■“タービュランス”キャンペーン 第3回(パーティーレベル10)

 
 地下鉱床へ続く縦穴を前に、アーケンアイによる先行偵察を行なうウィザード。
 200フィートほど降りた先には、なんと十万枚以上の貨幣が敷き詰められるように鎮座。
 日頃金に縁が無いというか、金を避けて通る才能に恵まれた一行は、捕らぬ狸の皮算用でまだ手に入れてもいない内から手に入れてからの心配に盛り上がるのであった。
 溜まらずDM「そーいうのは手に入れてから考えろ!」と突っ込み、にフェザーフォールでダイヴするパーティー。
 画像は着地した途端貨幣の下に潜んでいた無数のスカラベスウォームにたかられる図。
 反応セーヴに失敗すると皮膚を食い破られ、体内に侵入して暴れ回るデンジャラスな蟲だ。喰らうダメージは脅威の耐久度2D4を毎ラウンド。2ラウンドで死ぬ計算。
メイスファイター「ハムナプトラかコンチキショー!」
クレリック「ルイトグラガ(炎の妖魔を封じ込めた魔法の弓)のファイアボールで吹き飛ばす!」
メイスファイター「馬鹿野郎! お宝も巻込むつもりか!」
 どうにかこうにか宝の山から引き離し、ファイアボール二連発で汚物は消毒成功。
ウィザード「で、これをネコババしちゃあ……」
DM「不味いだろうねぇ。奪われた依頼主の金だし。まぁだからって『自分の金にならないんで放置しました』なんて言ったら、斬られるだろうね」
ウィザード「ですよねー」

 
 しかしまぁ自分達の水や食糧で荷物は目一杯なので、後でどうにかしようとなって進むことにしたら。
 例によってグリムロックとアンバーハルクの部隊が襲撃。迫撃、トリプルグリムロックとラインの開いているウィザードに向けて一直線。
 一方フォワードのメイスファイターはアンバーハルクの凝視攻撃によって混乱。どうにか10%の「通常通りに行動」を引き当て後衛のフォローに回る。
 忍者は二刀流ファイターとの挟撃でスニークアタックを叩き込み(今思えばこの時点で二刀流ファイターは立ちすくみなので、挟撃は成立していなかった)、大ダメージ。
 二刀流ファイターは必殺の全力攻撃で乱舞し、瀕死にまでは追い詰めるも今一歩届かず。
 個々の与ダメージは十分だが、別々の目標を攻撃たことで仕留めきれず。
 ウィザードは先頭をマジックミサイルで仕留め、15フィートほど後退。
DM「あれぇ? そんな中途半端な逃げ方でいいの?(ニヤニヤ」
ウィザード「ううっ……マズったか」
DM「それじゃあ先頭のグリムロックが激怒+突撃+強打5点ね。はい、命中。28ダメージ」
ウィザード「ひぃぃぃ!!」
DM「二番手いきまーす」
 ボコボコにされたウィザードは最終的にHPが−22。クレリックがディレイデスを唱えたことで死亡は免れてたが、洒落になっていない(笑)
 その頃前線では忍者がアンバーハルクに組み付かれ、食い殺されかけていた(えー
 が、二刀流ファイターの剣舞が炸裂したことで大ダメージを受け、撤退開始。
 結局、グリムロック二体撃破で終幕となる。
 恐らく金貨の回収作業中だったろうと推測しつつ、とりあえず奥へ進むのだった。

 
 で、敵の待ち伏せによる罠にはまり、地底河川に落っことされた一行。
 どうにかフライで態勢を整えようとするも、真っ先に落っこちて溺れてるメイスファイター。
 水に濡れたら困るスクロールを仲間に預け、自分へウォーターブリージングをかけたクレリックが救出しに潜ったその時だった。
DM「視認ロールどうぞ。…………ん、その数値じゃ見えないね。こっちの奇襲だ」
メイスファイター「なんじゃーい!!」
DM「暗闇の中からいきなり巨大な蛇のような生物が君に噛み付いて来た。命中。組み付き強化あるんで、そのまま組み付き対抗ロール。うむ。その数値じゃ無理だな。組み付き……っていうか噛み付かれたまま保持された」
 と、いきなり大ピンチなのだが!
 水に対応する為の呪文がウォーターブリージング一つのみで(レベル考えたら物凄く準備不足)、その上水に濡れたら困るものが色々あるんで水に入って戦うのも躊躇われる……という切ない乙女心が働いて右往左往。最終的に大津波に呑み込まれてファイナルファンタジー4のリヴァイアサン状態。

 
 流されてアンダーダーク。気が付けば全員地下世界の水辺に打ち上げられていたのだった。
ウィザード「いったいここは何処なんだ!?」
DM「土産に〜買ったアイヌの〜木彫り〜」
 というわけで、途方に暮れる一行。結局スクロールの類の多くが水に濡れて、大惨事なのだ。シミター+1も一本流されるし。
 だが現実は非情だ。現在位置も見失い、困り果てるパーティーに忍び寄る黒い影。奴の名はアンダーダーク・ランドワーム。巨体ながらも漆黒のボディと異様に高い忍び足を駆使して奇襲してくるニクイ奴。
 しかし最初の奇襲でクレリックに大怪我を負わせたものの、その後の反撃は袋叩き状態。特にレイピア+1ドラゴンベインによる忍者の攻撃に恐れをなしてUターンするのであった。
メイスファイター「フィギュアの元と同じようにションボリな役回りだったなぁ……」

全員「で、これからどうしようか……」
DM「その時途方に暮れる君達を光が照らす!」