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アスペル・カノジョ #7

 
 米子よ、私は帰ってきた表紙。
 山陰地方は行ったことないな。

 
 著しく倫理観が欠如していますね!?
 是非とも調子こいた結果警察沙汰になって欲しい。

 
 ねぇ八夏さん?

 
 わーかーるー。
 この「個人の趣味に合わないが、世間的にはそんなことはない」ことと、「個人の趣味とか関係ねぇ」を区別するの超大事!!
 前も言ったけど、いわゆる「自分は面白いと全く思わないんだが、世間では人気出そう」って思う作品普通にあるもの。斉藤さんは好き嫌い激しいけどそういった客観的な物差し持ってるんだから、もうそれでいいじゃんってなる。個人の好みの領域は自由にしたって。

 
 散々虐待してきた親が病気で死の宣告状態なことを電話で受けてからのこのやりとり。
 横井さんはここで「普通に考えたらそうでしょ」と「一般的な倫理観」をさも当然のように適用しないから立派なのよな。
 よく考えずに「親子なんだら会いに行くべき」なんて薄っぺらい正論振りかざさずに「どうしたいの?」と聞ける。何もわかってないくせに「アイツは復讐なんて望んじゃいない」とか言わないタイプ。

 
 かつてのイジメリーダーに遭遇。
 これの恐ろしいところは、自己正当化じゃなくて本当に心の底から一点の曇りもなくそう思ってることなんだろうなぁ……。

 
 いったーいったー! テリーがいったぁぁぁぁぁっ!!!

 
 いいぞもっとやれ。
 リミットブレイクの発動条件が「自分のことを侮辱されても我慢できるが、大切な存在相手なら話は違う」ってのは、基本的に名シーンなのだが。横井さん、自分の崇拝されっぷりに辛くなっちゃうかー。それもあるかー。

 
 ボス猿女の彼氏が良くも悪くも「ふつーの人」ゆえの誤算ぶりに苦笑いしつつも「まだマシな方でよかった」ともなったり。
 彼の本音が「斉藤さん可哀想」じゃなくて「彼女に絶対的な正当性が無いなら面倒事に関わりたくない」っての、実に「属性:真なる中立」感あっていいね!! あくまで「突然殴りかかってきたから守るために顔蹴ったり殴ったりした」であり、「自分の彼女が実は犯罪者で、被害者が復讐しに来たのを自分が返り討ちにしようとした」なんて露にも思ってないわけで。あくまで「自分が正義だからやっていいと思った」っていう程度の。そりゃ自分の彼女がそんなドクズだなんて想定外もいいところだろう。
 いやーこれが「もう過去のことなのに今更なんだよ!?」とか言い出すタイプじゃないだけで落とし穴目線の好感持っちゃうわ(笑)
  ■プレゼントありがとうございます!!!

 
 建築物&建築物。

 
 お城の本、メインは基本的なお城解説なんだけど、色々と「~といったシーンがよくあるけど、実際はこう」みたいなことが書かれてて、中でも「攻城戦で城壁から煮えたぎった油? よくある通説だが、実際にそんなコスパ悪いことしてるわけねーだろ!」とバッサリ斬り捨ててるのは印象深くて(笑)

 
 奇想建築本は、この売春宿のデザインがドストレート過ぎて吹いた。
 そして日本銀行が上から見ると「円」の形しているのを思い出す。
 てかこの本、表紙にあるようなスーパートンチキ物件プロジェクトが色々掲載されているのを期待していたんだけど、表紙のゾウが一番トンチキで他はそうでもなかった(笑)
 でもそれはそれとして面白かったけどね! スーパートンチキ物件大戦は期待しない方が良いです。

 
 この手の「なんでも揃っているマンションとショッピングモール一体型物件」は子供の頃の「未来都市の一つ」なわけだが、未だに憧れがあるんだよなー。ここまで凄まじくないけど、今じゃ実際に商業施設一体型マンションって実在するし。お高くて住めないだけで(笑)

 
 金持ちの実業家が自分が理想とする自給自足共同体を構想したらRPGに出てきそうな外観になったでござる。
 なお、実際に人集めてプロジェクトを始動させるも、当然のように身勝手なこと言い出す人間が存在するので早々に崩壊した模様。


 
 AFFにそんな沢山モンスターいたんだ!?
 ……というのが正直な感想であった(失礼

 
 ……ハチ?(笑)
 巨大トンボと言われる方が納得するビジュアルである。いや、トンボとしても間違ってんだが!!
 だがなんにせよこんなのに襲われたら怖過ぎる。現実のサイズですらパニック起こすレベルなのに!!

 
 異形も好きだが、こーいうスタンダード感ある「普通に強そうなモンスター」も好き。名前だけなら大抵のRPGにいそうな感じの!!

 
 火星に取り残されて大変だったよね……。

 
 更に夜にはこちらも届いてありがとうございます!!!
 取り敢えず「辺境の生成」をパラパラめくったら、150ページ以上が訳注で占められてて吹いた(笑)
     
  “真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター2

 ダンジョンズ&ドラゴンズ3.5版をベースに「オリジナル世界設定」「ハウスルール色々」「禁止呪文・特技・アイテム多数」「モンスターデータ改造しまくり」の独自環境なので、運用や裁定が公式ルールと矛盾した場合も仕様です。厳密なことはあまり深く考えないで読むと幸せ。
 また、プレイ内容で色々と「気に入らないこと」があったとしても、プレイグループ内では合意を得て楽しんでいるものとご理解頂けると幸いです。


 チャプター1

 第1回まとめログ 第2回まとめログ 第3回まとめログ 第4回まとめログ

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4

DM「まあ銀貨400枚ぐらいですね」

 村の被害額は日本円にして40万円程度。冒険者にしてみれば1回戦うだけで飛んでいく(デイライトの巻物は銀貨375枚。1戦闘分の回復呪文をワンドから発動する場合のコストは銀貨200~300枚くらい)大したことない経費だが、常に貯蓄0のワーキング・プアが当たり前な農民達にしてみたら超大金。そもそも村人全体に分散して綺麗に頭割りされるようなもんではなく、一部の「たまたま家畜が殺された不幸な農民」だけに被害が集中しているわけであり。漫画喫茶で寝泊まりして日雇いの仕事で食い繋いでいる人が骨折しちゃった感じ。

レーグネン「じゃあ、町に戻った時に手配をする感じですね」
DM「思ったより減らなかった」
モニカ「減らなかった。こわいもう……。もっと減ってくれると思っていたのに」
レーグネン「困るんですか。モニカ様」
モニカ「当然です」
DM「いやだってねぇ、銀貨3000枚分この後彼ら徴収されるかもしれない(笑)」
ダスティ「さっきも言ったとおりだと思うのだけど」」
モニカ「だってダスティの主張って、脅迫だってことがわかった上で、脅迫されることをリスト家はわかって、銀貨3000枚払ったっていう」
ダスティ「ただ、脅迫されたほうが向こう的には良かったっていう話。お金で解決できたから。向こうが望んでいたものを差し出しているわけで」
モニカ「あっちは望んでいるかはわからないですよ」
ダスティ「いや、事の顛末がどうなったかというのは知りたかったはずですし」
アルブレヒト「それは望んでいたけど、金を払うのは望んでいなかった」
モニカ「そうですよ」
レーグネン「一応、戦勝神の威光に対してお金を払ったことによって、これが掘り返されるリスクが減ったっていうことは確か」
八夏「そもそも露骨にそこまで民から徴収したら、かえって怪しまれるわけで。リスト家もそこまで愚策はとらないのではないか?」
モニカ「せめて半分ぐらいは、使ってあげたいんですけど」
ダスティ「あれはエルマーじゃなかったけど、それでもリスト家から徴収されますよっていうのは、おかしなことになっちゃいますよね?」
モニカ「なんだかんだ理由をつけて徴収される可能性というのはあって、なんで徴収されると困るかっていうのは、ノイエ・エイファスとアルブレヒト一行は契約ってわけじゃないけど、約束してるんですよ。で、そのうえでこのチームはダスティに銀貨2500枚でしたっけ? 借金をしているわけじゃないですか」
ダスティ「それは……」
モニカ「いやそれはね、借金してるんですよ! 私たちはダスティに返すって約束をしていて、今の銀貨3000枚近いお金をダスティとクラウスに返すわけなんですけど。返されるってことは、ダスティに金がいくんですよ。ノイエ・エイファスに問い詰められたときとか、一番お金を持っているんですよ。私腹を肥やしているんですよ。結果的にダスティが」
ダスティ「そうなるの?(笑)」
レーグネン「さすがにノイエ・エイファスも、一部始終まではこちらの状況を……」
モニカ「状況は全部把握していないとしても、パーティーのお金がダスティにいくわけですよ。今回得られる報酬の半分くらいは。もうあれはダスティのものですよ。銀貨2500枚ダスティに借金していて、あれはダスティの成功報酬、正当な報酬です。誠意で出したのは、あれはドラゴン騒ぎにしてしまったことへの誠意であって、あれが解決したら返すとお兄様は約束してます」
アルブレヒト「そうだっけ?」
モニカ「約束してます!(笑)」
アルブレヒト「ただ、それは遠い未来に金が入ったら利子付けて払うとか、そういう話じゃなかったっけ?」
モニカ「それはちょっと、ダスティがかわいそすぎるので」
ダスティ「でもそれは単純に、貸していたお金が返ってくるのであって、増えてはいないですよ。私腹は肥やしてないです」
モニカ「いや、増えているじゃないですか。そのデーモンの分も」
ダスティ「デーモンの分は成功報酬ですよ」
モニカ「成功報酬とかそれ以前に、収入が増えているわけじゃないですか。結果的に」
ダスティ「そりゃあ冒険したんだから、報酬は……」
モニカ「そんなかで、民が……村の人たちが不要な分を徴税されている分があるわけですよ。銀貨3000枚ぐらいが。モニカはあとで農民に全部行くとわかっていると思うんですよ。で、もしかしたらダスティもそれはわかっているんじゃないかなと思うんですけど」
クラウス「判定に成功したのは、その三人ですよね。口止め料に立場から上乗せされた金額だったので、口止め料分は大丈夫」
ダスティ「じゃあこれはプレイヤー発言になるんですが……そうなんですか?」
DM「ん?」
ダスティ「リスト家から銀貨3000枚貰ったじゃないですか? それでリスト家が余計な出費しちゃったから、その分村人から徴収するってするだろうって、ダスティなりモニカは思うんですか?」
モニカ「だって……貴族はさあ徴税して……シアンのいい例があります」

 全員笑い

クラウス「年貢!」
モニカ「正直言うと私は、シアンのロールプレイによる影響を見て、物凄い不安を覚えているんです」
ダスティ「それはどうなんですか? リプレイを読んで知っているっていうのは変じゃないですか?」

 そもそも「時間かけていいから最終的には全部読むつもりでリプレイ読んでおいてね」ってのは、「リプレイを読んでおいてくれれば、キャラ視点でこの世界が見えてくるケースが増えるんでプレイの楽しさも増すよ」ってことなので、「あ、進研ゼミでやったところ!」……ではなく「あ、リプレイであんなことあったな!!」と「プレイヤーがなる」のは、望むところです。
 その副作用として「戦ったこともないモンスターのデータを知っちゃう」なんてこともあるわけですが、「世界への理解が深まる」ことのメリットと比べれば余裕で許容出来る範囲です。
 なんにせよその上で「君のキャラはそんなこと知らないね」とかは適宜DMが制御するだけのことなので、ダスティは「頑なに読まないから皆知ってることを知らない」ケースを心配しておくれ(遠い目)。

DM「今回の件はリプレイどころかそも貴族的にはもっと知ってるわけですよ。キャラクターとしては。臨時の出費を穴埋めする為に重税を課せば民忠が下がるってことは。なので『リプレイを読んでいたからキャラが知っているということを知っている』わけだね」
モニカ「キャラクターとしては、貴族は村人から徴税するものと知っているんですよ。その中から……」
DM「じゃあ、そうね。ダスティ〈知識:地域〉を振って」
ダスティ「21」
DM「〈知識:貴族〉も振って」
ダスティ「20」
DM「じゃあ、本当につい最近、この前の〈情報収集〉に出てきた伝説の抜刀事件で、慰謝料的なモノが発生したわけなんですよ。その金を支払ったシュティークロート家が臨時徴税を行った結果、大規模なノイエ・エイファスのテロが発生して、関係者とされる民間人と貴族が殺された事件がありました」
ダスティ「だけどあれは、額がもっと違いますよね」
DM「銀貨13万枚です」
ダスティ「ですよね」
DM「一般的な子爵家はたかが騎士爵の100倍以上金持ちだもの」
ダスティ「だから、それだけの金が動いたらってのはわかるんですけど、今回はどうなのかなって」
DM「額の大小じゃなくて、財力に対する比率の問題だよ。大人の10000円と子供の100円だよ」
ダスティ「そこまで違うんですか」
DM「シュティークロート家の年間総収入って銀貨30万枚近いんですよ」
ダスティ「そんなに」
DM「東京都と同じくらいの面積あるんだよ領地が。無論『絶対必要な維持費、必要経費』を抜いたら残る金は1/5以下になるんで、突然銀貨13万枚払うなんて壮絶な大出費だが。そしてリスト家にしても、年間収入銀貨18000枚相当程度で経費(いわゆる固定費で、食費は含まれないよ)抜いたら残りは銀貨3000枚くらいで、既にファヴへの依頼料は発生している状態と」
ダスティ「わかりました。ではダスティも徴税するだろうと思うんですね?」
DM「どう思うかは自由。ただ最近そういうホットなニュースが巷を騒がしたことはわかってる。で、モニカに至っては、為政者の知識としてそういうもんだよねと知ってるわけよ。何かあったら民に負担を強いるよね、って八夏も思うし」
ダスティ「わかりました。そういう推測が成り立つのであれば、いいじゃない。お金をもっと村人に払うというのも良いと思いますよ」
アルブレヒト「もうあれだ。謝ってお金を返してくればいいんじゃないのか(笑) もう、そういう問題じゃない?」
クラウス「村人の補填分は使って、残りはもうモニカ様が……」
ダスティ「顔を隠したまま?」
クラウス「いや、顔は隠さないでしょう」
八夏「それはアウトじゃないか?」
ダスティ「モニカがリスト卿のところに行かなかったのは、顔ばれするのが怖かったからでしょ?」
モニカ「そうですよね」
八夏「少なくともその金をそのまま農民に返還するのは、やめたほうがいい」
クラウス「やめたほうがいい」
モニカ「そういうわけではなく」
レーグネン「そうしたらもうレーグネンが、『スミマセン、そういうつもりはなかったんです』って、謝りながら兜をとって、お金を返しにいくしかない」
ダスティ「じゃあ、それが一番いいんじゃないんですか。そうしないとモニカは納得いかないんでしょ? じゃあそうしましょ」
モニカ「いや、それができるとかっては思ってなくて」
DM「いや……『口止めたくないんで、金返しますわ』って行くんでしょ(笑)」
八夏「それはなんとなくバッドエンド方向へいきそうな(笑)」
アルブレヒト「お金は返しました。じゃあ、もういくら口外してもいいんですよね」
DM「そうそうそうそう(笑)」
レーグネン「向こうからしたら、それですよ」
ダスティ「そうはもう、業として背負うしかないんじゃないの。しょうがないから」

 もちろん「お金はお返しします! 神に誓って口外はしません! 無料で犯罪の揉み消しに協力します!!」という選択肢もあるが、相手のリアクション次第で更にややこしい事態を引き起こしかねない諸刃の剣。

  イラスト:★Yuuki
モニカ「……ダスティはもう、逃げられないんだよ。その場合」
ダスティ「何が?」
モニカ「ノイエ・エイファスの視点から見ると、徴税されるほどの金を私たちが得たわけじゃないですか。そうなると貴族は普通に殺されるかもしれないけど。ダスティは見逃されるって思うかもしれないけど。多分これは無理ですよ。ダスティも普通に殺されますよ」
アルブレヒト「でも、それだと私たちもひどい。強請ってきたお金はダスティにほぼ全部渡すよ。このお金の出所を知っている以上、君が責任を負うことになるね。これで君が一番の悪者だよ! って返し方をすることになってしまうう」
レーグネン「だから、あんまりダスティに責任をもたせられないし、我々はお金を受けるしかないと思いますよ」
モニカ「いや、違う、ノイエ・エイファス視点だとそうなりますよねって……」
レーグネン「確かに、ノイエ・エイファスには世話になりました。ただ、我々にあまりに手を加えてくるというのであれば、我々も無抵抗ではございません。我々も独立した傭兵なんです。報復ばかり恐れていてはなりませんよ」
クラウス「そこまでノイエ・エイファスが気になるんだったら、ノイエ・エイファスに今回貰った口止め料を全部渡しておいて、もし村人が徴税をいつもより多めにされて困っていたら、このお金で補填してあげてくださいって渡しちゃったほうがいいんじゃないですか」
モニカ「いいんじゃないですか、それで」
八夏「それは私は賛成できない」
モニカ「いや、良くはないですけど」
クラウス「落としどころとしては、その1『貴族に返しに行く』 2『村人に補填する』 3『自分たちで持っておく』 4『ノイエ・エイファスに渡す』」
モニカ「結局このお金は脅迫したお金なわけなので、自分たちで責任持つしかないんですけど……」
クラウス「いや、脅迫だけでなく、向こうから口止めをお願いされたっていうのも入っているので」
モニカ「いや、あまりにも村人の豚と牛のお金が少ないので、もう少しなんとかしてあげたいっていう」
レーグネン「いやノイエ・エイファスに渡すにしても、リスト卿とのやり取りを言わざるを得ないので」
八夏「多分その場合は……」
レーグネン「ノイエ・エイファスがリスト卿に対して行動を起こす可能性は、十分あり得る。我々がリスト卿からお金を受け取った以上、このことは外部に言うべきではないのです」
モニカ「ではせめてもう少し、村人に補填をしてあげたいと思うのですよ」
八夏「そもそも最初の依頼が貴族から出ている以上、その報酬を受け取るのも、村民から徴税されるってことなんじゃないかな。そうすると成功報酬すらも……あぁそういうことじゃないんだ、失礼。間違えた。ファヴから……」
DM「貴族にしてみても、めちゃくちゃ大出費よ」
モニカ「そうだよねぇ」
八夏「ファヴには依頼料は払ってる?」
DM「払ってるよ。ファヴは儲かってる」
八夏「ちなみにDM、八夏はノイエ・エイファスのことは知ってる?」
DM「じゃあ〈知識:歴史〉と〈知識:地域〉で」
八夏「〈知識:歴史〉が23。地域は無いです」
DM「まぁ、ざっくばらんなことは知っている」
八夏「じゃあ、完全に良い組織だとは思っていない」
DM「と、ハインリーケから聞いた。『あいつらどうしようもないわ』」

 しばし沈黙

モニカ「なので、もうちょっと村人に還元してあげたいって思います。で、還元の仕方がわからない」
クラウス「じゃあ収入源の家畜を増やしてあげたほうが……」
レーグネン「うっかり間違えて二倍補填したっていうのは?」
モニカ「二倍補填したとして、世話できるんですかね。村人は」
DM「完璧にはできないかもしれないけど『ラッキー!』ではあるな。面倒見きれなきゃ肉にして食えばいいし」

 史実でも家畜を「冬の間面倒を見るのが無理」な農民が多くを占めていたので、秋の終わりには一部を残して保存食にしちゃってました。

レーグネン「じゃあうっかり二倍大作戦でいきましょう。モニカ様」
モニカ「ほかに方法がなければ……」
八夏「さっきも言いましたが、あまりあの村にこれ以上干渉するのもどうかと思いますよ。こちらで補填をしたってことがわかって、そのあと徴収されたってことがわかれば、村人たちも余計な勘繰りをする可能性がさらに増すような気がします」
アルブレヒト「まぁ補填しなくても徴収される可能性は高いけどな」
八夏「それだったらまだ、あの件について徴収されたって話は出ないかもしれない」
アルブレヒト「我々はもういないから関係無いって話だねって」
八夏「それを言ってしまったら、もうどうしようもないかな」
DM「大変だな……(笑)」
ダスティ「じゃあ、それで。倍々作戦でいけばいいんじゃないですか?」
DM「倍々でバイバイ!(笑)」
ダスティ「倍々で売買でバイバイ?」
レーグネン「まぁあの八夏殿の多干渉を避けるべきというのは尤もなんですが、我々にできることをできるだけ、この場ではするしかないでしょうか。まぁせしめた本人が言うのもなんですが」
モニカ「じゃあ倍々でバイバイ!」
DM「寄付してグッバイ」

 一同笑い

モニカ「ダスティ、納得してくれますか?」
ダスティ「俺は別にいいですよ、それで」
DM「じゃあ、町に家畜を買いに行って戻ってくるの?」
ダスティ「お金を渡せばいいんじゃないですか? じゃあこれ家畜代って、相場の二倍を渡して」
レーグネン「ああ、そうか、貴族だから相場わかんないって」
モニカ「でもお金よりは物品のほうがいいんじゃないですか?」
ダスティ「なんで?」
DM「いやむしろダスティはこう思うよ。『こいつらにいきなり大金を渡しても、ちゃんと自分達が意図する用途で使ってくれそうもない』『よしんば買おうとしても騙されかねない』って」
ダスティ「そうなんですか?」
DM「そういうレベルだって。金を出したら自動的にちゃんとしたものが買えるっていうのはオーバーテクノロジーですよ。数百年後の。誰もが定価で買えるっていうのは結構えらいことなんだよ。皆当たり前のようにルールブックに書いてある通りの金額で買い物できてるけど、それは値段交渉とかぼったくられない駆け引きとか目利きとかいちいちプレイしてたらゲームにならないから省かれているだけで、実際には面倒なことしてるんだよ。なのでシナリオ上必要な時だけ、やる」
ダスティ「なるほど」
DM「そして村人にいきなり大金渡しても、それでちゃんと買い物してくれると思ってはいけない。そんな教養は期待してはいけない」
ダスティ「えー、そんななんですか? 僕が今まで読んだファンタジー作品の村人ってそこまでモノを知らないなんてなかったけど……」
DM「異世界ライトノベルの村人は何故か異様に頭良くて生活や文化レベルも高いの珍しくないけど、実際の中世もこの世界の村人もそんなチートじゃないんだよ」
ダスティ「ええええええ(釈然としない顔)」
DM「そもそも現代でも『渡された大金を適切に使う』って結構なスキルが求められるもんだよ? それが普段現金なんて殆ど扱わない村人相手だよ?」
ダスティ「ええええでもさぁぁぁ。そんなバカじゃないでしょー」
DM「子供に大金渡して『これで勉強の役に立つもの買いなさい』って言い含めて、本当にそれしか買わないもんだと思う?」
ダスティ「それとこれとは違うでしょー」
DM「金の使い方を知らないってそーいうことなんだってばー」
ダスティ「俺が読んだ作品とかじゃそんなことなかったんですよぅ……」
アルブレヒト「作品が偏っているだけな気がするぞ(笑)」
DM「貴族が対等に扱ってくれないことも『他の作品じゃそんなことないのに』で不満にしてたが、マジでそれは『平等が普通』ってことないし、そもそも『この世界はこうです』という説明に『他の作品では違った!』でゴネるのは勘弁して欲しい。このオリジナル世界に限らず、D&Dの公式世界の村人にしたってそんな教養無いから。100年前の日本の農民に大金渡したって『適切に未来に投資する』人ばかりじゃなくて、浮かれて散財とか普通にしちゃうから。詐欺師にも騙されるから。ちゃんと相場わかって適切な買い物出来てるダスティというキャラはそれだけで優秀なんだよ」
モニカ「ダスティすごい。定価で買えて。えらい」
ダスティ「えええええ……(解せぬ)」

 例えば「指輪物語の話をしている時に、『TYPE-MOON世界の魔術はこうじゃなかったからおかしい!』と言われても困る」ってやつなのだな。

ダスティ「わかりました。モニカの意に沿うのであれば、俺らがそこまで手配してあげないといけないってことなんですな」
DM「ダスティの常識的にもそう思うと思うよ。というか『平民が金の使い方をわかっている』なんて、ダスティだけは思っちゃいけないのよ。ダスティは何人も見てきています。分不相応な金を手に入れて、くだらないことに使って、後に何も残らなかったやつを」
アルブレヒト「ダスティは真面目だから独立するだけの金を持っていたのかもしれない」
モニカ「えらい」
ダスティ「……じゃあ、ダスティが家畜を買いに村に行くということで」
DM「でも金を渡すか家畜を渡すかという話は途中からプレイヤー会話で終わっているからね。キャラクター同士は相談してないから」
レーグネン「じゃあ、モニカ様がそうおっしゃるのであれば、我々の手配ミスということで、家畜を倍にして補填しましょう」
モニカ「それでよろしいですわね。では、その分の銀貨を村長に渡せばよいかしら?」
ダスティ「それはダメですね。それだとたぶん騙されちゃいますよ。そこまでちゃんとケアしたいというのであれば、私が買ってきます」
モニカ「まあ優しいのね、ダスティ(笑) じゃあ手配は、ダスティとクラウスにお任せします」

 なんて自然なロールプレイなんだ(笑)


 Don't give up justice, I want to get truth! ダスティ、プレイヤーの価値観とキャラの価値観のギャップに苦しむ(笑)


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 今回はほぼ、このお金をどうしよう会議でした。
 アルブレヒトとしては、貰うも配るもモニカたちが望むようにしよう、ということで意見は控えめです。
 村人のことを考えれば、いっそ領主に返して無かったことにしたいというプレイヤーとしての気持ちもありますが、もう一度領主と会えば行動の理由や私たちの正体に話が行ってしまうのは確実で、自分たちでやったことは自ら被るしかないと。
 領主にも村人にも申し訳ないことをした、という気持ちは皆に共通するところなのですが、それにつけても善意で動いているつもりの自分たちが、やることなすことすべて事態を悪化させ炎上させてしまっているのは一体……。
 モニカのイラストの追い詰められ感が、またゾクッときますね……!



・モニカ
 金の出所を知ってる以上、それを受け取ったダスティは一番の悪者、と解釈されておりますが、モニカとしては「金の出所を知ってる以上、絶対に金を渡してはいけない、その所為でダスティに無用なリスクを負わせることは有り得ない」という考えのもとでした。(クラウスはまた別、かな? 一応)

 この金を冒険者が受け取った時のノイエ・エイファス視点については私の想像でしかないですが、彼らは非常に過激であり……構成員が馬鹿だとは思いませんが、だからといって私達冒険者(貴族)の事情を聴いて、納得してくれる組織ではないと思っているので、今回の脅し金を、我々が脅し金であることを理解していようがいまいが、受け取り・分けているという時点で許されない。……っていう認識です。
 あとは、とても良くしてくれたノルベルトとの約束も破りたくないっていう思いも……強くあるのですが……上手く行きませんね、本当に。

 ★Yuukiさん可愛い病みモニカさんをありがとうございます!やむ~。……目に光が無くてもかわいい。伝わって欲しい、この思い。

 あと、モニカの自然な無知ロールプレイは褒めて欲しいです!(笑)



・レーグネン
 ノイエ・エイファスから逃げられない!
 とは言え、他の気にすべき事項が重すぎて、ノイエ・エイファスに対する配慮としては優先度は下げざるを得ないと言いますか。
 原因が自分なので受け入れつつ、責任と良心と実益と体面が重なる中、自分らは勿論関係者がなるべく悪くならないようにしたいという気持ちに嘘はないわけで! そうして編み出された倍々でバイバイ作戦!


・八夏
 最初から領主を脅迫して金をせしめるつもりはなかったですから!?(汗

 すっかりノイエ・エイファスとのしがらみに雁字搦めになってますなぁ。
 まぁ助けてもらった恩義はあるから無下には出来ないでしょうし、複雑なところです。

 倍々でバイバイ大作戦……誰がうまいことを言えと、とは当時は思っていなかった(笑

 それにしても今回のイラストの闇カ様が怖い怖い。鉈で首狩られそう(違

 しかし「渡された大金(10万)を適切に使う」ことをリアルに考える日が来るとはプレイ当時は思わなかったなぁ。
 D&Dは社会派TRPGだったのか!(オイ


・ダスティ
 四桁の誠意が戻ってくることは、あまり期待していなかったので、返ってくるということで驚きつつも喜んだら、「けど、それでダスティが一番お金をもってることになるから、ノイエ・エイファスに殺されます!」と言われて二度ビックリ! しかもモニカから!! Yuukiさんのイラストからは、その悲痛さが伝わってきます。お金って怖い……。
     
  ■ワールドガイド・オヴ・フローラントWEB版

 悪の神のごく一部。

●蠱毒神
 毒の邪神だが、毒と薬の本質は同じとして地域によっては薬学の神とされている場合もある。
 邪神の中でも比較的話のわかる女神で、気まぐれであることを考慮に入れれば協力を取り付けることすら可能とされている。付き合い方さえ間違わなければ役に立つという意味でも毒。そんな風に内心見下していると、恐ろしい目に遭うが。
 女神としての気品は在るのだが、極めて辛辣な口の利き方を好む。

 属性:秩序にして悪
 領域:毒、蟲、血、酸
 象徴武具:スピア
 信者人口:★☆☆☆☆
 信仰権威:☆☆☆☆☆

●百眼神
 恐るべき魔眼の数々を持つ百眼の邪神。
 ビホルダーとその眷属である多眼の異形の神であると共に、極稀にフロウにも生まれる「生来の魔眼持ち」は、この邪神の眷属とされ、忌み嫌われている……が、別に眷属ではない。とんだ風評被害である。
 全てを見通すと言われる邪神でもある為、裏社会の情報屋にも信者がいる。
“見通すもの”にして“見下ろすもの”であり、“睥睨する暴君”とも言われている。

 属性:秩序にして悪
 領域:魔眼、洞察、光、支配
 象徴武具:ダーツ
 信者人口:★☆☆☆☆
 信仰権威:☆☆☆☆☆

●水禍神
 水に纏わる災厄を司る邪神。
 水害の多い地域ではお目溢しを祈る目的で信仰を集めている場合がある。
 我は饅頭なんかじゃ誤魔化されんぞ、孔明。

 属性:中立にして悪
 領域:水、雨、死、悪疫
 象徴武具:ウィップ
 信者人口:★☆☆☆☆
 信仰権威:★☆☆☆☆

●哀絶神
 哀しみの邪神……(ポロロン)。
 でも泣くってのはストレス解消な精神的自衛手段なんだよ……だが邪神……(ポロロン)。
 復讐の神は別に存在するのだが、それほど苛烈じゃないんだが恨めしい……といった後ろ向きな人々から篤い信仰を寄せられる呪殺神でもある(ポロロン)。

 属性:混沌にして悪
 領域:哀しみ、死、混沌、応報
 象徴武具:
 信者人口:★☆☆☆☆
 信仰権威:★☆☆☆☆

●愛染神
 愛と美の女神。
 個人的な恋愛成就のみを追求した邪神であり、どんな手段を用いてでも勝利者になりたい人々から大人気。煌愛神の妹。
 わかりやすく言えば、人の心を惑わす魔女の邪神である。
 他者を欲する感情がある限り需要が途絶えることはないゆえに、邪神としては結構な支持層の厚さを誇る。家族が知らない間に入信してたランキング上位。

 属性:混沌にして悪
 領域:美、魅惑、欺き、色欲
 象徴武具:ウィップ
 信者人口:★★☆☆☆
 信仰権威:★☆☆☆☆

●玄狼神
 冥界の獣神マーダー・ウルフ。必殺技はウルフボム。
 北欧神話におけるフェンリルやマーナガルムの様な獣の神。神の獣ではない。
 死者を貪る血に飢えた邪神であり、「力が欲しいか……(ドクン)」といったシチュに降臨したりすることに定評がある。まぁ邪神なんてだいたいそんなもんだが。
 基本的に「平穏だろうと積極的にサーチ&デストロイ」というファナティックな教義なのもあり、邪教として忌み嫌われているが、時に「デストロイ&エキサイティング」がモットーの超好戦的な傭兵隊に愛されてたりもする。やっぱり印象悪いな! 無論、山賊からは大人気だ!

 火向瞳が鍛えしアーティファクトの一つである封魔の短刀「冥彷狼牙」は玄狼神の眷属である神獣が封じられている。

 属性:混沌にして悪
 領域:渇き、血、闇、狂気
 象徴武器:牙
 信者人口:★☆☆☆☆
 信仰権威:☆☆☆☆☆

●砕波神
 荒波の化身の如き海の神。
 航海の神である海洋神に対し、海の争いを司る海賊の神である。
 破壊と略奪の邪神であるが、ホウルティーアの一部に於いては武神と認識されている。
 剛毅神じゃ満足できない海の荒くれ者達から篤い信仰を集めているが、その人気はあくまで沿岸部が中心であり、内陸部の民からは引き気味で見られていることが多い。

 属性:混沌にして悪
 領域:海洋、力、破壊、暴風
 象徴武具:ショートスピア / バトルアクス / ウォーハンマー
 信者人口:★☆☆☆☆ ホウルティーア:★★☆☆☆
 信仰権威:★☆☆☆☆ ホウルティーア:★★★★☆
     
5/11      
  幸せカナコの殺し屋生活 #3

 
 1巻の頃から、この漫画の表紙は悪魔ブエルを思い出す。

 
 いやーうん。そうねー。色々とねー。あるけどさー。
 取り敢えず殺しちゃっていいんじゃない? かな? かな?
 一人くらい完全に私情で殺したってへーきへーき!!!
 ……とは思うのの、子供に罪は無いと思うとねぇ。殺してスカッとするかってーと微妙なやつなんだよねぇ。別に「子供が可哀想だと思わないのか!?」とか、子供を盾にしたいとは思わないけど。「うるせー知ったことかぁ! リベェェェェェンジ!!」しても全然オッケーだけど。でもまぁ問答無用で殺すよりは「誠心誠意の謝罪と賠償をすることで手打ち」のがいいかな、とはね!!
 スナック感覚で人が死ぬ漫画で、コイツだけ無傷でのうのうと暮らすことになるのだけは物凄く釈然としないが、それゆえに殺さないことに意味を持たせているんだろうな、と理解も……でき……でき……る。

 
 幻のシックスマンも、捕捉されたら厳しい戦いを強いられてたしね!!!!
 D&Dの忍者も自由自在に姿を消せる強力なアタッカーなのだが、ローグやスカウトが持ってる「直感回避」という「不意打ちされても比較的対応力を保つ能力」を持っていない「攻撃重視盗賊枠」なので、敵に主導権を握られると滅法弱いのだ!!
 そしてプロ容赦ない。飼われてエロ同人誌みたいなことされるエロ同人誌読みたい。

 
 カナコさんが使うハンドガンは恐らくHK45だと思うのだが、エアガンにしか無いようなディティールまで描かれてる気もするが多分気のせい。いや描いてあったとしても、パット見で「玩具でーす!」と誤魔化すための偽装に違いない……!!!
 あとフィクションだとサイレンサーはこんな感じで凄く音が小さくなる印象だが、実際は「パン!」くらいはする。元が「パァン!!!!!!!」くらいうるさいんで、それと比べれば遥かに小さいんだが(笑)
 なお、スーパーの中でぶっ放したら誰も銃を撃ったなんて思わないであろう音であることに違いはなかったりするので特に問題は無い。
     
  ■プレゼントありがとうございます!!!

 
 完全にジャケットで釣られて聴いたらスゲー好みだったやつ!!!
 アルバムタイトルを最初素で「ヒーローズ・オブ・マイト&マジック? あのRPGの?」と読み間違えたわけなんですが。

 
 ブックレットにキャラシートまで載ってて完全に不意打ち喰らった(笑)
 完全に狙ってるじゃねーか!! 最高だろ!!!!
 ちなみに「キャラ設定」も何ページにも渡った長文で掲載されています。ガチです。

 
 コスプレ写真もノリノリ過ぎるわ!! メッチャ楽しそうだ!!
 なお、名前もミュージシャンではなくキャラ名である(笑)
 曲名も「わかる……わかるぞ!」って感じにストレートに格好良い字面が並んでいてよい。

 
 ワールドマップもちゃんと付属しているから、この世界を舞台に冒険したって良いんだぜ!?
 
     
  “真実は見えるか”キャンペーン 第5回 チャプター1

 ダンジョンズ&ドラゴンズ3.5版をベースに「オリジナル世界設定」「ハウスルール色々」「禁止呪文・特技・アイテム多数」「モンスターデータ改造しまくり」の独自環境なので、運用や裁定が公式ルールと矛盾した場合も仕様です。厳密なことはあまり深く考えないで読むと幸せ。
 また、プレイ内容で色々と「気に入らないこと」があったとしても、プレイグループ内では合意を得て楽しんでいるものとご理解頂けると幸いです。


 チャプター1 チャプター2 チャプター3 チャプター4 チャプター5 チャプター6 チャプター7 チャプター8 チャプター9 チャプター10 チャプター11 チャプター12 チャプター13 チャプター14 チャプター15
 第1回まとめログ 第2回まとめログ 第3回まとめログ 第4回まとめログ

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


DM「領主のところから二人が帰ってきました。はいスタート!」
レーグネン「今戻りました」
アルブレヒト「おう、戻ったか。首尾はどうだった?」
レーグネン「やはり遺体をエルマーのものであると認めるようなことはありませんでした」
アルブレヒト「まあ当然かもしれないな」
モニカ「そうでしたか」
レーグネン「『遺体を確認して貰いましたが、知らない顔だとしか答えませんでした。そしてまだ中身を確認していないのですが、こういったものを渡されました』と、ジャラジャラする重たい袋を出します」
DM「金貨30枚」
レーグネン「で、あけてまあ金貨30枚」
DM「あれだ、ムスカから金を貰ったパズーみたい」
クラウス「口止め料!」
モニカ「エルマー様じゃないのに、貰ったということですね」
レーグネン「今クラウスが言ったように、口止め料なのでしょう」
八夏「ま、そもそもあの状態では死体の確認はほぼ困難だっただろう。口止め料かどうかは判らないが、まあそういうことだったとしか言いようがないというのが現状だな。ま、たとえ判ったとはしても、素直に認めた貴族とは思えんがな」
アルブレヒト「もう義理は果たしたので」
レーグネン「確かに仕事を果たしたとは、ファヴからの仕事は解決できたということは確かではありますが」

 事実としてパーティーは仕事を果たしました。契約に求められている通りに(意味深)。

レーグネン「リスト卿は、私の正体にはどうやら気付くことはなかったようです。 顔を晒すわけにはいきませんでしたから、兜をしたままお会いすることになってしまいましたが。おかげで気付かれることはありませんでした(やり遂げた顔)」
八夏「かなり怪しかったが、まぁ良かったこととしよう」

 しばし沈黙

ダスティ「じゃあよかったですね。てことでいいんですね(笑)」
レーグネン「よかったよかった。顔もバレずに正体もバレずに、なぜかお金貰った(笑)」
モニカ「なぜかお金を貰った? なぜ、私たちはお金をいただいてしまったのでしょうか?」
レーグネン「それはきっと、この事件のエルマーとの関りについて『これ以上詮索するな』ということなのではないかと思います」
アルブレヒト「そうなのか?」
レーグネン「どうされましたかアルブレヒト様」
アルブレヒト「レーグネンは結局、兜を付けたまま終始、話をしていたと」
レーグネン「ええ。大変失礼でしたが、了解を頂いて、兜をつけた状態で謁見させて頂きました。顔を見られるわけにはいきませんので」
アルブレヒト「そして、『これはエルマーではないのだな』とリスト卿に問いかけたと」
レーグネン「『覚えはありませんか』と伺いました」
アルブレヒト「顔は見せられないが『ここにエルマーと思わしき死体を連れてきた。その意味がわかるだろ』とリスト卿に問いかけたと。そしてお金を貰ってきたと」
クラウス「事の成り行きを説明しなかったと」
DM「じゃあ、ダスティは〈知識:地域〉で振って」
ダスティ「15」
DM「ダスティは『こうやって金を強請ることはあるよね! やんちゃした金持ちの息子を捕まえて、連れていって、“この子が何をしたかわかりますよね!?”って強請ることはあるよね』と思った」
アルブレヒト「その金を渡すことによって、『くれぐれもこのことは内密にしてくれ』と頼んできたということなのではないかな?」
レーグネン「まあきっとそういうことなのでしょう。残念なことですが(笑)」
アルブレヒト「君はそれでよかったのか?」
DM「まあレーグネンは〈真意看破〉で失敗しているからね。ただキャラクター的に『態度に不審な点は見当たらなかったけど、状況から考えて嘘なんだろうな』と思うのは自由なので、そこら辺はどうぞ好きにやってください」
アルブレヒト「まあ君は結果的には、リスト卿を強請ったと」
レーグネン「そんな、まさか。そんなつもりはまったくございません。そんな恐ろしいことを」
モニカ「お兄様、レーグネンがそんなことをするはずがありません」
八夏「なるほど確かに状況だけ見たら、そういう風になるな」
アルブレヒト「もちろんレーグネンには悪意は無かったと私は信じている」
レーグネン「そんな英雄にもとるような行い……」

 契約上の任務は果たしたと断言していい彼らです。
 領主の視点としては「任務の過程で得た重要な情報を握った」状態で「下手人は闇の儀式をしてやがったぞ!! まだそれが誰だったかはわからんがな!!」と言いふらして村人を煽った上で、「確定させたくはないよなぁ?」と口止め料を要求してくるというとんでもない輩なものの、悲しいかな彼がファヴと結んだ契約は最低レベルのものであり、料金が安い代わりに傭兵の行動にかかる制限も殆ど無いもので。ぶっちゃけ「依頼人の都合に振り回される必要が無い」のです。これは運営するファヴ側の認識として「依頼人が口を出すと任務の難易度が上がる」からで、依頼人に便宜を図るなど、様々な条件が加わる程に追加料金が発生することになるんですな。
 ここから「領主の都合を鑑みて」余計な口を開かずに「こんなんだったんだけど、どうしましょう」と穏便に打診するのも、「村人の気晴らしの為」に自分達の得た情報を全て公開してしまうのも、「脅迫する」のも、自由です。自由だけど、その結果村で暴動が起ころうが、領主を敵に回そうと、ファヴは尻拭いはしてくれない。全ては自己責任。
 ファヴは地球の史実に於いて領主と傭兵の間で行われた、「如何に安くこき使うか」「如何に手を抜いて金だけせしめるか」に代表される生き馬の目を抜く熾烈なやり取り回避する為の仲介を行い、「信頼できる雇用主」「信頼できる傭兵」関係によって「無責任さから来る傭兵の野盗化」を低減することが第一の存在意義なわけですが、その「信頼できる傭兵」にも「払う金で差が出る」ってーことである。当然、最低限の料金でも「村で我が物顔で振る舞って乱暴狼藉を働く」なんて完全な犯罪行為は厳しく罰せられるので「現実の傭兵の300倍くらい安心出来る」のだが、今回の様に「息子の犯罪行為を公にしたくない領主」相手に「便宜を図るからお金頂戴」ってなると、「自己責任でどうぞ」「金出せばそんなこと絶対にしない傭兵派遣するよ」ってわけですな。結果的に最初から『秘密厳守な傭兵』を雇うより遥かに痛い出費となったわけですが。

 ちなみにモニカやレーグネンの信じる戦勝神は戦の神であると同時に騎士の神であり、ひいては貴族による統治の神でもあります。それゆえ非戦闘員への不当な暴力や、捕虜の扱いに関しては極めて厳しい戒律を持つわけですが、この手の「為政者の交渉術」に関してはあまり口出ししません。「陰謀や裏取引を推奨こそしない」ものの「全てを正論で行い、なんでも明け透けにしたら政治・統治が成り立たない」こともそれなりに理解してくれます。戦の秩序と信義の外には割と寛容なのです。もちろん社会倫理的には「賄賂を貰って悪魔召喚という大犯罪を揉み消す」は「完璧に後ろ暗い行為」なので、神と違い戦以外の秩序も保たねばならい戦勝神教会にバレたりしたら「お前なにやってんだよ」と確実に説教される聖罰もとい懲罰対象ですし、世間からも冷たい目で見られることになるんですが、少なくとも戦勝神の怒りには触れません。「領主はその土地の(絶対ではないにせよ)法でもあるので、その要請に応えることを君の責任で行うなら止めはしない」ってな具合。杓子定規な神ではないので、少なくとも「へっへっへっ。これをネタに領主を強請って大儲けしようぜぇ」と下衆な意図で行ったわけではないことに、情状酌量してくれるわけですな。
 まぁ現実よりも身も蓋もなく「呪文の力で調べられてしまう世界」ゆえ、なにか問題を起こして何らかの法的機関で余罪を追求された場合、まとめてそのツケを支払わされるかもしれませんが。

アルブレヒト「まあ、これは我々の働きに対しての報酬ということだな」
モニカ「いえお兄様、このお金には絶対に手を付けない方がよろしいかと思います」
アルブレヒト「いやいやいや、あれは単なるリスト殿の厚意だと」
モニカ「……ダスティ。あなたはどう思います?」
ダスティ「えー、なんか前いろいろ言っていたけど……ダスティ的にはそれに対しては肯定派だったかと。……単純に向こう的には内密にして欲しいって考えがあるわけで。そこに、変に息子の名誉とか持ち込んで欲しくないと。向こう的には、金で解決できるのだったらそれが一番、と思っていたはずだと。ダスティは思うんです。だから結果的にこれで……」
DM「ダスティ、ロールプレイで言ってくれよ。そのカッコイイセリフを(笑)」
ダスティ「あ、そうですね」
DM「言ってることはカッコイイのだからロールプレイをしてくれ」
ダスティ「そうですね。いや、でもまぁ今のは、あれ、えっと」
DM「恐れるな!(笑)」
ダスティ「(笑) えーとですね。基本的には、リスト的には今回のことは『無かった事』にしたいはず。エルマーとの一件は。なので、まぁこれを公にして、あれが本当にエルマーだったのかどうかというのを、その真偽を正すということが、向こう的には一番嫌なことだと思うんです。向こう的にはやはり、これを金で無かったことにするのが一番良いと思っているはずです。結果的には、なんとなくこちらが金をせびるようになったかもしれませんが」
DM「“なんとなく”ね(笑)」
ダスティ「なんとなくです(笑) それで、向こう的にはそれは渡りに船だったはずです。向こう的には、そのほうがずっと良いと思っていたはずです。だから結果的には向こうにとって一番条件の良い落としどころを提案したということになるので、これで解決するのであれば、お互いにとってwin-winということになるはずです」
モニカ「つまりそれって、報酬ではないということですよね。今回の事件、えーとあのファヴの依頼の報酬というわけではないですよね」
レーグネン「リスト家が金を払っているのはファヴに対してであって、うちらへの報酬は本当は払う必要はなかった」
モニカ「『つまり本来、リスト家が払うものではなかった、ということですよね』とレーグネンに聞きます(笑)」
レーグネン「そうですね。あのぅ、こういった依頼というか、解決者に対して寸志を出すというようなことは無いとは言いませんが。今回はその範疇ではないでしょう」

 一同笑い

ダスティ「じゃあそこに関して言います。リスト家としては、この事件が解決しないまま宙ぶらりんの状態というのは、向こう的にはやはり良くなかったはずです。あれはエルマーじゃないって言いましたけど、エルマーと思われる遺体を持ち帰って差し出した。そしてリスト卿も、あのまま死体が帰らないままというよりは、埋葬したいと思っていたかもしれない。それに対して、こちらも義理を果たしたということになっています。なのでリストに対して何もしていないとか、不利益なことをしている、というわけではありません。向こうにとっても良かれと思うことをやっています」
アルブレヒト「そうだね。遺体を持って帰ってきてくれたお礼って」
ダスティ「そういうことにしましょう」
レーグネン「謎の東洋人とフルフェイスが……」
八夏「使用人扱いされましたからね。私……」
モニカ「ではダスティはこのお金を、えー、予定内の出費だと言いたいのですね」
ダスティ「リスト家の出費ということですね。そう思います。まあ予定内というか、リスト家としては、このことを宙ぶらりんにしておきたいとは思わないでしょう。やはりエルマーがその後どうなったのかという顛末を知りたいと思うはずです。その為にリスト家が、たとえば人を使ったとしたら、もっとお金がかかったかもしれません。その使った人たちへの仕事量や口止め料として」
モニカ「じゃあ、それに対して知りたいと思ってたら貴族的には、やはりエルマーを捜す方向にしますよね。リスト家がエルマーを捜すという依頼をするはずですよね」
DM「まあそうね」
モニカ「それをしていないということは、もうつまりそういうことだよね、みたいな」
DM「もしかしたらエルマーを捜すという依頼が、別口でいっているかもしれない。君たちが把握していないだけかもしれない。『エルマーをさがせ!』という本が出ているかもしれない」
八夏「本ですか?(笑)」
モニカ「赤ボーダーの服を着て(笑)」
レーグネン「まあ確かにあの、死体を他の人には見せていないから。顔はしわしわだったけど、村の人には割れていないんですよね。その死体の顔は」
モニカ「死体は回収してきたんでしたっけ。村長'sハウスにあるんでしたっけ?」
DM「あの、貴族のお父さんのところに」
アルブレヒト「置いてきた」
レーグネン「魔導師とセットで、棺桶に入れて。馬車移動だったから」
八夏「あれ、本はどうしたんでしたか?」
レーグネン「本は教会に渡すべく、レーグネンが。人の目に晒すべきではないし……まあ確かに皆様の意見を聞いてみると、完全に脅迫でした」

 一同笑い

レーグネン「ただ神に誓って、まったくそういったつもりではございません」
八夏「私も完全に今回の件は、どうせしらばっくれるだろうと思っていたので、まったくそのことに気が付かなかった。すまんなレーグネン殿。気が付いていれば止めていたかも」
レーグネン「いえ、私も考え足らずで」
ダスティ「いえでも、先ほども言いましたけど、まあ結果的には向こう的にも良かったと思いますよ。そういう割り切った関係で……」
レーグネン「ただ、今回のことでモニカ様の名声に傷がついた可能性を考えると」
DM「じゃあここで〈知識:貴族〉を振ってください。みんな」
レーグネン「13」
モニカ「22」
ダスティ「19」
アルブレヒト「23」
八夏「23」
DM「じゃあモニアルヤカの3人は『戦勝神の聖騎士とか(もし伝わってるとしたら)神寵者とかちらつかせたから、こんな高いんだろうな』と思った。相場的に考えて。これが木っ端冒険者だったらもっと遥かに安かっただろうな。額は」
モニカ「つまり?」
DM「発言の権威が桁違いだからさ。戦勝神の神寵者と神官が、戦果としてこれを報告しちゃうわけだよ。エルマー殿でしたって。例えば本人が嘘を吐いているつもりじゃなくても、実はそうじゃないことってあるじゃない。間違い、誤認。だけどこの人たちが言っちゃったら、誤認も事実になり……」

 一同笑い

  イラスト:★Yuuki
DM「だから、君たちの社会的ステータスの高さが、この誠意をはずませたと思った(笑)」
モニカ「うーん、ダスティはこれをあれっていうんですもんね。臨時徴収された金じゃないって」
ダスティ「うん」
レーグネン「成功報酬だって……」
八夏「まぁ戦場でも特別な戦果をあげれば、特別な報酬をあげることはよくありますよ。これもその一部だと思えば」
モニカ「マジで!」
DM「知識判定に失敗していればモニカは(相場より派手に高いことを知ってて伏せてる)八夏の口車にゲットライド出来たのかも知れんが、知識判定で成功しちゃったから『こんな大金ありえない』と知ってるんで、より困っているよね」
モニカ「そう」
レーグネン「とりあえず、知識の内容を言って貰っていいですか」
DM「そうね。こっちは低いからわかってないんだよね」
アルブレヒト「この三人しかわかっていない」
モニカ「レーグネン、このお金、ちょっと多過ぎます」
アルブレヒト「まあやはり、戦勝神の聖騎士に言われてしまってはな」

 聖騎士の時点でも大概だが、お兄様がよりハイステータスな神寵者であることを明かしている(当然伝わっていた)ので暴騰である。
 神に認められた勇者の発言力は絶大であり、木っ端の田舎領主如き有象無象とは文字通り信用度の桁が違う。

レーグネン「ということは村人たちには、確認できた真実は全て伝えると言ってしまいましたが、これはリスト卿の手前、匂わすようなことも、吹聴することもできません」
八夏「結論としては結局、『あの死体はエルマーではなかった』というだけだろう。そこだけは変わっていないのでは」
レーグネン「あ、大人だ(笑)」
八夏「状況から考えれば、あれはエルマーだと言い切るには十分な証拠はあったが、あくまでそれは証拠でしかない」
アルブレヒト「状況証拠」
八夏「結局それで、エルマーだと決めつける義理はまったくないからな。村人への説明はそれで十分であろう。むしろ我々があれをエルマーだと言ってしまうのは完全に悪意だろう」
レーグネン「まあ確かに、この状況ではそうだろう」
クラウス「それでレーグネンの神的にはOKを貰えるのか?」

 
 村人達への「嘘は吐いてないよ! 嘘はね! 調べるべきことを調べず、言うべきことを言わないようにしているだけ! 調べたら都合の悪いことへの確証を得ちゃいそうだからね! だから調べないよ!!」は確実に減点対象ですが、能力失うほどのことではないといったところです。だがもし試合が判定……いや法廷にもつれ込んだ場合は、響くことになるでしょう(試合?)。

レーグネン「それはまあOKと信じるとして、では村人たちに、このままでは村の被害も甚大だし、リスト家からお金が出たということは、村人から徴収される可能性もある。この金貨の分が。せめてあの村人が受けた家畜の以外はこのお金から補填したいと思うのだが、どうか?」
モニカ「まったく賛成でございます」
アルブレヒト「みんなやさしいな」
モニカ「お兄様だって、そう思いますよね」
レーグネン「アルブレヒト様は、どう思われますか?」
アルブレヒト「うん、まあ、いいんじゃないか。モニカもああ言ってるし」
レーグネン「クラウスは?」
クラウス「問題無い。どうやら貰ったお金も、レーグネンの立場で上乗せされているようだし……」
レーグネン「まあ確かにノルベルト殿には、あの、もし平民を苦しませでもしたらタダじゃおかないと言われてる。ノイエ・エイファスは怖いしな」

 一同爆笑

アルブレヒト「まあ確かに」
モニカ「ノイエ・エイファスに誓っておりますからね」
アルブレヒト「うん。まあ、民への施しも貴族の義務だ」
八夏「モニカ殿とアルブレヒト殿が、そうしたいのであれば止めはしないが、私としてはこれ以上関わり合うのはどうかと思うがな」
レーグネン「八夏殿にとっては、あまり善……正義ではないか?」
八夏「そういうわけではないが、余計に関わってしまってこれ以上問題ごとを増やすのはどうかと思うがな。決して施しをするなというわけではない。リスト卿から貰ったという……」
レーグネン「まあ確かに伏せるべき、ではあろうな。ダスティは何かあるか?」
ダスティ「いや、それ自体は問題が無いかと。ただ、単純にうちのパーティー資産は大丈夫なのかなと。民への施しも大事ではありますが、今回大分お金使っちゃったので、その辺は大丈夫なのかなというのは少しあります。それで結局、うちらは野垂れ死にましたってなったら不味いですよね」
クラウス「でも、正規の報酬はまだ貰っていないのでは?」
DM「いつから『ファヴから金が貰える』と錯覚していた」
レーグネン「いや、正規の報酬は無い。あの報酬としては……」
DM「むしろそれこそが正規の報酬で」
アルブレヒト「ファヴからの依頼料というのは、そもそも存在していない。モンスターの……えーと……」
レーグネン「シャドウ・デーモンですね」
アルブレヒト「この本を教会に持っていったり、この素材を持っていって」
ダスティ「価格はわかっているんでしたっけ?」
レーグネン「銀貨2500枚ですね」
ダスティ「じゃあ大丈夫ですね」
レーグネン「では村長には、被害状況をまとめて貰うようにお願いしてみましょう」

 Don't give up justice, I want to get truth! 真実を為せるか?


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 あらためて振り返ると、いろいろひどい! ひどいね!
 アルブレヒトとしてはもちろん自ら口止め料を要求する気はなかったものの、貰ってきてしまったものは仕方がない。これは領主からの報酬ってことだね。もらっとけば? と白々しく受け取るスタンスです。
 もちろん褒められたことじゃないのはプレイヤーとしては百も承知ですが『これも貴族の政治的取引ってやつだ』とアルブレヒトは理解しています。

 私としてはむしろ八夏とレーグネンが全力でこのお金をうけとったことを正当化していたり、犯人という証拠はあるけど断定はできないんだと主張していたりで、彼らの信じる道は本当にそれでいいのかなと、とても心配です。

 ただ、アルブレヒトとしては『八夏もレーグネンも犯人はわからないという報告をすることで誓いに決着をつけたようだ。よかったよかった、これですべて丸く収まるな!』となってるので、この流れはむしろウェルカムなのです。
 なので私からは、もうどうにも……。
 じゃぁどうするのがいい? と問われても、うーん……なのですが。

『神寵者と貧乳はステータスだ 希少価値だ』
 そう、この世界では魅力度が高いほど貧乳か巨乳へと寄っていくのだ。中庸は平凡。
 素晴らしきフローラント! 素晴らしき★Yuukiさん!


・モニカ
 前回より少し日があいたので情報整理やら、モニカがどうしたいかの方針ができています。
 しかしながらダスティから「このゆすり金は正当報酬」と言われるとは思わなかったのでかなりびっくりしていました笑

 貧乳はステータスらしい……。自分の魅力を誇っているモニカすごく可愛い!
 魅力度が高いので減っていくいっぽうなのか!?私はどんな胸も好きだよ!!

 本当、このお金はどうなるのでしょう。


・レーグネン
 貧乳で釣り上げた金貨。★Yuukiさん今回もありがとうございます。
 まぁ、結果として思いっきりユスってるんですけど、本当に言われて初めて気づいたと言いますか(笑)
 そして神の威厳で倍率ドン。
 わ、悪過ぎる。
 真実をつまびらかにする事に迷いはなかったので断言して約束してしまいましたが、まさか自分のせいで全く何も言えない事態になってしまうとは……。貴族出身としては、こうなってしまったからにはリスト卿との間接的な約束を破るわけにはいかないわけで!


・八夏
 プレイした日は変わったけど、もうちょっとだけ続くんじゃよ!

 というわけで、新たなフェーズ=リスト家からもらっちゃったお金どうしようか問題の開幕だー(泣

 良かれと思って大惨事……はて、以前にもこんなことがあったような……。
 キャラのスペックが高いことが仇になる事があるという例が色々出てしまったし、ここら辺も気を付けないといけないなぁ。

 しかし、リプレイで見直すと酷いこと言ってるなぁ、私(汗

 イラスト、今回も懐かしいものをありがとうございます。
 そういえば、モニカが貧乳をステータスにするあの子になったとしたら、八夏は誰ポジになるのだろう?


・ダスティ

     
  ■ワールドガイド・オヴ・フローラントWEB版

●陰翳神
 混沌と恐怖を司る邪神……と思われがちだが、別に邪神ではない。
 闇自体は別に悪ではなく、それを深く識ることで立ち向かう力も手に入る……という趣旨によって信仰を集めている場合もある。無論、純粋に「影のある男……いいね」となるケースの方が多いが。闇に魅せられるという意味では、やはり問題のある人が信じているイメージを否定出来ない。
 陰翳神の教え自体は別に「陰鬱たれ……!」というわけではないので、「一つだけ言える真理がある。『民衆は黒に染まれ』」くらいは言っても、根暗なダークサイドぶりがカラーというわけではない。天秤の守護者「暗澹姫リティーシア」が信じているのがこの神。

 属性:混沌にして中立
 領域:闇、混沌、勇気、影
 象徴武器:ダガー
 信者人口:★☆☆☆☆ 地下世界:★★★★☆
 信仰権威:☆☆☆☆☆ 地下世界:★★★★☆

●隠密神
 巧者や斥候の神であり、当然ながら泥棒の神でもある。
 日輪でも忍者の神として星影神に継ぐシェアを誇る。隠密同心。死して屍拾う者なし。
 技術そのものを権能としている為、神も窃盗や不法侵入といった非合法行為を推奨しているわけではないので、国家から命令を受けて任務を遂行する密偵にも、悪い金持ちを的にかけてる義賊にも、下衆な泥棒にも信者は多い。
 当然ながら信者であることを大っぴらにするのはデメリットの方が大きい気がするので気を付けたい。

 属性:混沌にして中立
 領域:洞察、素早さ、影、欺き
 象徴武器:ダガー
 信者人口:★★☆☆☆
 信仰権威:★☆☆☆☆

●芸能神
 芸能、工芸、いわゆる芸術や技能全般を司る。
 当然吟遊詩人や芸術家の人気ナンバーワンゴッド。職人からも練磨神に次いで信奉されている。
 己の魂に宿る飽くなき芸術を追求する心は狂気と紙一重な面は否めないのもあり、社会性に乏しい信者も多い(控えめな表現)。
 衣食住足りて礼節を知る様に、芸術を楽しむ余裕や教養は貧しい農村では得難いのもあり、その勢力圏は都市部に偏っている。
 名声を目的とする行為は不信心とされるのもあり、基本的に個人主義なガチ勢の緩い共同体的な信仰スタンスなものの、「自分が盛大な神殿を建立する」とか「富裕層のパトロン文化」と相まって、寺院などの教会施設が異様に派手でデカいことが多い。
 神々の勢力に於いても我関せず系な立ち位置なので、いわゆる「自分の作品を通して皆を笑顔にしたい」といったタイプの人には向かない神様。

 属性:混沌にして中立
 領域:変わり身、魅惑、声、楽しさ
 象徴武具:シミター
 信者人口:★☆☆☆☆ 大都市:★★☆☆☆
 信仰権威:★★☆☆☆ 大都市:★★★★☆

●月光神
 夜の神であると同時に、時の神でも有る。月の満ち欠けは時の流れの象徴なのだ。
 ナノマシンを撒いて文明を崩壊させたりはしないのである!!
 燦然と輝くのではなく、翳りの中に佇む美に魅せられ、一部のサイケデリックな芸術家や思想家からも熱い信仰を寄せられている。いや、普通の控え目な人たちからも愛されているけれど。両極端。
 また、時の神という権能によって魔導師からも信仰されている。曰く「万物の理の結果のみを具現化することが可能な魔導は時を操るに等しいのだ」と。

 属性:混沌にして中立
 領域:月、狂気、夢、時
 象徴武器:シミター
 信者人口:★☆☆☆☆
 信仰権威:★☆☆☆☆

●剛毅神
 諦めたらそこで人生終了。何事にも屈しない武神。
 過酷な環境で生きるホウルティーアの民の主神。
 敢えて自らを極限状態に置き、その上で克服することを誉れとしている。
 また積極的な弱者救済を特に推奨せず、己の意志を貫く不撓不屈の精神を旨とするので、「力こそ正義」と解釈する者も多い。大陸でも傭兵や山賊といった荒くれ者の中に信者多数。
 別に他人を助けたらいけないわけではないが、安易な手助けではなく、今後に繋がる助力であることが推奨される。もちろん「助けたら自分が得するから」といったことならば自由。そういった意味で「人助けが大好きで自分が気持ち良いから助ける」ことも問題無いが、そんな性格の人間は最初からもっと別の善神を信仰しろ。

 属性:混沌にして中立
 領域:応報、苦難、持久力、力
 象徴武具:バトルアックス / グレートアックス
 信者人口:★★★☆☆ ホウルティーア:★★★★★
 信仰権威:★★☆☆☆ ホウルティーア:★★★★★

●暴風神
 嵐の神であり、恐るべき破壊神の一柱である。
 渦巻く竜巻、轟く地鳴り。吹けよ嵐、呼べよ嵐、嵐よ叫べ。ストーム・ブリンガー!!!
 風というと自由の神っぽいが、理性無き自由は暴力であることを人類はこの神から嫌というほど思い知らされることになる。本能の赴くままに吹き荒れ、天威無法、天震乱瞞満に振る舞うことをよしとするこの神に悪意は一切存在しないのだ。
 神霊界に於いてもその見境の無さから敵味方問わず恐れられているらしい。

 属性:混沌にして中立
 領域:嵐、暴風、破壊、力
 象徴武器:ハルバード
 信者人口:★☆☆☆☆
 信仰権威:☆☆☆☆☆

●霊冥神
 冥界に住まう神の一柱。
 死を尊重というより制御する方向の為、世間一般に邪神扱い。いや実際に邪悪な死霊魔導師が信じてることが多いけど。
 霊冥神としては「ライフスタイルの違い」であると主張し、別に悪行を推奨したりはしていない。生者が他の生命を奪わないと生きられないことと何の違いがあろうか?

 霊冥神信仰に於いて、死の制御の究極点と認識されているのが極めて強力なアンデッドであるリッチとなること。リッチが強力というか強力な聖職者じゃないとリッチ化出来ないので必然的に強力というか。死者の王とも呼ばれ実際に死者の王国に君臨していることもあり、高位吸血鬼と並ぶ不死王である。

 属性:混沌にして中立
 領域:アンデッド、死、死に縛られしもの、混沌
 象徴武具:サイズ
 信者人口:☆☆☆☆☆
 信仰権威:☆☆☆☆☆

●雷光神
 サンダーソード! 今この手に炎……いや雷の剣。
 サンダーファイナルスラッシュ! 世界を揺るがす神威。
 天に響き地に轟く雷鳴の武神。電光石火供えゴッド。
 武技と俊足の神として知られ、剛毅神が「生存の為の力」を司るのに対して、こちらは「戦う為の力」を司る。これはこれで力こそ正義と解釈する者が多いのだが、雷光神は「強さそのものが目的」なので、「強ければなにをしても許される」といった思想は本道ではない。トルケルも略奪とかオマケで、単に強いのと戦えればいいタイプじゃん?

 属性:混沌にして中立
 領域:雷、素早さ、力、戦
 象徴武器:ファルシオン / ウォーハンマー
 信者人口:★★☆☆☆ ホウルティーア:★★★☆☆
 信仰権威:★★☆☆☆ ホウルティーア:★★★☆☆

●烈火神
 バーニング・ソウルな破壊神。
 荒ぶる魂で全てを焼き尽くすが、例によって「悪意は無い」ので邪神ではない。
 力にも生活にも欠かせない「火」を崇める人々は決して少なくない為、特に蛮族などのプライマルなライフスタイルをしている層からの信仰が熱い。いや篤い。

 属性:混沌にして中立
 領域:火、破壊、力、混沌
 象徴武具:グレートアックス
 信者人口:★★☆☆☆
 信仰権威:★★☆☆☆
     
5/8      
  幼女戦記 #18

 
 カラータイマーが!!!

 
 この漫画でこんな事言われても盛大な勘違いフラグにしか思えないんですけど(笑)
 クリスマスまでに戦争は終わるぜって感じの発言に!!!

 
 88ミリ対空砲が盛大にぶっ放してるから対空射撃かと思ったら敵陣への間接砲撃であった。
 ちなみに別に「そんなこと出来ねーよ」なんてこともなく、実際にやれました。主な仕事はそうじゃないってだけで(笑)
 アハトアハトは対空・対地・対戦車となんでも出来るしどれも優秀なんだけど、対地と対戦車は本職よりは苦手だよ。ソレ用としては過剰にデカくて重いからね。

 
 1個中隊が12で、敵の編制はわからんが無難に1個大隊48機だとしたら96機かぁ。12対96。しかも練度良好。絶望的な戦力差だな。
 第二次世界大戦末期の日本やドイツの防空戦これくらいの戦力差が珍しくなかったわけだが、当然の如く徹底的にボロ負けし続けている。……ので、たまに善戦してるのが逸話になる。

 
 今までは味方の損害が「無能」か「モブ」に集中していたわけだが、この状況でノーダメージは流石にありえんな……そんな風に考えていた時期が私にもありました。
 こんな直接ふっ飛ばされてる描写されたらなおさらに……な!!!

 
 僕その呪文知ってるよ。
 この世界にもあるんだね!!!(悪呪文だよ

 
 生きてるーっ!?(ガビーン
 死んで欲しいとは思ってないし、エース同士の戦いはメッチャ凄かったけど!!!
 流石にこの展開はご都合過ぎ……というか完全にギャグで片付けられた感があってイマイチだな。
 蘇生呪文……か。それも在り得るのか。
     
  ■プレゼントありがとうございます!!!

 
 FGO MATERIAL Ⅷ!!!

 
 キリシュタリアの説明、今読めば完全にいわゆる「嘘は吐いてないよ。嘘は」っていうやつですね!!!(笑)

 
 ブラダマンテのこれ、彼女自信がとてもいい娘なことは一切否定しないわけですが、中世の「敵味方観」ってまさしくこんな感じなんだよな(笑)
 平気で裏切るし、平気で再結託する。昨日の敵は今日の友が日常茶飯事。良くも悪くもスゲーさっぱりしてる。延々と引き摺って面倒事起こすケースの方が稀なので歴史に残る感じの。

 
 とてもかわいい。
 せっかくなのでさっきアルコさんにもブーを布教しておいたら、「ハムスターパワー!!!!!!」って返事が来た(笑)
     
  ■PCエンジンミニ

 
 ターボパッドが届いたのでグラディウス……ってレーザーは連射切らないと細切れになっちゃうぅぅぅぅぅぅ!!!
 これファミコン版しか知らなかったんで、友達の兄ちゃんの家でX68000版見せて貰って格好良いことに驚いたんだよな(笑)
 そして子供の頃モアイステージが限界だったけど、今も限界だったわ。良くも悪くも子供の頃から腕が変わってない!!!

 
 ドラキュラXはもちろんスモールメドゥーサが大嫌い!!!
 てか分岐が多過ぎて大変だよなこのゲーム。
     
  “真実は見えるか”キャンペーン 第4回 チャプター16

 ダンジョンズ&ドラゴンズ3.5版をベースに「オリジナル世界設定」「ハウスルール色々」「禁止呪文・特技・アイテム多数」「モンスターデータ改造しまくり」の独自環境なので、運用や裁定が公式ルールと矛盾した場合も仕様です。厳密なことはあまり深く考えないで読むと幸せ。
 また、プレイ内容で色々と「気に入らないこと」があったとしても、プレイグループ内では合意を得て楽しんでいるものとご理解頂けると幸いです。


 チャプター1 チャプター2 チャプター3 チャプター4 チャプター5 チャプター6 チャプター7 チャプター8 チャプター9 チャプター10 チャプター11 チャプター12 チャプター13 チャプター14 チャプター15
 第1回まとめログ 第2回まとめログ 第3回まとめログ

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


ダスティ「さて、終わりましたね」
DM「……あ、ごめん。部屋の隅の方にももう一つ死体があって、こっちはどうも持ち物からしてあんまり腕の良くない魔導師のようだ」
レーグネン「前任者の死体かな?」
八夏「前任者?」
アルブレヒト「我々の前に来た冒険者の……」
八夏「あぁ、確か三人死んで一人頭おかしくなって帰ってきたって言ってた?」
DM「全然違う」
一同『え?』
DM「そいつらの死体ではないです。こいつもミイラ化している」
ダスティ「では何者なんだろう……」
クラウス「同時期と考えると、協力者かそそのかした奴かですかね?」
レーグネン「一応彼も持ち帰るか」
DM「術者風の恰好はしているんだけど……ダスティ、〈知識:地域〉振ってみて」
ダスティ「はい……15」
DM「バカを騙すインチキ魔導師ってこんな格好しているよなって思った」
一同『あー……』
クラウス「ペテン師か」
モニカ「ダスティ的にはピンと来たわけですね」
レーグネン「ダスティはなにかわかるのか?」
ダスティ「えぇ。多分こいつはインチキで金を騙し取る奴ですよ。そういうのがよくしている格好です」
アルブレヒト「ざっと見て魔導師が持っているべきものを持っていないとか?」
DM「はったりが効きそうな物を持ってるね。素人が見たら魔導師っぽいと思う」
クラウス「つまり、素人騙してお金を巻き上げようとしたら、実はあの本が本物だったのかな?」
八夏「もしくは、逃げ損ねたか……まぁそれはわからないか」
アルブレヒト「陰のある男が好きって言われたからって……」
八夏「まったく、愚かな!」
レーグネン「許せるものではありませんな」
アルブレヒト「あとは、リスト家に持って行けばいいか」
ダスティ「そうですね。最後どうなったかは伝えてあげた方がいいでしょうから」
八夏「ミイラですが仕方ない。彼もまた被害者だったな」
レーグネン「彼のことは真実を村人に話すと約束している。公にするしかない……いや、するべきだ。それには依存は無いな?」
八夏「あぁ」
ダスティ「問題無いです」
アルブレヒト「しかし、ペテン師と貴族の四男坊があんな魔物呼び出せるのか……」
DM「儀式自体はガチだと思ったね」
八夏「その本……マニュアルでしたっけ? それってまだ読める状態なんですか?」
モニカ「開けたら何か出てくるのかな?」
DM「この本を読むと、召喚するための触媒やらなにやらのまるごとセットのうちにこのマニュアルが含まれていたみたいだね」
モニカ「へぇ」
DM「『誰でも簡単に陰のある男になれる妖魔を呼び出せる!』って書いてあるな」
アルブレヒト「こっくりさんじゃねーんだぞ」
八夏「妖魔ってレベルじゃないぞ、アレ……ペテン師が持ってるにしては少々危険過ぎるな(汗)」
DM「書かれている内容自体はガチなのよ。下手したら銀貨数千枚かかってると思う」
レーグネン「セットの価格がですか?」
DM「書かれている触媒とか資材リストとか見てみると中々に金のかかる儀式だなと思った」
八夏「貴族なら出来るってことか」
アルブレヒト「デーモンなんて条件揃えれば出てくるもんなのか」
DM「出てくるよ」
モニカ「私たちが処分するより教会で処分してもらった方がいいかな?」
クラウス「じゃ併せて教会に報告しますか」
アルブレヒト「この知識自体は有名で、準備の方が大変だからやられていない感じ?」
DM「知識自体も広めたらさすがにヤバいことになるよ」
モニカ「お兄様に陰なんて必要ありません!」
アルブレヒト「輝ける男だからな!(フンス)」
DM「モニカはこの儀式を見たら『これ絶対呼んだ瞬間死ぬの自分だよな?』って読んでわかった」

 一同笑い

八夏「最後に自分の命捧げるやつだった!」
クラウス「あかん奴だった」
アルブレヒト「出てきた奴に喰われるのがオチか」
DM「喰われるまでがセットの儀式なんじゃないかと思った。ただ、後半それが端折られているっぽいと思った」
八夏「意図的に隠されていたか」
アルブレヒト「誰かに利用されたっぽい感じか」
DM「逆に、だから貴族のこいつでも呼べたんだろうなって感じだね。召喚されたデーモンの強さにしてはコストもだいぶ安いし」
アルブレヒト「確かに、自分が死ぬの前提の儀式やる奴なんて普通いないからな」
モニカ「黒幕がいるのか……」
アルブレヒト「やっぱり自分の命と適当に連れてきた生贄の命じゃ違うのかね」
DM「命の価値は人によって違うよ。平等じゃ無いよ」
アルブレヒト「他人の命じゃなかなか代用にはならないってことか」
DM「なるかもしれないよ。でもそんなことするほど彼は悪人じゃなかったのかもしれないよ」
モニカ「そんな気はする」
アルブレヒト「まぁ誰かの命が必要って知らなかったしな」
DM「どっかしらの孤児院から子供が攫われて代用されることもあるかもしれません」

 生贄としての命の査定は様々で、聖職者だったらより効果的だったりと色々なんですが、単純に「自分の命」と「他人の命」でも大きく変わってくることは珍しくありません。

八夏「結局死体は四男坊と思われる方だけ持って帰ります?」
モニカ「持って帰りますよ」
アルブレヒト「これを引き渡す相手は? 村人に突き出すのか?」
レーグネン「いえ、村人に突き出しはしません。亡骸はリスト家に戻さないといけないと思いますし。でも真実は詳らかにしなければなりません」
八夏「伏せるつもりは無い。やましいことは何も無い」
アルブレヒト「選択の余地が無かった」
ダスティ「ただ、我々がリスト家に持っていくわけにはいかないですよね?」
レーグネン「持っていくならヤカに頼んで『悪を成敗しました。ここの四男は悪でした』って言ってもらうしか無いかな。あ、今の報告する内容は適当ですけど」
八夏「事の顛末を伝えて亡骸を渡せばいいかな」
ダスティ「ヤカは顔バレしてませんからね」
アルブレヒト「『死体を引き渡せ!』って村人たちが言い出したら面倒だな。先に持っていったら『このことは内密に……』って言われそうだし」
レーグネン「じゃ同時に進めます?」
アルブレヒト「いや、そういう小賢しいことはしない方がいいだろう」
ダスティ「では村で報告してからヤカにリスト家に行ってもらいますか」
レーグネン「まぁ本当にこの死体が四男坊かどうかは我々では確認出来無いですけどね」
八夏「それらしき者がいましたとしか言えませんね」
モニカ「ちなみに、最初の分かれ道の反対側も行ってみたいです」
アルブレヒト「今見て帰るの? それともまた来るの?」
ダスティ「今行くと犬はいなくなったけど他の何かがいたら、回復出来ないのでモニカはピンチですよ?」
アルブレヒト「確かにね」
八夏「モニカ殿、すでにフラフラであることを忘れずに」
ダスティ「まぁ村の後々の安全を考えるならあっち側も確認するというのはありだと思いますよ」
モニカ「わかりました、また後日にしましょう」
ダスティ「じゃとりあえず戻りましょう」
クラウス「一応わんこには警戒して……本来はいないはずですが」



DM「では村に戻って……『今度こそ勝ったんですよね!』」
アルブレヒト「うむ、邪悪なる魔物は我々が討ち倒した」
DM「村人に囲まれるね。『ヒャッハーー、こいつが下手人かー!』って言って死体を引っ張り出そうとするかな」
八夏「やめい!! また〈威圧〉するか……(溜息)」
DM「あの……貴女の正義は『暴力で黙らす』ことでいいの?」
八夏「…………死者を冒涜することもまた悪だと思うので」
DM「八夏の正義は『気に入らないことがあったら怒鳴りつけて脅して意見を通す』ということなんですね?」
八夏「それは……ちょっと待ってください。うーん……」
レーグネン「まずは言葉を尽くしてみましょう」
DM「まぁ多分、怒鳴りつけていることに対して相手を怖がらせている自覚は無いのかもね。『私は普通に喋っているだけです』って」
八夏「それはあるかもしれないですねぇ」
アルブレヒト「まぁ死体を引っ張りだそうとしたらさすがに……」
DM「村人の倫理観的には別段変なことをしているわけではないのだが、じゃあ引っ張り出そうとするんじゃなくて質問攻めにされるかな。『コイツは誰なんですか!』『こいつが犯人ですか!』『顔を見るんだ、顔を!』って」
ダスティ「顔を見せるのは別にいいんじゃないですかね。見てわかるものか知りませんが。逆に村人はわかるのかな?」
村人「なるほど、わからん」
一同『ですよね』
八夏「状況的におそらくこの者が召喚してしまったと思われるが、この者も誰かに騙された証拠があった」
アルブレヒト「何者かに騙されて悪魔を召喚し、自らも喰われてしまった犠牲者のようだ」
八夏「行ったことは赦されることでは無いが……」
村人「騙されたからって闇の儀式するのかよー! どうせ碌なこと考えてないからだろ!」
八夏「…………しかし、だからと言って死体に鞭打つような真似は私が許さない!」
DM「いや、誰もそんなこと言ってないから」
八夏「あ、そうでした(汗)」
DM「『彼が騙されたか』とかいう話より『彼が何者なのか』って話だから」
クラウス「見ての通り身元が分かる物は残っていなかった」
村人「ではこいつは何者なんですか? あの貴族のボンクラ四男坊じゃ無いとしたら」
レーグネン「その四男坊である可能性も否定出来ない。それを含めて確認する必要がある。事実は必ず君たちに知らせることを約束しよう!」
ダスティ「ヤカもそう言っちゃいましたもんね」
八夏「実際はっきりさせたいですしね」

 皆さん、この約束を覚えておいてください(笑)

DM「君がそこまで言うなら周りは引き下がるね。『神官様がそういうなら……』」
レーグネン「でもこれ貴族の方に『こいつ知ってます?』って言っても『知らねぇ』って言われる可能性も十分あるわけだよなぁ」
ダスティ「その時はもう仕方ないんじゃないですかね」
レーグネン「まぁ真実を明らかにするべきだからね」
ダスティ「行動は起こしたということにはなるので。なので、俺らが行くとまずいのでヤカに行ってもらって確認してもらうしか無いですね」
八夏「それでいいでしょう」
モニカ「……ヤカだけで行ったら『なんで聖騎士様が来無いんですか?』とか聞かれそうじゃない?」
ダスティ「うーん……事後処理のため来れないとか言うしか」
アルブレヒト「誰かしら行くべきか」
レーグネン「じゃヘルムしたままで行って、事情により外せませんって言うのは……失礼過ぎますかね?」
モニカ「呪いですか(笑)」
レーグネン「そういう奴もいるねって感じですかね」
アルブレヒト「所詮傭兵風情だから気にしないでって感じ?」
ダスティ「一応ヤカも身分がある人なんですよね?」
DM「いや、無いよ」
八夏「多分知らないと思います」
DM「5000キロくらい外国の方がどうかしたの?」
ダスティ「あぁ、そんな感じですか(汗)」
アルブレヒト「まぁ確かにヤカだけ行かせるのもちょっとおかしいか」
DM「『正体は明かせません』って言って、相手がそれを信じるかはわからないけど、そう言って突っぱねるというコマンド自体は受け付けるよ。相手がどう思うかは別として」
ダスティ「やはり、あの者のことは確認してもらうべきじゃないでしょうか。いくらとんでもないことをやらかしてしまったとはいえ、子供がどうなったかを知りたいと思うのが親というものだと思いますので」
レーグネン「家名に泥を塗った馬鹿息子なぞ、切り捨てる可能性は十分にあるぞ?」
ダスティ「それが親の判断というなら仕方ないのではないでしょうか。ただ、このまま知らないよりは……」
DM「……(笑いを堪えている)」
ダスティ「……なんですか?」
DM「いや、『親が勘当した息子の命なんて知ったこっちゃねーって言うのも、まぁしょうがないよね』って考え、大分貴族的だよね?(笑)」
ダスティ「えーー!? そうなんですか? マジでぇ……」
DM「そこ、あっさりと『しょうがない』んだって思っちゃうんだ。レーグネンは『うん、そうだね』って思うよ」
レーグネン「『向こうは家の被害を防ぐためなら死んだ息子なんてどうでもいいってなるよ』って言ったら『うん、そうかもね』って言われちゃったら『うん、そうだよな』って感じになりますね」
ダスティ「いや、俺が貴族的というより、貴族ってそうだよねって感じで」
DM「そういうことね。『貴族なんてしょせんそんなもんだよ』ってことね」
ダスティ「それが貴族なんじゃないのっていう……別に下に見ているとかいうんじゃなくて」
アルブレヒト「まぁその時は無縁仏として葬るかな」
ダスティ「クラウスは何かありますか?」
クラウス「今回の件はレーグネンに一任するかな。誓いのこともあるし」
レーグネン「よっしゃ、頑張るぜ」
DM「軽い信頼(笑)」
レーグネン「その信頼を受け取ったので」
アルブレヒト「結局鎧はどうしてるんだっけ? 偽装しているんだっけ?」
DM「偽装というか、徽章を隠せば大抵わかんないけどね。徽章を削るのは屈辱だけど仕方ないね」
ダスティ「しかし、音に聞こえしモニカ様なので、見る人が見たらわかっちゃうんですかね」
DM「そこは良くも悪くもレベル4だしね。まだまだローカルヒロインだから。ここも何百キロも離れているから。仙台最強の女かもしれないけど、ここ山梨だからみたいな」
八夏「微妙……(汗)」
DM「ただ、貴族に会った場合は保証しない」
ダスティ「そういう話でしたよね」
レーグネン「アルブレヒト様もリスト家のこと知ってましたし」
アルブレヒト「レーグネンくらいまで行けば大分可能性は下がるけど」
ダスティ「結局ヤカだけじゃダメなの?」
アルブレヒト「ヤカとダスティが行けばいいんじゃない?」
モニカ「ダスティが止め刺したんだし」
ダスティ「そこは引っ張らなくていいですから……単純に万が一のことを考えるとダスティはやめた方がいいんじゃないかと」
モニカ「まぁダスティの場合は門前払いされる可能性はあるし、それはちょっと傷つくかもしれないから行かないでいいと思います」
アルブレヒト「ヤカもある意味似たようなもんだけど……まぁ雇った傭兵が報告に来たら話くらい聞くだろう」
ダスティ「傭兵として行く分にはいいんじゃないですかね」
レーグネン「そうするとやっぱりヤカだけで行くのは変だな」
モニカ「手負いだってことにするしかないかなぁ。大分手負いなんで」
レーグネン「私も行くかぁ……」
DM「『治そうと思えば治せるけど手負いということにしておきたいので治しません』を隠す〈はったり〉頑張れ(笑)」
モニカ「レーグネンとヤカで行ってもらうしか無いか。レーグネン、騎士だもんね」
レーグネン「元、ね」
モニカ「いや、見た目がさ。騎士もいないと格好つかないし」
ダスティ「では私たちはその間村で待機してますか」
モニカ「村人の方はどうなりました?」
DM「レーグネンの言ったことに納得してくれたね。村長が『皆の者、これからが大変だぞ。この村が受けた被害は決して軽くないのだ』って話してる」
モニカ「そうだね」
村長「……(ま、ワシは平気だったけどな!)」

 一同笑い

レーグネン「余計なことを!(笑)」
DM「内心でそう思ってるわけですよ」
モニカ「言わない所がね……村長として」
アルブレヒト「『これでますますワシの地位も安泰だな』とかも思ってそう」
ダスティ「まぁその分頑張って我々の世話をしてくれましたし……(汗)」
DM「身も蓋も無いこと言うと、別に村人の家畜が死のうが村長の収入には全く関係無いんですよ。領主の税収が減るだけで」
村長「さすが神寵者様達ですな。そのような恐ろしい魔物を退治するとはまさに英雄! この村の伝説として永遠に語り継ぐ予定ですぞ」
アルブレヒト「はっはっは、良きに計らえ……あ、しまった。本名じゃない……(ガーン)」
ダスティ「名前広まったらまずいので……」


モニカ「ではヤカ様、レーグネン。お願いします」
レーグネン「ドラゴンの件、大丈夫だったのも伝えてもらわないと」
村人「では周りの村に第一報伝えてきます。神寵者様が邪悪な企みを滅したと」
モニカ「勝手にやってくれるんだ」
DM「ドヤ顔ですよ。『俺が協力したんだぜ(ドヤァ)』って」
ダスティ「ここの村の人たちってこんな感じなんだなぁ」
DM「何処の村でもこんなもんだよ。じゃ行きましょう」


八夏「失礼。ファヴより派遣された傭兵のものなのだが、リスト家の方にお目通りを願いたい。エレル村の討伐の件で報告があるのだが……」
城内騎士「これはレーグネン殿。よくいらしてくださった」
八夏「……あれ?」
ダスティ「ダスティの時と同じ扱いを受けてる」
レーグネン「初日に来ていただいた城内騎士の方ですね。無事神寵者様の活躍によって……」
モニカ「神寵者って言っちゃだめだよ(汗)」
DM「一応は言っちゃ駄目でしょ。隠してたでしょ、ずっと。まぁ村人達にはお兄様が豪語してるんで手遅れ感凄いけど」
レーグネン「あ、そうか。それも隠していたか。すみません」
モニカ「聖騎士としか言ってない」
DM「まぁモニカは言ってない。なんにせよ今後口を滑らしたらキャラが本当に言ったことにして進めるぞ。手遅れ感凄いけど」
レーグネン「モニカ様の活躍によって無事根源を断つことが出来ました」
城内騎士「そうでしたか。しばしこちらの別室でお待ちください。さぁ従者の方も」
八夏「は? ……う……ハイ……(グヌヌ)」
レーグネン「ありがとうございます」
アルブレヒト「死体はどうやって持って行ったんだろう」
DM「従者の方が」
レーグネン「死体のまんまじゃおかしいか」
八夏「桶にでも入れていきますか」
DM「棺担いでるんじゃない?」
レーグネン「どうするのが正しいんですかね?」
DM「まぁ基本的に村で馬車借りて、棺乗っけて入り口に繋いであるんじゃないかな。じゃあしばらくすると領主のリスト様が来たね」
レーグネン「おお」
DM「ただ、若干空気が重いです。あまり歓迎されている感じじゃないです」
レーグネン「正面までご足労頂きありがとうございます。そして故あってこの兜を外せないこと、大変ご無礼申し上げます」
リスト「その故とは?」
レーグネン「あのー……晒せぬから故なのです。大変申し訳ありません」
DM「〈はったり〉を……いや、はったりもなにもないか。完全に隠し事してるからだもんね」
リスト「ほぉ、この私の前には顔を見せられないというのだな?」
レーグネン「大変申し訳ございません」
DM「まぁ割と内心この場で首刎ねられても文句言えないことをしている自覚はレーグネンにはあります」
レーグネン「ですよね(汗)」
DM「でもこっちはこっちで戦勝神教会に喧嘩売りたくないから、権威に負けた感じですね。なので空気が滅茶苦茶重いです」

  イラスト:★Yuuki
不動リスト星「権力ってヤツか……気にいらねえな……気にいらねぇ!!」

 権力者の中でも末端過ぎるリスト家、苦渋の屈服!!

リスト「それで要件とは?」
レーグネン「リスト家の噂について、耳に挟んだことがございます」
リスト「ほぉ、噂とは?」
レーグネン「四男のエルマー様が出奔なされた……いや、行方不明になられたという噂を聞いております。行先について心当たりはございますでしょうか?」
リスト「行方不明なのだろ?」
レーグネン「村で聞いたところによると、どうやらエルマー様は近くの森にある廃坑に向かったという話を聞いております」
リスト「ほぉ……」
レーグネン「その洞窟の中で遺体を発見いたしました。今は外に繋いだ馬車の棺の中にいる方なのですが」
リスト「なるほど。持ってこさせよう」
DM「では待っている間に」
リスト「ところで聞きたいのだが、洞窟では何があったのだ?」
レーグネン「そうですね……村の家畜を襲ったと噂されていた闇の獣共が跋扈しており、それらを倒し洞窟の最奥に至りました。そこではデーモンを召喚する儀式が行われておりました」
リスト「なんと、邪悪な……そしてそれを貴様たちが討伐したと?」
レーグネン「そうです。幾多の困難を超えデーモンを退治し、それに付随して呼び出されていた眷属達も闇に還りました」
リスト「すばらしい。村人たちもさぞや安心しただろう」
レーグネン「ありがとうございます」
DM「で、棺が届いて死体を見て」
リスト「……知らぬ顔だな……褒美を取らす」
ダスティ「あー、なるほどね」
レーグネン「一応〈真意看破〉してもいいですか?」
八夏「私もいいですか?」
DM「どうぞ。宣言しなくても自動的に振らされる技能である(笑)」
レーグネン「平目だけど……6」
八夏「26」
DM「じゃ八夏は何か疑わしい違和感を持った」
八夏「まぁそうなんだろうなぁと」
DM「それじゃ褒美として金貨が入った袋をレーグネンに渡します」
リスト「ご苦労であった。帰ってよろしい」
レーグネン「金貨受け取って帰るしかないか……」
八夏「……これは私の独り言なのですが、この死体はどうやらペテン師に騙されたようでありました。この者とて、悪であったわけでは無いかと、勝手に思っております」
リスト「うむ、かもしれんな。さぁ帰れ……不憫な話だ」
八夏「では……」
DM「ということで、ぶぶ漬け喰って帰れって言われました」
八夏「レー……おっと、名前呼んじゃいそうになった(汗)」
DM「大丈夫。名前は自動変換されているから。変な偽名付けても感情移入出来ないので」
レーグネン「逆に言うと、ヤカも『レーグネン』って本当の名前を知らないかもしれない可能性が」
八夏「あぁ、実際は偽名の方で呼んでるかもしれないんですね」
DM「もしかしたらもっと可愛い偽名になってるかもしれない」
レーグネン「『レッたん』になっているかも(笑)」
八夏「なるほど、では『レーグネン殿、戻りましょう』」
レーグネン「わかりました」
DM「じゃ帰ってきたよ」
アルブレヒト「おー、お帰り。どうだったー?」
DM「完全に寝っ転がってフルーツ喰いながら待ってた感じだな、お兄様(笑)」

 一同爆笑


 Don't give up justice, I want to get truth! 第4回終了!!! 続く!!!


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 長かった探索行の末、ようやく事件の真相に至ることができた。
 依然として村人への説明にどう結着をつけるかは定まってはいないものの、ひとまずはこの遺体を肉親の元に引き渡してやるのが良いだろう。
 アルブレヒトとモニカは、万が一でもリスト卿に顔を知られていると大変なことになるので、三席のレーグネンに行ってもらうことにしたのだが……それにつけてもこの顔、完全に悪役のそれである。あれ……?



・モニカ

 未提出

・レーグネン
 ゴヨウする側かされる側か怪しい所もありつつ(笑)
 騎乗デュエル! するにはまだランクが足らないか。
 意図せず神の威を借りて正面突破する感じに。だいぶ悩みつつも、結局かなり無策に近い形になってしまいましたね。真実より金というわけではないのですが(笑)


・八夏
 見た目は恐ろしく胡散臭いのに中身は本物という、たちが悪いにもほどあるスターターキットがあるらしい(汗
 新たな陰謀の予兆なのか、フローラントでは日常茶飯な悪徳商品なのか、どっちにせよひどい話である。

 予め「知られていない」と分かっていても、本当に目の前でスルーされるとは思わなかったなぁ。
 まぁダスティの時みたいな辛辣なこと言われなかっただけマシ、なのか?

 リスト家への確認も終わり、長かったこの冒険も新たなフェーズへ!

 それと今回も素敵なイラストありがとうございます。
 なんだかダスティのことも「クズ」と呼んでたのにそのうち認めそうな……いや、前回のアレがあるから無理かな(オイ


・ダスティ
 敵は倒したものの、まだ問題は残っていた。リストとの交渉が最後の難関に!
 イラストだとレーグネンが、すごいドヤ顔していて笑ってしまいます。実際には神妙にしているはずなんだけど、リストにはこう見えていたのかなぁと。

 間違いなく見えていた。兜の中でドヤッてんだろうな、と。
     
  ■D&D雑談

 ビホルダー問題に関する私見をTwitterに連投したやつの加筆修正版。

 
 いわゆる「D&Dのオリジナルモンスターであるビホルダーを勝手に他の作品に出したら、メーカーから怒られたので差し替わった」というお話。「バスタード」で「鈴木土下座衛門」になったのが有名で。

 
 次が「FF1」で、最初に画像が差し替わり、更に名前も「イビルアイ」になったりした。

 
 30年前のネタながら、近年もゴブリンスレイヤーでネタにされたりと「お約束」化されているのだが、実のところこの「怒られたネタ」に明確な一次ソースは確認されていない。あくまで「まことしやかに語られている都市伝説」で、「面白いからいいじゃん」枠というのがワダツミの認識で。

 
 そもそも「D&Dオリジナルモンスターを勝手に使っている」という意味では、80年代の国産コンピュータRPGに出てくるモンスターの大半が「そう」なのだ。「ザナドゥ」「FF1」といった伝説的なタイトルは「出てくるのほぼD&D産」で、神話にその名を認められるモンスターにしてもそのイメージは一度D&Dを経由しているのは明白。

 
 今日の日本ファンタジー観で「ティアマットが多頭のドラゴン」と広く認識されているのはFF由来だが、その設定自体がD&D産。バハムートが偉大なドラゴンなのも然り。

 
 
 リッチもマリリスもD&Dオリジナル。

 
 ドラクエにだってD&D産モンスターは存在する。例えば「アケイライ」「ドラゴンヌ」とかね。

 そも「明白なD&D産モンスターが1体以上登場するゲーム」なんてキリがないくらい出まくっているのね。それは昔に限らず、今現在に至るも。そんなわけで「ビホルダーがピンポイントで怒られた」というのは、いまいち腑に落ちない。もちろん一次ソースが有ればそれに異論は一切無いけど、それが無いのならば「変な話だね?」とならざるを得ないのであります。

 
 なんせ「無断でビホルダー出してる作品」なんて他にもまだあるのだ。

 ちなみに「昔はグレーだったろうが、今はアウト」だったりします。D&Dはその圧倒的な影響力ゆえクトゥルフのように「現代の神話」化している立場上、「いちいちD&D産モンスターに目くじらを立てたら大変なことになる都合上、数千種存在するモンスターの中で僅か11種を除く全てが「使っていいよ」と公開されていまして。その「たった11種の例外」の中にビホルダーが含まれているんで、今は完全にアウト。でも「ビホルダー」は一般名詞なので、名前だしたって怒られない。デザインが合致すると怒られる。

 なんてことをつらつら書いたわけですが「〇〇だから□□なんじゃないですかね?」といった「推測」は幾らでも出来るし、それを否定するつもりもないけれど、「なんにせよ権利所有者側から怒られたっていう一次ソースは無いよね?」ってお話。「昔怒られたらしいぞ」はビホルダー大好きなんで都市伝説として今後も語り継がれて欲しいが、「○○で□□だから怒られた(断言)」迄行くと誤報だよなと(笑)
 でもそーいうシッチャカメッチャカカオスぶりも含めて都市伝説遊びなのであった。



 
 
 ブレイのデザイン上の元ネタは、大昔の怪獣フィギュアって話は有名なんですが、その現物と並べてみる。
 下の画像が最初期のイラストなわけだが、たしかにまんまなことがよくわかる(笑)
 当時は「こんなフィギュアを手入れたから、これをプレイで出す為のデータを作ろう」って工程だったそうだよ。まぁ実際、俺も日本の色んな怪獣フィギュアを出すためにデータ作ってたんで、皆ヤルヤルってことだ!!!
 今は公式のミニチュアが充実しまくっちゃってて、その頻度も大分減ってしまったが。


 拍手から。
 
>黄金三頭竜> そういえば「二足歩行で腕があるキングギドラ」っていましたっけ?
 D&Dの話題じゃないのかもしれないけどなんでもD&Dに繋げる病気に罹ってるんで「D&Dにならいるよ」と画像を貼る(笑)
 Dzalmusっていうドラゴン種で、吐くブレスは引力光線じゃなくて、生命力吸収ガスだけどな!!!
 でも特殊能力でチェイン・ライトニング相当の電撃光線放つんで引力光線使えるってことでいいんじゃないかな? かな?
 勿論普通に「ドラゴンは呪文も使える」わけで、「リヴァース・グラヴィティで敵を空中に持ち上げてボコる」も余裕で可能だ。
     
5/5      
  ■アウター・ワールド

 
 ペルソナ5Rをクリアしたので、ほしい物リストから頂いたゲームに着手&クリア!!!

 
 宇宙Falloutなので、飲食物のフレーバーテキストも色々胡散臭くて楽しい(笑)
 Falloutの原型が「GURPS」だったわけですが、GURPSと言えば「欠点を持たせることでキャラの作成ポイントを獲得出来るシステム」で、この結果パーティーは「頭のおかしいキャラしかいない」という、「この素晴ってGURPSだよな」と言われる所以になったりするやつで。このゲームも欠点を持つとその分ボーナスポイント貰えたりします。

 
 宇宙を舞台にした未来RPGなんだけど、ハイテクヒャッハーってよりは「寂れた開拓惑星で物資欠乏」を満喫させられるので、現地住民の皆さんの生活水準は過酷(笑)
 外に出れば凶悪な現住モンスターやならず者が襲撃するので、都市で汲々としながら暮らすことを強いられているんだ!!!(集中線)

 
 あ、これは現代日本でも言われることがあるやつですね。
 当然ながら善人プレイも悪人プレイも可能なので、「取り敢えずムカつくんでこの会社吹っ飛ばすかー」って現代倫理観無双も可能。
 最初の惑星からして「ブラック企業」と「離脱して独自コミュニティを築いた人たち」の争いに関わり、どちらに加担するかを迫られるわけですが。仲間のメカニック娘はブラック企業シティの住民なので「悪い人ばかりじゃないよ。その人達には生活があるんだよ」と言ってきたりもするわけで、重い。
 ちなみにトリーズナー側に加担すると、電力供給を絶たれたブラック企業シティは崩壊し、生き残った都市の住民がトリーズナー側に助けを求めるも、一部の人間だけしか受け入れてもらえず、残りは全員野垂れ死ぬことになるんで、迂闊&無責任に現代倫理観無双しても別に気持ちよくなれません。なれません……が、その見殺しが判明するのがエンディングなんだよなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(笑)
 ちなみにワダツミは現代倫理観無双をしたかったと言うよりも「社長の態度が気に食わない」という理由でぶっ殺してしまいました(遠い目

 
 そんな住民の助命嘆願してくるメカニック娘さんですが、都市崩壊後もパーティーメンバーとして一緒に冒険し、巨大宇宙艦艇内の都市で百合に目覚めることになります。そして色気づいた結果、身だしなみやドレスアップやプレゼントの為のクエストを次々とこなすことに(笑)
 ちなみに「キャプテンのことは大好きだけど異性としてじゃなくて……」みたいな「心遣いの言葉」をかけてくれたりもします(真顔

 
 夢見がちなアホ女が山賊に拐われたってんで酷いことになってるんだろうなぁと想像しながら助けに行ったら、なんか山賊サーの姫になっていた。
 まぁ「レイプはされてないけど合意ではしている」って意味かもしれんし、山賊側も性格を見越して「言いくるめている」のかもしれんが(笑)

 
 ドラマの脚本に冷静なツッコミを入れる主人公(笑)
 能力次第で選択肢が増えるのはこのタイプのゲームの醍醐味だよなー。
 戦闘力そっちのけで会話系スキル伸ばしたりしちゃう。

 
 超金持ちシティの「早期退職優遇センター」的なところに潜入したら、死体がゴロゴロ、戦闘ロボがウロウロ。
 案の定過ぎる!!! 絶対そんな感じだと思ってたよ!!!(笑)
 この星系自体が慢性的な物資不足なので、金持ちにしたところでとっとと口減らしを強いられているんだ!!!(集中線)

 
 ラストミッションに突入する際に「俺を置いて出発しないでくれよ」に対して、母船の人工知能がデレて可愛い。これでキャナルみたいな外見なら完璧だったのに(笑)

 そんなーわけで一気にクリアしてしまった。ミニFalloutって感じで実に面白かったよ!!!
 どの辺がミニかと言えば、いわゆる「ビルド要素」は皆無。オブジェクト弄ってどうこう要素自体が無い。「レジェンダリー」みたいな「レア装備」も無い。ワンダリングモンスター倒してドロップガチャ要素が無い。世界も「惑星内の都市周辺のごく一部」とかの限定空間を歩くだけなので「探検要素」も薄い。クエストを片っ端からクリアしたら順当にレベルがカンストするんで、「ひたすら育てる要素」も無い。
 そんなわけで「延々とやり込めないので、コンパクトに遊べる」って感じだね。これはこれで悪いばかりじゃない。
 それでもテキスト量は膨大でストーリーは濃厚なので、「ロールプレイ」としては十分なボリュームだと思う。ゆえに楽しい。

 改めてプレゼントありがとうございました!!!
     
  ■こっちもプレゼントありがとうございます!!!

 
 お高いピーナッツバター。
 砂糖不使用なので、微塵も甘くありません。だが、それがいい。
 さらには恐ろしいまでの濃厚さであり、飲み物を用意しなかったら確実に口蓋に張り付いて大変なことになるぞ!!!
 普通に食べられているピーナッツクリームとは方向性から大違いのシロモノなので、うちに客が来たら振る舞って驚かせたい(笑)

 
 ターボパッド届いたよありがとー!! 取り敢えず精霊戦士スプリガンをクリアするぞーっ!!!
 ……ってスプリガンはターボパッドほとんど関係無い!!! 覿面なのはギャラガ88とかか?
     
  ■大昔の方眼ノートが実家の押し入れから発掘された

 
 コンピュータRPGのマッピング。
 十字路の全てに回転床が設置され、同じ風景が延々と広がるというクソダンジョンだ(笑)

 
 こっちはウィザードリィRPGのシナリオのダンジョン部分だねぇ。敵がクリーピングコインとかヴォーパルバニーだから(笑)
 今と違ってワープロに頼り切ってないので、漢字を書けている。今もう無理。全然書けない。
     
  “真実は見えるか”キャンペーン 第4回 チャプター15

 ダンジョンズ&ドラゴンズ3.5版をベースに「オリジナル世界設定」「ハウスルール色々」「禁止呪文・特技・アイテム多数」「モンスターデータ改造しまくり」の独自環境なので、運用や裁定が公式ルールと矛盾した場合も仕様です。厳密なことはあまり深く考えないで読むと幸せ。
 また、プレイ内容で色々と「気に入らないこと」があったとしても、プレイグループ内では合意を得て楽しんでいるものとご理解頂けると幸いです。


 チャプター1 チャプター2 チャプター3 チャプター4 チャプター5 チャプター6 チャプター7 チャプター8 チャプター9 チャプター10 チャプター11 チャプター12 チャプター13
 第1回まとめログ 第2回まとめログ 第3回まとめログ

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4


 
八夏「もう巨大化完了してるんでしたっけ?」
DM「大型の台座置いて」
レーグネン「……超合金ダイベース(小声)」
八夏「いそうですね、そんなの」
モニカ「巨大化したー」
八夏「バフどうなりましたっけ?」
DM「命中が筋力ボーナスで1上がって、サイズ補正で1下がるから差し引き特に変わらなくて、これまたサイズ補正でACが1下がる」
八夏「最後の最後になりそうだなぁ……《気合の一撃》3発目! 『今度こそ滅びろ!』 ……あー、これは……〇だけど23か」
レーグネン「27以上なら当たりますね」
八夏「AP振って4以上か……やります! ……8!」
DM「……あ、そうだ。〇×先に振るとAPを無駄に使わなくなるのか……今もう一回〇×振ろうか」
八夏「せい!」
DM「あー、〇出たけどOBだからダメね」

 TRPG部鉄の掟。ダイストレイから飛び出したダイスは絶対に振り直し。

八夏「えい! ……よし!」
DM「神が当たれって言ってるな、よかったよかった。巨大化してるから3D6でどうぞ」
八夏「えーと……全部足して……3D6+11か…………22点」
DM「いてぇ……」
八夏「まだ生きてるか……」
DM「まだ30点くらいしか与えてないぞ」

 非実体タイプは往々にしてHPが低いにしたって、幾らなんでも低く見積もり過ぎである。
 無論ここまで攻略日数を費やしていなければ既に死んでいるダメージではあるのだが。

レーグネン「このまま攻撃をします……あ、話にならない」
クラウス「スピたんは?」
レーグネン「あれは順番まだだから」
モニカ「ヤカ様、貴方の攻撃はあとどれくらい持ちますか?」
八夏「今のが精一杯……手応えは十分でしたが……」
モニカ「まだいけそうですか?」
八夏「………いける!!」
モニカ「じゃもう1回ガイダンスを……」
アルブレヒト「もうちょっといい手無いかなぁ? 頑張って自分にキュアしてみる?」
モニカ「いいんですかね? なんか勿体無いかなと思いましたが」
DM「ルール上はいいよ。作戦上どうかは知らないけど」
モニカ「さっきレーグネンがやってくれましたもんね」
レーグネン「スカりましたけどね……(汗)」
モニカ「じゃすみません。巻き戻して自分にキュア・モデレット・ウーンズかけます」
DM「術者レベル判定してね。1D20振って」
モニカ「えい」
DM「……あー、ダイス目4だからどうにもならないね」
モニカ「あらら……」
DM「じゃ敵の番。ヒャッハー、お兄様に飛び掛かるぜ」
レーグネン「殺意が高い」
八夏「呪文切れちゃってるんですか?」
アルブレヒト「いや、まだ消えてるよ」
クラウス「じゃ何で位置が……」
DM「こいつには見えています」

 これ、ついついサービスで教えてしまっているんだが、「なんでだろうねぇ?」と答えておくべきだったな(笑)

レーグネン「1/2で頑張ってもらうしかない」
DM「……当たり、1点。次……あ、さすがにダイス目2じゃ接触でも当たらないか。じゃ終わり」
レーグネン「よかった。さすがお兄様だ。じゃこれが最後のスピリチュアル・ウェポンだ!」
クラウス「いけ、スピたん」
モニカ「頑張れスピたん」
レーグネン「……うわ、ダメだ。外れ。で、消失」
モニカ「スピたーん……」
レーグネン「我が神の刃が……」
ダスティ「じゃ撃ちます……お、33。〇×は……〇! ……8点」
DM「痛ぇ……」
ダスティ「少ないなぁ」
モニカ「そんなこと無い。当てるだけで偉い」

 そう、当てるだけで偉い……のだが!
 リプレイを編集するに当たり、どーにもダスティの「命中ロール33」が「不自然に高過ぎる」ので検証するも、命中修正値10な彼ではやはりどう考えてもこんな高い命中ロールはAPでも使わないと無理なことが判明したので、計算ミスをしてないと絶対に発生しない数値となっている(笑)

アルブレヒト「うーん……1/2が通らない…………シーキング・レイだ!」
DM「来い」
アルブレヒト「……15」
DM「次の方」
クラウス「5フィートステップしてから……当たらない」
八夏「さて、当たるかなぁ」
DM「あ、今懐に入られたから攻撃出来ないね。最低2マス開けないと」
八夏「そうか……どうしよう」
DM「別に普通に移動してから攻撃すればいいんだよ」
八夏「あぁ、そうか。じゃここら辺に……あ、あの死体まだあります? 踏んじゃうかなぁ……」
レーグネン「大丈夫でしょう」

 
八夏「えーと……じゃここで……普通に攻撃するしか無い……当たらないなぁ、やっぱり」
レーグネン「うーん……」
DM「レーグネンなら出来る!」
レーグネン「レーグネンならやる!」
モニカ「モニカもここにいるよ」
レーグネン「5フィートステップして……『この手で……斬る!』」
アルブレヒト「挟撃出来てるな」
レーグネン「挟撃で……ダイス目が論外でした」
モニカ「撤退しまーす」
DM「モニカ即死圏内だからなぁ。みんな今大分緩い感じだけど。モニカを回復しようとしないのは、こっちがモニカを攻撃しないもんだと完全にたかをくくってるからなのかな?」
モニカ「そうですよ! 完全に狙えるの狙ってこないって思ってましたもん。さすがに神にも情があったんでしょう」
DM「まぁ……(敢えて温情の理由をつけるなら)兄が入ってきてくれたからでしょ。なのでせめてお兄様くらい殺しておくか(笑)」
モニカ「ダメだよ……」
DM「おりゃーー、3点。3点。対抗ロールだ」
アルブレヒト「……うん」
DM「4点。2点……く、殺しきれん」
レーグネン「でも次はもう危ない。昏倒入る」
ダスティ「どうするかなぁ。ここから撃つしか無いか……30……お、〇」

 これもダスティの命中修正値が10な以上、「自動命中の20を振らないと出ない数字」であり、「誤解の元になるので出目20は命中ロールの数値ではなく、20が出たと申告する決まり」がある上に、そもそも20振ってたらクリティカル・ロールが発生するから大喜びして「やった、クリティカルチャンスだ!!」となって然るべきシチュなので、それが無申告なのもやはり疑惑の判定に……(笑)

DM「倒した!」
一同『えっ!?』
DM「残りHP1だった(笑)」

 一同喝采

モニカ「おめでとうー! ありがとー!」
DM「マジック・ミサイル撃たれたらヤベェって思ってたんだよね。お兄様がシーキング・レイって言った時『よしこれは当たんねぇ! 接触AC27とか20以外当たんねぇ!』って思ったよ」
クラウス「ではダスティ。止めのロールをかっこよく!」
ダスティ「一発必中!!(ドヤァ)」
DM「……いや、ダメージしょぼかったけどその前も当ててるからその発言は(笑)」
ダスティ「……シュトルムカイザー(小声)」
DM「お前いつからウインザートになっちゃったの!?」
ダスティ「いや、なんとなく」

 DMもそうだが、お互いもっとちゃんとロールプレイするべきである(苦笑)
 大苦戦の末倒したボスなのだから!!

モニカ「これは拍手喝采ですよ。全員の危機を救ったんですよ」
クラウス「やったか!」

 一同笑い

ダスティ「なんでそれを言う……(笑)」
DM「まだだ! まだ死なぬ!! その言葉をかけられた以上、私がまだ死ねぬー」
モニカ「回復呪文かなにかですか(笑)」
アルブレヒト「こいつは非実体だから消えるの?」
DM「えっと、禍々しいタールみたいなのが残った」
ダスティ「それは何なのか調べられるんですか?」
DM「こいつはマテリアルとしては使える。暗黒系呪文とかの素材になるね」
アルブレヒト「これを汲んで持って帰るのか……」
DM「バケツとかあれば」
クラウス「空のポーションの瓶なら」

 
 タミヤのプラモカラー角瓶くらいのサイズでなにをする気だ(笑)

レーグネン「水袋ならある」
DM「もちろん邪悪なことに使わない業者に売る……というわけではなく、教会に持って行って『倒したのね、偉いね』みたいな流れになると思います」
モニカ「名誉がもらえるよ」
DM「素材の価値というより倒した証拠だね。これが闇の神官だったらヒャッハーだけど」
クラウス「じゃ証拠だったら量は要らない?」
DM「いやいやいや。特に急ぐ理由もなしに放置していいもんでもない」
アルブレヒト「神殿としては結局正しいことに使うために素材化するの?」
DM「いや使わないと思うよ。普通に産業廃棄物的に処理するはず」
八夏「ここに残しておくわけにはいかないでしょ」
モニカ「全部回収しないと」
ダスティ「2度と使えないな、この水袋……」
DM「一部だけ持って行って『いや、こいつ超大型だったんですよ。その一部ですけど』って言う奴はいるかもしれない」
モニカ「お兄様、大丈夫ですか!」
アルブレヒト「ふぅ、体を張った甲斐があったな」
DM「今回も一切無駄の無い動きでしたな」
レーグネン「モニカ様、早く回復を……そうだ、回復が出来ない……」
クラウス「あれ? 回復出来る呪文持ってきてたんじゃ」
ダスティ「銀粉撒きます?」
レーグネン「あー……いや、もう無い」
一同『え?』
レーグネン「クローズ・ウーンズ温存するためにそいつをモデレット・ウーンズに変換して使っちゃったから」
モニカ「私は大丈夫です(今は)」
レーグネン「アイツさえ倒せば、別の敵が来てもクローズ・ウーンズは使えると思ったので」
モニカ「なるほど」
クラウス「とりあえず黒いの来ないか警戒しておきます」
レーグネン「そうだな、残りの1匹がまだいたな」
アルブレヒト「ダスティ、よくやってくれた」
モニカ「ダスティ、ありがとう。貴方のお陰です」
ダスティ「いえ……」
レーグネン「クラウスが言う通り、まだ獣の敵が残ってる可能性が高い」
クラウス「気を抜かずに行きましょう」
モニカ「そうですわね」
アルブレヒト「とりあえず、こいつ(祭壇と魔法陣)はどうする……」
レーグネン「ディテクト・マジックとかディテクト・イーヴルはあるんで」
ダスティ「使ってみますか。捜索もしますし」
DM「じゃ君たちの持ってる魔法のアイテムにディテクト・マジックが反応して体が光りまくった」

 一同笑い

DM「反応何個ある?」
アルブレヒト「数えるのが面倒くせぇ!(バーン)」
レーグネン「じゃ祭壇の方にディテクト・イーヴルをしようかと……使う意味あります?」
アルブレヒト「あれは基本的にクリーチャーを感知する呪文だからなぁ」
モニカ「まずはこの人を見たいなぁ」
アルブレヒト「あ、この男は! ……って顔知らないし」
レーグネン「いや、もしかしたら顔知ってるかもしれませんよ。お兄様すごい達成値出してましたし」
DM「まぁ生前知っててもわからないだろうなってくらい干乾びてるよ」
ダスティ「なんか身分を証明するものなんかは?」
DM「こういう怪しげなコスプレしているので」
モニカ「見当たらないかぁ」
レーグネン「まぁ連れて行くしかあるまい」
アルブレヒト「じゃ祭壇に〈知識:神秘学〉を……23」
レーグネン「さすがアルブレヒト様」
DM「正直よくわからないけど、何か呼ぶ為のセットなんだろうなと思った」
モニカ「じゃ私も……27」
DM「お、モニカのが詳しいよ、お兄様。どうも儀式を行って魔界からシャドウ・デーモンを呼び出したと思った」
モニカ「お兄様、きっとこの魔法陣を使って先ほどの敵を召喚したようです」
アルブレヒト「まぁ出てくるところ見たしな」
モニカ「お兄様の言うことに間違いありませんわ!」
DM「で、死体の中にどうも闇の儀式のマニュアルみたいな物があった。『これを使って君も陰のある男になろう!』って書いてある書類も出てきた」
一同『うーん?』
ダスティ「なんか聞いたことがあるような……まぁ想像通りでしたね。村人たちの考えは正しかったと」
DM「闇の儀式によってシャドウ・デーモンが召喚された時に眷属とかも出てきたみたいで、どうもこの魔法陣を破壊すれば呼ばれた奴全部送還されるっぽい」
八夏「ならば今すぐ壊しましょう!」
モニカ「これを壊せばあの犬たちもいなくなります」
DM「あと、君らはこいつが完全体で召喚される寸前まで時間かけちゃったこともわかる。ぶっちゃけるとね」
モニカ「そうか、やっぱり時間かけ過ぎちゃったか」
アルブレヒト「結局あのリドルは何だったんだ……」
DM「あれは防御設備の一環として用意されていたものらしいね」
八夏「間違えていたらどうなってたんだろう」
DM「少なくとも得はしなかったであろう」
アルブレヒト「本当の猛悪ダメージ喰らうとかかな」
モニカ「よかったぁ」
DM「部屋を調べてみたらわかることだが、確かにこの部屋には猛悪ダメージ系の結界が張られていて、それをリドルに答えて無効化したっぽい」
レーグネン「だから資格を得たのか」
DM「……というのをモニカがスラスラ言った」
モニカ「はい、言いました。流石に長いので言ったということにさせてください」
アルブレヒト「そうじゃないかと私も薄々思っていた! よし、この魔法陣を破壊するのだ!」
DM「じゃその祭壇を破壊すると、その下辺りに今まで君たちが落としたりしてきたアイテムとかが埋められていた」
八夏「供物にされていたのか?」
DM「ついでに前に殺された冒険者の遺品とかもあるけど、マジックアイテムとかは無いね。全部売って銀貨700枚くらい」
ダスティ「まぁ少しでも欲しかったので十分ですよ」
アルブレヒト「ファヴってなんかタグみたいなのあるの?」
DM「そういうのは無いね。だっていくらでも偽造出来るし」
アルブレヒト「遺品という意味じゃなくて、そういう文化あるのかなって」
DM「あぁ、そういうのも無いです」
クラウス「じゃあハルバードとかワンドは戻ってきたと」
八夏「ハルバードが3本くらいあるのか」
モニカ「ハルバードは? ハルバードは!」
レーグネン「やったー、ヴィゴー!」
八夏「ちょっと!(笑)」
DM「あれが完全体になっていたらこいつらも供物に消えていたのかもしれないね。詳しいところはわからない」
モニカ「じゃダスティにこの魔法陣壊してもらおう。ダスティが止めさしたから1番の栄誉をあげるよ」
ダスティ「壊すのは別に俺じゃなくてもいいような……(汗)」
モニカ「えー、そうかなぁ?」
アルブレヒト「ダスティに壊す権利をやろう」
レーグネン「貴族的だぁ」
八夏「これ壊すのって魔術的な物が必要なんですかね?」
アルブレヒト「こういうのはこの魔術的な紋様を破壊すれば効果は無くなるさ」
DM「これを壊した奴が呪われる可能性もあるから……」
モニカ「え!? 違う違う! かっこいいじゃないですか、剣抜くようなものですよ」
DM「そうねそうね。モニカは悪意無いから(ウンウン)」
モニカ「本当ですよ!」
ダスティ「それはいいんですけど、念のため捜索していいですか?」
DM「それは今(既にしているものと)端折りました(プレイ時間の都合)」
ダスティ「あ、そうですか。わかりました……これ以上無いならいいです」
DM「ちなみにさっきの知識判定の結果からすると、シャドウ・デーモンの討伐褒賞は銀貨2500枚です」
一同『おー』
ダスティ「まぁヤカさんの一撃も大きかったし、ここはみんなで壊しましょう」
モニカ「わかりました。じゃみんなで壊しました」
八夏「悪よ、滅せよ」
DM「ダスティ、嫌なの? 『えー、なんか汚れそうじゃん。モニカやってよ』(笑)」
モニカ「そういうことじゃないよ、本当に!」
ダスティ「せっかくいい雰囲気にしようとしてるのにぃ」
DM「嫌がって水挿したのはお前だろっ!(笑)」
レーグネン「じゃ〈はったり〉振ってもらいます?」

 一同笑い

モニカ「もー、仲良くしようよ(笑)」


 Don't give up justice, I want to get truth! 決めのシーンでアニメのセリフは今後禁止ね……。


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
 見事に皆の力で敵を倒した!
 非常に高い回避には手こずったものの、弱体化の効果であろう闇呪文やダメージが抑制されていたことでなんとか成功にたどりつくことが出来た。
 きっちり打つ手を打てれば、ってやつだね……。
 対策や強化だけで満足せず、非実体にも必中となるマジック・ミサイルを多めに用意しておけばもっと完璧だっただろう。

 そして事件の真相はどうやらわかったようだが……、どう決着をつけたものかな。


・モニカ
 当てるだけ偉い、それがちゃんとあたっているのなら!(笑)
 本当、モニカが真っ先に狙われるだろうに狙われなくて、あまりの優しさ(温情という)に思わず「そうですよ!」と言いましたが、狙われないに越したことはないのですよね!とはいえ、実際は「次の敵のターンにモニカが攻撃されること前提」で考えていました(だから間に合いそうにない回復よりも、攻撃できるメンバーの命中率を重視していたのですね)当時は興奮で攻撃的な思考をしていました。
すみません、神様。

 壊す権利……ちょんまげを抜くとか剣を抜くとかそんな感じです格好と思うんですけれどね………。
 この行為が貴族的か、栄誉あるかどうかはともかく、ダスティは本当に友好を示してくれなくてだいぶしょんもりしてます。


・レーグネン
 勝ったー!
 八夏の本領発揮!
 ダスティが最後を決めて面目躍如、と思いつつ今明かされる衝撃の真実(仮)
 皆、疲れてたのかな……。
 そんな中、モニカ様の知識が光る。流石。


・八夏
 暗黒回復支援魔法『ヤッタカ』:唱えると以下のような事が起こるかもしれないので言ってはならない。
・倒したはずの相手が起き上がる
・ドヤ顔で決めた大技が無効化される
・叩き落としたと思った蚊が耳元を飛ぶ等

 ともかく、どうにかこうにか(本当にギリギリで)倒すことが出来ました。これが巨大化した力だ!(違

 お兄様の大敵である犬達も消え去ったようなので、これで村も平和になる……なってもらわないと困る(汗

 それにしても思っていた以上にドストレートな証拠っぽいものが出てきてしまった。
 プレイ当時「どうしてこうなった!?」とか思ったなぁ(笑


・ダスティ
 ボスキャラにとどめをさせたのはうれしかったのですが、何かカッコいいことを言うとなると、気恥ずかしさが先に立って、ついアニメネタを口走ってしまいました。ボードゲームをやっていても、たまにそういう状況があるのですが、たいていアニメネタとか下ネタを言ってしまいます。さすがにここでは下ネタは言いませんが……。あと「魔動王グランゾート」のメカではウインザートが好きだったんです。「魔法騎士レイアース」だと海ちゃんが好きなんですけど……。
     
  ■ワールドガイド・オヴ・フローラントWEB版

●已己巳神
 幻惑と因果を権能とする光の神であり、千変万化のアヴァターを持ち、2つと同じ姿で顕現しないという。
 ガラスの仮面を授ける役者の神とされる時もあれば、写本家からは鏡=模倣の神として信仰されている。
 ドッペルゲンガーはこの神の眷属ではないかと推測され、かつて神に問うた者もいたが、神はその都度相矛盾する答を授けたという。

 属性:真なる中立
 領域:鏡、応報、光、欺き
 象徴武具:ライト・シールド
 信者人口:★☆☆☆☆
 信仰権威:★☆☆☆☆


●雲海神
 俺は雲のゴッド。なにものにも縛られない。
 豊作を願うのは豊穣神だが、雨乞いの時は雲海神である。
 巨大な積乱雲の中では激しい風と雷が発生しているように、静けさと烈しさの二面性を持つ。
 遊牧民の神としても信仰され、「自由に生きる俺たちに迂闊に手を出したら痛い目に遭うぜ」的ライフスタイルに合致しているとのこと。
 実は神霊界では暴風神ほどではないにせよ「フリーダムな破壊神」的ポジションであり、縄張りに入られると厄介なことになると評判。
 余談ながら、ジャックと豆の木は雲海神を崇めるクラウド・ジャイアントの国を舞台にした伝説がベースとなっているという(民明書房刊:星渡の民の神話と伝承)。

 属性:真なる中立
 領域:雲、風、雨、応報
 象徴武器:ヘヴィ・マイス / ファルシオン
 信者人口:★★☆☆☆
 信仰権威:★☆☆☆☆

●気圏神
 遍く大気の神。
 他の空の神々と違い、地下だろうとお構いなしにその権能としている。が、流石に水中は「酸素があれば全部ってわけじゃない」と管轄外。
 極めてニュートラルで、熱心な布教活動を推奨もしていないので、存在感が空気……と揶揄すると神の怒りを買うらしい。
 きれいな空気が貴重な地下世界の方が人気が高く、その権能がもたらす呪文の数々は閉鎖空間で覿面に効果的なものも多い。

 属性:真なる中立
 領域:大気、静寂、音波、霧
 象徴武具:レイピア
 信者人口:★★☆☆☆
 信仰権威:★★☆☆☆


●極光神
 夜空にはためく光のカーテンは、極光神がその身に纏う外套であると言われている。
 星界の三極神ではないしオーロラ三人娘でもない。
 叡智神と並ぶ魔導の神として知られており、秩序主義な叡智神に対し、より個人的な魔導の秘奥追求を目的とする者の信仰を集めている。
 オーロラ自体が馴染み深い&強く組織だってない為、ホウルティーアの魔導は極光神学派が支配的である。
 ごく一部に、星渡の民の伝承に伝わる隻眼の魔導神オーディンと同一視する説も存ざ……だから極神じゃねーし!!!

 属性:真なる中立
 領域:冷気、神秘主義、虹、ルーン
 象徴武器:ランサー
 信者人口:★★☆☆☆ ホウルティーア:★★★☆☆
 信仰権威:★★☆☆☆ ホウルティーア:★★★★☆


●狩猟神
 的を狙えば外さない。鷹の誇りは俺のもの。
 狩猟の成功を祈る対象ではあるが生きるため以上の乱獲は嫌う為、商業狩猟者よりも山の守人的なポジションの者が信仰することが多い。
 弓の神というイメージも強いが罠も含まれるので、あくまで狩猟手段として弓があるというだけである。

 属性:真なる中立
 領域:狩人、動物、持久力、旅
 象徴武具:ショートボウ / ロングボウ
 信者人口:★★☆☆☆
 信仰権威:★☆☆☆☆


●天弓神
 弓術の神。大空にかかる虹は神の使う大いなる弓なのだ。
 狩猟神と並んでアーチャーの信者が多い。日輪では武士の信ずる武神として一際存在感が大きい。一方でヴィーリオンでは騎士が飛び道具を主武装と認識していない為、然程社会的地位は高くない。
 弓道的な精神性を求められるので、いわゆる「戦闘用の道具」として信頼するだけの層は管轄外。

 属性:真なる中立
 領域:虹、風、満持、不動心
 象徴武器:全てのボウ
 信者人口:★★☆☆☆ 日輪:★★★☆☆
 信仰権威:★★☆☆☆ 日輪:★★★★★


●豊穣神
 作物の豊かな実りを司る。
 聖職者の多くは寺院務めの傍ら農地と向き合う場合が多く、あまり冒険者にはならない。
 ちなみにあくまで「農耕の神」であり、「自然の神で」でない。農耕は強力な環境破壊活動。品種改良なんかも特に禁忌ではないどころか奨励している。
 皆が食うに困らないのは幸せだねってことで家族の神でもあり、村や農地を荒らす外敵に対する戦意は高い。あと農民一揆するし。意外と武闘派。怒らすと怖い系。
 豊穣神の聖職者には大鎌を主武装とするエリート職の「刈入騎士(ハーヴェスト・サイザー)」が存在するらしい。土地を荒らす愚か者の生命を刈り取る死神たちだ!!

 属性:真なる中立
 領域:家族、水、太陽、地
 象徴武具:シックル / フレイル
 信者人口:★★★★★
 信仰権威:★★☆☆☆


●星影神
 星辰を司る運命の神。
 夜空の星が瞬くように、溶けた心は離れない。星から星に泣く人の、涙背負って宇宙の始末。
 大陸では星詠みの神だが、日輪では忍者が信仰する神として首位である。
 星の機神スターダスト・ティアラは星影神の権能を具現化することがコンセプトだったと言われている。

 属性:真なる中立
 領域:計画、運命、星界、素早さ
 象徴武器:モーニングスター / 手裏剣
 信者人口:★★☆☆☆
 信仰権威:★★☆☆☆ 日輪:★★★☆☆


●蒼穹神
 空と風の神であり、戦勝神ほどではないがヴィーリオンで人気の高い神様。
 なにせヴィーリオンのヴィーは大陸古語で「風」だし、国家の顔とも言える騎士団は天空騎士団である。
 スピードにかけては神々の中でも屈指とされる武神であり、その権能もストレイト・クーガー。
 ヴィーリオンでの人気もあって、一般的には騎士の神として知られているものの、その教えは騎士道的な精神性ではなく、「機動力」という「騎士が何故強いのか」な理由の一端に根ざしたものである。

 属性:真なる中立
 領域:風、翼、音波、素早さ
 象徴武器:ランス / ボウ
 信者人口:★☆☆☆☆ ヴィーリオン:★★☆☆☆
 信仰権威:★★☆☆☆ ヴィーリオン:★★★★★
     
5/2
  お迎えに上がりました。~国土交通省国土政策局 幽冥推進課~ #1

 
 死者を成仏させる公務員の漫画です。

 
 1巻読んだ限りでは、死役所ほどハードではない(笑)
 心残りを解決する為に頑張るヒロインの話であり、救いようのない辛いエピソードで心をえぐりに来るわけでは……。

 
 って橋の工事邪魔する霊が女の子ぉぉぉぉぉぉぉ!!!
 これ絶対人柱とかソレ系の犠牲者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
 辛いやつだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 
 ってコッチ系!! 可愛いやつ! それはそれでますますダメージでかくなりそうなやつ!!!!

 
 昔々、物の怪らんちき戦争って漫画がありましてな……。
 これも当時読んでボロボロ泣いた思い出が……!! いやハッピーエンドなんだけどね!! Kindle unlimitedだから読んでみて!! スゲー好きな漫画だったから!!!

 
 うああああああああああああ!!!!
 ちょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉカワィィィィィィィィィィィィ!!!!!
 健気過ぎんだろコンチキショォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!
 こんなの誰だって連れて帰って全力で甘やかしまくりたくなるわ!!!!!

 
 助けてパリピ孔明!!! 饅頭持ってきてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
 ううう。迷信辛い。現代倫理観無双して止めたい(手遅れ
 なお、流石に死者蘇生とかそーいう展開は無いが、現状精一杯のハッピーエンドになってくれたと思っている……ので皆読んで!!!
     
  ■プレゼントありがとうございます!!!

 
 DVDは前回頂いた「風を継ぐ者」と世界を同じくするシリーズの最新作ですね!!
 観たことなかったんで、楽しみだ!!!
 左は最近たまたまサブスクで聴いてメッチャ格好いいもんだからヘビロテしまくっていたオーストリアのメタルバンドのCD。ジャケ絵がクソ格好いいのと歌詞の翻訳が付く&ボーナストラックが聴きたいコンボ。

 
 歌聴いてるだけでも「あー、なんか格好いい歌詞なのはわかる。断片的に格好いい単語言ってるのわかる」くらいに思っていたわけだけど、翻訳を見ると案の定格好いい(笑)
 最近はなんかしているとつい「インヴィクトゥゥゥス!! アゥァリーダー!!! イツアーゥァデートゥーウィン!! インヴィクトゥゥゥス!! ウィーフォロォォォウ!! ウェアフェートォトゥーザーキング!!(以下フンフフーン)」と口ずさんでいる始末。
 ぜひ試聴してみてくれ( ・`ω・´)

 
 研三と言えばアンリミテッド・ウィングス!!!

 
 そしてタイガーⅡと言えばエリア88だよな!!!
 うーん、今見ても実にかっけぇフォルム。これぞジェット戦闘機って感じだぜ。50年前の機体だが未だ現役!!
     
  “真実は見えるか”キャンペーン 第4回 チャプター14

 ダンジョンズ&ドラゴンズ3.5版をベースに「オリジナル世界設定」「ハウスルール色々」「禁止呪文・特技・アイテム多数」「モンスターデータ改造しまくり」の独自環境なので、運用や裁定が公式ルールと矛盾した場合も仕様です。厳密なことはあまり深く考えないで読むと幸せ。
 また、プレイ内容で色々と「気に入らないこと」があったとしても、プレイグループ内では合意を得て楽しんでいるものとご理解頂けると幸いです。


 チャプター1 チャプター2 チャプター3 チャプター4 チャプター5 チャプター6 チャプター7 チャプター8 チャプター9 チャプター10 チャプター11 チャプター12 チャプター13
 第1回まとめログ 第2回まとめログ 第3回まとめログ

 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)4
 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)4
 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)4
 天杜八夏 侍4
 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)4
 ダスティ 巧者(ローグ)4

レーグネン「じゃ道すがら『アルブレヒト様、策はどのような?』」
アルブレヒト「明かりをつける! 突撃する! 以上だ!」
DM「完璧な作戦だ! おそろしい! なんて名軍師だ……(ゴクリ)」

 本当にそれだけで「初日に片付くシナリオ」の予定だったのは僕達だけの秘密だ!!

 シャドウ・デーモンのいた部屋の手前でありったけのバフをかける一行。
 ここで遂にDM待望のデイライトが発動……せず!!
 アルブレヒトよ、明かりをつけるのはいつなんだ!?

DM「バフが切れる前にリドル答えなきゃならないって緊張感は過去類を見ないな」
アルブレヒト「先行入力出来ません?」
クラウス「ロウソク! ロウソク! ロウソク!」
レーグネン「影! 影! 影!」
モニカ「違うなぞなぞ来たりして」
DM「そりゃ別のリドルですよ。当たり前です。同じ問題出すわけないじゃん(笑)」
アルブレヒト「問題出ると思ってないんで」
モニカ「もうお兄様にやってもらおう」
八夏「ただし飛び出さないでくださいよ?」
レーグネン「もう我々もすぐ入りましょう」
DM「これでバフ全部飛んだらどうするのかな? 帰るのかな?」

 全員苦笑

アルブレヒト「帰ったらもう後が無い」
クラウス「お金も無い」
DM「リプレイ読者の皆さん。これが『これで勝てなかったらパーティー壊滅して困るはお前だぞ』とDMを脅迫するプレイヤー達の図です」
アルブレヒト「バフがなくなっても突っ込むよ。もう1回買い出しに行くなんて無理だし」

 プレイヤー達の真意はともかく、言われた側の気持ちとしては「勝算が無かろうがもうしょうがないので全滅覚悟で突っ込むからね。そのつもりでいてね」という感じに。
 そうなのだ。ここで失敗されたら「誓い」によってレーグネンが酷いことになるんで、撤退する=さらばレーグネンでもあるのだ。
 実のところこの時一番の窮地に立たされていたのはDMなのである……!!(真顔)

モニカ「お兄様、離れないでくださいね。絶対、離れないでくださいね!」
八夏「念を押されてる」
アルブレヒト「わかった。解答権は私にあるが……モニカを先頭に行くか」
モニカ「私が? まぁいいか。行きましょう」

 DM、用意しておいたリドルをそっと引っ込め、敵のデータを下方修正する。
 かけまくったバフは全て4分以内に効果が切れるもので、短いものだと1分で切れてしまう以上、ここで下手にリドルを出して1分悩まれるだけでパーティーのバフは4割くらい消滅。5分で全て失われてしまう。てか半分消えるだけでも大分マズい。ゆえに「前回のは即答して貰えたからって今回もそうとは限らない」リドルを出すわけにはいかないのであった。30分悩まれるくらい想定しないといかんわけですよ。「九割がたいけるだろうと想定することは、1割を引く」ってことなのだから。
 しかもまだデイライトを使っていないので、先手を取られて巻物読めずに壊滅……が十分起こり得てしまうから(アルブレヒトのイニシアチヴ修正値は高い方なのだが、シャドウ・デーモンのイニシアチヴ修正値は更にその倍近いので7割強勝つ)、モンスターデータも「先出しでデイライトが使われている状態」に。というかアルブレヒトが運良く先手を取れたからって、それで初手にデイライトを使うくらいなら突入前に使ってるわけで、とどのつまり先制デイライトは期待出来ない。
 そう、DM視点では「このままなにも手を加えずに戦闘を開始したら」、戦う前からパーティーの敗北は殆ど決まってるようなものだったのだ。

 ……みたいなことを書いた状態で初稿をプレイヤーに公開したら。

アルブレヒトの中の人「いや、デイライトどころか(より上位の)セレスチャル・ブリリアンス使ったよ」
DM「え、マジで? 記憶に全然無いんだけど、使ってたんだっけ? それは申し訳ない。使われた覚えが全く無い&書き起こしでもデイライト&セレスチャル・ブリリアンス使った旨の記述無かったからさー。使ってたかー。ごめんごめん」

 というわけで記憶の矛盾が甚だしいのだが、ちゃんと使っていたらしい……が、幾らなんでもそんな大事なことを忘れてるのは流石にどうなんだ自分ってことで、念の為撮影データで再検証。

DM「やっぱセレスチャル・ブリリアンスもデイライトも使ってなかった(笑)」
アル中「はて……もう俺も(確かなことは)わからん(笑)」

 この手の「宣言した!」「してない!」の水掛け論はTRPGあるあるなわけですが、ビデオカメラで撮影してるので揉めようがなかった(笑)

DM「使用宣言も無いし、スクロールの購入宣言&パーティー周知も無いし、そも作戦会議中にセレスチャル・ブリリアンスとデイライトの名前が一言も出ていないんで、DMもパーティーメンバーも一切購入&使われた認識をしようがない状態だったよー」
アル中「当時のプレイメモ見れば、買い物内容が残ってて、絶対買ってる筈なんだが」
DM「プレイヤーの内部処理だけで完結してしまってた模様。皆買い物のことをアルブレヒトに完全に任せきっていて、『なに買うのか全然知らないけどまぁちゃんとしてくれてるんだろう』って状態になってる感じかな? まぁしょうがないんだけどねそこは」

 連戦連敗による疲れもあり、場の空気が物凄いぐだぐだ感に包まれていた結果、「もうなんでもいいからこれで終わってくれ」といった空気になっていたことが原因であることは間違い無い。多分これがもっと早い時間で皆元気だったら、DMは「(これ以上ぐだぐだになってもお互い辛いんで)そっと敵を弱体化する」なんてマスタリングはしてなかったと思われるし、プレイヤーたちも「買い物したと言ってる割には普段通りの呪文しか使ってない状況」に疑問を持ったでありましょう。「え、明かり呪文は結局どうなったの?」と。アルブレヒトだってもっと行動宣言を明快にしていたはず。

 とどのつまり、ぐだぐだすまん! デイライト使ってないけど突然敵が弱体化して闇呪文使わないまま戦闘が展開されるが、そこはもうゆるしてください!!

 
 アルブレヒト的には使ってるつもり(金も減らしている)で、DM的には「使ってないけど使われた状態を適用」という、奇跡の結果オーライ的なやつで!!!(笑)
 ……え? リドルキャンセル? ……きっとお兄様が即答してくれてたはずだよ!!(ごめんなさい)

 
 写真では完全に岩の中にめり込んだ位置に配置されているが、実際はもう1マス右である(笑)
 この頃はまだ空中戦用の台座が手元になかったんだよなー。

DM「じゃあね……いきなり襲われる。うりゃー……5点、6点。組み付き対抗ロール」
モニカ「19」
DM「はい、5点、1点。不意打ちラウンド終わったんでイニシアチヴね」
八夏「お、20」
モニカ「22」
クラウス「11」
アルブレヒト「19」
ダスティ「16」
DM「じゃモニカどうぞ」
モニカ「『うぅ……敵が上にいます!』と言って5フィートステップしてから攻撃します」
ダスティ「敵はどこにいます?」
DM「まだモニカ以外見えてないから、皆が位置を確認する必要は無いです。モニカは見えているから攻撃していいです」
モニカ「じゃ《信仰の威力》を使って攻撃します……16」
DM「外れ」
ダスティ「とりあえずモニカが襲われたのはわかります?」
DM「戦闘してるからね。反撃もしてますよ」
モニカ「ここに……ここにいます」
アルブレヒト「じゃ次はヤカか」
DM「いや、21だから敵のが早い。イニシアチヴ修正値+11は伊達じゃない。そのまま空中から攻撃します……2点、1点。しょっぱい……組み付き対抗ロール」
モニカ「……8」
DM「……2点、5点。終わり」
モニカ「うぅ、ここに……ここに……(ヨロヨロ)」
八夏「『モニカ殿、大丈夫ですか!』……リーチウェポン的に上空にいるなら隣のマスから攻撃できます?」
DM「近過ぎるね。近接が届くんだから」
八夏「あぁ、そうか……機会攻撃喰らってでも中に行くしか……いや、喰らったら止まっちゃうか」
レーグネン「じゃ私が先陣を切るからついてこい!」
八夏「『すまぬ』。ではレーグネンの後に遅らせます」
アルブレヒト「私もダスティの後に」
ダスティ「まだ敵が見えないんですよねぇ」
クラウス「全員レーグネンの後まで遅らせればいいのでは」
ダスティ「そうですね」
モニカ「先陣切るって言ったもんね」
レーグネン「みんなあんなに早かったのにぃ……」
DM「そりゃあんな近くでバフかけまくってたらこういう待ち構え方されちゃうでしょ」
モニカ「そうですよねぇ」
八夏「致し方なし」

 なにせ入り口と指呼の距離で何ターンもかけてありったけの強化呪文をかけていたのだ。
 このパターンは今回に限らず色んな冒険で見られるシチュエーションであり、基本的に「これからあなたを殺す為に色々準備してまーす。よろしくねー。だからそっちも全力で迎撃準備整えてねー」という、ハイリスクハイリターンなタクティクスなのである。ただまぁ一般的にいわゆる「モンスター」が相手だと、PCパーティーの様にキャスターが何人も居る上に消耗品のスクロールもバカスカぶっ込んで山盛りのバフを重ねるようなことをしないので、相対的な戦力差は埋まるもしくは大きく引き離す場合が多い。
 しかし当然「相手にキャスターが存在し、消耗品も準備万端」だった場合、迂闊な準備時間をかける=メタられて返り討ちの危険が存在することを忘れてはならない。

レーグネン「『私が奴の気を引く! ついてこい!』移動します」
DM「じゃ機会攻撃を……いや、やめよう」
レーグネン「『私を攻撃しないのか!?』……じゃそのまま移動して、スピリチュアル・ウェポン!」
DM「…………あぁ、そういうことか。なるほどねぇ」
レーグネン「なんか不穏な!」
DM「思い、出した……!」
レーグネン「怖いなぁ……20」
DM「外れ」
レーグネン「20で外れるのか……」
DM「空中戦面倒なんだよなぁ」
八夏「では、いくぞ! …………微妙に位置が悪いな。全力移動するしかないか」
レーグネン「機会攻撃は?」
DM「してこない」
モニカ「お兄様狙いか!?」
クラウス「まさか……」
八夏「く……今度こそ!」
ダスティ「俺かぁ……俺も行くか…………移動して撃ちます……16だから外れか」
クラウス「アルブレヒト様はこの後中行きます?」
アルブレヒト「いや……」
クラウス「1つ気にしてるのは、残ってる黒い犬がアルブレヒト様1人残った瞬間後ろから来たら、って考えると残った方がいいのかなぁと」
アルブレヒト「そうねぇ……じゃインヴィジビリティで消えておくか」
レーグネン「それがいいかもしれませんね。ここぞというところで呪文お願いします」
モニカ「でも犬は消えても臭いでバレるって言ってませんでしたっけ?」
アルブレヒト「……そもそも俺が光持ってるっつーの(バン)」

 一同笑い

八夏「バレバレだった」
モニカ「クラウスに光源渡しちゃえば?」
アルブレヒト「じゃ移動アクションで明かり押し付けて、インヴィジビリティで消える」
DM「いや、相手に持たせるなら標準アクションかな…………何を渡すつもりなの?」
モニカ「自分自身を光らせるの?」

 全員爆笑
 残念ながら普通の明かり呪文にしかかけられません(笑)

モニカ「流石お兄様! 光り輝く男!」
アルブレヒト「確認したらいつも通り物体にかけられたから、前みたいに腕輪にかけておいてたのでそれを外して渡します」
レーグネン「よかった……」
クラウス「ずっとカッコいいポーズのまま光ってるのかと」
DM「それじゃ全ラウンドアクションだね。外すのと、相手に渡すので」
クラウス「こちらの行動には阻害は?」
DM「なくていいよ。移動しながら構えなおすとかだから。これが近接戦闘中だったら認められないけど」
クラウス「じゃ移動して攻撃します」
モニカ「光さす道となれ!(ドヤ)」
クラウス「……ダメだ、17」
DM「外れ、次」
モニカ「今敵は……真上?」
DM「斜め上かな」
モニカ「じゃ攻撃します……《信仰の威力》を使って……21」
DM「外れ」
レーグネン「21でも外れるのか……敵の番」
DM「そうねぇ……モニカに攻撃かな」
モニカ「だろうね」
DM「…………あ……弱い、クリティカルしたのに4点」
一同『こわぁ……』
DM「……5点。組み付きが……」
モニカ「……ダメだ、低い。もう下がるわ」
DM「今度もクリティカルして……6点。あ、ファンブル!? 帳尻合わせるなぁ……結局いつもとあんまり変わらないな」
レーグネン「モニカ様が順調に削られてる……『モニカ様! いったん洞窟の向こうへ!』」
モニカ「はい、そうします……(ヨロヨロ)」
レーグネン「じゃモニカ様の後まで遅らせて……あ、スピリチュアル・ウェポンの分があったか……お、これは期待出来る。26!」
DM「外れ」

 一同動揺

モニカ「やっぱり銀粉撒かなきゃダメかなぁ……」
レーグネン「26で外れるのか……(汗)」
DM「こいつ《攻防一体》持ってやがるぜ」
ダスティ「あぁ、それでか……」
レーグネン「なんて奴だ……」
DM「この無駄に高い命中力はこう使うんだ」
八夏「どうするかなぁ……全力で《強打》乗せようかと思ってたけど、これじゃ当たら無いな」
アルブレヒト「まぁ《攻防一体》5点とか使うよね」
八夏「とはいえ悠長なことは出来無いし……とりあえず普通に攻撃を……いや、使い時だよな。《気合の一撃》使います」
DM「キアーイ」
八夏「『今までの恨み、全てこの一撃に!』……まぁ逆恨みですが……これは……AP使って……29!」
DM「29は当たる」
一同『おーー』
八夏「ダメージが……うわ、しょっぱい……」
DM「あ、非実体の方でスカりました」

 相手が非実体の場合、命中判定の後に50%の確率で問答無用でミスにされてしまうのである。

八夏「捉えたはずなのに!?」
ダスティ「撃ちます……28」
DM「当たり」
ダスティ「……5点」
DM「こっちも非実体でスカッた」
レーグネン「強い……」
DM「自分で判定した方が納得行くって人は〇×ダイス一緒に振っていいよ」
アルブレヒト「……まだ何も出来無いな。パス」
クラウス「移動アクションで瞑想マインドブレードを収束の後、攻撃します……ダメだ……」
モニカ「どうしよう、洞窟の方行こうとすると機会攻撃来ちゃうなぁ……とりあえずレーグネンの後ろに」
レーグネン「モニカ様移動したら元いたマスに行こうと思ったけど、確かに機会攻撃があったなぁ……」
アルブレヒト「一応回復は出来無いことはないけど。術者レベル判定で高い目出せば」
レーグネン「じゃ5フィートステップしてモニカ様にキュア・モデレット・ウーンズ」
DM「さぁ、術者レベル判定をしたまえ」
レーグネン「……18……追加でAP振ろう……あ、1!?」
DM「プシュ~」
一同『あー……』
モニカ「撤退します!」
DM「じゃクラウス行くか」
クラウス「来るのか……」
DM「2点、2点。組み付き対抗ロール」
クラウス「……28!」
DM「こっちも28だけど修正値こっちのが高いからこっちの勝ちね。3点、1点。終わり」

 
八夏「出し惜しみしている場合じゃないな……《気合の一撃》2回目! 『悪よ、滅びろ!!』……よし、当たり!」
レーグネン「あ、ヤカの前にスピリチュアル・ウェポンの分振るの忘れてた」
DM「じゃ今の命中なかったことに……」
八夏「え?」
モニカ「えー!? ひどいひどい!」
DM「俺が悪いの!?」
レーグネン「こっちはこっちで振っておきます……うわ、駄目、当たんない」

 DMが理不尽なことしてるわけじゃないんで、せめて「間違えて忘れちゃってたんで、攻撃していいですか?」くらいあっても……(´・ω・`)

DM「じゃ八夏はスカスカ判定どうぞ」
モニカ「祈れ祈れ!」
八夏「……通った!」
一同『おーー!』
DM「《強打》入ってないから大したことないよ……ほら、ダイス目が酷い。安定性が売りの2D6なのに(笑)」
八夏「うぅ……10点」
ダスティ「じゃこっちも撃ちまーす……うーん、ダメ」
アルブレヒト「……クラウスの後に遅らせる」
クラウス「また瞑想して斬りかかります。『今度こそー!』……やった、クリティカル!」
DM「できれば〇×も一緒に振って欲しいな。時間節約で~」
クラウス「わかりました……うおー、光さす道となれーー! ……駄目だったーー」
アルブレヒト「どうするかなぁ……私が足引っ張らなかったら何とかなると思ったらそうでもなかった」
DM「キャスタービビってるー、ヘイヘイヘイ(パンパン)」
アルブレヒト「エネルギー攻撃は普通に通るんだっけ?」
DM「非実体は力場以外50%ミス発生するよ」
アルブレヒト「…………ヤカにエンラージ・パースン使おう。以上」
八夏「え?」
レーグネン「5フィートステップして斬りかかります……あー、〇×は通ったけど命中がダメダメ」
モニカ「じゃ5フィートステップしてヤカにガイダンスかけます」
DM「命中が1上がる、1回だけだけど」
モニカ「頑張ってください、ヤカ様!」
八夏「ありがとう!」
DM「じゃクラウスに攻撃」
クラウス「またか!」
DM「『またか!』ってそりゃそうでしょ……3点、3点。やはり非力……組み付き対抗ロール」

 クラウス君、魂刃士は「前衛で戦うこと」が最大の仕事のクラスなのに、自分が狙われる度に不満そうにするのは良くないと思うのですよ。そうやって前衛が攻撃を引き受けてくれることで、パーティーは機能するのだから。

クラウス「……ダメだ」
DM「……2点、1点。終わり」
レーグネン「行け、スピリチュアル・ウェポン! ……27!」
DM「27は当たり」
レーグネン「ダメージは……あぁ、4点……『く、我が神の刃がなぜ届かない!』」
八夏「《気合の一撃》あと1回か……」
アルブレヒト「手番遅らせたら大きくしてあげる」
八夏「なるほど、じゃ遅らせます。『アルブレヒト殿、何かあるのですか?』」
アルブレヒト「ヤカをさらに大きくする」
DM「接敵されたらほぼ脱出不可能になるけどね」
アルブレヒト「……そうだね(汗)」
八夏「えーー!?」
DM「2マス離れないと攻撃出来なくなるから」

 戦場である室内は広過ぎず窮屈過ぎずな広さなのだが、立ち位置の問題もあり、ここで八夏が呪文によって大型化して4倍の接地面積を持ってしまう場合、壁際に追い詰められてリーチウェポンである大身槍を使うた為の間合いを取れなくなる可能性が高そうなのであった。
 ……と、当時は思って良かれと思って助言したんだが、冷静に考えると「機会攻撃&窮屈状態で1ターン攻撃を諦めて移動に徹する」というマニューバでどうにかなるなこれ(笑)

アルブレヒト「やっぱりクラウスの方がいいかな」
八夏「まぁ確かに」
アルブレヒト「うーん……やっぱりヤカで。終わりかな」
DM「いや、まだこのターンでの呪文は使えるよ」

 エンラージ・パースンの呪文は詠唱に1ターンかかり、唱え出してから次のターンの最初に発動するのだが。別にそのターンの手番が失われてるわけでもないので、そのまま通常通り行動出来るのだ。そんなわけで詠唱中に攻撃受けたりすると〈精神集中〉判定を求められ、失敗すると呪文プシューである。

アルブレヒト「そっか、じゃ移動して……」
DM「なら機会攻撃」
アルブレヒト「見えてたー!(ガーン)」
DM「当たるかどうかはわかんないけどね……あ、当たった。3点」
アルブレヒト「なんか知らんが見つかった……」
ダスティ「撃ちます……ダメ」
クラウス「瞑想して……こっちもダメです」


 Don't give up justice, I want to get truth! 標的は見えてた。


●プレイヤーズコメント

・アルブレヒト
『光呪文さえあれば奴等など物の数ではないわ!』『明かりをつける! 突撃する!』という流れにあるとおり、明かりがついているのが私の中でだけ当然過ぎて、DMにも伝わっていると思い込んでいたのでしょう、きっと。面目なし。

 リドルも『秒で即答出来らあっ!』とみじんの躊躇も(根拠も)なく受ける気満々だったので『リドルがあるのは初回だけだったのか』と。理由を知ってなるほど納得です。

 今回の戦闘は、闇呪文への対策、事前の各種強化、自身の安全確保(これは目論見どおり行かない模様)など、戦う環境をきちんと整えさえすれば、あとは皆がやってくれるだろうという方針なのです。
 決して自棄で勝算もない状態で突入して、DMを窮地に追い込もうなどという意図はなく、全部私の宣言が抜けたせいです。重ね重ね申し訳ない。

『しかし敵のACが想像よりかなり高い……! こなままでいけるのか……?』



・モニカ
 セレスチュアル・ブリリアンス、発動していたのさ……! みたいな状態に!
 お金を消費させるお覚悟を決められたのでしょうか、沢山のバフをかけていざモニカ先頭で入室、しかしながらリドルがなく内心は(あれ?)と思っていました。
 とはいえその疑問もすぐに無くなる程の猛攻を受けて、ひえー、困った! と慌て・また回復ができない攻撃を受けてしまった! とやばみに狼狽えて居ました。
 とはいえ、この攻撃をモニカを含め前衛が受けたからこそ、アルブレヒトも安心して全力で呪文を唱えられたのではないでしょうか!
 ……という意味では、きちんと前衛としての仕事をできていてほっとしています。(できている、よね……?)



・レーグネン
(結果的に)ふ、不正はなかった……。
 諸々、プレイヤーとして反省点多い回ですね。
 暗闇対策バッチリだ(バッチリだけどバッチリじゃなかった)、と飛び込んだものの、当たらない攻撃。相手の攻撃は痛くなくとも回復できない、やはり恐ろしい敵!


・八夏
 バフをかけていいのは、バフをかけられる覚悟がある奴うんぬんかんぬん
 ……と思っていたらまさかの呪文使用確認漏れが。
 買い物リストもいつも任せてしまっていて申し訳ない。
 疲れてきた時こそ注意しなければ。

 説明しよう!八夏は特技の効果で《気合の一撃》を1日3回撃てるのだ!
 要するに切り札は残り僅か…(汗

 ただでさえ高いACが非実体の1/2でさらに外れるのがつらいところ。
 色々DMにしていただいていたのに不甲斐ない。

 しかしレーグネン、本当に肝心なところでダイスに嫌われてるなぁ。


・ダスティ
 リプレイで知る衝撃の事実! というのが、いろいろと……。セッション終了後の感想会とかでも、「あの時は本当はこうだった」みたいなのはよく話にでるけど、今回は、リプレイをチャプター分けして、そこにプレイヤーのコメントを付けている、このリプレイならではの展開なのではなかろうか。リプレイの初稿を読んだアルブレヒトから衝撃の事実が明かされ、ほかのプレイヤーの知らぬところで、アルブレヒトとDMとの間で攻防(?)が繰り広げられていたことが、リプレイで判明する……おもしろいです!
     
  ■ワールドガイド・オヴ・フローラントWEB版

●叡智神
 世界中の本に平和を。世界中の本を悪用する者に鉄槌を。そして全ての叡智を我らの手に。
 学者や魔導師達の主神といっても過言ではない。
 知識の集積と活用を教義としているが、なんでもかんでもオープンに広めたりといったことはなく、むしろ秘匿することすらある。それはあたら知り過ぎることの恐ろしさもわかっているからで、知識を使いこなせる者とそうでない者は明確に区別する。
 星渡りの民の技術、即ち科学技術を秘匿しているのもそれ故である。
 魔導防御の概念が存在しない技術が普及なんてしたら洒落にならないので、「科学技術は危険なので皆さん関らないようにしましょう」ではなく「科学技術は危険なので世の中から封印する。伝え広まることを許すな」と、あらゆる痕跡を隠滅して回るのだ。
 もっともこの「名指しで禁止」ぶりは完全に人間たちの都合であり、叡智神が示唆しているわけではないが。
 要するに「技術は頭のいい人が正しく使いましょう」という、ともすれば傲慢なスタンスなのだが、これは「大いなる叡智には大いなる責任が伴う」ことを強く認識しているゆえである。

 属性:秩序にして中立
 領域:知識、魔術、呪文、秩序
 象徴武具:スタッフ
 信者人口:★★☆☆☆ ファクセリオン:★★★★★
 信仰権威:★★★★☆ ファクセリオン:★★★★★


●解放者
 厳密には神ではなく天秤の守護者が構築した疑似神格であり、その力の根源は魔導師の機神ファクセリオンとも、世界の機神エンシェント・リベレーターであるとも言われているが、真相は天秤の守護者の中でも限られた者しか知らないとも言われているが、とどのつまりけっきょくどうなのさとも言われている。
 広く知られた存在ではなく、天秤の守護者内でのみ権能へのアクセスが許可されているおよそ神と呼べない代物であるゆえ、マイナーな下位神にも及ばない非力さなものの、権能を与える対象が桁違いに少ない為に、リソースとの出力比ならば引けを取らない。
 神霊魔導も根源を辿れば召喚魔導の一種と割り切っている「魔導の総本山」らしい割り切りが創り出した虚影の偽神であるが、天秤の守護者という組織自体が「対竜」という目的と解放者エイファスへの強烈な崇拝が結束の拠り所な為に「“解放者”は神に等しい存在である」と言われても「そりゃそうでしょ」としかならない者が殆どである。
 なお、エイファス当人は「いや別に勝手に祀り上げるなとかは言わないけどさ……」と漏らしたとか漏らしてないとか言われているが誰情報だよそれ。
 生え抜きのファクセリオン国民→天秤の守護者入りというエリートコースを辿らずとも、天秤の守護者系の上級職になれば、この対竜チューニングされたチート気味の権能を追加で手に入れられる場合があるらしい。

 属性:秩序にして中立
 領域:屠竜、均衡、転移、時
 象徴武器:呪甲装兵
 信者人口:☆☆☆☆☆ ファクセリオン:★★★★☆
 信仰権威:☆☆☆☆☆ ファクセリオン:★★★★★★★★


●興隆神
 商売繁昌の神だが、同時に契約の神様でもある。嘘吐きは泥棒の始まり。
 破邪神、報復神と共に裁きの三大神の一柱。
 興隆神自体は善神ではないのだが、真実と契約を重んじる権能上、必然的に人間社会の倫理に結びついている為、世間一般的には善神と認識されている。
 重要な商取引は興隆神の聖職者の立ち会いのもと行われることが多く、自身も信者というだけで信用を得易いので、信者の殆どは商人。無論、表向き信者を装っているだけのケースも普通にあるが。
 そんなわけで信者の絶対数は然程多くないのだが、経済力は高い為、デカい寺院が多い。

 属性:秩序にして中立
 領域:交易、契約、富、審問
 象徴武具:ショートソード
 信者人口:★★☆☆☆
 信仰権威:★★★★☆


●石巌神
 石の神様で、神々の建築家、鍛冶師、細工師。転じて石工や鉱夫の神である。
 信仰の多くは採鉱で成り立っている範囲に集中しているが、その恩恵を受けない文明圏など存在しない為、知名度はとても高い。無論、キゲインからの人気が輪をかけて高いのは言うまでもない。
 芸術寄りではなく質実剛健系ゴッドなので、機能美に魅せられた者が信者となることが多い。

 属性:秩序にして中立
 領域:石、金属、地、宝石
 象徴武具:ウォーハンマー / ヘヴィ・ピック
 信者人口:★★★☆☆
 信仰権威:★★★★☆

●戦勝神
 よろしい。ならば勝利だ! 戦うぜ~。超戦うぜ~。
 戦いと戦場の秩序を司る騎士の武神。戦術上の奇襲などは構わないが、降伏条件の反故や捕虜の虐待といった信義にもとる行為は認めない。
 多くの騎士はこの神を信奉するが、傭兵は略奪とか好きなんでそうでもない。
 戦勝神の教義的にも別に略奪そのものは禁止していない。だが、それは相手が和平の申し出や降伏勧告を無視し続けた場合のみであり、無抵抗の相手を蹂躪して良いわけではないのだ。無抵抗の住民を虐殺? 貴様を虐殺するぞ?
 騎士=貴族階級でもあり、支配者のノブレス・オブリージュを尊ぶ。騎士の国ヴィーリオンの主神で、圧倒的なシェアを誇る覇権信仰。
 いかにエレガントに戦闘目標を達成するかを追求するのは、戦勝神の教義において大いなる美徳とされている。

 属性:秩序にして中立
 領域:戦、貴族、勇気、騎兵
 象徴武具:ロングソード / ハルバード / ランス
 信者人口:★★★☆☆
 信仰権威:★★★★★ ヴィーリオン:★★★★★★

●太陽神
 天頂に君臨する光の神。されど君臨すれども統治せず。ただその威光を以て照らすのみ。
 積極的に「下々の指導をする」といった教義ではなく、誰憚ることない生き様で語ることを求められる、
 苛烈な武神としての側面も持ち、光の槍で敵を貫く。行くぜ決まり手シャイニング神様ビームは熱さ抜群。
 光を力と権威の象徴として崇める日輪の主神であり、代々の光皇は太陽神の神寵者だとも言われている。

 属性:秩序にして中立
 領域:太陽、火、浄化、光
 象徴武器:ジャヴェリン / 大身槍
 信者人口:★★☆☆☆ 日輪:★★★★★
 信仰権威:★★☆☆☆ 日輪:★★★★★

●鉄血神
 戦争と武器の神。
 騎士道を司る戦勝神と違い、純然たる戦闘技術としての権能を持つ武神。
 雷光神が個人技の「戦闘」を権能としているのに対し、こちらは「戦争」が権能なのが最大の違い。その視野は広く、戦略や戦術のみならず兵器開発や補給といった兵站まで見渡している。
 戦勝神のように高潔な倫理観を重視はしていないが、規律を欠いた無秩序な行為が「戦争に於いて不利益が多い」という認識をしている為、意識の低い傭兵達とは縁遠い神。
 直接戦う者だけでなく、武具鍛冶や兵器技術者にも信者が多い。
 バーン帝国では領地を持たない新興貴族、いわゆる職業軍人層に信者を急速に増やしつつある。
 合言葉は「Art of War」。

 属性:秩序にして中立
 領域:戦、鋼鉄、軍略、不動心
 象徴武器:ロングソード / ロングボウ / ランサー
 信者人口:★☆☆☆☆ バーン:★★☆☆☆
 信仰権威:★★☆☆☆ バーン:★★★★☆

●憤激神
 怒髪天を衝く怒りの神であり、怒りの嵐が天を吹き荒れると曇天の中から降臨する。
 が、その権能故に「軽率な怒りの爆発は神に対する不敬」とされ、その信仰には忍耐強く思慮深いことを求められる。「怒らせたら怖い」というその抑止力によって「怒る必要が無い」に越したことはなのだ。

 属性:秩序にして中立
 領域:嵐、応報、憤怒、不動心
 象徴武器:グレイヴ
 信者人口:★☆☆☆☆
 信仰権威:★☆☆☆☆

●練磨神
 鍛錬を司ると同時に、鍛冶の神。鍛えるぜ~超鍛えるぜ~。
 鍛冶師に限らず職人の信者が多い。ストイックさが信条の為、一攫千金狙いの冒険者にはあまり好まれない。
 鍛えた業前を競い合うことを奨励しているので、プロスポーツの世界が一般化すれば一攫千金要素が含まれるかも知れない。なんにせよ競い合いの場に実力以外の要素を持ち込むことを嫌う神なので、卑怯な振る舞いを忌避する。でっかく生きろよ男なら。横道それずにまっしぐら。

 属性:秩序にして中立
 領域:金属、製作、競技、火
 象徴武具:ウォーハンマー
 信者人口:★★★☆☆
 信仰権威:★★★☆☆