲悪」ならぬ「完全懲悪」としているのは、漢字ならではの表現ですね。これまた、こわそうな雰囲気が感じられます。そして、八夏の「完全超悪=パーフェクトスーパーデビル」」という勘違いが、おもしろいです! 漢字が一字違うだけで、全然別の意味になってしまう。
■キャラクターズ・オヴ・フローラントWEB版

  イラスト:ぬばたま
●トラオゴット・ヘルツホルム公爵<遠けき軍槍“Entfernter Kriegsspeer”> 671~
 ヴィーリオン王国最北の土地、ミーコン島の東側7割を支配する大貴族。
 かつては島全域を領有していたが、バーン叛乱の際に西側3割を喪失した。
 が、喪失がこの程度で済んだのはヘルツホルム公(当時伯爵)が優秀ゆえであり、彼でなければ島そのものから叩き出されていたとはもっぱらの評価。
 ミーコン島を巡る攻防は戦況、戦線が目まぐるしく変動し、撃退寸前まで持ち込むこともあれば、逆にギリギリまで追い詰められることもある激戦であった。その経過はミーコン島攻防記全7巻+外伝2巻に詳しい。

 ヘルツホルム家はヴィーリオン王国六公爵家の一つであり、その開祖は建国王“至尊騎士”オスカー・ヴィーリオン一世の従兄弟のズィーモン・ヘルツホルム。
 代々永きに渡り北の蛮国ホウルティーアに対する絶対的な防壁となって立ち塞がり、その武威は“北方の輝き”の名を以て広く知られている。
 若き頃のトラオゴットも数多の蛮族を討ち果たした勇者であったが、それ以上に彼の名を轟かせることとなったのは“ファーランドの叛乱”(バーン建国戦争)に於いて、封地ミーコンを巡る一連の攻防最大の決戦である“遠けき軍槍”作戦(709年)。この戦いでトラオゴット伯爵率いる神誠快速騎兵隊(Traugott Schnelle Kavallerie)が行った奇襲を端とする分断攻撃は決定的な役割を果たし、領内深くまで浸透したバーン軍の兵站を完全崩壊させ、戦線を一気に押し戻すことに成功した。以来、この作戦名は彼の二つ名として天下に知られることとなる。
 その後トラオゴットが公爵家を継いでからの戦線は膠着状態を維持し今に至る。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター6

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4

ダスティ「いつまでに、ここに来いっては?」
アルブレヒト「書いてない。この紋章は」
DM「紋章というか、徽章だね。ここで紋章と徽章の違いを説明すると、紋章って個人です。家紋とかは徽章のほうですね。他人には使わせない」

 紋章は個人の名刺なので、基本的に他人に使わせることを前提にしていないわけですね。名代が掲げたりとかはあるけど。個人の象徴であって、組織の象徴ではない。
 徽章は組織や集団への所属を明らかにするものなので、逆に個人の象徴とされることはない。
 例えば「3つの頭を持つ有翼の獅子の紋章……!! あれは○○騎士団の紋章だ!!!」という使い方はしません。騎士団は個人ではないので、この場合は「あれは○○騎士団の徽章だ!!」となるわけですね。もしくは「あれは○○伯爵の紋章だ!」とかでも。

 
 つまりミラージュ騎士団の「血の十字架」は騎士団に所属している全員が使えるので徽章なのに対して。

 
 バッシュ・ザ・ブラックナイトの「三つ巴」は黒騎士個人を示す唯一無二のマークってーことで紋章の範疇なわけです。

 
 これだとドイツ軍の国籍標識である黒十字(バルカンクロイツ)や、ナチスのシンボルである鉤十字(ハーケンクロイツ)は徽章で、コクピットの横にあるパーソナルマークのミッキーマウスは紋章ってな感じですね!

 
 左はロンド・ベルのマークは徽章! 右のアムロのパーソナルマークは紋章!!
 原則「同じ紋章は(少なくとも同時期には)二人以上で併用はしない」ことになるのである。偶然同じになっちゃったとか似ているとかはあるが。

 日本は「家紋」なんて言葉があるだけに「家紋は一族で使ってるんで、紋章も同じ」と思いがちなのがトラップかも知れない。
 まぁなんつーか、「徽章」は英語で言うと「バッヂ」だよって言われたら腑に落ちる人も多いのでは?
 そして「紋章」「は「エムブレム」……ではなく「コート・オヴ・アームズ」なのさ。エムブレムは特定の概念を視覚化・デザイン化した存在、とでも言いましょうか。

 
 例えばソ連の国章であるこれは、労働者の鎌と槌が地球にデカデカと存在するっつーイデオロギーがデザインに織り込まれたエムブレムってーわけですな。徽章であることとエムブレムであることは両立するわけだ。
 そんなわけでファイアーエムブレムシリーズの「炎の紋章」はだいたいが「厳密には紋章じゃない」のであった(どうでもいい


アルブレヒト「じゃあ、ヘルツホルム公爵家に連なるリューガー子爵家の徽章に似てるなあ。たぶん、その系列に間違いない」
レーグネン「さっきフォルクハルトでふった分で、リューガーも」
DM「芋づるだね。ていうかヘルツホルムに至っては、戦国武将が細川氏知っているか、とかそういうレベルだから。10いってれば知ってるよ」
レーグネン「10いってない」
DM「お前貴族だろ! それはもう社会常識なので、名前だけは知っているよ。だけどお前、名前しか知らないのかよ、とバカにされるレベル」
レーグネン「名前は聞いたことがあります(笑)」
DM「知ってるふりしとけばいいんだよ(笑)」

 ヴィーリオン王国広しと言えど公爵家は一桁しかないので、室町時代における三職七頭(斯波、畠山、細川、一色、山名、土岐、赤松、京極、伊勢、上杉)に匹敵って感じですかなぁ。家格は抜きにして「一般的な戦国大名のイメージ」で置き換えるなら、織田、武田、上杉、北条、毛利、島津、今川、長宗我部、三好って感じ? まぁ後者は時期が全然一致してないのであくまで雑なイメージ。

クラウス「アルブレヒト様は面識は……」
DM「ないです!」
アルブレヒト「さすがに3000キロ離れているからな。いくら私が高貴でも」
DM「直線距離だったら1200キロぐらいだけど、歩いていったら3000キロ近くかかるからね」
ダスティ「じゃあ、なんでその人から直接ここに手紙がきたんですかね?」
モニカ「謎ですなぁ」
ダスティ「前に解決した事件がガンガン広まっているってわけじゃないですよね」
レーグネン「我々のことを知っているのはハインリーケ様ぐらい」
クラウス「我々のことプラス、先ほどの正義云々て考えて、八夏殿がいるってことを知っているのはハインリーケ様しかいない」
八夏「そもそも、このチームのことを知っているのはハインリーケ様しかいない。偽名で手紙を出さなきゃいけない。しかし興味がありますな」

 なお、この辺は完全に「彼らの主観」であり、実際にどうなのかとは別の話である。

クラウス「むしろ、これほど大きな家に呼ばれたのであれば、行かないという選択肢はないのでは?」
アルブレヒト「いや、お兄さん的にはね『俺たち有名人じゃん』って、図に乗っていいと思いますね。いや、もう我の名が知れ渡ってしまったか。ふむ。我々を指名して手伝って欲しいと。行こう!」
八夏「悪を倒すというならば、馳せ参じないわけにはまいりません」
アルブレヒト「そういえば八夏殿の手紙は。何か危急の手紙では?」
八夏「とりあえず黙読してみます」
DM「そしたらだいたい同じ文意なんだけど、八夏は『勧善懲悪の誤字じゃないの?』って思った」

 全員爆笑

八夏「ん?」
アルブレヒト「ちょっと見てもいいかい」
八夏「どうぞ。完全懲悪? 間違われたのですかねえ」
アルブレヒト「いやこれは、洒落かもしれんぞ」
八夏「ともかくまったく同じではなかったけど、内容としては同じものがきたと」
クラウス「内容が同じということは、やはり八夏殿ありき」
八夏「少なくとも我々のことは、身元が割れている」
クラウス「ハインリーケ様が透けて見えますね」
レーグネン「割れているとはいえ、我々の身元がばれているとは思えませんが」
アルブレヒト「何はともあれ、行ってみよう」
DM「のこのこと行ってしまうわけですね」
レーグネン「買い物はいかがしましょう」
モニカ「今買い物しましょう。今のうちに」

 買い物が始まる……!! トイレに行ったりもする……!! お茶も淹れる!!!

 Don't give up justice, I want to get truth! 彼らは悪魔召喚事件の隠蔽に関与した直後である。


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 この2通の手紙にハインリーケが関わっているという見方については、私としては『うーん、そうかなぁ?』と懐疑的なところです。
 とはいえ、そうではないといい切れるほどの考えもまとまっていなかったので、ここでは否定や肯定はひとまず先送りにしています。

『我々の活躍を聞きつけての指名とあらば、それに応えねばな! ふんす!』とアルブレヒトは完全に乗り気なのですが、『秩序と規律を重んじ、悪を滅殺する同志と見込んで』という先方の評価に基づく依頼だということを一切気にしていないのは、自らの行動を省みるにそれで良かったのでしょうか……(笑)



・モニカ
 紋章、徽章、違いを説明していただければ分かるのですが、ぱっと言われるときっとまたこんがらがりそうだ……どうして公爵と侯爵は同じ読みにしちゃったの……みたいな……。
 我々を知るのはハインリーケ様しかいない、という話についてはよくよく考えればそんな事はなかったですね!八夏のことは兎も角、我々のことはノイエ・エイファスも知っているので……!
 しかしながら、お手紙の差出人のいうように「悪を滅殺する同志でありたい」と思っている以上は、依頼を受けない選択肢を選ぶことはないな、と思っています。


・レーグネン
 知識ロールで平均的に頑張ってくれマイダイス!
 知ってるふりでがんばる!
 徽章、紋章は知らなかったというか、ためになりますねえ。
 縁もない公爵ゆかりの者から、そして隠遁生活している(つもり)なので、あまり思い当たるフシもない感じで。はて。


・八夏
 昔某ロボットゲームで機体にオリジナルのマークをつけられる機能があったが、あまりの自分のセンスの無さに絶望した事が……。

 それはそれとして、大陸語とヒノワ語の両方を扱えるのにどっちも完全懲悪…これはやはり意図的なのか。
 まだまだ真意がつかめないけど、「悪を討つ」と言われればついて行ってしまう八夏なのであった。(オイ


・ダステ
 ファンタジー関連の物語は、マンガも小説もそこそこ読んでいるが、「紋章」と「徽章」の違いについて、ちゃんと考えたことはなかったなあ。まず「徽章」という言葉自体、「紋章」に比べてあまり使われていないし。今、この原稿を打っている時も、「紋章」は一発で変換されるけど、「徽章」が出てくるのは気象、希少、気性、起床、記章の次ぐらい。なんとなく「紋章」って言っちゃってるけど、実は「徽章」だった、というのは多そうですね。勉強になります!
 しかしルージュ・ミラージュのこのイラスト、すごい久しぶりにみたなぁ。
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター7

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4

アルブレヒト「ちょっと情報収集をしてみようか。ダスティ」
ダスティ「はい」
アルブレヒト「この完全懲悪騎士フォルクハルトのことを調べてくれないか。噂話レベルでいいんだ」
ダスティ「わかりました。町の噂であるのか、調べてみます」
DM「個人狙いね。世間一般の噂話ではなく、フォルクハルトの噂が無いか」
ダスティ「そうです」
モニカ「ダスティは便利だ」
DM「いくら使うの?」
ダスティ「相場的には?」
DM「さしものダスティも、この人の相場はよくわかってないですよ」
ダスティ「うーん」
DM「単純な一般常識として、遠方(に領地が在る)貴族の個人情報を集めるのは大分ハードルが高いと思った。でも世間に噂話が在る賭けて探すことは可能」
ダスティ「なるほど、この前のシアンの話のように世間の噂になっているようなことを調べるのか、個人情報を調べるのかで話が違いますよね」
DM「そうそうそう」
ダスティ「じゃあ、先にそのことをアルブレヒトに確認をとります」
アルブレヒト「ただ『人呼んで、完全懲悪のフォルクハルト』って名乗ってるやつの逸話とか、活躍とか流れていないかと」
ダスティ「わかりました。では酒場に行って、そういう人の噂や逸話があるかどうかを調べてみます」
DM「はい。ではいくら使う?」
ダスティ「でも、周りの人にエールを奢るるぐらいだから、銀貨3枚」
DM「じゃあ、五、六人に聞くってことで」
ダスティ「そうですね」
DM「じゃあ、達成値」
ダスティ「〈情報収集〉21」
DM「う~ん、皆知らないね」
クラウス「現地に着いたらもう一回聞いてみるのもいいんじゃないですか」
DM「何しろ聞いたのって六人だから」
アルブレヒト「とりあえず、片っ端から聞いて回るんだ(笑)」
ダスティ「ガンガン調べるっていうなら、もっとお金がかかりますが」
アルブレヒト「銀貨50枚ぐらいなら出してやろう」
レーグネン「アルブレヒト殿の財布から(笑)」
DM「アルブレヒトの財布から(笑)」
アルブレヒト「まあいい、はい」
ダスティ「じゃあ銀貨50枚を使って」
アルブレヒト「もしかしたら、もっと早くわかるかもしれないしな」
DM「一個情報がわかったら切り上げるっていう意味?」
アルブレヒト「まあいいや、全部使い切っていいから」
DM「ちゃんとアルブレヒトとして言うのです。『何個情報掴んだら帰ってこい』もしくは『使い切ったら帰ってこい』と」
アルブレヒト「使い切るまでに十分な情報が得られたんだったら帰ってきていいし、まだまだ足りないと思うんだったら使い切っていいぞ」
DM「そんなファジーな(笑) その十分な数は何個なんだよって話ですよ。ダスティとしては、ハッキリしといたほうがいいんじゃないですかね」

 DM、口を挟み過ぎ問題。

アルブレヒト「わかったじゃあ使い切ってこい」
ダスティ「じゃあ、使い切って得られるだけの情報を得て来いってことでよろしいですね」
アルブレヒト「もちろん、これ以上絶対無いって言い切れるのだったら戻ってきていいけど(笑)」
ダスティ「じゃあ、振ります。13」
DM「ダイスを振ってくださいD6」
ダスティ「4」
モブ「ああ、聞いたことがあるぜ。なんでも奴に捕まった人間は、以後2度とその姿を見た者が居ないしい」
クラウス「捕まったのは悪人?」
モブ「そりゃそうじゃないのか。だって完全懲悪の騎士なんだろう」

 TRPGあるある。「その場に居ない人間が会話に入ってくる」だーっ!! そしてDMも気にせず答えちゃうぅぅぅ!!!(笑)

ダスティ「どんな風体かとか、どこに現れるかとかは出てこない」
モブ「知らねえよ。会ったことはねえもん(笑)」
ダスティ「それ以上は出てこない」
DM「はい」
アルブレヒト「なるほど、それなりに名を知られた奴のようだな」
クラウス「一応、存在はしているようで」
ダスティ「確かに噂にはなっているので、手紙の中だけの作り話ってわけではないようですね」
アルブレヒト「なかなか悪を許さないという志が伝わってくる文章じゃないか?」
モニカ「大丈夫かな? ダスティって話なんじゃないんですか」

 ダスティはこの国ではガチの犯罪者です(笑)

ダスティ「それは確かに、私も思うところがありますが」
クラウス「ゆすったレーグネンも」

 一応こっちは「甚だ風聞悪い行為」ではあれど犯罪ではありません(笑)

レーグネン「確かに。しかしどうでしょう。この方が本当のリューガー子爵の家臣であれば、我々は顔を晒すわけにはいきませんが」
アルブレヒト「私やモニカが会ったことが無いのだから、なに大丈夫さ。何千キロと離れた公爵家だぞ。顔が割れているはずがない」
ダスティ「うーん、まあ手紙について話すとするならば、手紙が八夏にも来ているということからすると、自分もハインリーケ絡みという風にしか考えられない感じではあるんですよね。なので慎重を期すならば、まあ遠いですけど、ハインリーケに確認をとっていくのがベストといえばベスト」
アルブレヒト「そんななゆっくり出来るか!」
ダスティ「ですよね」
アルブレヒト「ハインリーケ絡みだったら、なおさら疑う必要がない」
ダスティ「でも、ハインリーケ絡みという確信はないわけですよね」
八夏「むしろ私の名前が入っているというのが、確信かもしれない」
DM「名前入ってないです」
八夏「え? そうなの」
レーグネン「君たちのチーム宛だとしか言われていない?」
DM「はい、言ってません(笑)」
アルブレヒト「八夏殿とは書かれていないと」
八夏「日輪の出身者がいるとしか伝わっていないのか」
クラウス「いや、正義云々は伝わっているぞ」
モニカ「そもそもハインリーケのもとに戻っては、ヤバいですよね」
レーグネン「確かに我々がまた戻っては、ハインリーケ様に迷惑がかかる可能性がありますよね」
ダスティ「手紙でハインリーケと連絡をとることは可能でしたっけ? まあ時間はかかっちゃうんですけどね」
DM「手紙は全然出せるよ」
ダスティ「これこれこういう手紙に心当たりはありますかって、ハインリーケに確認をとるのが安全っちゃ安全だとは思います。ただ待てないっていうんでしたら。ただ幸いにも、フォルクハルトの手紙にはいつまで待つって書いてないから、それに乗っかって確認をとってからのほうが安全策ではあると思います」
アルブレヒト「ハインリーケ様にわざわざ確認をとるなんて、みっともない真似を」
モニカ「手紙は、たぶん見て貰えない可能性があるんですよね。ヴォルフェンビッテルって名乗れないし。せいぜい八夏の名前ではいけるかも」
DM「でもあれでしょ。君たちの偽名を考えたのはハインリーケ(という設定)でしょ。偽名で出せばわかるでしょ」
モニカ「でも中身見られちゃうんじゃないですか、検分というか?」
DM「検閲? いや検閲する側だからね、ハインリーケ」
アルブレヒト「いや当主に宛てた親書を開ける部下って」
DM「まぁディテクト・マジックで手紙爆弾とかじゃないかみたいなチェックは厳重にやるけど」
モニカ「それが信頼できるのであれば、ダスティ案でも」
レーグネン「確かに、ハインリーケ様にこういった手紙が来たことは知らせたほうが良いかもしれませんね。ただ、待つにしても我々には滞在資金があまりないので」
モニカ「ハインリーケ様に私たちの居場所を把握して貰うだけでも意味がありますからね」
アルブレヒト「私は反対だな」
モニカ「なぜです、お兄様」
アルブレヒト「ハインリーケ様にいちいちお伺いをたてるなど、そんなみっともないことができるか! 我々は一人前なんだ」
モニカ「いやハインリーケ様にヴォルフェンビッテルのことを調べて貰ってるわけじゃないですか」
アルブレヒト「それはそうなんだが、伝えたいことがあれば彼女からこちらに伝えてくれるだろうし、我々は自分たちの力だけでやれるということを示さなければならぬのだ」
ダスティ「ただ怪しげな手紙がこちらに届いているということは、報告しておいたほうが良いのでは?」
アルブレヒト「不要だな。我々が高名になったからこういう依頼が来ることになったに違いない! なぜわざわざハインリーケ様の手を煩わせるようなことをするのだ(机ドン!)」
レーグネン「ただ今回の手紙は、ハインリーケ様が関連している可能性もあるので」
アルブレヒト「我々だって何個も仕事をこなしているんだ」
DM「いや、1個だ(笑)」
アルブレヒト「我々の活躍を聞きつけたのかもしれない。八夏殿も旅して回っているしな」
八夏「うーん」
DM「八夏はヴィーリオン王国に来てからまた山賊100人ぐらいしか殺してないからね(笑)」
八夏「わーい」

 王国横断悪即斬の旅。十分立派なのだが、レベル4のキャラの所業としてはそんな突出してるわけではない。ダンジョン潜ってサーチ&デストロイは苦手にしても、「隊商護衛の迎撃戦」や「独り旅中の野盗の襲撃」といった真っ当な白兵戦なら、山賊10人同時に相手にしても余裕で皆殺しに出来ちゃうんで。積極的に危険に身を晒し続けた上で数ヶ月かけて100人殺すのは妥当。

モニカ「それに関してはモニカはどちらでもいいかな」
八夏「私と違って、アルブレヒト殿たちが狙われているというのは、確かにあるかもしれない。なんなら私だけがドライリュッケンに行って様子を見てくるという手もあるが?」
モニカ「じゃあ、モニカが個人的にハインリーケに手紙を出すのはいいですかね」
レーグネン「それはもちろん、モニカ様の考えとしてよろしいかと。それで我々は八夏様の手紙によってきた、八夏様の隊の一員として行くのはいかがでしょう」
アルブレヒト「アルブレヒト隊だろ!」

 全員笑い

レーグネン「そこは譲らないんだ(笑)」
アルブレヒト「ただでさえ私たちの立場は不安定なんだ。手紙なんて出して危険を冒す必要はない」
モニカ「ハインリーケ様に手紙を出してはいけないんですか!」
アルブレヒト「当然。今は試練の時だ」
モニカ「しょんぼり」

  イラスト:★Yuuki
 今回の行動の是非に対するDM視点でのシナリオにおけるジャッジではないと前置きした上で。
 アルブレヒトがメンツに拘ってるのは「貴族として当然」のことであり、「よくあるプライドだけ高いバカ貴族ムーヴ」と思ってしまうのは早計です。むしろ「プレイヤーは別にそーいうの気にしないんで拘らない」方が「お前それ騎士のロールプレイとしてどうなの?」って感じになります。社会的地位の高いキャラが「メンツを気にしない行為」の方がよっぽど問題というか、そういった「(この世界の倫理観に於いて)恥知らずな振る舞い」はあとでツケを払うことになりかねません。
 もっともわかりやすい影響として、メンツを気にしない貴族は『舐められる』んですよね。
 なので「プライドだけ高くて愚かなことをした」ことになるかどうかは往々にして結果論です。

レーグネン「うーん。覚悟を決めて行くしかないのかな。別に神に背いてはいないけど、城が燃えてからの行程を全力で正義だと言い切れないので、レーグネンは。別に悪いことをやってきたというつもりはないけど、なかなか正義を為しているとは言い難いなと」
DM「みんな真顔で『お前は正義なのか?』と聞かれたらオロオロしてる(笑)」
クラウス「ここまで手紙で正義を謳っている人物なので、逆に罠をはるような人物ではないのでは?」
レーグネン「確かにそれは一理あるな」
クラウス「八夏殿と別々に手紙が来たのが心残りですが」
八夏「私がタイミングがわからない」
レーグネン「我々が同じパーティーとして活動していることを知らない可能性もあるな。だとすると、ハインリーケ様は関係無いのでは……いや、わからぬな。何もわからぬ」

 全員笑い

クラウス「とりあえず行く他ないから、現地には行きましょう。じゃあ、何日ぐらい」
アルブレヒト「1日です。朝出て夜つく」
DM「いや、8時間だから夕方ぐらい」
レーグネン「じゃあ、今日はもう寝ましょう」
アルブレヒト「結局、よくわからなかったな」
レーグネン「そして滞在費を減らす」
アルブレヒト「現地に行けば、もう少し詳細な話が聞けるでしょう」
八夏「そもそも町に来いってしか言ってないからな。町のどこに行けばいいのかまるでわからぬ」
アルブレヒト「行けばわかるさ。ファヴの支部もあるしな。よし、行くぞ。アルブレヒト隊出発だ!」
八夏「そこはこだわるんですね(笑)」
DM「じゃあ、行きますか?」
全員「お、おう?」
DM「この消極的な(笑)」
モニカ「手紙が出せないな。残念だなって」
ダスティ「コッソリ出すという手もあるんじゃないんですか?」
モニカ「そうね」
レーグネン「別にお兄様が反対しているからって、そっと出してもわかんないし」
アルブレヒト「まあ私に隠れてコソコソするような子じゃないと信じてるから」
モニカ「まあ、そうですよ(笑)」
ダスティ「でも、前回あたりからモニカも少しずつ変わっているんじゃ」

 いったーいったー! マウント・チャンス(ダスティ視点)を見逃さない男が迅速に喰い付いたーっ!!
 当たり前なのだが、「厳重に身分を秘匿する必要があるチーム」で「指揮官が下した決断を無視して勝手に無線封止解除」なんて、戦勝神激おこ案件である。

モニカ「そうかなぁ(笑) いや、出しませんけど」
クラウス「秘密のガールズトークなんです」
八夏「またお兄様ぶち切れ案件(笑)」
モニカ「それに関しては、手紙を書くのは八夏でもいいしね。秘密のガールズトークですよ(笑)」
アルブレヒト「この人はあれか、ハインリーケのスパイか?」
DM「逐一行動を連絡するように密命を受けている?(笑)」
ダスティ「どうします八夏」
八夏「私は別に構わない。私だけが一番狙われている危険はないので。だから最悪私だけでも行こうかなと」
クラウス「結局、出発はした?」
モニカ「行くぞー」
DM「結局、手紙の件はどうなったんだよ(笑)」
八夏「私は出さない」
モニカ「出さない」
ダスティ「出さないんですね。わかりました」
レーグネン「ダスティが勝手に出してもいいんだよ」
モニカ「そうだよ。いいんだよ(笑)」
レーグネン「別にアルブレヒトの名前を使って、手紙を送ってダスティでーすって」
ダスティ「アルブレヒトの名前を使うのは……」
DM「ダスティ、〈偽造〉スキル持ってる?」
ダスティ「そりゃあ、ありますよ。だって密入国とか」
DM「ほら、できるよ(笑)」

 ただしたった1ランクしかないので、ダスティより知力が高いアルブレヒトやモニカには(確率的には)普通にバレます。素人に毛が生えたレベルなので、(人並みの偽造技術がある)他人の偽造を見破ることも殆ど期待できません。
 なのでまぁ、多分ダスティのこれまでの仕事で偽造が成否に関わるケースが殆ど無かっただけ……というのが逆算されることに。

レーグネン「で、開けたら、こういうやつからこういう手紙が二通来て、お兄様がノリノリなんですけど、ちょっと行ってきますわって報告だけでも書けるよ」
モニカ「いいよ、いいよ!」
レーグネン「自由だよ!」
DM「こいつら(笑)」
アルブレヒト「自分がやらないからって、人を口車に。ほとんどレーグネンが書いたのと同じ(笑)」
ダスティ「いや、単純にそれは不味いかなと思っていたので……ただまあ内容で、アルブレヒト様に止められちゃったんですけど、あまりにも状況が怖いのでって」
モニカ「じゃあ、どうぞどうぞ」

 この会話、実は極めて致命的な齟齬が発生していたことが後の(リプレイ編集時の)事情聴取により判明します。
 ダスティのプレイヤーはこの一連のやり取りが「キャラクター発言として行われている」と認識しているのに対し、他の参加者全員は「プレイヤー発言として行われている」と認識していたのです。
 微妙なラインだと「それキャラクター発言と思っていいの?」と確認が入るところなんですが、DMとしてもプレイヤー発言に見えていたのでスルーされたわけですね。一方のダスティは「自分を後押ししてくれている」という事実が嬉しかったのでしょう。後に「自分に都合よく解釈し過ぎなのかなぁ……」と語る。
 当然ながらキャラクター発言としたらあまりにも洒落になってない独断専行であり、キャラがブレるってもんじゃねーぞというかレーグネンなんて「貴族社会と軍隊の規律を重んじる戦勝神の教え」的に能力ペナルティ喰らうの避けられないヤバさなんですが、ダスティにしてみたら「二人が後押ししてくれてると思ったからやっただけ」であり……僕どうしたらいいと思います?(笑)

 これを有耶無耶にしたままでは今後の展開に差し障ることになるので……。
 一応まぁ「ダスティにはアルブレヒトの決断を無視するつもりが全く無かったけど、モニカとレーグネンが唆したのでその気になった」わけではなく「ダスティとしてはアルブレヒトの決断を無視したかったけど、踏ん切りがつかなかった」ってのが第一にあり、状況的に「アルブレヒトの目の前でキャラクター発言で唆しているわけがない」(とダスティ以外の全員が思っている)のにダスティが勘違いしている方に「いやその理屈はおかしい」って割合が高いんで、まぁ「自分の味方が欲しいダスティの願望が見せた幻」と処理するのが落としどころかなぁと思いもする。
 モニカとレーグネンの中の人達曰く「え、このキャラがそんなこと言うと思ってるって、ダスティとはホントわかり合えてないんだね……」とのことであるしな!(笑)
 まぁでもダスティにしても流石に「勝手に一人で独断専行してアルブレヒトの判断を無視した」わけではないことだけは。はい。作中の扱いとしては「モニカとレーグネンのあの目……あれは俺の判断を認めてくれている目だ」と思い込んで勝手にやったことになりますが(遠い目

DM「じゃあアルブレヒトのふりで送るの? それともダスティとして?」
ダスティ「ダスティって送っていいんですかね? ダスティで送っていいんだったらダスティで送ります」
DM「はい。ルール上は問題ありません。人間関係上の問題は知りません。ダスティとして出すなら別に〈偽造〉は要らない」

 俺、ここでちゃんと「好きにしていいけど、それで人間関係がどう拗れても知らないよ」って答えられてるよね?(笑)

ダスティ「内容的には『これこれこういう手紙が二通パーティーに届いていて、そんな手紙を出せる人としては、こちらとしてはハインリーケ様しか思い当たらないんです。もしそうでないとしたら罠の可能性があるので、確認させて頂きたいです』という旨の手紙を出しましょう。そしてもしお返事頂けるようでしたら、お手数をおかけしますが、ドライリュッケンのファヴへ私宛に手紙をお送り頂けると幸いです。と」
DM「じゃあ銀貨100枚ぐらい(厳密には変わってくるんだが、処理速度重視な安め&雑な見積もり)」
ダスティ「了解です。出します」
DM「ちなみにこの料金だと月に1回まとめていくってやつだけど大丈夫?」
ダスティ「それだと遅いか、でもまあ出さないよりはいいかと。出します。コッソリと」
アルブレヒト「情報収集に出したんだから、出し抜こうと思えばいくらだって機会はあるわな」
DM「いや、でも〈情報収集〉した翌朝だからね(笑) じゃあダスティは手紙を出しました。それで翌朝ふらっと消えようとする」
アルブレヒト「ダスティ、どこに行くんだ(笑)」

 なんて自然な問い詰め……!!(笑)

アルブレヒト「朝出発って言ってたじゃないか?」
ダスティ「えーと、ちょっと……飲みに?」
モニカ「飲みに?(笑)」
DM「言い逃れ下手くそかよ!!(笑)」
ダスティ「いや、朝か。えー、何か変わったことがないか町の様子を見に行ってました」
DM「そこは町の情報収集に行ってきますって言えばでいいんだよ。ちょっと世間の噂を聞いてきますって(笑)」

 今回のように最初からプレイヤー同士で意図が筒抜けの白々しいやり取りの場合は、こういったロールアドバイスもする(笑)
 個人的な趣味で言えば「指揮系統を無視したスタンドプレイ」には内心苦笑いだが、そこは中立ですので。当然。プレイヤーがやりたいことをサポートする職責を全うする所存。

ダスティ「そうですね」
モニカ「ダスティ、どこに行かれるんですの?」
ダスティ「町の情報収集に行ってきます」
モニカ「まあ勤勉ですこと(笑)」
DM(〈真意看破〉と〈はったり〉はダスティの勝ち、と……(コッソリ))


 Don't give up justice, I want to get truth! ダスティ「よかれと思って!!!」


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
『メンツを気にしない貴族は舐められる』
 フランクに接し好きにやらせた結果、完全に舐められてますからね、ダスティに!
 しかし、ただのごろつきに過ぎない(失礼!)アナーキー・ダスティに舐められるのと、同じ貴族で庇護者である美少女ハインリーケに舐められるのとでは、次元が全く違うのだということはご理解いただけるものと思っています(笑)

 ダスティがこちらを舐めきってるのは、ロールプレイなんでいいんですよ。
 ただ『アルブレヒトが知らないことだからとあえて黙ってる横で、モニカとレーグネンが執拗にダスティの命令違反をそそのかし続けているのは割とひどいよね(笑)』とDMに話したりはしていましたが、ダスティが他メンバーの総意のつもりとして、それに乗ったのだとたった今知って本当にどうしたものか……と。

 これは主観かもしれませんが、支援者NPCに『どうすればいいですか?』と頼るような行動は、プレイヤーとしてのメンツとして『ない』という考えもあったりします。
 英雄候補としてプレイをしている以上、プレイの姿勢が格好が悪いということは、それだけで大問題です。
 すでに大問題を抱えているとか言わない。

 理屈としての反対理由は、返事に数週間では時間がかかりすぎる、配送中の情報流出リスクがあるなどもありますが、本命は★Yuukiさんのイラストで一目瞭然ですね。
 男の沽券に関わるからっ! 説明不要!!
 本当に、いつも素晴らしいイラストをありがとうございます。


・モニカ
 ハインリーケ様が見る側何ですね、毒味係的なものがあるのかと、てっきり。
 お兄様の言うことに間違いはないので(これはモニカ的な、盲目的な意味も含める)彼が駄目だというならば基本的には従います。第一話のように従わない時も勿論あります。
 ハインリーケ様はモニカにはお優しいので、アルブレヒトとの感覚の違いが多少はあるのかもしれないですね。いやはやアルブレヒトの仰る通りメンツだいじ、貴族。

 ダスティとのおもいちがいについては、プレイヤーとして、ダスティの感覚で、上司(?)へのほうれんそうが大事だというならば、やりたいならやってしまおう、DMもできるとは言ってるよ、と、よかれと思って……の感覚でした。


・レーグネン
 高度な柔軟性をもって情報収集!
 どうやら実在するようだが、まだまだ分からないことだらけ。
 ハインリーケ様のナイス呆れっぷり。アルブレヒト雌伏の時。たしかにハインリーケは上司ではないけど、協力者ではあるので、悩ましいですねえ。
唆しは、ダスティ的に出したいのかなと思って、良かれと思って言ったのですが、まさかそんな風に思われていたとは。聞いたとき、正直ビックリしました(笑)
 レーグネンのロールとはかけ離れてるつもりだとか、あのシチュエーションでキャラ発言してたらアルブレヒトに丸聞こえとか、色々あるのですが。変にノらずに選択肢として勝手に手紙を出すことも出来るという事を示すだけにしておけばよかったですね。


・八夏
 自称〇〇、かと思いきやモブも知ってたパーフェクト懲悪騎士様。
 適当な煽り文句じゃなさそうとわかりますます混乱する一行であった。

 そして、いつの間にやら100人斬りを達成していた八夏。
 暗闇や恐怖や非実体さえなければ、山賊なぞ物の数ではないわー……とか自慢すると完全に格好悪いので言いませんが(オイ

 ダスティ密告(?)の件、キャラ発言と思われていたとは。
 不安に思って連絡を取りたいと思うこと自体はわからなくもないので、あくまでダスティ個人の行動としてのアドバイスみたいな感じだったというのが個人的印象です。

 ハインリーケ様は今日もお美しい。(今回もありがとうございます)
 そんな彼女に幻滅とかされるのは確かにしんどい。お兄様ファイト(笑


・ダスティ
 偽名を使うなどして素性がバレないように行動しているにもかかわらず、手紙がきちゃうというのは、やはり怪しいし、モニカやアルブレヒトは命を狙われているかもしれないので、呼ばれたからと素直に出向いていったら罠だった、という可能性は十分ありえるわけです。警戒するにこしたことはないので、何かできないかと思い、せめてハインリーケに手紙を出すことにしたわけですが……。アルブレヒトが反対していたので、ためらいはありましたが、モニカとレーグネンも「出していいよ」と後押ししてくれたので(と、ダスティは思った)、やはりやっておいた方が良いのだろうなと。手紙を書くことで、大きな不都合が起こるわけでもないだろうし、命を狙われているという状況を鑑みると、万が一のことを考えて、パーティーのために、やれることはやっておきたいかなと。あと、アルブレヒトが反対しているからには、こっそりと手紙を出せるのはダスティしかいないだろうから。何もないなら何もないで、それにこしたことはないし、万が一何かあった場合、手紙が少しでも役に立ってくれたらいいなあと、思っていました。

 今回のYuukiさんのイラストで描かれている、アルブレヒトの想像のハインリーケ。かわいいけど怖そう……。あと、結構大人っぽい感じ? アルブレヒトの個人的なイメージも入ってる?

     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター8

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4



ダスティ「じゃあ〈情報収集〉で振ります」
モニカ「いくら使うの?」
ダスティ「うーん」
DM「いやこれパーティー資金だからね、情報収集にお金を使うのって。ポケットマネーじゃなくていいからね」
ダスティ「パーティー資金でいいんですか?」
DM「普通そうだよ」
ダスティ「てことはさっきのアルブレヒトのポケットマネーから出したってのは」
DM「それは俺が言ったことじゃない(笑)」
アルブレヒト「レーグネン、さっき建て替えてダスティに渡した銀貨50枚ちょうだい(笑)」
レーグネン「かしこまりました(笑)」
DM「結局、ここの国庫から出るのか(笑)」
ダスティ「じゃあ銀貨10枚ぐらいで」
DM「20人ぐらい」
ダスティ「23」
DM「じゃあ4個振って、被った数は排除して4種類出して。D10で」
ダスティ「9、5、2、1」
DM「えーとですね。まず、『なんでも最近この辺の村でダーク・ドラゴンが地下から這い出て村を襲っていたが、聖騎士たちが倒したらしいぞ』」

 全員笑い

アルブレヒト「誰が倒したんだろうなぁ(笑)」
DM「あとは『最近品薄だったクリスタル・ルーエがまた値上がりしたと、淑女たちが困っているらしい』 クリスタルルーエは〈知識:地域〉だな」
レーグネン「5。あー駄目だなー今日」
DM「もしくは〈神秘学〉」
アルブレヒト「〈知識:地域〉23、〈知識:神秘学〉20」
モニカ「〈知識:神秘学〉22」
ダスティ「〈知識:地域〉22」
レーグネン「〈知識:神秘学〉11」
DM「7以上の人は知ってます。水晶露草っていう、希少種というわけではないんだけど、比較的産地が限られる珍しい野草で、土地の霊脈に根付いた野生のものだけが、水晶露草になる。その朝露から良質な化粧水が作られて、その商品名がクリスタル・ルーエ。1瓶10回分銀貨30枚が定価です。で、次の噂は『エルマー様は失意のあまり、遍歴の騎士として旅立ったらしいぞ』と」
モニカ「なるほどね」
DM「あとは『復活したクルセウスが南下してこっちに迫ってきているらしい』」
モニカ「クルセウス?」
DM「クルセウスはね〈知識:歴史〉だな。〈知識:宗教〉でもいい」
モニカ「〈知識:宗教〉が27だ」
ダスティ「〈知識:宗教〉7」
八夏「〈知識:歴史〉17」
クラウス「〈知識:歴史〉11」
レーグネン「あー、今日だめだ。10以上1回も出てない」
アルブレヒト「〈知識:歴史〉が20。〈知識:宗教〉は論外だった」
DM「クルセウスはフローラントwikiを読んでください、以上(笑)」
アルブレヒト「アンデッド軍団の長ですな」
モニカ「クルセウスは竜側の死霊術師ですわ。シェナン・アルザートと長年の死闘の果てに倒されたと……」
DM「朗読(笑)」
モニカ「彼は勝つためには手段を選ばないと聞いております。それが南下してこちらに向かっているなんて」
レーグネン「なんと恐ろしい」
アルブレヒト「復活したとは聞いていたが……」
DM「で、今頃洞窟でスカウト(笑)が『あ? ただのスケルトンだろ、あんなの』って死んでる(笑)」
八夏「その頃?(笑) その頃なの(笑) そこに繋がるんですね」
レーグネン「繋がってる(笑)」
モニカ「繋がっている歴史が(笑)」

 ハインリーケの父親を殺したのもクルセウスと言われています。

アルブレヒト「まあ、ダスティ情報収集ご苦労だった」
DM「リッチとダーク・ドラゴンですよ君たち。大混乱ですよ地元は(笑)」
モニカ「本当ですよ(笑)」
八夏「世は乱れている(笑)」
アルブレヒト「ダーク・ドラゴンは、アルブレヒト隊が倒したからな」
八夏「そのことについては忘れたい」
レーグネン「ダーク・ドラゴンについては尾ひれがついているようですね」
アルブレヒト「その事件については、我々が解決したんだ。ワッハッハー。そうか、エルマーは旅立ったのか」
DM「『そうか旅立ったのか、死んでなかったんだね』って思ってんのか本当に(笑)」
レーグネン「釈然としない表情で」
ダスティ「でもそういう風にまかり通っているということは、リスト卿による口止めは成功したってことなんでしょうね」
DM「いやどうかわかんないよ。君のダイス目次第では、エルマーが悪魔を呼び出して村を大変な目にあわせたって噂が出てきたかもしれないよ」
ダスティ「それはわからないので」
DM「20人ぐらいに話を聞いただけで、世界をわかった気になっちゃダメだからね」
ダスティ「それを言い始めたら……(笑)」
DM「こちらとしても、ちょっと調べただけで得た情報を無邪気に信じ込むのを黙って見守るのと、『キャラクターとしての世間知だとそうは思わないかもよ』と指摘するの、どっちがベターなのかは判断が難しいところなのだよ。まぁ今後は黙ることにしよう。で、どうするんだいドラゴン・スレイヤーのみんな」
モニカ「尾ひれが(笑)」
アルブレヒト「そうか、倒した者の名前は伝わっていないのか残念」
レーグネン「まあ聖騎士という話でしたもんね」
アルブレヒト「聖騎士はね、神寵者とよくごっちゃにされるから」
モニカ「じゃあ、ダスティも戻ってきたということで、参りましょうか」
DM「ダスティが内通の手紙を出して戻ってきたから。密告の手紙を」
アルブレヒト「よし、出発だ」

 いざドライリュッケン!!!

  イラスト:★Yuuki
DM「君たちが町の入り口まで来ると、入り口に物々しい男が。こんな感じの人が、馬に乗って。別に剣は抜いてないけどね」
八夏「怪しい」

 そう、プレイヤー達だって「フル装備の他人が視界に入ってきたら、怪しいと思う」わけで、「自分達がそう見られる場合がある」ことも、忘れてはならない(笑)

クラウス「ずっと待っていたのか?」
アルブレヒト「この紋章に何か、徽章(?)に心当たりが?」
DM「〈知識:貴族〉あと〈知識:宗教〉」
レーグネン「あーダメだ。やっぱ出ない。えーと〈知識:貴族〉8、〈知識:宗教〉14」
DM「ダメだな(笑)」
モニカ「〈知識:貴族〉18、〈知識:宗教〉26」
アルブレヒト「〈知識:貴族〉23で〈知識:宗教〉14」
クラウス「〈知識:貴族〉12」
ダスティ「〈知識:宗教〉9」
八夏「〈知識:貴族〉で14」
DM「じゃあモニカはわかります。〈知識:宗教〉で。『あれは破邪神の聖罰騎士の徽章!』(笑)」
モニカ「あの首吊りの徽章は、聖罰騎士の徽章ですわ。もう見てる、こっち?」
DM「わかんないよ。ヘルメットだから。あと絞首縄な。ハングマンズ・ノット」
アルブレヒト「近付いていこうか」
モニカ「聖罰騎士ってどういうあれなんですか?」
DM「さあフローラントwikiを読むんだ」
モニカ「(wikiを読んで)やばいよー。じゃあもう、ごきげんようするしかないじゃないですか。馬から降りて」
DM「聖罰騎士の存在は知ってるよお兄様もレーグネンも」
クラウス「じゃあモニカ様は馬から降りてご挨拶すると」
モニカ「ご挨拶します。怖いから」
八夏「八夏的にも憧れの騎士なので、行きます」
DM「じゃあズン、ズンズンズンと(笑) でも八夏以外この聖罰騎士を見て、ビビる方向に傾いているあたり、みんなやましいんだな(笑)」
モニカ「ビビりはしないですよ」

 こーいうところで確認しておかないと「『怖いから挨拶する』とは言ったが、キャラが怖がってるとは言ってない」みたいな行き違いが発生するので、DMがこの手の発言をするのは煽りよりも「DMとしては君らのリアクションをこう捉えてるけどいいの?」という意図の場合が多いです。
 というか「怖いから挨拶します」と言われて、そこから「キャラは怖がってないけどプレイヤーが怖がってるだけだな」と察するのは大分難易度が高いマスタリングなのです。
 でも例えば「じゃあこのまま馬車に乗ったってことでいいのね?」みたいに確認すると、身構えて「い、いやそんなつもり(だったけど)じゃないですよ」となられることもあるんで(今回のモニカがそうとは言ってない)、扱いの難しいことでもあります。往々にして「それヤバいから翻意して欲しい」つもりで確認すると「いや、問題無い! そのつもりだった!」と突っ走られ、翻意して欲しくない時に限って「あ、違います」となる印象が強いし(マーフィーの法則)。

八夏「私にとっては、ヒーローみたいな感じですから」
モニカ「私は敬意ですから」
DM「畏怖……畏敬してるだけですよね。ダスティは知らなくて良かったかもしれないね。ほかのみんなはどう思っているの?」
クラウス「この町の門番は気合入ってるな、ぐらい。気付かなかったってことは」
DM「じゃあダスティはどう思ったの?」
ダスティ「なんか、やけに重装備の人がいるなって。威圧的だなって」

 全員笑い

アルブレヒト「私にはわかります。『貴殿がフォルクハルト殿か?』」
フォルクハルト「いかにも。お待ちしていた。初めてお目にかかる。私は聖罰騎士のフォルクハルト。是非とも諸君らが、この世に蔓延る悪を駆逐する義士と見込んで、力を貸して貰いたい話がある」
八夏「是非とも」
DM「即答(笑) 周りはどうなの」
モニカ「全然いいよ。もちろん!」
レーグネン「むしろ聖罰騎士様のお願いであれば、断る理由はございません」
DM「素晴らしい。ダスティはどうする?」
ダスティ「まあ成り行きを見守るしかって感じですね。ここで私一人が『いやいやいや、まずは話を聞いてみないと』って言ってもしょうがない状況になってるから」
アルブレヒト「貴方が我々を指名したのは、いったいどのようなことか?」
フォルクハルト「君たちは正義の戦士だろう?」
クラウス「どこで知ったのですか?」
フォルクハルト「噂では君たちは竜を倒したと聞いたぞ」

 一同笑い

アルブレヒト「いかにも!」

 Don't give up justice, I want to get truth! 真実は言えるか?


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
『いかにも!』(えー)

 ざっくり得られた噂の範囲内では、我々の解決した事件はこの地域ではそれなりの話題になっているようですね。
 自分たちがそうさせたとはいえ、内容に関しては大きく変わっているので、他の噂についても鵜呑みはできないということは意識していかないといけませんね。
 とはいえ、いろいろと気になる話も出てきています。
 今後の展開にどう絡むのか気になるところ。

 いよいよフォルクハルトとも対面し、新たに話が動き出そうとしていますが。
 何を思って、あのように回答したのか記憶にございません!
 彼も仲間も騙し通せるはずもありませんからね。
 『いかにも、その話に出る事件を解決したのは我らだ。だがその噂には誤りがある!』 略して『いかにも!』
 という反射的な回答だったのではないかな、と推測します。

 

・モニカ
 聖罰騎士……キャラクター視点でみると凄く恐ろしい存在!
 確かに敬意というよりは畏怖で馬から降りたようなロールプレイになってしまいました。
 とはいえ己より立場が上の存在と話をするに乗馬している状態ってありえないと思うので何であれ馬からは降りる気でいました。
 モニカは兎も角、モ中が怖がっているのにはDMから借りたダークファンタジー系のマンガから得た印象故ですね(笑)
 ここで、騎士からの問いに八夏が即答してくれることが本当に救いの手でした、とてもありがたかったです!(笑)


・レーグネン
 だ、ダイス目が死んでる……!
色々と噂になっている様子。うっかり名や神寵者という事が広まってない事を残念がりましたが、目的を考えれば不用意に広まるのは避けないといけないので、これでいいのです。いや、この噂がその通り流れているかは鵜呑みにできないとは言え(笑) ただ、単純に関わった出来事が噂として反映されるのは面白いですよね。
 フォルクハルト、特に何かされた訳でもないのに気圧される面々。流石、聖罰騎士……。竜を倒したって、いかにも! じゃないよ!(笑)


・八夏
 どうも、100人斬りからドラゴン・スレイヤーに昇格しました(違

 今回の情報収集でも色々な噂が出てきましたな。
 かなりヤバい相手の名前も出てきたけど、今後の選択肢次第では何かしら関係者と鉢合わせになる未来もあるのだろうか?
 エルマー様の件は……是非その噂だけ広まっていて欲しい(汗

 まさかの正面ガイナ立ちスタイルでお出迎えのフォルクハルト様。
 すぐ行ったからよかったけど、これまた行くかどうかでまごまごしてたらどうなっていたことやら。

 しかし、こちらを狙い撃ちで話が来た理由は分かったけど、一体どこから噂が漏れたのやら?


・ダスティ
 とりあえず、呼び出されて行ってみたら、ヤバい奴らに襲われて罠だった! ということではなさそうなので、一安心……と、いきたいところだけど、別の意味でヤバそうな人が……。
 Yuukiさんの聖罰騎士フォルクハルトのイラストは、「強そう」と感じる以上に「怖そう」です。顔が見えないから、なおさらそう感じてしまう……。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター9

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4

モニカ「いえいえいえ、それはなりませんお兄様」
レーグネン「それは、噂に尾ひれが付いたまでです」
フォルクハルト「尾ひれ? では実際は違うというのか」

 しばし沈黙

モニカ「はい。私たちが倒したのはシャドウ・デーモンです」
DM「シャドウ?」

 
モニカ「シャドウ・デーモンとその傘下」
フォルクハルト「では確認したい。君たちの中に正義を貫く意志はあるかい?」
八夏「はい!」
モニカ「早い(笑)」
フォルクハルト「力無き人々の明日を守るために、己の命を燃やす覚悟はあるかい?」
八夏「はい! 今度こそ」
レーグネン「その意思を全然否定するつもりはないけど、メチャクチャ早いから(笑)」
DM「彼は一人一人の顔を見回しながら言う」
フォルクハルト「私はたとえこの世界の正義の最後の独りとなったとしても、その背後にいる人々の為に力を尽くし、己の命を懸ける覚悟がある。その決意と共に生きている。君たちにそれはあるかい」
八夏(無言でまたサッと手を挙げる)

 全員笑い

モニカ「早い早い早い(笑)」
DM「(笑) 他はどうなってんの?」
ダスティ「いやまあ、あっけにとられて見ているけど」
八夏「止めてもいいですよ」
モニカ「止めることはない」
レーグネン「正義とか民のために、神の名に於いて頑張るのは英雄的だし、自分も聖職者として否定することは全く無いし、そう在りたいなあと思うけど、その確固たる意志を持って全力でいける八夏はさすがだなあと思う」
モニカ「すごいなあと思う」
レーグネン「モニカ様、負けてられません」
モニカ「そうですわね(笑)」
アルブレヒト「神に選ばれしモニカだったら、その道はきっと正義と秩序と神のための道に違いない」
レーグネン「貴女は神寵者なのです。八夏様に心意気で負けてはいられませんぞ(笑) ちょっとテンション上がってきた」
フォルクハルト「残念ながら、この世から悪が無くなることは無いだろう」
八夏「あきらめてはダメです」
フォルクハルト「いや、人が人である限り、それはどうしようもない。例えば世界全ての人々が破邪神を信じる道を生きれば争いはなくなる……なんてことがないことは、破邪神ならずとも善なる神を信仰する人同士で争う現実を見れば絵空事だと君たちもわかるだろう。皆が私のような生き様を選べばいい、なんて人の心を無視した無理難題だということもわかっている。……だが、それで諦めて何もしなくていい理由にもならない。だから私は今日も奴らに命を以て己の行った罪の深さを教え、償わせているのさ」
モニカ「こえー(笑)」
フォルクハルト「君たちも伝説の語る英雄たちの光輝ける姿に心躍らせた経験はあるだろう? 『解放者エイファス』は言うに及ばず。『至尊騎士オスカー・ヴィーリオン1世』『四竜殺しヒルデブラント卿』『凍霞(いてがすみ)の魔剣士ザカライア』『飛雲卿コール・フォルティス』『滅赤(けしあか)の聖剣使いアーデルハイト姫』『纏雷シェナン・アルザート卿』……ああ、とてもではないが挙げきれない……!!」
八夏「はい!」
DM「じゃ〈知識:歴史〉で振って。この英雄クロスワードに。6回振ってください」
モニカ「25」
レーグネン「24」
アルブレヒト「21」
クラウス「12」
DM「<知識:歴史>持ってない人は振れないよ、そもそも」
ダスティ「じゃあ、無しですね」
DM「一番低い人はいくつ」
クラウス「12」
DM「じゃあヴィーリオン人組全員知ってる。オスカー・ヴィーリオン1世はヴィーリオンの建国王です。あらゆる騎士の範とされる大騎士です」
アルブレヒト「貴族で知らなかったら大問題です」


●オスカー・ヴィーリオン1世<至尊騎士“Höchste Ehre Ritter”> 前27~82
 ヴィーリオン建国王にしてあらゆる騎士の範と言われる伝説の大騎士。
 解放戦争では審判の機神ビヴァフネター・ゼーラフを駆って数多の竜を屠り、建国王へと至る物語を知らない国民はいない。
 死後半神となり、戦勝神の従属神の一柱となってその伝説は幕を閉じる。
 ヴィーリオンである!!!

●ヒルデブラント・リンデンベルガー卿<四竜殺し> 3~51
 その生涯において4体もの古竜を屠った伝説の竜殺し。
 エイファスが鍛えた重滅槍ストラトアーティラリーTYPE507の使い手。
 風の古竜ヴィーザファンスルケイムに深手を負わせるも討ち死に。

●ザカライア<凍霞> 351~380
 氷の封魔剣エミイトルセの使い手。
 永久の森侵攻戦に於いて、星の機神スターダスト・ティアラを失い敗走するヴィーリオン軍の殿となり、炎の太古竜ルイトオウバに立ちはだかるも消息不明。

●コール・フォルティス飛雲卿 427~501
 ヴィーリオン王国天空騎士団史上最強のグリフォンライダーにして、審判の機神ビヴァフネター・ゼーラフの操士。
 長年に渡り王国の空に君臨し、晩年は半神となったことで「天空の守護神」の尊称も併せ持つ。風の太古竜ヴィーザファンスルケイムを討ち果たした後、戦勝神に召される。

●アーデルハイト<滅赤(けしあか)の聖剣使い>517~539
 ヘルツホルム公爵家の姫であり、浄化の炎を纏った破邪神の聖罰騎士。
 神聖剣ライニゴンスフォイアを手に魔王カタアトナを滅ぼすも、その死によって発動した悪疫の呪いを身に受け、自らを神の炎で焼き尽くした。

●シェナン・アルザート卿<纏雷>636~
 天秤の守護者。雷を操る魔繰騎士の街ティスリ。
 彼に対する者は、雷を全身に浴びて滅びる。さながら、雷をその身に纒っているかのように。
 大死霊術師クルセウスを屠った英雄。
 元はヴィーリオン国民であったが、727年に天秤の守護者入りした後、塔の機神紫電傀の操士となる。


DM「達成値が10いってれば知ってる人たちです。日本で言うなら織田信長や宮本武蔵レベルな知名度の人」
モニカ「偉人ですわね」
レーグネン「歴戦の英雄の方々、さすがでございます」
DM「お兄様が完全にキャラブレているからね、今。乗るしかないこのビッグウェーブってところで、完全に黙ってるからね。だって戦車の話をされた秋山みたいなポジションなのに、今」
モニカ「いやウンウンって頷いていましたからね、今。わかりみが深いって」

 まぁプレイヤー本人は一人くらいしか知らない英雄の名前を列挙されて、ノリノリのリアクションしろってのもハードルが高い気もするが(笑)

アルブレヒト「その方々の本でしたら私は子供の頃から10回は読んでます」
フォルクハルト「私も彼らのような英雄になりたい」
アルブレヒト「心躍るものがありますな。モニカにも是非名を残して、彼らのようになって欲しいものだ」
レーグネン「私もモニカ様の英雄的資質を信じています。彼女ならきっと名をあげて、私も英雄従者に……」
アルブレヒト「貴方が持ってきた話だったら悪い話な筈がない」
DM「さっきまであんなに疑っていたのに」

 全員笑い

アルブレヒト「英雄好きに悪いやつはいない」
フォルクハルト「まあ何にせよよく来てくれた。もう少し待って来なかったら私一人で行くところだったよ」
モニカ「どちらへ行くつもりだったんですか」
DM「実は五日ほど前に、ここからすぐ南のエルラッセ峠……じゃあ〈知識:地域〉。まあ〈知識:地理〉も併せて」

 マジわけわからんだろうから改めて説明すると、〈知識:地域〉は「その土地の情報」に対する知識で、〈知識:地理〉は「その土地の地理」に対する知識なんですな。とどのつまり例えば「大洗に対する〈知識:地理〉判定に失敗したが、〈知識:地域〉判定には成功した」なら、「あーガルパンで有名だよね。あんこう鍋美味しそう。で、どこにあるんだっけ?」みたいなことになる。逆なら「あー、茨城県のこの辺に在る町だよね。那珂川の近くでさ。いや何が名物かとかは知らないけど」となる。
 まぁ色々在るよね。「地名は知ってるが、土地柄は知らん」「有名な観光地の名物は知ってるが、具体的な場所は知らん」って。

クラウス「16」
アルブレヒト「24」
レーグネン「〈知識:地域〉で18」
DM「エルラッセ峠は、トロイトーアと南の都市群を繋ぐ大動脈にまたがる峠です。ドライリュッケンからは近いです。20キロぐらいです。山越えをショートカット出来るので、危険なんだけどそれなりにリスクを承知で行き交う商人はいます。モンスターも出るけど、山賊も出るけど、早いしね」
フォルクハルト「エルラッセ峠を越える30人規模の隊商が何者かに襲撃された。普通ならば壊滅したにしても何人か生き残るものなのだが、誰も帰ってこない。不審に思った私が現場に赴いたところ、やはりそこは凄惨な皆殺しの現場になっていた。普通なら追い散らすだけで良いだけの状況なのに、わざわざ追いかけて殺している。これは解せない。中には降伏しようとしたのに殺されたであろう遺体もあった。赦せん。実に赦せん。さらにおぞましいことに、どれも心臓が引き抜かれているのだ。ゆえにこれは単なる山賊や怪物の仕業とは思えん。一方で金品も奪い去られている以上、殺しだけが目的とも思えん。竜殺しが誤解であろうと、悪魔の儀式を粉砕したというのであれば問題は無い。共に戦ってくれるかな? デーモン・スレイヤーズよ」
モニカ&レーグネン「もちろんです!」
クラウス「じゃあ今から、聖罰騎士と一緒に出発ですか?」
DM「で、その時襲われた隊商が運んでいたのが、クリスタル・ルーエ」
クラウス「おや?」
DM「それらもすべて持ち去られてる」
八夏「きな臭くなってきましたね」
モニカ「すごい。ダスティがつかんだ情報がちゃんと繋がっている」
DM「というわけで〈知識:地域〉をお願いします」
クラウス「15」
ダスティ「15」
レーグネン「20」
アルブレヒト「18」
DM「レーグネンはクリスタル・ルーエの産地が近くにある気がするが、名前までは思い出せない。レーグネン続けて〈知識:貴族〉で振って」
レーグネン「24」
DM「確かそこの領主が、ベットリヒ家だったはず。ベットリヒ子爵。そういう特産品のある土地の領主なので、比較的裕福であろうことがレーグネンには予想がつく。じゃあレーグネンが思い出してくれたので、ベットリヒ家について〈知識:貴族〉がある人は振ってください」
八夏「ああ……9」
モニカ「ダメ」
クラウス「ダメ」
アルブレヒト「16」
DM「レーグネンは、現在の当主は……詳しいことは知らないけど、最近代替わりしたっぽい気がする。以上です。あとはわかりません」
クラウス「クリスタル・ルーエは、化粧品以外の使い道は知られてはいない?」
DM「知らないですね」
クラウス「お兄様が魔導的な知識で……」
DM「なにせさっき振って知らんかったからね」
レーグネン「クリスタル・ルーエといえば、この近くが産地だったそうですね」
フォルクハルト「その通りだ」
レーグネン「地名は定かではないのですが、 ベットリヒ家の領だったはず」
フォルクハルト「その通り。確かタオという名前の村だったはずだ」
DM「ドイツ語で”露”っていう意味です」
フォルクハルト「相場が上がって、今ではクリスタル・ルーエは1瓶銀貨100枚という話で、なお高騰中だよ」
アルブレヒト「この街道が危険だとますます供給が足りなくなるな」
フォルクハルト「最近では護衛の相場も上がっているらしい」
レーグネン「ベットリヒ家は、確か代替わりしたばかりなにに大変ですね」
フォルクハルト「そうらしいな。世間の話では、『最近顔色が優れない。かつてはもっと覇気のある人間だったのに』とのことだ。私も直接会ったが、変わりように関しては元を知らないのでなんともな」
モニカ「顔色が悪かった」
レーグネン「影がある男」
モニカ「また光が必要だ」
ダスティ「フラれたんですね」
DM「次々と影を乱発していく(笑)」
クラウス「またフラれた男の魔術がらみか(笑)」
フォルクハルト「ベットリヒ卿も昨年ノイエ・エイファスとの戦いで戦死した父の跡をついで、苦労が絶えないのだろう……と思っていたのだがね、私が襲ってきた者たちの痕跡を調べて、ねぐらと思しき場所を突き止めたのだが、どうも私が討伐しに行くというと、彼が認めようとしなくてな。それよりも街道の警備を強化して、流通の安全を保って欲しいと喰い下がられたよ」
レーグネン「まさか聖罰騎士様にそのようなお願いを」
フォルクハルト「もちろん私としても街道を脅かされて、商人たちが無残な殺され方をするのは避けたいところだ。しかしだからといって惨禍の根元から絶つという行為を優先したくはある。無論領主としては直接収益が下がる危険から守って貰いたいという気持ちもわかるから、彼が間違ったことを言っているとまでは思わない。ゆえに私が行くわけにはいかないから、君たちに私が見つけた敵の根拠地と思われる場所に行って貰いたいのだ」
モニカ「一緒に行ってはくれないってことですよね」
フォルクハルト「私は街道の護衛に……もちろん領主殿の顔を立てる必要もあるが、もともとそのつもりで私は呼ばれてやってきたのだ。それを放り出していくわけにはいかないってことさ。君たちが来なかったら私が行っていたかもしれないが。なにせ私が直接動くには、それ相応の確たるものが必要なのだ。怪しいというだけでは駄目ということなんだ。なので君たちがそこへ行って、確実にそれが今回の賊共という確たる証拠が掴めたら呼んで欲しい。赴ける大義名分が出来る」
モニカ「つまりこれはファヴの依頼ではないと」
フォルクハルト「正義の任務だ」
モニカ「わかりました」

  イラスト:★Yuuki
フォルクハルト「そこで一つお願いがある。仮に賊がいたとしても、絶対殺さないで欲しい。彼らには生まれてきたことを後悔するほどの責め苦が必要だ。いいか、絶対に殺してはいけない。あっけない死など彼らには生温い。このまま生かしておく価値の無い社会の害悪なのだ、彼らは。徹底的に制圧し、己がしてきたことを後悔させなければならない。罪の重さをその身に刻む必要がある」
モニカ「こえー(笑)」
レーグネン「聖罰騎士になると言うことが違うなー。さすが聖罰騎士だなー」
フォルクハルト「重ねて言おう。絶対に殺さないで欲しい」
モニカ「もし、殺してしまったらどうなるんですか」
フォルクハルト「やむを得ない場合は、そういうこともあるだろう。なにせ戦いのことだ。しかしただの野盗だった場合、君たちとの力の差は歴然としている。生かして捕らえることは可能だろう」
レーグネン「わかりました。全力を尽くしましょう」
DM「八夏が何か困っている(笑)」
八夏「うーん……ちょっとうーん」
クラウス「人以外は?」
フォルクハルト「もちろん邪悪なモンスターはその限りではない。捕らえた者たちはじっくりと罪深さを教育した上で始末を付ける」
ダスティ「その場所にいた野盗たちが、襲撃したという罪を認めなかった場合はどうすればいいでしょうか? 自分たちはやってないって」
フォルクハルト「ますます君たちが殺す必要は無いだろう。それを裁くのは私だ。私が私の責任で裁く。君たちがその責任を負う必要は無い」
モニカ「こえー」
DM「俺が掟だ」
モニカ「女子供もですか。更生の余地がありそうな」
フォルクハルト「それを判断するのは君達の役目ではない。そして私は犯した罪に対する例外を認めない。罪人には罪を償って貰う。ただ見逃すことは有り得ない」

 このシナリオは鬼滅の刃を読む前に作られており、しのぶさんとは無関係です(笑)

 Don't give up justice, I want to get truth! 罪を償った罪人だけが人間だ!!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
『いかにも!』
 言うだけ言って、結局自分では訂正はしないのであった!

 プレイヤーとしては、伝説の英雄の話にのりきれなかったのは痛恨の極みですが、これだけ英雄譚を熱く語る男で、破邪神の聖罰騎士ならば、その人となりに間違いはないでしょう。
 私たちの仕事の噂を聞いての依頼というのも筋は通っていますし、やれ罠に違いないだの、やれハインリーケ絡みだの、皆は何を見当外れの心配をしているのだってものですよ(主観)

 フォルクハルトの、生け捕りにして罪を後悔させるほどの責め苦を与えてから殺す、というのは現代倫理では問題かもしれませんが、この世界では神の御名の元で執行される法であり正義です。
 人様の宗教に異を唱えるつもりもありませんし、犯罪処罰や抑止力として実に効果ありだな、とアルブレヒトは為政者目線として共感しています。

 ★Yuukiさんのイラストの圧すごい。アレに迫られたら泣くぞ!
 いつもどうもありがとうございます。
 兜の下の素顔、実は優しげなのかとか、やっぱり恐いのかとか、いろいろ想像してしまいます。


・モニカ
 アルブレヒトお兄様、それは駄目です!(笑)
 ここ、八夏の正義でありたいという気持ちが凄く感じられて、凄く面白かったのです。本当に挙手がはやい!
 モニカとしても立ち上がらなければ!ぐいぐいと行かねば、とは思ったのですが前回コメント引き続き、プレイヤーの怖いよぉという気持ちが滲み出てしまいました。すまないモニカよ。
 なぜか女子供は許して……みたいなこと言っていますが、勿論男性も更正の余地があるならば、どうにか……と考えていましたがそんな甘いことを許す人が聖罰騎士になれるはずもないのでしょうね。(うう……)


・レーグネン
 シャドウ!
 八夏がイキイキしてる(笑)
 正義、そして英雄、八夏ほどトップギアで出してはいませんが、キャラ的には滾る物がおります。そしてここからダイス目の揺り戻し助かる。この達成値でもし10にも満たなかったら悲しすぎる(笑)
 そしてもたらされた、穏やかじゃない事件の話。残酷な行いは消して許せるものでは、という気持ちに違いはない! レーグネンはやる気! プレイヤー的にはイラストのようにちょっとフォルクハルトにビビってます(笑)
 まさしくこんなイメージというか、目が、光ってる!


・八夏
 シャドウ!! (約2カ月ぶり、2回目の登板)

 名だたる英雄の中にいつか八夏も入れるのだろうか、いや流石にこのレベルはさすがに無理か(反語
 せめて二つ名くらいなら頑張れば……でも悪評だけは避けねば。

 あとファルクハルト様、イラストの圧が強いです。そりゃモニカ様もビビりますわ(笑

 ちなみに後半で唸っていたのは、以前の村人威圧問題とかを思い出してイケイケGOGOに躊躇いを感じ出したからと思われます。


・ダスティ
 ドラゴン・スレイヤーズは否定したけど、デーモン・スレイヤーズということに! かっこいい肩書をつけてくれて、すごく期待してもらっているのは嬉しいけれど、フォルクハルトが言っていることは物騒すぎるよ~。外見も怖そうだったけど、言ってることもすごく怖い。今回のYuukiさんのフォルクハルトのイラストは、アップになって目も光って、セリフまで付いているから、もうラスボスのような威圧感! そんなフォルクハルトの言葉に、はじめすごい勢いで賛同していた八夏が、後半悩んじゃっているという展開がおもしろいです。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター10

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


クラウス「その目星をつけた場所は?」
DM「『ここだ』と地図を渡す」
クラウス「ドライリュッケンから距離的には」
DM「10キロぐらいですね。峠と村の間の外れたとこって感じだね」
モニカ「今はまだ昼過ぎ」
DM「夕方五時ぐらい」
アルブレヒト「山賊団の殲滅とあらば、断る理由は無い」
DM「というわけで、非致傷ダメージを与えるルールを改めて説明します。『非致傷ダメージで攻撃します』と宣言すれば実行が可能。峰打ちなど手加減した攻撃なので与えるダメージが半分になります。ただし、《強打》や急所攻撃、《信仰の威力》などのダメージを増やすオプションは全部使用不可です」
アルブレヒト「最初から非致傷ダメージのサップとかは」
DM「ああいう特殊武器は大丈夫です。飛び道具はさらに命中にマイナス4つきます」
アルブレヒト「呪文……」
DM「リリカルなのはの非殺傷設定なんて無いから、呪文は無理だよ。普通に捕縛とか無力化系の呪文使え(笑)」
モニカ「(wikiを見ながら)『そもそも聖罰騎士の任務を受け入れ拒否したという事実は、面子を潰されたという以上に、厄介な悪評となる為、よほど都合が悪くない限り、黙認されることが多い』そもそも完全にやんなきゃダメな奴じゃ」
レーグネン「まあさすがにここで断っても、正義に悖るって斬りかかってはこない……はず」
DM「語尾が弱くなってる(笑)」
モニカ「怖い怖い」
DM「レーグネンの武器は剣だよね」
レーグネン「ロングソードです」
フォルクハルト「レーグネン殿、君にこの断罪剣ゼーレン・シャルフリヒターを預けよう」
レーグネン「ははぁっ!」
フォルクハルト「この断罪の剣でレディを守ってあげて欲しい」
DM「あげないけどね。貸すよ。ゼーレン・シャルフリヒターは『魂の処刑者』って意味ですね。“フロウ”ベイン・マーシフル・ロングソード+1です」
モニカ「スゲー」
DM「ベースがロングソード+1でマーシフル(慈悲)の効果で1D6の追加ダメージを与える。ただしすべて非致傷ダメージになる。つまり命中+1で、1D8+1+1D6が常時。更にベイン(~殺し)の効果で相手がフロウ(人間)だった場合には、強化ボーナスが+3扱いになって、2D6の追加ダメージを与える。つまりマーシフルと合わせて命中+3での、1D8+3+3D6の非致傷ダメージ」
八夏「それは峰打ちしなくていいってことですか」
DM「はい。勝手に峰打ちになっちゃいます」
アルブレヒト「ただマーシフルなので、ゴーレムとかのもともと非致傷ダメージを受けないやつには効かない」
DM「そうそう」
レーグネン「大変貴重なものをお借りいたします」
フォルクハルト「これが正義の証だ」
レーグネン「これに応えられるよう、モニカ様、アルブレヒト様一同、がんばります」
モニカ「はい」
DM「ちなみに彼は腰にまだ、魔法のヘヴィ・メイスとレイピアを持っている」
モニカ「スゲー」
DM「というわけで、はい、ここから聖罰騎士と別行動になるけど、このまま山賊どもの根城に行く? 買い物する?」
モニカ「買い物します。ロープとか」
レーグネン「捕縛用のロープはたぶん手持ちの量では足りない」
ダスティ「夕方なんですよね、今」
DM「そうね。行くなら翌日だよね」
ダスティ「敵は何人ぐらいって言ってましたっけ?」
八夏「わかんない」
DM「30人規模の隊商が皆殺しにされるぐらい」
八夏「高品質の枷?」
レーグネン「枷は何人いるかわからないので、そんなに運べないぞ。あっ、言っても枷は2ポンドですね」

 買い物ターイム

レーグネン「今回用に麻のロープ100フィート買って行って、足りなかったら皆さん手持ちのロープを出して貰うということで。他に皆さん、何か心当たりというか、デイライト的な(笑)」
モニカ「デイライト大事大事(笑)」
アルブレヒト(大丈夫だ、デイライトの用意は今回も抜かりないぞ)
ダスティ「そういえば、八夏さんはいいんですか? すごい勢いで聖罰騎士に乗っかっていましたけど、いくら悪人とはいえ、そんな残酷な行為をしていいものなのかな、と」
八夏「まあそれは少しは考えたけれども、果たして私もそうなったときに非情になりきれるかどうか……まだ私も未熟です」
ダスティ「そうなんですか……」
レーグネン「レーグネンから見たら、彼はまさに生きる法に等しい。彼が悪と判断して罰したんだったら文句は言えない」
ダスティ「レーグネンにとっては、そういうものなんでしょうね」

 そんなこんなで場面は転換し、一気に敵との遭遇へ。

 

DM「さあ、イニシアチヴをどうぞ(笑)」
レーグネン「19」
ダスティ「ダスティも19です」
八夏「3」
モニカ「モニカ14」
アルブレヒト「24」
クラウス「17」
DM「最初は」
モニカ「お兄様」
アルブレヒト「うーん、見つかってる?」
DM「見つかってる。お互いに。昼間だから明かりの心配は無いぞ!!」
アルブレヒト「よし、スリープの呪文だ!」

 スリープの呪文は詠唱に1ラウンドかかります。ザーザードーザーザードースクローノー。

DM「では次の方」
レーグネン「うーんどうしようかな? ひとりで突出してもな。5(マス進む)」
DM「じゃあそこで反応セーヴ(笑)」
レーグネン「ほらー(笑)」
アルブレヒト「なに!? 卑怯な(笑)」
レーグネン「だが出目は悪くない。17」
DM「足元の地面が抜けそうだけど、今ならまだ前後左右いずれかに飛べる。どうする?」
レーグネン「じゃあバックステップ」
モニカ「なになに?」
レーグネン「罠です。落とし穴のようです。これでターンエンド」
ダスティ「ここに穴があったってことですよね(落とし穴の目印をおく)。〈捜索〉するとしたらどうなります」
DM「1標準アクションで1マス」
ダスティ「うーん、とりあえず進もう(1マス)。そして前を〈捜索〉します。あ、その前に穴の広さや深さはわかります?」
DM「違和感からバックステップしたので、穴が空いてないので、わからない」
ダスティ「じゃあ進みます。1マス」
DM「はい反応セーヴ」
ダスティ「16」
DM「飛び退けるけど、どうする? わざと落ちる?(笑)」

 

ダスティ「いやいやいや、飛び退きます。じゃあここに」
DM「茂みのところ?」
ダスティ「はい」
DM「じゃあ落ちます」
ダスティ「こっちにもあったってこと?」
DM「はい、そうです。というわけで5点ダメージ。落下距離は20フィート」
八夏「なんと狡猾な!」
クラウス「とりあえず、魔法の効果を待ちたいのと罠が苦手なので、ここ(はじめレーグネンがいたところ)で止まります」
モニカ「みんなが止まってる(ダスティがはじめいたところまでで進む)」
DM「よし、じゃあ撃つぞ! 棒立ちして明らかに呪文を唱えているそこのお前、死ね! おっ! クリティカルヒットだ。ダイス目が20と18だ。お兄様に16ダメージ。で、目標値27の精神集中」

  イラスト:★Yuuki
 詠唱中に攻撃を受けたりすると〈精神集中〉判定を求められることになるぞ!

アルブレヒト「ダメですね」
DM「ぷしゅー」
ダスティ「スリープが消えた」
クラウス「なんてこった」
DM「でもそう当たらんて。今のはたまたま……当たった17は当たる。4点」

 相手も素人ではないとはいえそう大したことないんだが、AC4のメイジ・アーマーの呪文だけしか防備が無い魔導師相手なら前衛の遮蔽込みでも17の出目で命中を期待できるので、6人から射られれば1発くらいは確率的に喰らってもおかしくない。2発喰らってるのはだいぶ不運だが。クリティカル受けて〈精神集中〉失敗もだいぶ不運だが、まぁ仮に通常のダメージに対して〈精神集中〉してたとしても割と失敗の確率はあった。

レーグネン「術者を狙ってくるなんて、なんて頭がいいんだ」
DM「人間だよ相手は(笑) しかも思いっきり目立って呪文唱えてるよ」

 一方、ゲームの流れを止めない為、DMが詳細を忘れていた「落下時の受け身ルール」を裏で調べさられていたダスティ。

ダスティ「あっ、これですね。〈軽業〉で難易度15に成功すれば10フィート少なく扱う。じゃ〈軽業〉試みます。成功」
レーグネン「ダメージは?」
アルブレヒト「1D6です。あまり変わらない可能性がある」
ダスティ「もし6が出たら」
DM「3点」
ダスティ「ちょっと減った」
DM「よし、奴は呪文が失敗した上に瀕死だ!!」



 
 敵の会話が聞こえるわけもないので、これは完全にイメージです(笑)

八夏「全力でダスティの近くに移動して、『ダスティ大丈夫か?』」
ダスティ「大丈夫です。大ダメージは受けてません」
クラウス「では2ラウンド目。アルブレヒト様もう1回呪文いけますか?」
アルブレヒト「いやさすがにね、次当たったら死ぬからね」
DM「お兄様、伏せるんです。伏せたらACいくつ?」

[伏せ]状態はいわゆる「転倒している状態」と全く同じ扱いで、近接攻撃に対するACが-4されるものの、遠隔攻撃に対するACは+4されます。
 よく銃撃や砲撃されたり爆弾降ってきてる時に「伏せろ!」ってなるヤツですね。着弾点で爆発起こすタイプには有効ですが、空中爆発するファイアボールに伏せてもセーヴにボーナスは貰えない(笑)
 ……という理屈は特に無く、特記されてない限りは地表爆発タイプの攻撃呪文にも伏せは特に意味無いですな。

アルブレヒト「20」
DM「伏せれば大丈夫だ(笑) 伏せてスリープ(7人目のパーティーメンバー、DM)」
レーグネン「寝転がったまま、仰向けで(笑)」
アルブレヒト「よし、伏せて、姿勢を低くしてもう1回スリープだ」
DM「がんばってスリープを持ってきてるからね、2個。2発目のスリープの詠唱開始。じゃあ次の方」

 別に寝っ転がらなくても片膝ついてる状態で[伏せ」扱いされます。


 Don't give up justice, I want to get truth! 上から来るぞ、気をつけろぉ!!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 前々回の『いかにも!』問題につきましては、多分その場のノリでした。
 言葉が足りなかったとか、裏や隠された意図があるとか、一切ない。
 もし、万が一、私の発言が読者の皆様やフォルクハルト様に誤解を与えていたのでしたら、心苦しい限りです。(謝るとは言っていない)

 ゼーレン・シャルフリヒター! カッコいいぞ! 強い!
 もし同じ性能のものを買おうとしたら銀貨18315枚だ!
 初対面の相手にこれをぽんと貸し与えるということは、戦勝神の聖騎士や神寵者の信用がどれだけのものかということの証左であるとともに、聖罰騎士の度量、それに『我々に逆らえばこうなるぞ』という実績を粛々と積み重ねてきたことによる自信ということなのでしょう。
 すごい人に目をつけられてしまったものです……後が怖い(笑)

 相手の無力化が必須なので、低レベル帯で高く評価されているものの、今まで使っていなかったスリープの呪文を選んでみました。
 今のところ、使い手やその使い方次第だよね、といわれそうな感じです。とほほ。

 そこでまたも挿絵になってしまうくらいの衝撃(を喰らう)案件。
 魔導師の立ち回りは、まず自身の安全を確保が第一と毎回反省しているのですが。
 ★Yuukiさんに前衛の活躍ぶりをガンガンとイラストにしてもらえるな展開にできるよう頑張りたいですね。


・モニカ



・レーグネン
 貴重なものをお借りした!  この期待には応えねば、と張り切るってなもんで。そして無傷でお返しせねば。
 早速アタック開始だ! 早速のお兄様のピンチ! イラスト、見事なくらいっぷりで(笑)
 まさか術者を狙うとは……(当たり前)
 落とし穴は全人類の敵。相手も人類だけど。


・八夏
 峰打ちといえばサムライ、サムライと言えば峰打ち。でも私の得物は槍だけど。(ルール上問題はありません)

 さぁ、敵の砦に進撃だー。ちゃんとした人間相手は初めてだー(オイ

 そしてお兄様、再び集中砲火を浴びるの図。
 イラスト見ても痛そうだけど、イッヌにガジガジされるのとどっちがマシなのだろうか?
 あぁ、庇おうにせよ何にせよにも早さ(イニシアチヴ)が足りない!(泣

 そして穴……もう嫌な予感しかしない。


・ダスティ
 怖い怖いと思っていたら、本当にヤバい魔法の武器を持っていたフォルクハルト!
 フォルクハルトの言動には、ダスティとしては、いろいろ思うところはあったりするのですが、今この状況でいろいろ言っても、いろいろ面倒なことになるだけなので……。
 とか思っていたら、即座に戦闘スタート! スピーディー!! そして、いきなり落とし穴に落ちてしまった……。飛びのいた先にも落とし穴があると、問答無用で落ちるしか……。一体どれだけ落とし穴があるんだ?
 そして、いきなり撃たれて瀕死になるアルブレヒト。なんか本当に、お約束のようになってしまっている……。でも、アルブレヒトめがけて何本も矢が飛んできている、Yuukiさんの迫力のあるイラストを見ていると、「いや、これは避けるの無理! こんなに撃たれたら、瀕死にもなるよね」って思えてしまう。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター11

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4

 
レーグネン「いったん回復を、いやあモニカ様に……とりあえずモニカ様の後に行動を遅らせます」
ダスティ「じゃあ〈登攀〉します」
DM「目標値20ですね」
ダスティ「うーん、20はちょっと厳しいな。じゃあ引っかき鉤付きのロープを取り出します」
アルブレヒト「〈登攀〉の基準値いくつ」
ダスティ「2しかないんですよ」
アルブレヒト「そっかー」

 重い鎧を装備してないから判定ペナルティに苦しまないだけで、〈登攀〉技能は1ランクのダスティ。筋力も「人並みよりは高い」程度なので、「落とし穴に落ちてしまった後」は殆ど素人同然なのであった。もちろん巧者自体は〈登攀〉がクラス技能に含まれているので、クラスとして苦手ではないが。

ダスティ「じゃあ次の方」
クラウス「これ、アルブレヒト様に当たる矢を庇って防ぐみたいなことはできないんですか」
DM「タワー・シールドがあれば、それができたんだけど。現状では遮蔽を与えて-4のペナルティを相手に課すぐらいが限界です。攻撃受けるの肩代わりするにはなんらかの特技、能力、呪文が必要になりますな」

 これは今思えば、ハウスルールで「一切回避せず(敏捷度0状態扱い)に敵の攻撃モロに受ける前提なら、身を挺して庇えてもいいよ」ってオプションは認めても良かったかなとは思ったり。

 
 自分を含めD&Dの戦闘時に「え、そうなの?」と思うことが多いことの一つに「射線と遮蔽」がありまして。
 普通のTRPGによくある抽象戦闘……いわゆるドラクエみたいな「位置関係が明確化されてない戦闘」なら「後衛を庇うように立ちます」と宣言すればガード出来ることが珍しくないわけですが、D&Dは「クリーチャーが遮蔽を与えて発生するペナルティは-4まで」という上限があるんですね。間に1人でも5人でも100人でも「-4ペナルティ」しか乗らない。巨人やドラゴンがいても同様。これはゲームを軽くする為の処理で、敵の群れを抜いて狙撃する時とかはプレイヤー有利に働くのだが、逆に自分たちが狙われる時は守護りづらい。
 自分が不利になる時だけ印象深くなりがちですが、往々にして「狭い通路で隊列を組んだ状態で仲間越しに射つシチュ」が多いことになるので、比率で言えばプレイヤー有利な裁定だったりします。
 そんな基本ルールの中でもタワー・シールドは例外的な存在で、クソ重くてメッチャ嵩張る反面、単なる「盾ACを得る」のみならず、機動隊やファランクスのように地面にセットしてシールド・ウォール状態にし「完全遮蔽」という、対遠隔射撃無敵モードを発動可能。遠隔射撃は「対象が視認出来てないと行えない」ので、「盾に全身隠れてるんで無理でーす」と言えちゃうわけなんだね。これは物理攻撃のみならず、スコーチング・レイの様な遠隔接触攻撃呪文にも有効。ただしマジック・ミサイルやチャーム・パーソンの様にそもそも命中判定を必要としない対象指定型効果には無力だ。
 その他、特定クラスの特殊能力とか呪文などで「例外的に射線を遮ることが出来る」のだが、基本的には気軽に庇いきれるものではない。

 そんなわけで敵の遠隔攻撃が予想される状況で後衛の魔導師が呪文を唱えるなら、ちゃんとシールドの呪文を唱えておいたほうがいいね。そうすればメイジ・アーマーとシールドによってAC+8とプレートアーマー並の防御力で、雑魚の数射ちなんて脅威じゃなくなるのだ。その他魔導師は防御呪文が豊富かつ強力なので、低レベル帯でもちょいとバフるだけで「たまに前衛を抜けてくる攻撃程度」に対してなら十分耐えられるし、中レベルの魔導師に至っては「単なる物理攻撃如き」には殆ど無敵になる。重装甲の前衛よりもよっぽど強固。ただ「手番を使って自分を防御するよりも、敵を潰したほうがいいじゃん」と、自己バフ軽視してしまいがちなだけなのだ……。

クラウス「この位置の時点で-4のペナルティかかってる?」
DM「かかってます。大分いるからね、誰かしらかかってる」
クラウス「とりあえず待機します」

 D&Dは射撃武器の能力を十全に引き出すには《精密射撃》(近接戦闘中の敵にノーペナで射撃出来る)が必要で、その取得前提である《近距離射撃》と合わせて取るのは負担が大きく、専業のアーチャーでもない限りはノータッチなわけですが。それゆえに「どうせ当たらんし」と高を括って遠距離攻撃を軽視し、「結果として射撃戦で何も出来ずに遊兵化する」までがセットです(笑)
 基本的にPCは基本攻撃ボーナスやステータスが高いんで、「何もしないで撃たれっぱなし」よりも「取り敢えず撃っておく」だけで意味があることを、実際に「自分よりも遥かに射撃の腕が悪い雑魚から一方的にアウトレンジされる」までは実感し難いのかもしれません。まぁこのパーティーのプレイヤーの半分はベテランですけど! きっとロールプレイだよ!!

 クラウスの場合マインド・ブレード投擲といういわゆる「ソニックヴーム!!」的な飛び道具があるので、基本的にそれで対応するつもりだったのも影響していますが、マインド・ブレード投擲の射程はノーペナルティで30フィート。最大でも150フィート(-10ペナルティ)と、射撃武器の中では非力なショートボウの60フィート(最大600フィート)と比べてすら雲泥です。ダスティのコンポジット・グレート・ボウなんて130フィート(最大1300フィート)である。落ちてるけど。
 とどのつまり、投げナイフの使い手がライフルからアウトレンジされる構図です。

モニカ「『お兄様、大丈夫ですか?』って回復します。キュア・モデレット・ウーンズを。22点回復」
レーグネン「全快でーす(HP管理ボード係レーグネン)。レーグネンは、うーん待機」
アルブレヒト「これは勝ち目無いな(笑) 誰も近付けない」

 ダスティ以外、誰もまともな飛び道具を持っていないのである!!!

敵「ちょっとした地雷原ならぬ落とし穴原で、圧倒的に格上のクーゲル(冒険者型の精鋭傭兵)共に『勝ち目が無い……』と思わせる。これが人間の知恵、団結の力だ!! 思い知ったか!!」

 言ってません。

ダスティ「スリープが効けば」
アルブレヒト「仮にこいつら1レベルだったら4人眠るけど……」
DM「久々にやってきた落とし穴の洗礼。八夏は懐かしさと共に安心感も覚えるでしょう(笑)」
八夏「思い出したくないです」
ダスティ「5フィートはなんとか飛べるんじゃ」
八夏「ただ飛んだ先が穴だった時は落ちてしまう」
DM「ジャンプして、着地点に穴があったらバックステップは無理よ」
レーグネン「落ちた場合レーグネン登れないんですよ全然。結構重いですし」
八夏「八夏も絶望的でーす。〈登攀〉に-5付きます」

 八夏の着ている大鎧はその高い装甲防御と引き換えに、判定ペナルティはプレート・アーマーを凌駕する-8。加えて彼女の〈登攀〉ランクは0なので、高い筋力を以てしても補い切れぬ身重……いや鈍重さ。

クラウス「じゃあ八夏とクラウスで行くしかないか。アルブレヒト様の呪文如何では」
アルブレヒト「仮に君たちがここ(城壁の手前)に辿り着いて、どうするって話だが」
DM「よーし、撃つぞー。ハズレ。しゃがんでるから当たらない。あっ当たった。AC20だよね。ペナルティ足して」
アルブレヒト「遮蔽考えなければ20」
DM「じゃあ24ってことか実質。じゃあ当たらん」

 いくら紙装甲の魔導師だって、相手が雑魚ならちゃんと備えればやはり当たらんのです。

八夏「どうしようかな。私も何もできない」
アルブレヒト「立ち幅跳びだったら、〈跳躍〉10だよ」
八夏「〈跳躍〉も-5ついてる。やるだけやってみるか」
アルブレヒト「4マス助走つければ5です」
八夏「1回やってみますか。ものは試し。じゃあ助走の準備のために移動してエンド」
クラウス「じゃあアルブレヒト様、呪文です」
アルブレヒト「よし、スリープの呪文だ!」
DM「1人寝て、1人起きて終わった」

 スリープの呪文は最大合計4HDまでの敵を眠らせることが出来ます。HDってのは「ヒットダイス」の略で、まぁ「レベル」と思ってくれて構いません。基本的には1HDは1D8なんだけど、ファイターなら1D10、ウィザードなら1D4、バーバリアンやドラゴンなら1D12みたいにクラスや種族による差があります。
 今回の場合、二人の敵が合計で4HDに収まり効果を及ぼし、一人はセーヴに失敗、もう一人は成功したであろうことが推測できます。

 ちなみに昔のスリープはセーヴの余地なく低レベルの相手複数を問答無用で眠らせる超強力な「これがあるから魔法使いは強い」と言わしめたレベルの最強呪文だったので、初めて3.5版をプレイした時は、その壮絶な弱体化されっぷりに驚きを隠せなかった(笑)
 元が強過ぎなんだけどね。「先に使ったほうが勝つ」みたいな、ガチデッキ同士のデュエルみたいなことになってたから。

クラウス「そのまま(高所から)落っこちるっていうのは」
アルブレヒト「それじゃ死んじゃうでしょ」
DM「それに、そのまま落っこちるってしたら、そのうち君に返ってくるよ(笑)」
クラウス「そっか」

 クラウスは「あわよくば転落死してくれればいいのに」と目論んだ故の発言ですが、「生け捕りにしろ」という任務を完全に忘れている雰囲気(笑)
 DMとしては「別にそれはそれでいいけど、今後自分たちが同じような状況に陥った時にも同様に転落させるから、そのつもりで好きな方を選んでね」というところです。もちろんニュートラルな状況ではなく、「強風が凄い」とかいったファクター次第ではここでどう裁定しようと落ちる時は落ちることになるけど。

ダスティ「じゃあ引っかき鉤付きのロープを使って登ります。10です」
DM「失敗。目標値12」

 ダスティは〈登攀〉の素人に近いが、それに加えて〈縄使い〉、いわゆるロープワークも素人に毛が生えた程度(1ランク)なので、こういった状況は「もっと酷い重戦士よりはマシ」って程度なのである!!
 アウトドアに於いて〈登攀〉〈縄使い〉なんて必須技能っぽいイメージなのだが、ダスティに限らず他の盗賊系クラスのキャラでも、罠や奇襲対策に直結する〈捜索〉や〈視認〉と比べて「毎回必ず使うわけじゃないし」と著しく軽視されがちな技能。結果としてそのツケはこうやって支払うことになったりする。それでも「たまに痛い目に遭うことも必要経費」と思うかどうかは人それぞれ。好みの問題。まぁキャラ目線としては「穴に落ちてモタついてる不器用な盗賊」みたいなイメージは非常に情けないものになるので、「この世界で実際に生きている人間」としては歪な「ゲームのキャラっぽい偏った存在」であることは否めない。「高所恐怖症なんで」とか理由があれば立派な個性だけど(笑)

ダスティ「では次」
クラウス「行くしかないのかー」
ダスティ「是非、みんなの安全地帯を切り拓いて」
クラウス「そうですね。〈跳躍〉って何マス?」
レーグネン「5フィートの幅跳びは難易度5。10フィートの幅跳びは難易度10」
アルブレヒト「助走をつけないと2倍になります」
DM「いや、クラウスは《天足の法》っていう助走が不要になる特技持ってるんで。この能力を持ちながら『罠苦手だから』ってさっき様子を見守っていたのは、『大丈夫なのかな?』って俺は思っていたんだけど(笑) こういう状況で、真っ先に切り込むはずではって」
クラウス「自分の能力把握してなかった(笑) じゃあ、とりあえず10フィート。いきまーす」
アルブレヒト「基準値が11じゃないですか。振る必要すらないじゃないですか」
クラウス「じゃあ自動成功。ピョーン」
DM「終わり?」
クラウス「終わりです」
アルブレヒト「いや、まだ3マスしか移動してない」
レーグネン「だから、その後ろが大丈夫かどうか」
クラウス「わかった。じゃあ行きます(といって1マス下がる)」
DM「じゃあ、反応セーヴしてください」
クラウス「あっ、あるんだ……22」
DM「はい、じゃあ飛び退けるけど」
クラウス「飛び退きます。『ここにも穴が! みんな気を付けてくれ』」
アルブレヒト「さすがソウルナイフ」

《天足の法》自体は誰でも取れる特技なんですが、身軽なアタッカーは不整地にも対応力があるってのが相場です。むしろそうあってくれないと鎧を捨ててる意味が無い。

モニカ「次モニカ、どうしよう。じゃあ、あれ八夏の後ろにします」
アルブレヒト「敵の手番またぐってことは、パスしたことと同じだよ」
モニカ「じゃあ、レーグネンの後ろにします」
DM「DM「ああ、そうだ。今回からAPルールを更に強化しました。使い道を1個増やして、D20の判定のダイスの振り直しが出来ます。あまりに低い目を出して、APで達成値を足したところで絶対に失敗だって場合とかにどうぞ。ただし出目が1だった場合は振り直せません」

全員「おお!」
八夏「なるほどワンチャンあると」
アルブレヒト「可能性があるという意味では、どんな時も20を振ればいいと」
DM「そうそう(笑)」
レーグネン「じゃあ、えーっと寝てる人の隣にホールド・パーソンを使います」
DM「意志セーヴ13。失敗。固まった」
クラウス「何ラウンド効く?」
レーグネン「レベル/ラウンドなんで、4ラウンドぐらい」
クラウス「次モニカ」
モニカ「八夏はジャンプする感じなんですよね」
八夏「いやジャンプするんじゃなく、穴があるかどうか確認したほうが」
クラウス「そうですね。地面を叩けばわかるらしいので」
モニカ「じゃあ伏せて叩きます。ペチペチ」
DM「落とし穴があると思ったよ」
モニカ「ここにもあります!」
DM「じゃあ敵。起きろー(寝てるやつを起こす)。目が覚めてクロスボウを構えて立ち上がった、終わり。こっちは『お前何固まってんだよー、ペチペチ。ダメだー動かん』」

 全員笑い

DM「あとはクラウスに攻撃かな。はずれー。はずれー。こんなの当たるかーい」
アルブレヒト「ホールド・パーソンは毎ラウンド、セーヴができます」
DM「あ、そうか。(コロコロ)15。成功。麻痺解けた。『俺は奴の呪縛を断ち切った!』」
八夏「リーチウェポンだから、ここまで調べられる?」
DM「突いた。穴があることが判った」
モニカ「まあ、ありますよね」

 次々と落とし穴のマーカーが置かれていく。


 Don't give up justice, I want to get truth! 割と「穴があるのわかったからどうするの?」状態だ!!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 高所からの射撃と落とし穴による足止めに、一番射撃が得意なダスティは穴の底!
 スリープやホールド・パーソンもこの状況では大勢に影響なし!

 皆、飛び道具は持っているはずなのだけど。ひょっとして持ってるの忘れてたり?
 金や能力といったリソースを割り振ってないので、得意武器に比べると命中率もダメージもだいぶ低いし、生け捕りのために非致傷攻撃をしなくてはいけない、というさらなる制約もあるので、撃っても無駄だと考えているのかもしれない。

 それでも山賊相手なら撃ち合っていても、もともとの実力やHP回復力の差で負けることはないはずだけど、皆が右往左往していてなんともまどろっこしい!
 まぁ、やはりここはこの私が呪文で決めてやらなくてはならないかなぁ!(ドヤァ))



・モニカ



・レーグネン
 跳べ! クラウス! フィジカル担当っぷりが光る。
 アルブレヒト様に続いて術で対抗してみたものの、相手の多さから糠に釘感が。非殺傷で拘束としてチョイスした呪文でしたが、連打できる訳ではないですし。やはり飛び道具、とは思いつつ。


・八夏
 マインスイーパーならぬピットスイーパー開幕。ただし、穴を全部見つけてもクリアにはなりませんが(汗
 さすが砦持ちは攻略が面倒である。

 そういえば、ドラクエ10は珍しく位置関係が明確化されたお陰で「相手を押し返すことで後衛に近づけさせない戦闘」が出来ます。
 が、射線とか遮蔽については全く考慮されていないので他の敵の後ろからリリパットにめっちゃ撃たれます(笑

 そしてAPルール変更で絶望的な出目にもワンチャンが!
 ……最後の注意書き? さて、なんのことでしょう……


・ダスティ
 射撃武器をいかせる展開で、せっかくの活躍するチャンスだというのに、落とし穴に落ちてしまった……。こんな時のためにと持っていた、引っかき鉤付きのロープだけど、まず鉤をどこかに引っ掛けることに成功して、その後登ることに成功しなければならないので、これはこれで難しい。でも、重装備の人が落ちるよりはマシなので、がんばって登って、進路上にある落とし穴を見つけるなり、弓で攻撃するなりしたかったんだけど……またダイスの目が、ふるわないなぁ……。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター12

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


アルブレヒト「なにもう、これフライの呪文を使うしかないのか?」
レーグネン「あとはクラウスが」
クラウス「単身行けと(笑)」
アルブレヒト「レーグネンにフライをかけて、例の剣のマーシフルでバッタバッタとなぎ倒す。ケガしても自分で治せるし。うむ、レーグネンに全員倒して貰えばいいんじゃないか。とりあえず近付いてきてくれ」
クラウス「次ダスティです」
ダスティ「またダメだ。目が悪い」
クラウス「ダスティーっ!(笑)」
レーグネン「穴の中を移動はできなさそう?」
アルブレヒト「見た感じ、穴はつながってそう?」
DM「じゃ、明かりがあるからダスティはわかるけど、穴と穴はつながってます。つまり大きな穴だね。なので移動アクションを使って穴の中を移動はできます」
アルブレヒト「でも落ちた穴以外は、引っかける場所が無いけどな。天井が閉まってるから」
ダスティ「そうかあ」
DM「ただそのやり取りは、君らテレパシーしたからね。誰かしらの移動アクションを消費してね」
ダスティ「じゃあ俺ので」
DM「はい……いや、質問したほうの移動アクションを使って欲しいな。聞いた人誰?」
レーグネン「はーい」
DM「じゃあレーグネン。次の方」
クラウス「クラウスはジャンプしますね。また。判定いらずで」
DM「立ち飛び?」
クラウス「立ち飛び」
八夏「いや、ジャンプした先に穴があったら落ちちゃいますよ。歩いて穴があったら後ろに逃げられる」
クラウス「そっか、じゃあ歩いていきます。」

 一歩、二歩、三歩

クラウス「あっ、何もない」

 さらに二歩

八夏「いや突出し過ぎるとボコられます」
クラウス「そっかー」

 動きが停まるクラウス

 
DM「じゃあそこで終了です?」
クラウス「ここで終了します」
DM「次は」
レーグネン「レーグネンです。『ダスティ-、どうだその穴の中はつながっているのか?』」
ダスティ「『つながっているようです。ただ、上が開いているのは私が落ちた穴だけみたいです』。そういえば、穴がこっちのほうにも広がっているかどうかわかるんですかね」
DM「わかるよ。そっちにも穴があるね」
ダスティ「じゃあ、『こっち側、向かって右の方にも穴があるぞー』と、伝えます」
DM「ただ、そこの穴は根っこがいっぱいあって、落ちたら絡まりそうだと思った」
ダスティ「では、そのことも伝えます」
アルブレヒト「登り易いかもしれない」
DM「変に絡まなければ、登り易い」
ダスティ「ただ、上が開いてないですよね」
DM「そうそうそう」
アルブレヒト「でも〈登攀〉に成功すれば、突き破って出れるんじゃ」
ダスティ「そうか。それも試してみようかな?」
レーグネン「じゃああとは、標準アクションで移動します」

 アルブレヒトの近くに寄る

アルブレヒト「じゃあ、フライの巻物を取り出して。『You can fly!』」
DM「血達磨になって寝っ転がったお兄様がかっこつけてる(笑)」
アルブレヒト「さあ、貴様のその武器で奴らを薙ぎ払ってこい!」
レーグネン「はっ! 借り受けたこの剣で!」
DM「はい。次モニカ」
モニカ「じゃあモニカもレーグネンにバフ。ヴィジョン・オヴ・グローリーをかけます。1度だけセーヴにプラス4です」
レーグネン「ありがとうございます」
モニカ「がんばってきてください」
クラウス「自分もかけて貰ってから飛べばよかった」
DM「じゃあクラウス撃つぞー。よいしょーはずれー。はずれー。はずれー。当たった。出目19か20くらいしか当たらんので、命中=クリティカル・ロールなんだよな。無論クリティカル・ロールは失敗。はい7点」
レーグネン「クラウス、なんだかんだいってヒットポイントめっちゃ高いんですよね」
DM「レベル4とは思えないヒットポイント。だが自分が攻撃されるのは嫌がるので、微妙なことに(笑)」
八夏「じゃあ私は、アルブレヒト殿を守ろう。『レーグネン殿、あとは任せたぞ。すまんな』」
DM「これだけキャラクターがいて弓を撃ち返せない」
ダスティ「ダスティは穴に落ちちゃったんで」
モニカ「へー。そんなの出来るんだ。へー」
DM「モニカ様……(笑)」
ダスティ「でも非致傷だとペナルティもキツいですしね。じゃあダスティ、また登ります。ダメだーさっきから目が悪い」

 それでも右往左往で何も出来ないよりはいいはずなのである。敵がパーティー撃つよりは命中率高いしねー。
 一応自己弁護しておくと、「初心者モナカに射撃武器の存在を教えてないクソマスター」ってわけじゃないからね!?

クラウス「じゃあソウルナイフ、《マインド・ブレード》投擲って心霊斬乗ります?」
DM「乗ったら殺すけどいい?」
クラウス「あっそうか、殺すんだ」
DM「《マインド・ブレード》投擲ですら死ぬ可能性あるからね、こいつらのHPじゃ」

 手加減射撃のまぐれ当たりでも十分戦闘不能を期待出来るスペック差であるが、心霊斬は手加減攻撃不可の「ダメージ増加オプション」である。

アルブレヒト「非致傷の場合は-8でダメージ半分」
クラウス「手加減攻撃しなかったら死ぬと思います?」
レーグネン「死ぬ」
八夏「なくはない」
モニカ「そういう時に限って死ぬから」
レーグネン「昏倒後の出血で死ぬ可能性もあるんで」

 
クラウス「そうかー。じゃあ待機します」
アルブレヒト「具体的にはパスするってことですか」
クラウス「パスします」
ダスティ「防御専念するって手もありますよ」
クラウス「ああ、防御専念!」
DM「『これでは奴らを殺してしまう』って、攻めあぐねているクラウスであった。『あいつ腰がひけてるぞ。びびってるぜー』」
クラウス「俺は手加減の仕方を知らねー」
モニカ「かっこいい」
DM「かっこういいの?(真顔)」
レーグネン「今行くぞ、クラウス」

 レーグネン、クラウスの右斜め前までフィギュアを進める。

レーグネン「この借り受けた剣の力……」
クラウス「なんか、かっこいい名称なかったでしたっけ」
レーグネン「ありますあります。メモってある。めっちゃ長いの」

 全員笑い

DM「ゼーレン・シャルフリヒターです」
レーグネン「ゼーレン・シャルフリヒター!」
アルブレヒト「重装備だから、移動アクションで8マス。全力移動だったら16マス」
DM「上昇は倍使うよ」
アルブレヒト「実際はこう、斜めに上がっていく感じになると思うんだけど」
レーグネン「じゃあ、斜めに上がっていってここまでで」
DM「僕はその三角関数の計算はめんどくさいんで、ゲーム的にカクカク移動処理してくだされ。誰かがパッと計算、配置してくれるならいいけど(笑)」

 
レーグネン「じゃあ10フィート分は上がってます」
DM「じゃあ、台座のところに高度をダイスでわかるようにしておいてください。では次の方」
アルブレヒト「じゃああとは、がんばって貰うか。茂みのところで伏せていれば敵から見えませんか?」
DM「まあ見えないんじゃないかなと君は思った」
アルブレヒト「じゃあ、伏せてます。次の人」
モニカ「ダスティを引き上げるのを助けます」
ダスティ「ありがとうございます」
DM「エイド?」
モニカ「エイド」
DM「といってもなあ、飛んできた鉤爪をザクってやばくね?」
モニカ「普通に引き上げるのは」
DM「お互いの手が届くところまで手を伸ばすのは無理なんだよ。なぜなら6メートル下にいるから」
モニカ「そっか」
ダスティ「鉤爪を、ただ穴の外に出すことはできますよね。それを引っ張って貰えれば」
DM「ああ、そうね。じゃあモニカさん〈縄使い〉で目標値10で」
モニカ「なんにもないけど」
DM「じゃあ平目で」

 実際は、モニカは+2修正値があるんで損してる「なんにもない」宣言ですが。

モニカ「成功」
DM「じゃあ次」

 結果オーライ!!

八夏「敵」
DM「『対空戦闘ー! てー!』 よし、遮蔽が無いからなんのペナルティも無しで撃てるぞ。レーグネン、ACいくつ?」
レーグネン「ACはにじゅう……」
DM「帰れお前!」

 全員笑い

DM「そうだ、こいつタンクだ。当たるかボケ! ちくしょう。二十幾つ?」
レーグネン「20です」
DM「20か、良かった。ダイス目18なら当たるぞ……1点(´・ω・`)」

 全員笑い

DM「あっクリティカル……ヒットはしない8点。次はハズレ。終わり」
八夏「では私も、モニカ殿を手伝うか」
クラウス「フライってもう唱えられないの」
アルブレヒト「うん、もう無い」

 八夏がフィギュアを動かすのを見てアルブレヒトが一言。

アルブレヒト「弓無いの?」
八夏「あ、そうか。弓か。ありますね

 持 っ て た ん か い

八夏「じゃあここに移動して、武器を仕舞って」
DM「終わり」
八夏「あ、終わりか」
DM「ていうか仕舞えない、リーチウェポンは全長3メートルクラスだから仕舞えない」
八夏「じゃあ落とす。で終わり」
DM「いや抜ける抜ける。即応スロットに入っている武器は抜ける」
八夏「じゃあ弓抜きます」
クラウス「ダスティー」
ダスティ「じゃあ、今度こそ」
DM「これさー。逆なら撃てるんだよ。このラウンド」
八夏「?」
DM「スタート地点で槍を落して、移動しながら弓を装備して、最後に射つ」
八夏「そっかー」

 武器を持ち替えて戦うのは、ルール上の要点となるギミックを押さえることで1アクションの差が出る、初心者と熟練者の違いが浮き出るポイントです。こう書くと「わかってて教えてやらないクソマスター」の誹りを受けそうなので自己弁護の為に書くと、八夏のプレイヤーは前衛職経験300時間越えており、武器の持ち替え経験は数え切れないほどありますし、「ちゃんと出来てた」ことも幾らでもあります。

 でまぁどんなギミックかと言いますと。
 基本攻撃ボーナスが1以上あるキャラは、鞘などの即応スロット(通称ケンプファースロット)に携行している装備を「移動しながら抜いて構える」ことが可能なんですね。これ、通常は「移動」と「武器を抜いて構える」はそれぞれが1移動アクション消費するんだけど、特例的に「ついでに行える」処理されるわけだな。
 なので今回の八夏の場合
実際の八夏「移動アクションで移動して、フリーアクションで槍を落として、標準アクションで弓を装備する」

最適化された八夏「フリーアクションで槍を落とし、移動しながら弓を装備して、標準アクションで撃つ」
 ってなる寸法。

ダスティ「今度こそ〈登攀〉……おおお(後頭を抱える)」
DM「ダメです。モニカのエイドも虚しく、ダイス目が2でした(笑)」
ダスティ「本当おっかしいなー」
DM「エイド込みで成功率60%程度ではやむを得ない不運」
クラウス「じゃあ、建物の横に回り込みますかー(移動)」
DM「反応セーヴ」
クラウス「おっとー。21」
DM「はい。飛び退きますか? 飛び込みますか?(笑)」
クラウス「バックステップ」
DM「次の方」
レーグネン「フライハーイ」
DM「フライ! フライ! フライを使わせたんだ。こんなところで」
アルブレヒト「使わないと打つ手が無かった」
DM「頑なに君たちが射撃をしないだけな気がするんだが(笑)」
アルブレヒト「いや、こいつらにはその方法は無いかなと思って」
DM「お兄様がそう言うなら間違いは無いな。今までもそうだった」


 Don't give up justice, I want to get truth! お兄様の「こいつら」がどっちに掛かってるかで「辛辣ぅ」となるなと今思った(笑)


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 現状では射撃戦で打ち勝つのはどうも難しいようだ。
 撃ち合っても制圧は可能、というのはダスティを含めて全員で射撃戦の態勢をとればの話なので。
 それに、いつ終わるともしれない散発的な撃ち返しを、ただ茂みに隠れて見ているだけではアルブレヒトの沽券に関わることでもある

『さあ、貴様のその武器で奴らを薙ぎ払ってこい!』
 大事なシーンなのでここでも言っておこう。

 これで勝つる! なのは確定的に明らかな一手なものの、貴重なフライの呪文を切ってしまったのもまた事実。
 ただこれは呪文を決めてドヤ顔をしたかったからというだけではなく、チーム全体が相手のペースで動かされている現状を速やかに打開するためには仕方ないことだったかなと。
 ここでまたグダグダな戦闘に陥るのはもう嫌だったんだ……!



・モニカ



・レーグネン
 ゼーレン・シャルフリヒター!
 この砦のストラクチャーすごいですね。写真もサイズ感が出てていいです。立体構造の中、敵が詰まってますが(笑)
 早速使ってしまったフライ、有効に使わねばと突撃。自分のACを信じて!


・八夏
 スーパーレーグネンタイム!
 それいけレーグネン、大空はお前の物! そして大地は私の物(違

『これくらいは平気だろう』が大惨事になるのがTRPGあるある。
 削り過ぎてもリセット&クイックロードは出来ないのだ。

 キャラメイクの段階で斬・突・打・射の武器を一通り揃えるが一流のボウケンシャー。
 でもすっかり持っているのを忘れる射撃武器、そして無駄アクション……すまぬ、すまぬ(汗


・ダスティ
 とことんダイスの目が悪い! 確か穴から脱出するためには、D20で10くらいを出せれば良かったはずなのだが、ずっと1桁しか出ていなかったような……。せっかくモニカにも手伝ってもらって少し出やすくなったのに、それでも出ない……。
 そんな中、ついにフライが発動して、レーグネンが空へと舞う。「飛べ飛べ高く 空を行け♪」
 クラウスは地上から、レーグネンは空中から敵へ近づいていくという、なかなかに熱い展開に! ダスティもそこに加わりたいのだけど、ダイス目が……! ダイス目が……!
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター13

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


 
レーグネン「じゃあ、ここまで行きます」

  イラスト:★Yuuki
 神聖重装空中強襲兵レーグネン、砦に取り付く。

敵兵「帰れ、帰れ! 悪魔!」
レーグネン「じゃあ、攻撃します。21です」
DM「当たった、死んだ……いや昏倒した」

 全員笑い

DM「いやだって、最低ダメージの時点で10点ぐらいあるでしょ!?(笑)」
レーグネン「そうですね。『すごい威力だ』」
モニカ「これで死なないのがすごい」
DM「さすが+3相当の魔剣。あんな剣、渡すんじゃなかった」

 全員笑い
 ベースがロングソード+1で、“マーシフル”と“ベイン”がそれぞれ+1相当のエンチャントなので、格としては「+3相当の魔法剣」となります。が、あくまで「相当」なので、例えば「+2以上の魔法の武器じゃないとダメージ減少される」能力持ち相手には+1扱いとなり、苦戦を強いられることになります。

アルブレヒト(無言でフィギュアを立ち上がらせて終わり)
モニカ「エイド成功です」
クラウス「次、敵」
敵兵「来るなー、来るなー」
DM「だが当たらん。当たらん……当たった! クリティカル・ロール! 当たるわけない。7点」

 例によってレーグネンが重装甲過ぎて「命中の出目=クリティカル・ロール」状態です(笑)
 クリティカルヒットを成立するには、命中判定とクリティカル・ロールの二度連続で命中の出目を出す必要があるので、「1/20という高確率でクリティカルが出てバカスカ事故死する」という事態は起こらないようになっています。
 なお、武器によってはこのクリティカル可能域が「19~20」や「18~20」だったりもする。レイピアやシミターなどのテクニック系の武器がクリティカル可能域が高く、バトルアックスなどのパワー系の斬撃武器はクリティカル可能域は20だがダメージ倍率が3倍や4倍と高いのが多く、鈍器はクリティカル可能域も倍率も低いが、殴打武器に対するダメージ減少を持つ敵が少ない傾向があるって感じにバランスが取られている。例外は色々あるけれどね。

DM「ダイス目15を振って当たらないこの切なさ。はい、終わりましたよ。殺りゃあいいだろっ!(笑)」

 全員笑い

八夏「じゃあ、抜いた短弓をせっかくだから非致傷で。この端のやつを撃ちまーす」
DM「ごめんダスティ、敵が八夏から何マス離れてるか数えて~(八夏のミニチュアの位置がDMの座ってる場所から遠い)」
ダスティ「16マス、あと高さを考えると?」
DM「じゃあペナルティ-10だね」
八夏「14」
DM「当たり」
八夏「ダメージも半分」
DM「このダメージならようやくヒットポイント計算する気になってきたぞ(笑)」
八夏「2点」

 そんなわけで取り敢えず射てば割と当たるもんなんですね。

ダスティ「またダメでした。1足りない。さっきから本当に5以上の目が出ない……」
クラウス「これ、跳んで(城壁に)登るのはダメですよね」
DM「いきなり敵兵が居る場所まで跳ぶとなると高さ17フィート(5.1メートル)ぐらいあるから68だね。〈跳躍〉の目標値(笑)」
クラウス「ダメっすね」
DM「そりゃあ冒険用の装備ガッツリ持ったまま、オリンピックの高跳び選手よりも跳びたいって言っているんだから」

 走り高跳びの世界記録は2.45メートルである(笑)

クラウス「じゃあ攻撃しますか。こいつ狙った場合は遮蔽は?」
DM「そこまで壁に近づくと無理だね」
モニカ「やっぱりジャンプした方がいいかも」
クラウス「じゃあ、こっちにジャンプ?」
八夏「いや、それはあまりに」

 その後もフィギュアをあちこち動かして模索するが、行動を決定できない。

DM「じゃあ砂時計も無くなったことなので、終了ということで、次の方どうぞ」
レーグネン「はい。飛んで、斬り殺します」
八夏「殺しちゃダメ(笑)」
レーグネン「16」
DM「喰らった。で、ダメージ。ほら全部1を振れば生きてるかもしれない」
モニカ(すっと敵のフィギュアを倒す)
レーグネン「ダメです(笑)」
DM「わー、もう倒れている!?」
八夏「次、モニカ」
モニカ「エイド。はい成功」
クラウス「敵」
敵兵「どうすんだこれ。化け物だあいつ。魔法の光を放つ剣でバッタバッタと」
DM「えい、達成値19でもはずれ。はずれ。終わり」
八夏「じゃあ私。さっきと同じやつを短弓、峰打ち。12」
DM「はずれ」

 弓で峰打ちとは。

クラウス「次」
ダスティ「俺ですね。あ、出た。低いけどやった出た。脱出成功です」
モニカ「良かった」
DM「脱出成功ではない。フック付きのロープが引っかかっただけだよ」
アルブレヒト「次、ロープで登攀するんだけど、目標値は5とかなので」
ダスティ「そうか、次か」
DM「すげーな、こんなに手間取るなんて(笑)」
ダスティ「ね!」
アルブレヒト「落ちたのがまだ、ダスティで良かったと思ったら、そんなことはなかった」
DM「普通にプレートアーマー着てる人が落ちたかのような手間取りぶり」
クラウス「ジャンプして、壁に取り付くことはできます?」
モニカ「ボルダリング?(笑)」

 フローラントフレンドパーク

DM「えーと〈登攀〉難易度+20でお願いします。落下中にしがみ付いて、踏み留まるというのがあるから」
ダスティ「普通に壁に近付いて〈登攀〉した方がよいのでは?」
八夏「近付くと落とし穴に落ちる可能性が」
DM「目標値35」
クラウス「無理無理(笑) じゃあマインドブレイドで攻撃します。峰打ちで。えーと」
DM「-8」
クラウス「8」
DM「はずれ。次」
レーグネン「はい」
DM「悪魔のターンだ(笑)」

 
レーグネン「じゃあ、こいつを。当たりです。ダメージ10以上です」
DM「クソがあ。はい、次の方(笑)」
クラウス「お兄様」
アルブレヒト「やれ、レーグネン!(ドヤァ)」
DM「お兄様からはレーグネンの方見えてないから。見えてるって言ったら撃つよ(笑)」
アルブレヒト「どうだモニカ、レーグネンはがんばっているか(笑)」
モニカ「とても勇敢に戦っています」
八夏「一方的な虐殺にも見えるがな」

 全員笑い

レーグネン「殺してない、殺してない(笑)」
モニカ「じゃあモニカ。ライト・クロスボウを装備して撃ちます

 持 っ て た ん か い !!
 なお、後にクラウスすらスリング(当然マインド・ブレード投擲より射程が長い)を持っていたことも判明する。

DM「じゃあ装填して終わり」
モニカ「ああそっか」

 クロスボウ系は通常の弓系と暗べて装填に時間がかかります。
 ボウがフリーアクションで装填可能なので、複数回攻撃すら可能なのに対して、ライト・クロスボウは装填に1移動アクションを要するので、どんだけ複数回攻撃可能なキャラでも1回しか射てない。これはヘヴィ・クロスボウだと1全ラウンド・アクションが必要になり、2ラウンドに1回しか撃てなくなったりする。
 今回のモニカは「1移動アクションでライト・クロスボウを取り出して装備し、残った1標準アクションは移動アクションの上位互換なので、それで装填した」ってことですな。

クラウス「敵」
DM「じゃあ棍棒マンがなぐりにいこう(レーグネンに)。棍棒マンはダイス目が7だから当たらなかった。隣のクロスボウマンはショート・ソードを抜いて斬りかかるぞ……が、重戦士の装甲は抜けない。これは逃げます。残りの移動アクションで彼は逃げます。機会攻撃どうぞ」
レーグネン「えー命中20超えます。ダメージも10超えます」
DM「はい、バタリ」

 DM残りの敵の攻撃ダイス振る。

DM「残りの敵は……はずれはずれ……お、根性見せろよ。クリティカルしろよ。4点。あと1人。はずれ」
八夏「じゃあ撃ちます。ダメです」
クラウス「ダスティ」
DM「さあ頑張ってダスティ、〈登攀〉だー!」
ダスティ「はい成功です」
モニカ「よかった」
DM「いや、登りきれ……〈登攀〉って移動力4分の1だから……」
アルブレヒト「60の4分の1だから」
DM「もう一押しです。今8合目あたりです」
モニカ「がんばれ」
ダスティ「じゃあ終わり。時間かかるなあ」
クラウス「攻撃します。今-8ですか?」
DM「いや、8どころじゃない。-10だね。峰打ちと遮蔽と射程不足で」
クラウス「じゃあ-10で。当たらない」
モニカ「レーグネン」

 レーグネン、フィギュアを動かす。

敵兵「わー、来るなー」
レーグネン「ダメージ受けてないやつに峰打ちします。当たりです。で、10以上ダメージです」
DM「くそ、調子こくんじゃねえぞ(笑)」

 DMの負け犬の遠吠えが虚しく響き渡る。

レーグネン「この剣の力と心得ております」
DM「断罪剣の力だからな。お前の力じゃないぞ(笑)」
レーグネン「はっ! 肝に銘じております」
モニカ「お兄様」
アルブレヒト「よきにはからえ」
クラウス「じゃあモニカ」
DM「装填してるから、もう撃てる。-10くらいで」
モニカ「もう撃たなくていい気もするけど……撃つか。-10?」
DM「そのくらいあるなあ。あっ! 既にレーグネンが白兵戦に突入してるんで、モニカは《精密射撃》持ってないから-14だ」
モニカ「おーおーおー。9だからはずれ」
DM「そうそう当たるか! -14も乗ってたら」
クラウス「次、敵かな」
DM「敵かー。飛び降りて逃亡をはかるぞ」
モニカ「まあ、そうだろうなあ」
DM「落下ダメージは受けたけど生きてるぞ。反応セーヴで17振ってるからな」
レーグネン「良かった」
敵兵「逃げろ!」

 残りの敵フィギュア3体をマップの外へ

八夏「まあ弓をしまって、槍を拾っときます。『終わったか、もう』」
ダスティ「では脱出して終わりです」
DM「ちょうどいいタイミングで出てきたね(笑)」
クラウス「敵見えます?」
DM「見えません」
クラウス「じゃあ『レーグネン、敵はもういないかあ?』って声をかけるぐらいかな」
レーグネン「3人逃げて行った」
DM「さあ、追いかけて皆殺しだ(笑)」
レーグネン「彼との約束だ。捕縛しなければならない。とりあえずどれを狙うか……」
DM「はい、やられたやられた(笑)」

 と言って、逃げた敵のフィギュアを倒すDM。

モニカ「早いー(笑)」
DM「バサーっ! ギャーって。1ターンに1人ずつ倒していったよ。悪魔だ(笑)」

 全員笑い
 レーグネンはフライで飛んでるんで、敵の移動速度を圧倒していて逃げられる余地が無いのだ。


 Don't give up justice, I want to get truth! 降伏勧告? 知らない作法ですね。


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 さすが、圧倒的だ、ゼーレン・シャルフリヒター。聖罰騎士恐ろしや。
 レーグネンがしっかりと役目を果たしてくれたので、漏れも誤殺もなく迅速にこの場を制圧できた。
 上々の出だしといったところか(穴の周辺を見ないように、空を見上げながら)

 『一番乗り!』イラストが今回も良いですよね。
 『アルブレヒト大活躍!』なシーンをまたいずれ張り切って演出したいところ。


・モニカ



・レーグネン
 ジャーンジャーン! 你們好!
 見たか! この剣(レンタル)の力!
 フライの効果も合間って、乗り込みさえ出来れば殺さずに制圧する事が出来ました。
 いや、ほんと凄い力。力に呑まれそう……!
 しかし聖職者相手とは言え、こんな剣を貸してくれる聖罰騎士の凄さも感じずにはおれないですね。


・八夏
 スーパーレーグネンタイム、後半戦!
 今宵の断罪剣は血に飢えている!(実際には非致傷だけど

 フローラントフレンドパーク、パジェロの代わりに何が貰えるのだろうか。

 そしてこのイラストの再現度。いつもありがとうございます。
 元ネタ的には八夏の方が似合いそうだけど(笑

 しかし、味方がやってるから気楽なものだけど、相手から見たら怖いだろうな、この状況……。
 一撃で昏倒させてくるキラーを相手にするデットバイデイライト的な何か?(オイ


・ダスティ
 スリープに続いてフライと、今回はアルブレヒトの魔法が活躍してますね。でもそれ以上に大活躍なのがレーグネン! フライで空に舞ったと思ったら、まさしくYuukiさんのイラストのように颯爽と砦に取り付いて、そこからはもう甘寧無双……ならぬレーグネン無双! ゼーレン・シャルフリヒターの力もあったとはいえ、「もうレーグネン1人でいいんじゃないかな」状態に。すごく強いです!
 一方ダスティは、あいかわらず穴の中で、やっと脱出できたと思ったら、もうほとんど終わってた……。悲しい。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター14

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


レーグネン「これが力だー(笑)」
モニカ「これが権力ってやつだ(笑) じゃあ、我々とび越えられない組はどうしたらいのかしら」
八夏「さっきのダスティの話だと、向こうの穴の外側に、抜けれそうなところがあるらしい」
ダスティ「こちらが安全なようです」
DM「迂回するのね。はい。じゃあがんばって藪漕ぎして」
モニカ「お兄様、行きましょう」
ダスティ「このへんまでは大丈夫だけど、まあ後は地面叩いて〈捜索〉しながら進んでいきましょう」
DM「1歩ずつ、〈捜索〉しながらで良いでしょう。地雷除去」
レーグネン「とりあえず、倒した敵1人ずつ縛っておきます」
モニカ「レーグネン、この建物の中に入れそうな場所はありますか?」

 
レーグネン「脇にドアがあるようですが。裏は完全にひらけているようです」
アルブレヒト「そういえば一応、降ろせるのかな? 敵を担いで行けるのかな?」
レーグネン「これ?(城壁の上で倒れている敵を指さす)」
DM「こいつ自身の重量は……レーグネンの鎧以外の重量は……(計算)……背負い袋を置いておけば、まあいけるんじゃない?」
レーグネン「じゃあ背負い袋は置いて1人ずつ降ろします」

 フィギュアを降ろす。

レーグネン「フライはあとどのくらい?」
DM「さすがにこの作業中に切れるでしょう」
レーグネン「とりあえずあの、砦に残りがいないか、まだ潜んでいる者がいないか確認してくれないか」
ダスティ「了解です。では〈捜索〉します。落とし穴がないか調べながらここに行って……」
モニカ「クラウスも行きます?」
レーグネン「クラウスもダスティの後ろについていってくれ」
クラウス「はい」
レーグネン「クラウス行く前に、ヴィゴーをワンドからかけて2ターンずつジリジリ回復します」
ダスティ「私も一応お願いします。3ダメージ食らっているので」
DM「彼らは仕事を果たしたのだ(負け惜しみ)」

 ダスティ、フィギュアを動かして城壁の横の扉を開けて、中に入る。

ダスティ「じゃあ、〈捜索〉します」
DM「どこを〈捜索〉しますか。どういうルートで〈捜索〉するか言ってくれれば、なんかあったら言います」
ダスティ「まずは扉から入って、目の前の部屋を探します」
クラウス「じゃあ同じく、〈捜索〉低いですが」
DM「低い人がやっても、あんまり意味ないんだよね。ダブルチェックって」
ダスティ「じゃあ、エイドを貰ったほうがいいのかな?」
DM「じゃあ出目10で〈捜索〉のエイドね。で、振る前に〈捜索〉のプランを言ってくれ」

 実はエイドに出目10は行えないのでミスである。すまぬ。

ダスティ「まず、このフロア全体ということで大丈夫ですか?」
DM「はい。そのあとは」
ダスティ「3階を見て、最後に地下を見ます」
クラウス「じゃあ自分は警戒しておきます」
DM「はい。ん? 警戒なの。エイドじゃなくて」
モニカ「エイドエイド」
クラウス「あ、エイド」
DM「エイドしてると武器持ってないからね。警戒するのと、〈捜索〉のエイドは、ちゃんと意味がある違いがあるんですよ。『警戒する』はちゃんと戦闘態勢で周りで護衛する。『手伝う(エイドする)』は武器は仕舞ってる状態。どっちがいい?」
クラウス「警戒かな?」
DM「警戒で」
モニカ「ダスティの出目を信じて!」
DM「いや、全部テイク10でやるからいいよ(笑)」
ダスティ「それで大丈夫なんですね」
DM「じゃあ、ここに隠し階段がある」


 
ダスティ「隠し階段を見つけたぞ。それ以外は無い?」
DM「そうね。あとはボロ木箱の中に粗末な食料や酒とかがある。あとクロスボウ・ボルトが300本ぐらい。ショート・ボウのアローが200本と、レザーアーマーが倒した人数分の8着。ライト・クロスボウとショート・ボウと、あと棍棒はグレート・クラブです。んでショート・スピアとショート・ソードかね。結構な金券ですよ」

 収穫整理とトイレ休憩に。

レーグネン「あ、非致傷ダメージは、1時間ごとにキャラクターレベル1につき1ポイント回復。まあ動き出したらまたこの剣でビシッと」
モニカ「こわい(笑) レーグネンを見た瞬間ジョバーって」
アルブレヒト「まあ1時間や2時間では目が覚めないだろうから」

 HPが-1とか-2に留まっている奴ならば目が覚める計算である(笑)

レーグネン「じゃあ縛る時間はありそうですね」
DM「それは余裕である」
アルブレヒト「とりあえず縛り上げて、どうやって持って帰ったらいいかな。馬にとりあえず乗っけて引っ張っていったらいいけど」
モニカ「そうか、荷車とかも借りてこればよかった」
アルブレヒト「1頭に2人乗っければ、この人数ならなんとかなる」
モニカ「自分たちは歩いて……」

 しばし沈黙

ダスティ「どうします? 地下に行きますか? あいつらが略奪したものとかは見つかってないですからね」
アルブレヒト「とりあえず、隠し階段を調べてみよう」
ダスティ「では、扉を調べます」
アルブレヒト「じゃあ、とりあえずフィギュアを配置しなくては」

 ダスティとクラウス以外のフィギュアは、城壁の外にいる。

DM「それは離れててもいいんじゃない」
レーグネン「みんなでダスティのところに」
DM「(笑)」
アルブレヒト「まあ良し悪しですね。まきこまれないってなると、ダスティが襲われたときに誰も助けられないっていう」
クラウス「今クラウス1人しかいない。『私かモニカ様がついていたほうが良いでしょう』」
モニカ「行きましょうか」
レーグネン「私が行ってまいりましょう。なにより借り受けたこの武器があります」
DM「俺は最強だ! 無敵だ!」
八夏「とりあえず、この倒れた者どもを見張らなければならないな」
モニカ「見張りは要りますかね?」
八夏「他に仲間がいるかもしれない」
モニカ「そっか」
八夏「なら私が残ろう」
アルブレヒト「まあ、とりあえず中を見ないと。彼らの倉庫かもしれない」
ダスティ「では、扉を調べます。25」
DM「うん。何も罠とか鍵はかかってないと思った」
ダスティ「では開けます」
DM「開いたよ。どうする」
ダスティ「とりあえず、中を覗き込みます」
DM「階段があります。ここから背を低くして首を突っ込むかどうかです」
モニカ「ダスティは明かりを持っていますか?」
ダスティ「持ってます。とりあえず、扉が開いて地下への階段があることを伝えます」
レーグネン「石にライトをつけて1回中に投げ込んでみよう」
DM「ちゃんとライトの回数を管理しておいてねー」
アルブレヒト「そうだね」

 スナック感覚で使用されているのだが、別に使い放題というわけでもなく、0レベル呪文の中から予め準備してある回数しか使えないのだ。

ダスティ「では、行きますか? みんなで集まって?」
モニカ「八夏は見張りということなんですか」
八夏「そうですね。狭い場所だと、私の武器は役に立たないと思うので」
モニカ「ひとりで大丈夫?」
レーグネン「まあ、捕虜が魔物に喰い破られても」
八夏「誰か1人いないと」
アルブレヒト「捕虜の扱いもなかなか厄介だな」
モニカ「八夏、お願いしてもよろしいですか?」
八夏「わかりました。モニカ殿たちも気を付けてください」
アルブレヒト「まあ奥が深いようだったら、八夏にもついてきて貰わないと」
モニカ「そうですね。では行きましょう」
ダスティ「じゃあ移動します」

 
レーグネン「レーグネンがその後ろで」
DM「お兄様は『俺の好奇心を何者にも止められないぜ』って言って、突っ込んでいくんじゃないの(笑)」
アルブレヒト「どうだダスティ、この辺を誰か歩き回っている跡はあるかい? 埃のつもり具合とか」
ダスティ「そうですね。では調べてみます。〈捜索〉ですか?」
DM「はい」
ダスティ「29」
モニカ「おー高い」
DM「まあね。出目10で良かったんだけど(笑) 普通に出入りしている跡がある」

 ついつい振りたくなってしまうのが人情というものである。
 DM視点ではこの辺の情報は出目10で確実に判明することを前提にデザインするので、迂闊にダイスを振って5とか出すと失敗しかねんのだが、それでも振りたくなる気持ちはやはりわかってしまう(笑)
 DM的にはそれで失敗されてトラブルが起きてもそれはそれで美味しい場合もあるしな! 個人的な好き嫌いで言うならダイス振ってくれる方が嬉しいね!!

アルブレヒト「ちなみに、見た通りで、(荷物の)中に何があるかはわからない?」
DM「そうね」
アルブレヒト「もしかしたら、隊商から奪った戦利品か?」
クラウス「噂の化粧品の元があるかもしれない」
アルブレヒト「ダスティ、調べてみてくれ」
ダスティ「はい。これも出目10?」
DM「非戦闘時は基本的に出目10可能だよ」

 戦闘中や「岩が転がってきた」とかで「なんか急ぐ必要がある」状況だと無理になるだけで、巡航時はどんな技能でも出目10可能。例外的に〈知識〉技能に関しては「色々詳しい人でも意外と基本的なこと抜けてる場合もあるよねー」的なことは日常茶飯事なので、出目10不可。それでも基準値高ければ基本的なことに関してはだいたい知ってるようになるしね。
 てゆーか一種類の〈知識〉技能が広範の知識を網羅し過ぎなんで、これくらいの穴を用意しないと「誰も彼もやたら物知り過ぎる」ことになっちゃうのよね。情報化社会でもないのに。……っていうハウスルール。元のルールだと知識も出目10可能です。

アルブレヒト「私がディテクト・マジックしてみよう。部屋をグルーっと」
DM「うん。まあ特になんの反応も無い」
ダスティ「じゃあ出目10での〈捜索〉は」
DM「まあ、ろくなものがないね。やっぱり」
クラウス「隠し扉とかも?」
DM「それは調べてない(笑) この荷物とかを調べただけでしょ」
クラウス「じゃあダスティ、他に隠し扉みたいなものは?」
ダスティ「そうですね。さっき足跡を調べたときは、部屋のどっちに向かっているとかわからなかったんですか?」
DM「いっぱいあって、入り乱れて歩いている。君《追跡》の特技持ってないしね」

 足跡の有無は調べられるけど、それ以上の情報を引き出すには《追跡》の特技が必要なのです。キャス姉、来てくれーっ!!!

ダスティ「じゃあ、荷物を退かして壁を探すか……」
アルブレヒト「よし。では私がディテクト・シークレット・ドアーズを(ドヤァ)」
ダスティ「おう!」
アルブレヒト「ここは使ってみようぐるっと一回り」
DM「このパーティー、金が無いくせに物事を金で解決する悪癖がある気がするんだけど、どう思いますか? 皆さん(笑)」
レーグネン「いやロールプレイです、ロールプレイ(笑)」
モニカ「ロールプレイ(笑)」
DM「だって〈捜索〉すればノーコストでわかることを、金を払ってやりましたよ今(笑)」

 この辺は、「お兄様がドヤりたいのでついつい出しゃばってしまうロールプレイ」であることを十分理解している上でのからかいなので、本当に咎めているわけではありません。ロールプレイとしては満点です(笑)

アルブレヒト「感あり。正面の壁に隠し扉がある」
モニカ「お兄様がね。登場シーンが。お兄様が見つけたんですもんね」
レーグネン「さすがアルブレヒト様」
DM「ダスティは思った『俺が探せば秒だったのに』」
ダスティ「いや秒では。だって荷物を退かして探さないとってことになるでしょうから、その手間とか時間を省いたってことは良いんじゃないでしょうか?」
DM「いや、まあね。でも今余計な金は使ったからね(笑)」
ダスティ「それは、わからないからなあ、こっちは」

 厳密には「キャラはわかってるけど、プレイヤーがわかっていないと思いきやプレイヤーもわかってるがキャラがわかってないことにしたい」である。
 スクロール消費して呪文使ってる時点で金かかってるのは明白であるからして。流石にこの辺「な~んも知りませんし興味もありません」だと、街に買い出し担当として送り込むことすら覚束なくなってしまう。

DM「これが貴族ですよ。この金銭感覚の雑さが(笑) 今後もそんな感じでバンバン金を使って欲しい」
モニカ「そして怒られるんだ、ダスティに」
DM「ダスティはむしろ好意的なようですが(笑)」
アルブレヒト「アルブレヒト、ドアを発見するの巻。しゃしゃり出て」

 全員笑い

レーグネン「では隠し扉の前の荷物をどかします」
DM「退かすのは1ターンで終わるよ」
クラウス「じゃあダスティ、開けてくれ」
ダスティ「はい」

 
DM「メチャクチャ簡単なやつなので、存在がわかっていれば楽勝です」
ダスティ「じゃあ、八夏はどうしましょうか?」
モニカ「いや、まだわからないので。奥が」


 Don't give up justice, I want to get truth! 割とここに書くこと毎回悩んでる。


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 見張り塔のような建物は制圧できた。
 2時間くらいでは捕虜は目を覚まさないとか言っていたが、実は目覚めてもなんら不思議はなかった。謎の断言である(笑)
 それはさておき、盗賊団の本拠地というには建物が小さいように思えるので、今のところは手がかりの調査の段階。
 ディテクト・マジックは自己発動で、ディテクト・シークレット・ドアーズの巻物は銀貨25枚。
 ささやかなドヤ顔のためなら惜しくはない出費なのであった。
 さーて、何が出るのやら。



・モニカ



・レーグネン
 殺さないのも大変ですね! とか言うと倫理観やばい系のキャラっぽいですが、実際に大変。うまく捕縛出来てるといいのですが。
 湯水のごとき貴族プレイパーティー!  と言いつつ、そこまで余裕がないのがチャームポイント? 宿代だけは勘弁な!


・八夏
 アジトに隠し階段は大人の美学。アレフガルド在住の竜王さんも言っている(言ってません

 そしてお兄様久々のドヤ顔タイム。勢いあまって飛び出して先制攻撃とかなくてよかったよかった(笑

 ともあれ隠し扉は見つかった、レッツ倉庫番!(違


・ダスティ
 レーグネンの活躍で、戦闘終了。でも、さすがにこれで終わりってことはないだろうから、砦の捜索ということで、ダスティの出番となるわけだけど……今度は、良いダイス目を連発したぞ! なんだって見つけられる! と思ったら特に何もなかったり、出目10で良かったり……。
 いや……まあ良い目が出ること自体は全然いいことだし、扉に罠とかがないことがわかったということも収穫ではあるので、良いのだけれど……さっきの落とし穴であれだけダイスをふったのに、全然出なかったのになぁ……落とし穴から脱出する時こそ、高い目がほしかったのになあ……と、世のままならなさを、ちょっと嘆いてました。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター15

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4

 
ダスティ「で、八夏を呼ぶか呼ばないかですが」
モニカ「いや、行くなら呼ぶけど、こっちに行く必要があるのかなっていう」
クラウス「まだ肝心なものは何も見つけていないという」
レーグネン「クリスタル・ルーエも」
アルブレヒト「これも本拠地なのかなあっていう疑問もある。あれ? 本拠地なんだっけ? 違うんだっけ? たまたまこれ見つけて本拠地かどうか……」

  イラスト:★Yuuki
八夏「かくかくしかじか~で、確証をつかんでこいと。確証はまだ無いです」
アルブレヒト「そうか。じゃあしゃあない」
モニカ「とりあえず捕虜をこっちのほう(城壁内)に移動するのがいいんじゃないですか? 野原に寝かせたままなのはかわいそう」
ダスティ「じゃあ捕虜を移動させて、八夏を呼ぶと」
アルブレヒト「こいつら、寝てるふりをしているのがいる可能性も否定できないんだよな」
DM「八夏、キャラシートちょっと見せて」

 無言でダイスを振るDM。

DM「(笑)」
八夏「ん?」
DM「何をしたのかは秘密(笑)」
モニカ「八夏様、地下通路がありましたので、八夏様にも来て頂きたく。捕虜をちょっとこちらのほうに」
八夏「わかりました。では連れて行きましょうか」
ダスティ「じゃあ、みんなそろったところで行きますか」

 通路上に隊列を組んでフィギュアを並べる。

DM「お兄様はいつも颯爽と先陣を切っていたのに」
アルブレヒト「大将はとりあえず最前線に立たない」
DM「お兄様学習する」
ダスティ「では、こちらを見てみます」

 ダスティのフィギュアを通路の曲がり角から顔を出して、先を見る。

モニカ「ちらっ」

 DM、通路を並べる。曲がり角がある。

 
ダスティ「じゃあ、ここまで進みます」
レーグネン「みんなついていきます」
モニカ「1テンポ遅れるぐらいで、ついていくんでしょ」

 現実的なルール処理上の限界というのはどうしてもありまして。
 例えば戦闘シーンは「1ラウンド6秒の中で全員が同時に動いている」イメージでありながら、実際には「6秒が人数分割され、順番に動いている」という非現実的な処理になっているわけですね。
 リアル目線なら「移動力の限界まで動いたキャラ」は「6秒間動き続けている」ことになるんだけど、ゲーム上では「一瞬で移動し終わるのを見届けてから、他のユニットがそれを踏まえた上でさらに6秒間かかる行動する」ことになる。
 ではこれが非戦闘時はどうなるかというと。常に尺取虫のように「1人が移動するのを見届けてから、次のキャラが動く、それが終わったら3番目が……」といった処理しか出来ないと、容易く隊列の間に割り込まれたり分断されたりでプレイヤー達に甚だ不都合だし、「逐一ミニチュアを動かすのもクソ面倒」なのも相まってしまいましてな。
 TRPG部では「額面通りミニチュアが動いたまま処理するモード」と「宣言したルーチンで自動処理されるモード」が用意されている。
 例えば「ダスティが30フィート先行し、後続は彼に連動して同じマスだけ同時移動します」なんて宣言が可能。これだと「30フィート離れた状態で行軍し、最後尾も移動完了。じゃあそこからダスティの手番でまた30フィート移動した先に敵が居たので、二番手と都合60フィート離れた状態で戦闘突入」なんてことが起こらなく「常に30フィート間隔で追従していた」扱いされるんですな。

 今回の「ワンテンポ遅れるくらい」だと、「ダスティが先行し、OKサイン出したら後続全員が同時に追従する」くらいのイメージになるので、「4人目が移動中に敵が割り込んで大きく分断される」とかは起こりづらくなるわけですな。

 まるで良いことづくめに思えるかもしれませんが、厳密に1人ずつユニットを動かす場合は、仮に罠に引っかかったとしても「その1人が喰らうだけで済む」ことになるわけだけど、まとめて動かしている場合は「全員まとめて喰らう可能性」が出ます。範囲攻撃系の罠なら一網打尽にされちゃうかも。もちろん罠の種類にも寄るし、パーティー分断系の罠ならむしろ好都合かもしれないけれどね。
 罠じゃなくても「待ち伏せてるブレス攻撃持ちにまとめて焼き払われる」とかは「よく見る光景」だったりする。


 と、ほかのフィギュアを移動させる。
 先に通路が置かれます。途中で直角でなく、Rのついた曲がり角。

レーグネン「自然洞窟に」
ダスティ「さらに進みます」

 曲がり角の直前まで移動。ほかのキャラもそれに続く。

アルブレヒト「こっちの通路は足跡はどんな感じですか、ダスティ」
ダスティ「はい。調べます」
DM「足跡があるのはわかるよ」

 全員の隊列が整ったところで

ダスティ「じゃあこっから先を見ます」
ダスティ「変な音とかは聞こえてきませんかね?」
DM「君たちが一番うるさいよ」
ダスティ「じゃあ、進みます」

 重装歩兵が3人、ガッチャガッチャのっしのっしと。

 
DM「ここで見えるよ」
クラウス「でかっ!」
モニカ「広っ!」
八夏「いっぱいいるなあ」
モニカ「これを全員、殺してはならぬという」
DM「よし、イニシアチヴだな」
モニカ「モニカは22です」
八夏「13」
アルブレヒト「輝けるアルブレヒト24」
ダスティ「13です」
レーグネン「10」
クラウス「16」
モニカ「まだ見えるのはダスティぐらい?」
DM「ダスティのイニシアチヴまではわからない。システム処理的には一番最後のやつにあわせて全員行動遅らせて、全員同時に移動してるって行動している処理だな」

 いきなり「まかせろー!(ジャラジャラ)」とばかりに自発的に全員イニシアチヴ・ロールしてますが、まだ敵を視界に捉えているのは先行偵察しているダスティだけです(笑)
 前述の護送船団方式行軍は公式ルールに存在しないので、ハウスルールで「イニシアチヴ値が一番遅い人間に足並みを揃えながら行動している」扱いになっている。

モニカ「レーグネンに合わせて」
DM「で、ダスティいくつ?」
ダスティ「13です」
DM「じゃあダスティの次くらいまでみんな遅らせるよろし」
クラウス「じゃあ、ダスティの後ろまで遅らせて」
DM「不思議な処理だね。ルール上こういう面倒くさい処理は無いしな(笑)」
ダスティ「敵だ! 敵の待ち伏せが! この通路の先が広間になっていて、バリケードが積んであり、その後ろに弓を持った悪漢どもが待ち受けています」
八夏「なんですと」
ダスティ「『9人見えます』で」
クラウス「攻撃?」
ダスティ「ここで前に出たら集中攻撃を食らいますし、ダスティだと当たっちゃう。前衛の居場所もなくしてしまうので、さっき言ったことをみんなに伝えながらいったん後ろに下がります」
モニカ「じゃあお兄様」
アルブレヒト「うーん」

 しばし悩んでから

アルブレヒト「レーグネンにそのまま突っ込ませて、また無双して貰うか。でもなあ絶対途中で落とし穴に落ちると思うんだよなあ。もうフライも無いし」
レーグネン「じゃあ、ダスティにインヴィジかけて〈捜索〉し続けて貰う?」
アルブレヒト「(笑)」
八夏「明かりが動くわけですよね」

 インヴィジビリティ状態で光源を持っていたら、謎の明かりが空を漂うことになります(笑)

レーグネン「明かりはもうこっちが、後ろから照らして」
アルブレヒト「とりあえず」

 アルブレヒト、行動を遅らせる

モニカ「レーグネンにバフかけます。けど距離が。あれですよね。接触しないとダメですよね」

 モニカ、レーグネンの近くまで近づく

DM「ものによりますが」
モニカ「ヴィジョン・オヴ・グローリーは……接触だ。接触だと1マス足りないんで、八夏の隣にいる感じです」
クラウス「クラウスは前が混んでいるので、『敵だと!』といって、アルブレヒト様の前に」
八夏「『またですか。こんなところにいるとは』と、薙刀を置いて弓を構えて。この正面、1、2、3、ここなら3体……」

 八夏、フィギュアを進めるが

DM「とりあえず八夏、〈視認〉判定して。相手薄暗くて、〈隠れ身〉してる」
八夏「そっか、見えてない!」
DM「どこ? どこ?」
八夏「見えない。『ダスティ、どこにいるのだ?』てことは射てないからエンド」
クラウス「で、アルブレヒト様になりますけど」
アルブレヒト「いいや、私はパスで」
クラウス「レーグネン」
レーグネン「5フィートステップして終わりです」
DM「とりあえず、じゃあ八夏に射とう。ダイス目が2、1、くそダメだ、ダイスの平均値8ぐらいだった。終わり」
アルブレヒト「撃った相手は見える?」
DM「いや見えないよ、薄暗いし」
アルブレヒト「そうじゃなくて撃ってきた方向とかだよ」

 キャラクターと敵との距離を数えるDM。

DM「いや見えない。ごめん。そもそも薄暗くもなかった。完全に照明外。でも君たちは照明だから、こっちからは見え放題」
八夏「なるほど。じゃあやっぱりレーグネンが前に出てくれないと見れないのか?」
レーグネン「じゃあダスティ」
ダスティ「とりあえず、遅らせます」
モニカ「はいモニカ、レーグネンにヴィジョン・オヴ・グローリーをピロピロピロと」
レーグネン「私が前に出ます。皆様……ついてこいとも言い辛いな……1、2、3、4、5、6」

 
DM「お待ちかね、反応セーヴどうぞ(笑)」
レーグネン「おっとっとー」
DM「ファンブル(笑) セーヴにボーナス貰えるヴィジョン・オヴ・グローリーの甲斐なく落ちたー」
八夏「今こそアレを」
レーグネン「AP!」
DM「ファンブルの振り直しはさすがに認めないからな」
アルブレヒト「ダメなんだ」
DM「たまに出るファンブルがAPで全部回避されちゃうのはデザインの本意ではないのだな」
レーグネン「しまった。これは自力では這い上がれないぞ」
DM「というわけで、ダメージはたいしたことない1点。ただ中に、鈎付きの霞網みたいなものが」
レーグネン「うっ、絡みつくぞ、なんだこれは」
DM「最強の魔剣使いが無力化されたぞ」
クラウス「じゃあ、前に出るしかないもんな。ここで〈視認〉振る感じですかね」
DM「まあ10回くらい振って」
クラウス「10回?」
ダスティ「全員見れるかどうかっていう?」
DM「そうそうそう」
クラウス「9、7、11……」
DM「1桁は全部失敗」
クラウス「じゃあ18、11、20、18、14……」
DM「それは全部成功した」
クラウス「じゃあ8人見えてます」
モニカ「すごい。だいたい見えた」
クラウス「ざっと見た感じ8人いる。それ以上いるかもしれない。じゃあ見えた1人を攻撃します。峰打ちで、殺しちゃいけないんで」
DM「-6に射程があって-10」
クラウス「16」
DM「当たり。で、どれ撃ったの」
クラウス「じゃ、目の前の一番端の……7なので、3。切り捨てで」
DM「はい、喰らいました。次」
八夏「レーグネン殿、その穴はさっきみたいに広いんですか」
DM「モガモガ。割とそれどころじゃない。[絡みつかれた]状態の厄介版です」
アルブレヒト「しゃべることは可能?」
DM「問題無くしゃべれるよ。首を回して周りを見る余裕が無いだけで」
ダスティ「レーグネンは自力で〈登攀〉は難しいってことですよね」
レーグネン「〈登攀〉以前に、この[絡みつき]を脱出出来るかまだわからない」
アルブレヒト「それを筋力判定とかでどうにか出来れば、〈登攀〉するチャンスは出来るが、どうせ〈登攀〉なんて出来るはずがないので」
ダスティ「ロープを垂らしてあげるとか」
クラウス「この戦闘のさなか?」
レーグネン「いや、遠隔で攻撃出来る人は、どんどん攻撃したほうが」
八夏「でも見えない……。じゃあしょうがないエンド」
アルブレヒト「こういうダンジョンだから、穴自体は小さいと思うんですよ。その分工夫して動けないようにしているんだと」
クラウス「八夏様は射てないんですか」
八夏「見えないのー」
DM「(笑)」

 アニメ「ひもてはうす」の主題歌「モテたいのー」が脳内再生され始めるDM。

八夏「〈視認〉1しかないの。明かりがせめて前にないと、どうにもこうにも」
アルブレヒト「それなら、私がちょっと呪文でなんとかしよう」
レーグネン「お兄様!」

 
アルブレヒト「ではダンシング・ライツで、明かりを4つ飛ばそう」
レーグネン「ほーれ、明るくなっただろう」

 写真中央のウィスプみたいな黄色い球体がソレ(笑)

ダスティ「じゃあ次、俺ですね。じゃあここまで出てきて、俺もこいつに射ちます。12」
DM「はずれ。次は敵でいいの~?」
クラウス「はい」
DM「じゃあ、アルブレヒトを集中攻撃だ!」
八夏「えっ?」
DM「敵陣の一部からは完全に見えてるよ。14点クリティカルヒット。あと4点。あと遮蔽がある奴らが……はあ! はずれ。残りはまあダスティかなあ。当たりの7点。AC今いくつ? さっきの命中はダイス目がめちゃ高かったから聞くまでもなく当たったことにしてたけど(笑)」
ダスティ「17です」
DM「なら当たる。7点。さらに6点。次遮蔽あり組、でもダイス目が18なので、7点。あとは当たらん、当たらん、終わり」

 ダスティの残りヒットポイント6点。

ダスティ「ギャーっ!」
レーグネン「あぶねー」
クラウス「ダスティやばいやばい」
DM「惜しいな! くそっアルブレヒトなんか狙うんじゃなかった!」

 内心は「あぶねー、アルブレヒト射っといてよかった……」だったのは秘密だぞ!!


 Don't give up justice, I want to get truth! さすがお兄様、プロのデコイぶり!!!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 私、次のイラストは颯爽と活躍するシーンでって言ったよね!
 どうも『いかにも!』とか、フォルクハルトの印象とかが強すぎて、『たしか山賊を捕らえてくればいいんだろう』という的な雑な記憶しかなかったのであった。
 ……ぐぬぬ、ポンコツ扱いやむなし。
 それはそれとして、Yuuki様、貴重なイラスト枠をアルブレヒトにありがとうございます。
 フラグとかへし折れるようプレイもがんばります。

 建物の外観とはうらはらに地下通路は案外広く、敵の待ち伏せをうける。
 正面からの制圧は望むところなのでそれはいいのだけれども『あるのがわかりきっている落とし穴にみすみす落ちる』は健在である。
 ここで落ちるのは『落とし穴とは卑怯な!?』という貴族ムーヴで良しとしても(良くはない)、プレイヤーとしてはそろそろなんとかしたい。
 初手を防御バフもせずにパスしておいて、アルブレヒトが集中攻撃されるのも毎度。
 ただ、こうして書き起こしを経て反省点を客観的に強烈に認識できる機会がくるのは、プレイを何回か挟んでの数ヶ月後になるので『何回失敗しても成長してない』のはどうか許してほしい……。


・モニカ



・レーグネン
 お兄様がなんかかわいい感じに(笑)
 純真さが滲み出てる!
 洞窟をズンドコ進んで接触。完全に準備万端で待ち構えてらっしゃる。
 ウェルカム落とし穴と矢。かなりまずいのでは……! 前に出て引き付けられればよかったのですが、身動きできないこの状況。ふ、フライさえあれば!


・八夏
 隠し扉の先で思っていた以上に早く第2戦開幕。
 階段に気が付かれなかったら、こいつらどうしていたのだろう?(オイ

 スーパーレーグネンタイムも時間切れでついに無力化。
 ここでチャプター11を思い出していただこう。「ファンブルは振り直せない」というフラグが早くも回収されました(泣

 そして始まる射撃戦。ダスティ、君が頼りだ。もう大ダメージ受けてるけど!

 お兄様もアシストありがとう!
 途中で何だか自分を見失いかけていたけど、私は気にしない!
(イラストありがとうございます)

 しかし、DMは何を振ったのだろうか……狸寝入りの真意看破?


・ダスティ
 思っていた以上に地下通路が長いなぁと思っていたら、思っていた以上にいっぱい敵がいた! 砦にいたのが全員だとは思っていなかったけど、人数や地下の広さ、罠などの用意をみると、やはりただの賊ではないのか?
 そして前の戦闘では大活躍だったレーグネンがいきなり無力化された! ファンブルをふってしまったとはいえ、やはり落とし穴は恐ろしい……。これはなんとかしないとと思い、敵が見える位置まで移動して射ってはみたが、不殺等のペナルティがあるのと、あいかわらずダイス目が悪くて、こっちの攻撃は当たらないのに、敵の攻撃は当たる当たる! いきなり攻撃を喰らいまくって大ピンチに……。厳しい!

 今回のYuukiさんのつぶらな瞳のアルブレヒトは、無邪気な子供みたいでかわいいですね! あいわからず攻撃を喰らってて、破滅フラグをたてちゃっている感じですが。
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター16

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4

クラウス「ではモニカ」
レーグネン「モニゴー!」
モニカ「モニカはゴーが出来ないな」
レーグネン「じゃあ、とりあえずダスティを」
モニカ「ダスティをなんとかしたいんですけど」
ダスティ「まあ、下がりますよ一度」
モニカ「ダスティは下がるんですね。じゃあ、モニカはダスティの後ろにします。『ダスティ下がってください』」
レーグネン「えーとレーグネンは『穴の中は、絡みついてくる縄のようなものが。身動きがとれん。広さはよくわからん』」
DM「がんばれ筋力判定。もしくは〈脱出術〉」
レーグネン「筋力判定……ああ、もういいです」

 ダイス目お察しな声の力無さ(笑)

レーグネン「6でーす(笑)」
モニカ「次はクラウス」
レーグネン「2マスジャンプだ!」
クラウス「ジャンプする?」
レーグネン「いや、煽っておいて穴に落ちたら何も言えないんで(笑)」
ダスティ「横を走り抜けるとか」
クラウス「横?」
ダスティ「ジャンプしてそこに穴があって落ちるよりは、走って行った方が穴があったときに飛び退けるから」
クラウス「じゃあ、1、ここは穴だと思うんでジャンプして、2、3、4、5、6、7、8」

 クラウス、敵の近くまで無事到達!

クラウス「じゃあ、峰討ち攻撃です」
DM「はい。じゃあ-8で」
アルブレヒト「ちょっと待って。さっき投げたよね」
クラウス「あ、そうだ。ブレード作って終わりです。じゃあ次」
八夏「明かりが出来たから、私でも見える」
DM「私にも敵が見える! 〈隠れ身〉の処理はもう面倒くさいんでいいです(笑)」
八夏「じゃあ射ちます」
DM「君はどれを射っても遮蔽だね。仲間と壁が絶妙に全てを覆いつくしている。-8だね」
八夏「じゃあ、とりあえず傷ついている奴に峰打ち攻撃を……3でどうしろと」
DM「はい次」
ダスティ「じゃあ、ここに下がります」
モニカ「ダスティを回復しましょう。22回復です」
ダスティ「ありがとうございます」
クラウス「アルブレヒト様」
DM「もっと来いよ!(笑)」
アルブレヒト「うーん」
ダスティ「アルブレヒトも、そこだと見えちゃっているので、その位置にはいないほうがいいのでは?」
八夏「また伏せますか?」
アルブレヒト「ここに張り付いていれば見えないのでは」

 と、アルブレヒトのフィギュアを通路の壁にピッタリくっつける。

レーグネン「1人ぐらいですかね。見えるのは」
DM「割とね、しょうがないことなんだけど、魔導師が敵の射線を回避=相手を見ないってことで、テレパシーで戦況を把握し過ぎなプレイは自重する感じにしてくれれば」
アルブレヒト「しょうがない。ここ(敵が密集しているところ)にグリッターダスト」
DM「セーヴ4回!」
アルブレヒト「そして伏せる」
クラウス「で、敵のターン」
DM「じゃあ、誰のかは知らないが、ボオーっていう大きな角笛のような音を聞きました。皆さん〈聞き耳〉をしてください」
アルブレヒト「これは角笛の音だ」
ダスティ「28」
八夏「11」
レーグネン「4」
モニカ「21」
アルブレヒト「21」
DM「20超えたらわかる。君達が進んできた方向、つまり背後からバターンって音がした」
モニカ「ヤバー」
八夏「何かがくる!」
ダスティ「それは開いた音? それとも閉まった音?」
DM「バターンという音がした」
ダスティ「28でもわからない?」
DM「ちなみに〈聞き耳〉は音源から10フィート離れる度に難易度が1上がります。さて君達はどのくらい移動してきたでしょう」
ダスティ「はい」
DM「というわけです。さてクラウスに射つか。ACいくつ?」
クラウス「21」
DM「21! はあ、21とかふざけんなよ……と敵は思うことでしょう。うーん1発当たって6点。(何度か振って)18くりゃ当たるんだよ。よし8点。あとは全部ハズレー! 終わり! 終了!」
レーグネン「なんとか、私かモニカ様を前線に出したい」
ダスティ「ただ、後ろも気になるっちゃ気になるんですよね」

 DM、健在組の次にグリッターダストを喰らった4人の処理をするの巻。

DM「4回振って、成功したのが2個目に振ったやつなのね。じゃ1人は視力が生きているので。お、18! 6点」
クラウス「痛い。結構減ってしまった」
DM「次」
レーグネン「筋力判定17」
DM「おっ! 脱出成功。でもまだ穴には落ちてる」
レーグネン「この穴って深さは」
DM「10フィート」
レーグネン「とりあえず、目の前は開けてます?」
DM「開けてる。目の前っていうかここだね穴」

 と、4マス分の落とし穴の位置を示す。

レーグネン「『抜けたぞ。どうやらこの穴は落ちたところよりは広いようだ』と、剣を鞘に納めます」
DM「次」
クラウス「じゃあ移動、峰打ちで斬りかかります」
DM「まずバリケードに登っておくんなまし」
クラウス「じゃ〈跳躍〉で飛び乗って斬りかかります」

 と、クラウスはフィギュアをバリケードの上にのせる。

レーグネン「かっこいい。ピョーンって」
クラウス「20」
DM「じゃあ大丈夫。崩れやすくわざと積んであった荷が倒れたけど、君は持ち堪えた……けど、前に飛ぶか後ろ飛ぶか選んで」
クラウス「前にとんだらどこに」
DM「敵のマスに入る」
クラウス「そのまま攻撃は」
DM「出来るけど、お互いに窮屈扱い。なのでクラウスは次に敵の攻撃を喰らうときに[硬直]状態になる」

 この[硬直]状態に陥ると、敏捷度ボーナスを喪失した扱いになります。
 別に麻痺しているわけじゃないんだけど、身のこなしに頼れない状態に相当します。これが「完全に身動きが取れない[麻痺]状態」とかになると「敏捷度が0」扱いとなり、敏捷度ボーナスが0になるどころか-5ペナルティが乗ります。
 とどのつまり何が言いたいかというと、重装鎧を着ておらず身のこなしでACを稼いでいるクラウスに刺さる。

クラウス「やだね、じゃあ。バックステップで戻ったら、こっちの前の障壁は無くなっている?」
DM「いや崩れているんで、高さは減ったけどある」
クラウス「あー。じゃあ後ろに跳んで、今回は」

 
DM「はい。じゃあ穴に落ちました」
クラウス「えー!」
レーグネン「恐ろしい罠だ」
八夏「ひっど!」
クラウス「さすがにこの人数で[硬直]するとなあ」
DM「次の方」
八夏「どうしようかな? 後ろから来るのがこわいから後ろに行こうと思ったけど、前がいなくなっちゃったからなあ……。どうするか。結局、崩れて不整地になっても遮蔽は残っている?」
DM「いや、遮蔽は無いです」
八夏「じゃ、峰打ちでいきます。これで-6になっているから」
DM「いや、-4だよ」
八夏「12」
DM「はずれ。次」
クラウス「モニカ」
モニカ「はい、マジック・ウェポンで……」
クラウス「モニカ、落とし穴を跳び越えられるんじゃあ」
モニカ「ダッシュ出来るんですか? 窮屈になりますよね」
DM「いや、そもそも20フィートの助走がないから……あ、いや、ちゃんと動けてる仲間は邪魔にならないからいけるね」
モニカ「あ、そうなんだ。……じゃあジャンプする」
DM「大丈夫? モニカ本当に大丈夫? 〈跳躍〉大丈夫? クラウス(も中の人も)は多分君の能力なんて知らないで『自分が出来るからモニカも出来るんじゃない?』くらいのつもりで言ってるだけだと思うよ?(笑)」
モニカ「絶対大丈夫じゃない。モニカ〈跳躍〉が0なんだよね」
DM「目標値は10」
モニカ「1/2だね」
DM「で、結局何マス飛ぶのかな。それによって難易度は変わるから」
モニカ「2マス」
DM「じゃあ目標値は10だ」

 モニカダイスを振るが……。

モニカ「……AP使いまーす。足りた、ピッタリ10」
DM「モニカは技能無いけど、圧倒的なフィジカルでどうにかしてる。才能という暴力」
クラウス「で、次が」
ダスティ「俺ですね。うーん、じゃあとりあえず防御専念をして、後ろから何かが来るかもしれないので、後ろの通路を警戒します」
モニカ「えー、そう。“警戒”ねー……(苦笑)」

 モニカとダスティはプレイヤーが隣り合って座っているのだが。
 この時DMには見えていた。ダスティの「警戒」という名の「パス」に対して、モナカの深い溜め息と諦めたような表情が(笑)
 現状最も期待出来るダメージソースのダスティが戦場を離れた最後尾で遊兵化するのは、独りで突出したクラウスが袋叩きに遭っている現状だととても「もったいない」ように映ったとしても無理は無い。
 もちろんダスティ視点では、セリフでも言ってる通り「後方からの敵襲を警戒している」ので、遊んでるわけじゃないのだが。

クラウス「次、敵」
DM「じゃあ、『おらー、カチッ、ボン!』クラウスの入っている穴に火炎瓶を投げ込みます」
クラウス「あちー」
DM「命中判定、20じゃなきゃ当たんねーよ、こんなの」
アルブレヒト「まあ飛散で1ダメージ。当たれば1D6」
DM「当たるわけねーこんなの。いや、[硬直]してるから当たるんじゃねーか? ダイス目が18だから当たった。2点。あとはモニカに射つか」

 ダイスを何度も振る音が響く……。

DM「虚しい……終わりました(笑) 神バリアに全部弾かれた」
クラウス「次レーグネン」
レーグネン「こっちの方(前のほう)に入って行きます」
DM「そこに這っていったら、また絡みつかれるけど大丈夫?」
レーグネン「あーでも、このまま後ろの壁を登っても、穴をジャンプして越えられない」
アルブレヒト「壁の角を両手を突っ張って登れば、多少は」
DM「はい、マシになる」
レーグネン「じゃあ角を」
DM「典型的なダンジョンの壁だから……目標値15だね」
レーグネン「よっしゃがんばる」
DM「5差で失敗したら、落ちてまた絡みつかれるから」
レーグネン「よし15」
アルブレヒト「違う。鎧の判定ペナルティを減らしてない」
レーグネン「あー。-6だから、AP使っても厳しいな」
八夏「でもAP使わないと絡みつかれちゃう」
レーグネン「うーん。振るかあ……えいっ! 1!」
DM「5差で失敗したから落っこちた。2以上振れば落ちなかったって状況で1振った(笑)」
モニカ「落ちちゃった」
DM「次の方」
クラウス「はい。自分も今絡まっている感じですか?」
DM「そこは絡まってない。でも燃えてるんで、炎上ダメージ飛んでくるんだよ君の手番の頭に。って今がそうか。5点」
クラウス「いてー」
DM「で、壁を登ることは出来るよ」
クラウス「じゃあ登ります」
DM「その時君は、壁が油でツルツルしているのに気付いた」
モニカ「やべー」
クラウス「〈跳躍〉するには足りないですよね」
DM「目標値8の〈跳躍〉で穴の縁に手をかけられる」
クラウス「じゃあいきます。9あるので20、成功!」
DM「さらに〈登攀〉で目標値25に成功すれば、懸垂で体を穴の上に引き上げられる」
クラウス「あー足らない。8です」
DM「じゃあ落っこちた。油でつるってるから」
アルブレヒト「手は引っかかったけど油で滑った」
DM「いや足もだよ(笑)」
アルブレヒト「足も手も滑った」
クラウス「クリティカル出さないとダメだな」
DM「いや、目標値20だった。20だとどうなの? AP使って振り直せばいける?」
アルブレヒト「1/4ぐらい。15以上を出せば」
クラウス「うーん、振り直す。15!」

 みんな拍手喝采!

DM「じゃあ登って、終わり」
アルブレヒト「どのマスに出る?」
クラウス「樽の方にいけない?」
DM「いけるよ。[硬直]するけど」
クラウス「じゃあ、ここですかね」
アルブレヒト「[伏せ]状態扱い?」
DM「まあそうだね」

 どうにか壊れた樽の上に這い登ることに成功するクラウス。這い寄る魂刃士。

八夏「今クラウス伏せてる? じゃあ遮蔽にはならない」
DM「そうだね」
八夏「じゃあ、こいつ(クラウスの前にいる敵)に-6で峰打ち。10……当たらんなあ」

 さっきもそうだが、君のペナルティは-4だ!(笑)
 DMも毎回気付いてあげられるわけではないです。そして「計算を自分に不利な方でミスって失敗」は、原則巻き戻しが起こりません。実に危ないです。なにせリプレイになった状態で初めて「こんなことを言ってたのね」と思うことが普通に沢山あるので、ここで記載されている発言が全てプレイ当時に「全員が認識していたわけではない」ことになります。なのでこの当時のDMは「なんか攻撃ロールして当たらんと言ってるんで、当たらんかったんだろう。数値を申告するまでもなく」と思っていました。

モニカ「次ダスティ」
ダスティ「うーん……前が詰まっているし、俺のACだとさっきの二の舞になっちゃいそうだし、このまま後ろから来るものを警戒したほうが良いのかなあ」
アルブレヒト「いやでも、割と戦士が前に突っ込んでるから、ダスティが狙われる可能性は大分減ったのでは」
ダスティ「後ろは大丈夫ですか? 挟撃されたら……気になりませんか?」
八夏「だったら私が後ろに行きますよ。私よりもダスティが射った方がまだ可能性がある」
ダスティ「なるほど。それなら大丈夫ですね。行きましょう。1、2、3、4、5」

 落とし穴の前あたりまで進む。

ダスティ「では、ここから射ちます。ダメージ喰らってるやつは」
クラウス「一番端」
ダスティ「じゃあ、そいつを射ちます。えいっ! ダメでした。相変わらず目が悪い。はぁ」
モニカ「次モニカ。助走出来ない。微妙に足りない。突っ込むにしても突っ込めないんですよ。だって、穴開いてるし」
八夏「穴が開いてるところをめがけてダッシュして飛び越えて、バリケードの向こう側まで飛んでは。そこには穴が無いはず」
モニカ「飛んで[硬直]状態になると、集中砲火で死にます」
レーグネン「モニカ様なら[硬直]しても、いけるんじゃ……」
モニカ「ACなんぼだろ」
DM「敏捷度分2下がるから17じゃない?」
アルブレヒト「樽や荷物のせいで遮蔽ができそうな気もするが」
モニカ「まあいいですけど……1、2、3」
DM「助走が1マス足りないね。全力移動したら……ああ無理だな」
クラウス「回復貰って、俺が[硬直]上等で飛び込んで……」
アルブレヒト「クラウスを回復するってのも1つの手だな」
モニカ「そうですね。じゃあクラウスを回復します。13点」
クラウス「ありがとうございます」
DM「皆手持ちの装備品カードちゃんと処理してねー。熱くなると皆よく忘れてるからねー」

 アイテムカードによって左右の手に何をどう保持しているかを明確化しているわけですが、皆「自分はわかってるつもり」なので忘れるのです(笑)
 そしてこれはあくまで「他人の目に一目瞭然」にするのが主な目的のギミックです。

レーグネン「次アルブレヒト様」

 アルブレヒト、悩む。

レーグネン「エンラージ・パースンとか貰えないですか?」
アルブレヒト「そうすると出られるのか? なるほどね。よし、このへんでエンラージ・パースンだ」

 アルブレヒト、穴の中のレーグネンが見える位置まで移動する。

アルブレヒト「今回移動してるから全ラウンドアクションがとれないので次だ、次」」
DM「ジャンプの呪文が欲しい(笑)」
モニカ「まあ別にそれは、お兄様だけを責めちゃダメ」

 ワダツミはDM目線で「○○があったほうがよかったねー」的な発言を軽率にしがちなんだけど、言われた方は「なんで○○持ってきてないの? バカなの?」と責められてるような気持ちになってしまうのもわかるので、今後は言わんほうがいいかな。ウザいわなそりゃ。

アルブレヒト「そっかー」
DM「このパーティーに限らず『ジャンプなんていまさら……』と、基本的な呪文軽視の風潮ある様には思っていたりはした(笑)」
アルブレヒト「昔は持ってたんだけどねー。最近なんかねー」
DM「フライとかで楽に解決する方法に頼り過ぎて、基礎を忘れている感が」

 ジャンプ力が増えるだけのジャンプより、空を自由に飛べるようになるフライの方が圧倒的に強いわけですが、圧倒的に高いのです。スクロールなら15倍くらい。フライほど自由度は高くないけど、落とし穴対策になる呪文は低レベルに色々あるのだね。


 Don't give up justice, I want to get truth! 札束で解決は最強。

●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 バリケードに仕掛け付きの落とし穴と火炎瓶。
 重戦士対策バッチリの相手な上に手加減をしているのもあって大苦戦。
 ジャンプの巻物はあったら良かったな。
 むしろポーションにしてそれぞれが自前で持つのも大いにあり。
 ウォール・オヴ・スモークなどの視界を塞ぐ呪文も飛び道具相手には有効だったかなとも。

 しかし、落とし穴とバリケードでここまでどうにも立ちいかなくなるとは。
 パーティー運用上の致命的な弱点を見逃していたのかもしれない。
 札束で解決するには、前回の赤字が響いてしまったのか。
 こうして見返すと相手の思うつぼすぎて、ダンジョン作成系ゲームのやられ冒険者の気分になってきたぞ。


・モニカ



・レーグネン
 ダイス目が度々あやしい。縄から抜け出したものの出口は遠い。落とし穴め!
 クラウスも敏捷度でなかなかのACですが、ひとりでこの敵の数を捌くのは厳しい。というところからの飛んだり落ちたり飛んだりのアクションっぷり! モニカもにじり出つつ、フィジカルで押していく。
 前線に触りづらい時、後方警戒しちゃうのはやっちゃうというか、わりと分かる所も。絶対に意味がないとは言えないですし。ただ今、人手が要る状況なのは確かなので、少しでも攻撃回数増やしたいですよね。(穴の中より)


・八夏
 準備万端で待ち構えていた上に背後にまで仕掛けをするとは、こいつら慣れていやがる!(オイ

 よく見ると判定失敗してるのにうっかり音にリアクションしてしまっていたので気を付けなければ。

 明かりは出来たものの、流石になかなか攻撃が当たらず決め手に欠けるのが歯がゆい。
 クラウス、君が頼りだ。すでに穴に落ちた上に火炎瓶投げ込まれてるけど頑張れ!(汗

 しかしレーグネン、前回から引き続き本当に肝心なところで出目に嫌われてるなぁ。
 やはり例の件で神から地味な天罰受けているのだろうか……そうすると私もいずれ!?


・ダスティ
 用意周到な落とし穴や、バリケード越しからの一斉射撃を受けて苦戦中。その上さらに、後ろからも何かが……。この状況で、砦の外へ出ていた敵の一団が戻ってきたとかだったら、挟撃を受けて相当ヤバいことに! それでもし、前に出て撃ったけど当たらなくて、逆にまた攻撃をくらって倒れてしまい、モニカの回復リソースと1手番を使わせてしまうことになったら……というような不安を抱えて、後ろを警戒するものが1人は必要だと思い、後ろから音がした直後は、警戒を選択しました。
 でも、八夏が後ろの警戒を替わってくれると言ってくれたのと、アルブレヒトの「戦士が前に出ているから、ダスティが狙われる可能性は減っている」というアドバイスを受けて(2人とも、ありがとうございます!)、いざ、前に出て渾身の一撃を放つ……も、外れ……。
〈聞き耳〉では20出せば十分なところを、28とか出したのに! 本当に、ここぞというときに良い目が出ないなぁ……。
そんな中、身軽なクラウスが幸運にも落とし穴にもかからず、最前線で奮闘! その後、一度は落とし穴に落ちたけど、すぐに脱出して、戦闘を継続! クラウスかっこいい! クラウスがんばってくれ!
     
“真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター17

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4

レーグネン「じゃあ次、敵のターンですか」
DM「じゃあクラウスに射つかね。でもクラウスまだ伏せてっから当たんねーんだよな。モニカかな」

 また何度もダイスを振る音が響く。

DM「6、4、7、8、6、4、11、あ、19。クロスボウだからクリティカル・ロール……が、当然外れ。でもダメージダイスで最大値の8点だ。んで終わり」
モニカ「痛い」
レーグネン「初ダメージでございます」
クラウス「次レーグネン」
アルブレヒト「まずは絡みつかているのを、何とかしたほうが良いのでは」
レーグネン「エンラージ・パースンをかけて貰った後のほうが」
アルブレヒト「後にされてもエンラージ・パースンは詠唱に1全ラウンド必要な呪文なので、どの道効果が出るのは次のラウンドなのだよ」
レーグネン「じゃあ、がんばります。15」
DM「ダメー。次」
クラウス「じゃあ、跳んで、[硬直]なんのそので斬りかかります。ここを跳んで敵の真上に」
DM「敵の真上は[軽業]判定しないと抜けられないねー。完全に空飛んでるなら別だけど(笑)」

 
クラウス「[軽業]……持ってないです。じゃあまたこいつを峰打ち。14」
DM「はい倒れた」
モニカ「こいつケガしてたから」
アルブレヒト「でも大きな一歩だ」
DM「まずは1体! 次」
八夏「即応スロットに弓を戻して、後ろに戻りつつさっき落としたのをしゃがんで拾って、終わり」
ダスティ「じゃあ次、射ちます……ダメです。さっきから全然出ないなあ」
レーグネン「モニカ様」
モニカ「あぁ……モニカもやれることがないんだけどなあ」
DM「殴りこみましょうよ」
モニカ「どうやって?」
DM「こっちに道あんじゃん」

 どう見ても落とし穴がスタンバイしてそうな狭いルートへ誘うDM。

モニカ「えー、どう考えてもさあ」
DM「(笑)」
モニカ「行きますよ、じゃあ」
八夏「いやいやいや」
モニカ「だって行かないともう、どこにも行けないもん!」

 モニカ、意を決してフィギュアを動かす。

DM「じゃあ反応セーヴ(笑)」
モニカ「はい。はぁ……19」
DM「セーヴは成功。どうしますか、飛び込みますか、飛び退きますか?」
モニカ「あー待って。無理無理(フィギュアを戻す)」
DM「飛び退いた(笑) 次の方」
クラウス「アルブレヒト様」
アルブレヒト「よしエンラージ・パースンの詠唱開始だ」
DM「カイザードアルザードキスクハンセ……。はい次」
クラウス「敵」
DM「クラウス。7点」
クラウス「いてー」
DM「外れ。奴は今[硬直]状態。当たり易くなっている。2点……4点……外れ。終わり」
クラウス「レーグネン」
レーグネン「プラスが、いくつ?(ダイスを振りつつ)」
アルブレヒト「いや、今なら行動を遅らせれば大きくなって脱出が出来るよ」
レーグネン「あー、まだか。でももう振っちゃったからな。失敗ぃ」
DM「振ってしまったのはさすがにな。宣言までなら許すけど(笑)」
クラウス「じゃあ次、攻撃します。峰打ちです。14」
DM「当たるぅ」
クラウス「3ダメージ」
DM「はい。次」
八夏「じゃあ立ち上がって、後ろを警戒。エンド」
ダスティ「防御専念とかしないでいいですか?」
八夏「そうですね。一応、防御専念します」

 飛び道具なのでそもそも機会攻撃範囲を持たないダスティの「良かれと思って」ではあったものの、防御専念すると機会攻撃出来なくなるんで、一長一短です。
 特に八夏はリーチウェポンの大身槍使いという「間合いを活かしての機会攻撃能力の高さが長所の一つ」なアタッカーなので、自らその長所を捨てたことになります。もちろん結果オーライの可能性もあるけれど。

ダスティ「射ちます……さっきから全然……ひどいなあ、9」
DM「この状況で最も強力なダメージディーラーなはずなんだが、ダイス運がどうしようもないな。実に当たんない」
モニカ「モニカ。助走をつけたいから下がる。はい」
アルブレヒト「立ち上がって、1、2、3、4……」

 アルブレヒト、八夏の後ろぐらいまで下がる。

モニカ「敵」
DM「うーん。グリッターダストあと何ラウンド?」
アルブレヒト「4ラウンドだから……今のアルブレヒトの手番で切れた」
DM「よし! 5フィートステップして、クラウスに射つぞ。まあ袋叩き状態なんで、幾らかは当たるだろう……おっ当たったか? ACいくつだっけ? 21だっけ?」
モニカ「21ですよ」
DM「当たんねーよ、バーカ。次……当たったー。ダイス目19なら当たる。そしてクリティカル・ロールは当然外れる。8点。外れ。当たり……2点。しょっぱい」
モニカ「クラウスが死んじゃう」
敵兵「困ったなあ。あいつウザイなあ。まあしょうがない、遮蔽あるけど射つしかないな」

 ちゃんとロールプレイしろ、DM。

DM「モニカを攻撃する。おっ……と、ダメだよ。クリティカル・ロールだけど遮蔽があるから当たんねーよ。22が当たらないとか射つ意味あるのか状態だ。全部外れ。終わり(笑)」

 なお、DMは割と意識的にこういった悪態を吐いてる面もあります。これは「シナリオ上の難敵に苦戦する印象の方が強くなりがちだけど、プレイヤー達は普通に考えたら十分強い存在なんだよ」といった認識を持って貰いたいからって気持ちがあるからだったり。
 まぁもっとロールプレイで言わせたほうが良いことは間違いないが(笑)

モニカ「レーグネン」
レーグネン「レーグネン、エンラージ・パースン、パワー! あーダイス目がしょぼい。うーんターンエンド。次クラウス」
クラウス「クリティカル・ロール!」
レーグネン「クリティカル峰打ち!」
クラウス「18だけど当たる?」
DM「当たります」
クラウス「8点」
DM「[満身創痍]状態」
アルブレヒト「あっ! 確か[満身創痍]じゃなくて、[よろめき]状態では」
DM「ああそんなレアな」

[満身創痍]状態:HP0またはHPがマイナスだが容態安定状態であり、意識がある状態。1回の標準アクションか1回の移動相当アクション(移動する際は移動速度半分)を行うことができる。標準アクション後、HPが0以下ならば1ダメージを受け、瀕死状態となる。

[よろめき]状態:非致傷ダメージでHPがちょうど0の状態。1回の標準アクションか1回の移動アクションのどちらかしか行えない。

アルブレヒト「だいたい一緒か」
DM「でも攻撃出来るんだなぁ」
アルブレヒト「アクションしてもダメージ貰わないやつだよね」
DM「攻撃しても昏倒しない」
アルブレヒト「結局意味無いか」
DM「で、次は」
ダスティ「八夏」
アルブレヒト「八夏はあれか……」
八夏「何か?」
アルブレヒト「10フィートを越えられないので、エンラージしてもどうにもならないので」
八夏「じゃあこのまま防御専念」
DM「八夏はあれだけ戦闘マシンなのに、ほとんど戦闘で活躍させて貰えないな……ジャンプですよ」
八夏「ジャンプですか……」
ダスティ「射ちます……ホント当たんない。さっきからダイス目が5以上出ない」
モニカ「じゃあジャンプします」
DM「目標値10だね」
モニカ「ヤベ、AP使います」
DM「3か(笑)」
モニカ「あっ、3じゃAP使っても駄目か」
DM「D6で7以上(笑)」
モニカ「あ、ちょっと待って、じゃあ振り直しにAP使います」
DM「20! 極端。まあ落ちましたけど」
モニカ「落ちたの!?」
DM「着地点にズボー(笑)」

 
レーグネン「ヤバいな。クラウスに視界入ってるクローズ・ウーンズ使いが1人もいない」
モニカ「そうなんですよ」
アルブレヒト「ヒーラーが全員落ちた」
DM「次」
レーグネン「アルブレヒト」

 アルブレヒト悩んでいる。

アルブレヒト「そうか。いやーでも今更だなー……よし、エンラージ・パースンだ、八夏に」
八夏「するんですか?」
アルブレヒト「する」
DM「した。次」
八夏「敵」
DM「よし、がんばろう。がんばろうモブ。5フィートステップ、射つ。当たんない。20、クリティカルロール。無理。1点。しょっぺー。はずれ。はずれ。当たらん。当たらん。当たらん。終わり」
レーグネン「レーグネン。えー、[絡みつき]脱出判定……1」
DM「(笑)」
レーグネン「ハイ、次どうぞ……いや、AP振ろうか、あーでもファンブルだからな」
DM「ファンブルはダメだ……いや、脱出ロールにファンブルは無いけど1はAP不可だ(笑)」
レーグネン「もう、さすがにちょっと悪いんでAP……ハイ終わり」
DM「(笑)」
八夏「祟られてる(笑)」
モニカ「次クラウス」
クラウス「当たった」
DM「ボテッ。敵、倒れた。じゃあ次八夏」
八夏「エンラージ・パースンは……」
DM「もうかけて貰ってるから、あとはアルブレヒトのターンさえ来れば移動先で大きくなれるよ。問題はあの穴をどうやって突破するかなんだけど」
アルブレヒト「もう落ちて登ればいいんじゃないか(笑)」
DM「あの穴の中にエンラージした2人が落ちて大変なことになったらもう……大変だよ。脱出どころじゃなくなるよ」
アルブレヒト「レーグネンが支えて『俺の上を通れ』ってやれば、もしかしたらピョンピョンっていけるかもしれない」
レーグネン「だが絡みつかれてます」
アルブレヒト「そっかー」
DM「次」
ダスティ「ではまた撃ちます。峰打ちと遮蔽で-8喰らっているから11……また当たらない」
アルブレヒト「-8喰らってるとね。そうそう当たるもんじゃないよね」
DM「敵のACもしょぼいんで、ここまで当たらないのはダイス目の問題だな(笑) まぁ武器持ち替えて突っ込んだ方が当たりはするだろうけど。斥候は近接戦闘が苦手なこともないんで、この状況だとダスティは十分戦える」
ダスティ「だったらダスティがあの剣を借りて突っ込むという手はある?」
DM「ダスティはロングソードに習熟していない」
ダスティ「あ、そっか」
DM「それでもだいぶマシだけどね。-4乗るだけだから。武器で+3されるし」
レーグネン「あとエンラージで武器が大型サイズなんで」
DM「いや、手離せば小さくなるよ」
モニカ「じゃあモニカ、登る。目標値は?」
DM「目標値は秘密です」

 モニカ、ダイス振る。

DM「うーん、そういうレベルじゃなかった。次」

 アルブレヒト悩んで

アルブレヒト「フローディング・ディスクを、ここ(落とし穴のところ)にこう停止させれば」
DM「足場には出来るね。お兄様が自分でそこにいけばね」
アルブレヒト「そうすると、俺が穴を越えなければいけないのか」
DM「いや、ここに立って、尻をこっち(敵のほう)に向ければOK」

 俺はDMだ~。君の~仲間だ~。
  これ厳密にはフローティング・ディスクって「キャラの後方に追従する呪文」ではなくて、「キャラの軸線に追従する呪文」なので方向関係無い。つまり一度アルブレヒトが穴を通り過ぎて引き返してこないとこの配置できなかったりする(笑)
 だからTRPG部の皆、今後は同じことしようとしてもダメだからな! 不正な処理ですって言われるぞ!!

アルブレヒト「よし、それだ! 以上」
八夏「次、敵」
DM「じゃあクラウスへ。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるなのだぁ!!(ダイスじゃらじゃら) ……あ、これクラウス死んだんじゃね?」
レーグネン「なにぃ!? クローズ・ウーンズの視界外!!!!」
DM「2発入って13ダメージ。クローズ・ウーンズしようにもモニカとレーグネンは穴の中。そしてこれで[伏せ]状態になったクラウスは今後バリケードの影なので、仲間の多くから死角に」
アルブレヒト「やめて! トドメの一撃を[昏倒]状態のクラウスが受けたら、即死な上に死体損壊状態にまでなっちゃう! お願い、死なないでクラウス! あんたが今ここで倒れたら、アルブレヒトやモニカの面倒を誰が見るの? ……いや、お前執事らしい仕事してなかったな
レーグネン「ライフはまだ残ってる!! ここを耐えれば、まだ助かるんだから!!  振ります!!! 17。脱出した! なので一応、穴の縁に手だけ伸ばして終わりです」

  イラスト:★Yuuki
DM「デュエルスタンバイ!!」
八夏「耐えてくれクラウス君!!」
クラウス(出血ロール)

 攻撃によってHPが0を割ったキャラは[昏倒]状態に陥るわけですが、割とこれまでは瞬時に衛生兵の治療を受けていたので説明するチャンスが無かった。ゆえに説明せねばなるまい!!
 ターンが回ってきた[昏倒]状態なキャラのプレイヤーはまず10%の確率で成功する「気合で止血判定」を行い、それに失敗したら1D4-2の出血ダメージを受けます。つまり最大2ダメージ、最低0ダメージ。そしてこのダメージは「仲間に教えるの禁止」です。とどのつまり「仲間達がHP1単位で正確に出血多量で死ぬまでのカウンティングするの禁止」ということです。「まだHP-4だから当分平気だ。ほっとこう」とか野暮なことするなよ、と。
 まぁそれでも「APを使えば気合で止血が自動成功する」ので、マジで出血多量で死ぬことは殆どないわけなのだが。それも「APあるから大丈夫だろう。ほっとこう」なんてメタなムーヴはしないでね、と。

DM「はい。次は?」
八夏「はい。アルブレヒト様、何か策があるんですよね」
アルブレヒト「うん」
八夏「では待った方がいい?」
アルブレヒト「そうだな。俺のあとの方が」
八夏「じゃあ次に」
ダスティ「じゃあ、またこいつ撃ちます……当たりません」
モニカ「登りまーす(コロリ)」
DM「これは登れたんじゃないかな。達成値いくつ?」
モニカ「えー、〈登攀〉ですよね0。なので19」
DM「じゃあ無理だわ」
モニカ「えー、じゃあAP使うー」
DM「はい。使った。1振っても大丈夫。登った」
モニカ「はい」

 やはりAP。APは全てを解決する。
 瞬間的にレベルを1D6分(判定内容によってはそれ以上に)上昇させるに等しいわけで、使い所を間違わなければその威力たるや劇的である。
 なお、公式的には「エベロン」という世界設定固有のルールなので、汎用的なD&Dデータ上ではゲームバランスに勘定されていない。
 なので例えば「セーヴに失敗するとスゲェヤバい能力なんだが、連発出来るわけじゃない能力持ちの敵」なんかは、データ上の脅威度に対して実際の脅威度は大きく低下することになる。「ダイス目の下振れの多くをAPで帳消し」出来てしまうゆえに。無論戦闘に限らず「確率的にそう起きないんだが、たまに不幸が重なるとヤバいタイプの障害」相手も同様である。
 しかしそんな的確に使えたら苦労はしないのであり、現実としては「失敗しても大したことないセーヴにはついつい使ってしまい、落としたら深刻なケースでは何故か使わない」なんてことは日常茶飯事。DMとしても「的確にAP使えば対処可能な障害」なんてのは間違っても用意してはいけないと心に誓っている。「AP使えば実に危なげなく倒せるだろうなコイツ」とかはあるけど、APの使用を前提としたシナリオは組まない。

 それはさておき、実はこのシーンを厳密に処理すると、モニカが「なので19」とDMに申告した時点でAPは使えません。APはあくまで「結果が出る前に使うかどうか宣言できる能力」なのです。が、今回はDMがモニカのダイス目(19)だけ見て「登れたんじゃね?」と言ってるんで、当然追いAPオッケーです。何の問題もありません。ピンチの時はDMが露骨に仲間になるエフェクトってやつです。

 そんなわけで通常だと「成功しそうなのか失敗しそうなのかを判断するのはあくまでプレイヤー」。この「読み」はプレイ経験から来る「大体の目星」、「他のプレイヤーが同様の判定をしていた時、幾つで成功していたのか情報の蓄積」、そして「〈技能〉判定ルールへの理解」が物を言うようになるわけですね。ただその辺は初心者に独力でなんとかしろなんて無茶は要求はせず、仲間に「どう思う?」と聞いていいわけです。もちろんDMに「キャラの目で見て判断できる範囲だと、幾つくらいになります?」と聞いたっていい(熟練者だって当然OK)。ルールの説明してる時は思考時間の砂時計も停まります。
 が、努力目標としては「他人の行動は自分には関係無い」とならずに、「ボスに対して、パーティー全体の攻撃はAC幾つまで命中してたか」とか「この障害を越える時の難易度、仲間が挑戦してた時は幾つだったか」なんてのはなるべくメモったりしておくと、同じことを自分がする際に「これどうやるんです?」となって、再び同じ説明が始まるなんてケースを減らせるのでした。もちろんもちろんもちろん「聞いてたけどよくわらかんかった」は全然オッケーです。何度でも説明します。「自分に関係無いと思って気にしてませんでした」はなるべく避けたいだけで。冒険中の出来事で「あなたに関係が無いこと」なんてのはぶっちゃけ無いわけであるからして。
 つまるところ、頻繁にスマホ眺めてソシャゲ操作している様子がリプレイ用に回しているカメラに終始撮影されまくってる&プレイングで「この人、話聞いてないなー。発言も少ないなー」って印象がどうにもあるプレイヤーが居たりするんで気を付けてね、と(笑)

 で、モニカは右側のバリケードが途切れたところに出現。

八夏「お! 越えてきた。人知れず」
DM「デーデン(笑)」
モニカ「でもライト無いんで、このへん(敵がいるあたり)見えないですよね」
DM「ダンシング・ライツで割と見えてる。でもクラウスがぶっ倒れてるのはバリケードに隠れてて見えない」
レーグネン「じゃあアルブレヒト様」
DM「じゃあアルブレヒトがフローティング・ディスク使って行ってください」
アルブレヒト「で、伏せる」
DM「今日はよく土下座しますね。アルブレヒト様」
八夏「一体何をしたんですか」
アルブレヒト「俺の後ろに、こういう」
八夏「ホップ、ステップ、ジャンプが出来る?」
DM「はいアルブレヒト、フローティング・ディスク」

 
 フローティング・ディスクのミニチュアを意気揚々と持ち出すDM。

DM「……あれ? 穴の上? ……ええとフローティング・ディスクって術者と水平に空飛ぶようになってるんでよかったんだよな?(最初にお兄様が使うと言い出した時点で、そうだと思い込んでいた)」
アルブレヒト「えー……『常に地上3フィート』って書いてある」
DM「……てことは落ちていくね、穴の下に」
アルブレヒト「ああああああ」
レーグネン「いやでも、そこはまだ落とし穴が開いてないんで」
アルブレヒト「なるほど」
DM「そっか確かに。良かった」

 なお、このときは既にDM発言としてプランに太鼓判を押していた責任を取る必要もあるし、パーティーを助けたい気持ちも強かったので認めているのだが、「落とし穴の上蓋」はこのシナリオ限りの裁定で、次のシナリオ以降や別のキャンペーンで今後「地上」と看做されることは無いであろうことをこの場を借りてTRPG部員の諸君には宣言しておきたい(笑)
 今後の「地上」の定義は「術者の自重を支えられる足場」とさせて頂く所存。流石に「建物の2階(とか船の上)なので、ここは地上じゃないです」とかいってマジで地べたの上でしかフローティング・ディスクは使えません、なんてことは無い。

八夏「では私が全力移動でホップ・ステップ・ジャンプをすればいいわけだ」
アルブレヒト「『ここに足場がある。これを越えていけ』あとは5フィートの段差をなんとかしてくれ」
八夏「えーと、5以上を出せば。ホップ、ステップ、5以上!」
DM「5! 危ねえなおい」

 
八夏「これでおしまいかな。あとはまあ、モニカ様がこれから敵の裏に回るだろうし、レーグネンも這い上がってきて……」
DM「そうだね。敵は[昏倒]しているクラウスにトドメを刺し、逃げ出し始めるよ。そしてモニカとレーグネンのクローズ・ウーンズは依然として視界外だ」

 Don't give up justice, I want to get truth! 第5回終了!!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
『今回』……次回予告ですらない! ……あぁ。
 この時点では本当に死ぬなんて思ってもいなかったんだ……。

 落とし穴による分断でパーティーが機能していない状態で、唯一動けた軽戦士のクラウスが単騎突入を余儀なくされ、しかも手加減縛り。
 援護も重装組の突入も思うようにならず……という結果。

 今振り返れば、早々レーグネンが落ちた時点で仕切り直すべきとか、せめてクラウスを早めに引かせる決断をしておけば……とは思うものの。
 これも前のシナリオと同様に限界点を超えても戦い続けてしまった結果。
 ほんと、上手くいっていないときは、なんとかしよう、なんとかしなくてはとあせって前のめりに突っ込んでしまうのだけど、一時撤退するという選択をきちんと意識しなくてはならないとつくづく考えさせられた。

 こうして書き起こして振り返るのって本当に大事な機会だと思う。
 これらの戦訓を次に活かせれば、本当に言うことなしなのだけれど。



・モニカ



・レーグネン
 クラウス……! 次回まで持たなかった……。前線を作れないまま突出した結果と言えばそうなのですが。ヒーラー兼タンク兼メインアタッカー(武器的に)としては、ダイス目に嫌われつつも、もがいてるだけで終わったので、まったく面目ないです。


・八夏
 ようやく穴を超えたのに時すでに遅し……クラウス――――!!
 よく見ると再現イラストではなく、きっちり「今回」になってる芸の細かさ。
 これが「次回」だったら生存できたのに(オイ

 それはそれとして、限定特別ルールによるホップステップジャンプ、成功してよかった。
 ミスっていたらもっとひどいことに(汗


・ダスティ
 チャプター5の後半は、本当こればっかり言ってるけど、「戦闘になるとダイス目が悪い!!! 本当どうしようもなく悪い!!!」。確かにペナルティが厳しいとはいえ、1発ぐらい当たっても良さそうなものなのに……。今回の主戦力のレーグネンも、ダイス目が悪くて穴からなかなか出てこれないし、後ろから何かが迫ってきてるっぽいし、かなりピンチなのでは? 
 そんな中、ダンシング・ライツ、グリッターダスト、エンラージ・パースン、フローティング・ディスクと、アルブレヒトの魔法のサポートが光る! 今回はほかにもスリープ、フライ、ディテクト・シークレット・ドアーズと、いろんな魔法を使って成果をあげてますね。すごい!
 そして輝いているキャラがもう1人。前線にたって孤軍奮闘しているクラウス! ほかの前衛キャラが落とし穴に苦戦して、なかなか敵に近づけない中、1人、また1人と敵を倒していく。かっこいいぞクラウス! と、思っていたら……えっ……そんな……いやいやいや嘘でしょ! 今回ばかりはYuukiさんのイラストが、よく描けているけど、よく描けているだけにきついっていうか……クラウス、死なないでーっ!!!